プレゼンの自己紹介で心を掴む方法を解説!

プレゼンの自己紹介で心を掴む方法を解説!

プレゼンを成功に導くためには、聴衆に伝わるプレゼンを行うことが大切です。とくに、プレゼンの構成要素における自己紹介のパートは、プレゼン全体に良い印象を与え、聴衆の心を掴むためにとても重要です。

本記事では、

「プレゼンの自己紹介って何を話したらいいの?」
「相手に伝わる自己紹介にするためのポイントが知りたい」

とお悩みの方に向けて、聴衆の心を掴む自己紹介の方法について解説していきます。

より聴衆に伝わるプレゼンの自己紹介にするために、ぜひ最後までご覧ください。

プレゼンに自己紹介は必要?

結論からお伝えすると、プレゼンに自己紹介は必要です。プレゼンを成功に導くためには、聴衆からの信頼を得ることが大切です。効果的な自己紹介をすることで、聴衆はプレゼンテーターに対し良い印象を持ち、信頼を得ることができます。

たとえば、会社や所属、また名前やプレゼンテーターのこれまでの物語などを話すと、聴衆はプレゼンテーターの人物像を把握できるため安心感を与えることができます。プレゼンの内容や時間などを考慮して、自己紹介内容やボリュームを工夫すると良いでしょう。

プレゼンでの自己紹介の目的

プレゼンにおける自己紹介の目的は、信頼できるプレゼンテーターとして聴衆から認めてもらうことです。プレゼンテーターの人物像がわからないと、聴衆は不安を抱き内容に興味を持つことができないでしょう。

しかし、やみくもに自己紹介すると、聴衆の貴重な時間を奪ってしまうことになります。自己紹介内容がプレゼン内容とかけ離れていたり、聴衆の属性にそぐわなかったりすると、信頼や興味を失ってしまうこともあるため注意が必要です。

プレゼンの目的を明確にすること

プレゼンの目的は、聴衆に商品やサービスの魅力を伝え、聴衆の意思決定や行動変容を促すことです。そのためには、プレゼンの目的やテーマに合わせ、自己紹介内容を工夫することが大切です。

たとえば、ご自身のこれまでの経験や専門分野、関心ごとなどを自己紹介に盛り込むと、聴衆はプレゼンの意図を理解しやすくなるでしょう。プレゼンの目的を明確にし、軸のブレない自己紹介が行えると、聴衆の信頼をつかむことができます。

印象づけること

自己紹介の場は、プレゼンテーターのこれまでの経験やスキル、成果などをアピールできる場です。プレゼンテーターの専門性や信頼性を伝えることができると、聴衆に良い印象を与えることができます。

また、自己紹介は、聴衆との関係性を構築する場としても、効果的に活用することができます。聴衆がプレゼンテーターに親近感を抱くことができると、聴衆は信頼を寄せやすくなるため、プレゼンの意図が伝わりやすくなるでしょう。

プレゼンの自己紹介で話すべき項目

プレゼンを成功に導くためには、自己紹介の内容に聴衆の興味や関心を引く要素を盛り込むことが大切です。また、ただ話すだけではなく視覚的なパフォーマンスを取り入れると、内容を直感的に理解しやすくなるため効果的です。

それでは、具体的な例を交えながら、自己紹介で話すべき内容についてご紹介します。

バックグラウンド情報

自己紹介は、プレゼンにおいて情報発信の第一歩となる場です。聴衆からの信頼を得るためには、まずプレゼンテーターのこれまでの経験や専門分野など、バックグラウンド情報を紹介しましょう。

  • 専門としている分野
  • 成し遂げてきたこと
  • 成し遂げた結果、得られたもの
  • 商品・サービスが生まれたきっかけや経緯
  • これからの展望

上記の情報を自己紹介に盛り込むと、具体的かつ軸のブレない自己紹介が行えます。

たとえば、

「私は〇〇化粧品会社の商品開発部で、スキンケア商品の開発に関わっています。」

このように、プレゼンテーターの経験や専門分野がわかる内容に工夫すると、信頼感のある自己紹介ができるでしょう。

専門知識やスキル

聴衆からの信頼を得るためには、説得力のあるプレゼンを行うことも重要です。プレゼンする商品やサービスにおいて、プレゼンテーターが専門的知識やスキルがあることを伝えると、聴衆は納得してプレゼンを聞くことができるでしょう。

押さえるべきポイントは、

  • 持っているスキル
  • スキルを獲得するまでのエピソード
  • スキルをどのように活かしてきたか

このような要素を入れると、プレゼンテーターの専門性や信頼性をアピールすることができます。

たとえば、

「学生のころから美容が好きで、化粧品検定の取得やセミナーへ積極的に参加し、美容にまるわる正しい知識を取り入れるよう努めてまいりました。」

というように保有している専門知識やスキルやその背景について触れると、より説得力のある自己紹介にすることができます。

過去の実績や成果

プレゼンテーターのこれまでの専門知識やスキルから、どのような実績や成果があったのかを伝えることも、説得力のある自己紹介となるポイントです。

  • 売り上げ
  • 達成率
  • シェア
  • ランキング
  • 社内表彰

上記のようなポイントを押さえて自己紹介をしましょう。

たとえば、

「〇〇の商品は、△△部門でNo.1のシェアを獲得しました。」

このように具体的な数字を用いると、誰から見ても同じ評価・判断ができるため、聴衆が納得できる情報を提供することができます。また、数字を見せる場合には「シェア〇%を獲得(全社平均〇%)」というように比較対象をおくと、聴衆がイメージしやすいためおすすめです。

目標や興味

聴衆に興味や関心を持ってもらうためには、プレゼンテーターの目標や興味などの部分について触れると、より効果的な自己紹介となるでしょう。しかし、プレゼン内容や聴衆の属性に合わせて内容を工夫する必要があります。

  • 今後どのような活動がしたいか
  • 現在興味・関心を持っている事柄はなにか

上記のポイントを押さえ、目標や興味が伝わる自己紹介をしましょう。

たとえば、

「最近は、体の内側から肌の乾燥を防ぐインナーケアに興味を持っています。インナーケアの啓蒙活動を行い、乾燥に悩む方々にケアの重要性を届けたいと考えています。」

このように、興味や関心のある事柄と目標をつなげると、一貫性のある自己紹介を行うことができます。

聴衆との共通点や関連性

プレゼンの特性上、プレゼンテーターが聴衆に向け一方的に話すことが多いため、聴衆の集中が保たれるように注意を引く工夫が必要です。その際、聴衆との共通点や関連性を自己紹介に入れると、聴衆はプレゼンテーターに親しみを感じられ、プレゼンへの興味や関心を高めることができるでしょう。

  • 聴衆の属性(地域、年齢、性別、職業、環境など)とプレゼンテーターとの共通点
  • 商品やサービスと聴衆・プレゼンテーターとの関連性
  • 深刻ではない悩みの共有

これらのポイントを押さえた例文がこちらです。

「季節は夏から秋に変わり、体の疲れが肌トラブルとなってお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も今まさに、夏の疲れで肌トラブルを抱えているので、念入りにケアをしています。」

このように、共通点や関連性などの要素のほかにも、プレゼンテーターのギャップや意外性のある姿を見せることで親しみを感じてもらうことができます。

プレゼンの自己紹介のパワポを作る手順

自己紹介内容を考えるうえで大切なポイントについてご紹介しました。自己紹介の際はスピーチ内容も大切ですが、パワポにも工夫を凝らすと、より効果的な自己紹介を行うことができます。

ここからは、プレゼンの自己紹介のパワポを作る手順についてご紹介します。

相手に与えたい印象を決める

心理学上のメラビアンの法則によると、人の第一印象は3〜5秒で決まるとされています。自己紹介のパートはプレゼンの冒頭部分に位置することがほとんどのため、聴衆に印象づける重要な場面であることがわかります。

聴衆に狙った印象を与えるためには、自己紹介を通して聴衆に与えたい印象はどのようなものか決めることが重要です。

たとえば、印象をいくつかに分けると以下のようなものがあります。

  • 信頼感のある印象
  • 説得力のある印象
  • 話しやすい印象
  • 親しみのある印象

このように、与えたい印象に合わせて、自己紹介の材料を用意するとまとめやすくなります。あくまでも、自己紹介はプレゼンを成功に導くための手段であるため、プレゼンの目的や内容に合わせて印象を決定していく必要があります。

構成を決める

与えたい印象を決めたら、自己紹介の構成を決めます。自己紹介の基本的な構成といわれている「ハンバーガー話法」についてご紹介します。

  1. 挨拶
  2. 名前
  3. アピールポイント
  4. 名前
  5. 締めの挨拶

上記の5項目を3つのステップにわけます。

  • ハンバーガーのパン(1.2の挨拶と名前)
  • ハンバーガーの具(3のアピールコメント)
  • ハンバーガーのパン(4.5の名前と挨拶)

このようなハンバーガー話法を参考に、スピーチ内容やスライドを構成・作成していくと、一貫性のある自己紹介を行うことができます。スピーチの際に話す順序を忘れてしまいそうになったときは、ハンバーガー話法を思い出すと良いでしょう。

スライドをデザインする

与えたい印象を決定し構成を立てたら、自己紹介スライドをデザインしていきましょう。デザインする際に押さえるべきポイントは、あくまでのスピーチの補助的役割であるため、聴衆がひと目でわかりやすい箇条書きでまとめることです。

しかし、メラビアンの法則では、第一印象の55%は視覚情報で決まるともいわれています。そのため、ひと目でわかりやすいなかでもプレゼンテーターのアピールポイントが伝わるような、写真やデザインを盛り込み、工夫すると良いでしょう。

また、スライドに使用する色は3色にまとめ、強調・主張したい箇所は色を変えるとより伝わりやすくなります。よりくわしいスライドの作り方のコツについては、関連記事をあわせてご覧ください。

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プレゼンで自己紹介する際の注意点

プレゼンにおける自己紹介は、聴衆にプレゼンテーターのことを知ってもらい、信頼を与えるための重要なパートです。聴衆に伝わるプレゼンにするために、自己紹介の場で押さえるべき注意点について解説します。

短く簡潔にする

プレゼンにおける自己紹介は、プレゼンテーターの印象や商品・サービスの魅力を伝えるための大切な第一歩です。たくさんアピールしたい!と思う方もいるかと思いますが、長かったり情報が多すぎたりすると、聴衆は飽きてしまうでしょう。

自己紹介で聴衆の心を掴み注意を引きつけるためには、自己紹介を短く簡潔にして話すことが大切です。短く簡潔にまとまった自己紹介は、聴衆に伝わるプレゼンにおける重要なポイントとなります。

聴衆に関連性を持たせる

聴衆に関連性を持たせた自己紹介の内容にすると、聴衆はプレゼンテーターに興味を引きやすくなります。その後のプレゼン内容にも興味を示すようになり、プレゼンの意図が聴衆に伝わりやすくなるでしょう。

プレゼン対象である聴衆は、プレゼンする商品やサービスに対し、興味を持っている人とそうでない人とさまざまです。聴衆に対して関連性のある話題だと、聴衆の共感が得られるため、興味や関心を引きやすくなります。商品やサービスに対して興味や関心が薄い聴衆にも、届きやすい自己紹介となるでしょう。

自己PRを適度に行う

自己紹介と自己PRには次のような違いがあります。

  • 自己紹介
    「これからプレゼンするのはこのような人物です」と聴衆に説明すること。
  • 自己PR
    自分の能力や強みなどを積極的にアピールすること。

これらの違いを念頭におき、自己紹介に自己 PRの要素を取り入れてみましょう。聴衆は、よりくわしくプレゼンテーターの姿を見ることができるため、プレゼン全体の信頼度を高めることができます。

視覚的な要素を取り入れる

視覚で捉えた情報は、プレゼンテーターやプレゼン全体の第一印象を決定する大きな要素です。自己紹介の際は、ただスピーチのみで伝えるのではなく、写真やデザインを工夫し視覚的な要素を取り入れるようにしましょう。

しかし、聴衆はスピーチを聞きながらスライドを見ているため、視覚情報が多すぎると理解に時間がかかってしまいます。理解しにくいプレゼンは、聴衆を飽きさせてしまうリスクがあるため注意が必要です。

練習する

プレゼンにおける自己紹介の内容やスライドが用意できたら、プレゼン本番までに練習を重ねていきましょう。以下に練習する際に押さえておくべきポイントをまとめました。

  • 原稿を暗記できるくらい練習する
  • 制限時間を超えない
  • 人前、もしくは動画撮影し練習する

上記のほかにも、スピーチ内容や素振り、声のトーンなども確認しておくと良いでしょう。「意外と声が低くて雰囲気が暗い」「体を揺らしすぎて落ち着きがなく見える」など、スピーチ全体の印象に関係するようなポイントにも気づきやすくなります。

聴衆の心を掴む自己紹介で、魅力の伝わるプレゼンにしよう!

プレゼンを成功に導くためには、聴衆の心を掴むようなプレゼン内容にすることが大切です。とくに、自己紹介はプレゼンテーターが信頼できる人であることを聴衆に伝え、かつプレゼン全体を印象付ける重要なパートとなります。

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ABOUT ME
ライター AIKI
看護学校卒業後、看護師として大学病院から在宅領域までを経験。医療に従事する中で言葉の重みや尊さ・可能性を感じ、言葉で人に寄り添いたいと思いライターを志す。その最中にSHEに出会い、SHEの掲げる理念に強く共感する。現在は複業フリーランスとして、SHElikesキャリアプランナー、SHEsharesライター、看護師の活動を行っている。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

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