【全17種】エンジニアの種類と主な仕事内容についてわかりやすく解説!

【全17種】エンジニアの種類と主な仕事内容についてわかりやすく解説!
ABOUT ME
ライター TaekoYamasaki
同志社大学経済学部卒業。在学中はマネジメントを学ぶために、カフェで時間帯責任者を努める。卒業後はインテリアや家具の販売・接客や店舗管理を担当。働くなかでキャリアを見つめ直し、SHElikesに入会。現在はSEOライターとして、SHEを含め5社と契約をしながら、フリーランスのライターとして活動中。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

Web・ITの発展にともない、エンジニアの需要が高まっています。活躍する場が多くあるエンジニアは、携わる領域や分野によって多種多様なポジションがあります。

「エンジニアの種類について知りたい」
「エンジニアの仕事内容を理解したい」

このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事では17種類のエンジニアについて触れ、主な仕事内容について詳しく解説します。エンジニアへの理解が深められるよう、エンジニアの働き方や将来性といった観点にも触れて説明します。

エンジニアとは

エンジニアとは、工学(エンジニアリング)に関する専門的な知見やスキルを持つ人を指し、技術者とも呼ばれています。エンジニアとひとくちにいっても、機械系・IT系・Web系など、携わる分野や業務によって多種多様なエンジニアが存在します。

エンジニアの種類と主な仕事内容

さまざまな分野で活躍するエンジニアは、システム・Web・インフラ・その他の4つの区分に分けられます。各区分の中でも細分化すると17種類の役割があり、各分野の概要と各種エンジニアの主な仕事内容を紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアの種類の例として以下があげられます。

  • 開発系エンジニア
  • アプリケーションエンジニア
  • プログラマー
  • 組み込みエンジニア

システムエンジニア(SE)は、ソフトウェアの設計・開発です。クライアントの悩みや課題を踏まえて、必要なソフトウェアの設計を行います。ソフトウェアの構築のためにプログラミングを行い、開発までの一連の流れを担当します。プログラミングの外注を行うなど、ソフトウェア開発の中で発生する進捗管理まで担うことも少なくありません。

システムエンジニアの中でも4つの職種があり、それぞれの説明は下記の記事にて詳しく解説しています。

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開発エンジニア(Webエンジニア)

  • フロントエンジニア
  • バックエンドエンジニア

Webエンジニアの主な仕事内容は、WebサイトやECサイトなどで使用する機能の開発や、アプリケーションの設計・開発、それらが正常に稼働するように運用や保守まで管理することです。

Web開発全般を担う職種で、Webサイトのデザイン以外の開発作業全般が業務範囲であると認識しておきましょう。Webエンジニアの仕事は、業務に携わる範囲を軸に2つに分類されます。

フロントエンジニア(フロントエンドエンジニア)

フロントエンジニアはWebサイトやアプリケーションの設計・開発・運用において、ユーザーから見えるフロント部分を担当します。HTMLなどのマークアップ言語、JavaScript、PHPなどのプログラミング言語を使用して、ユーザーにとって利用しやすいWebサイトやアプリケーションの構築を目指すエンジニアです。

Webサイト等の制作に携わる職種にWebデザイナーがあります。Webデザイナーは、Webサイトなどの見た目のデザインを制作する職種です。一方で、フロントエンジニアはWebデザイナーが制作したデザインに対して、ユーザーが快適に使用できるような機能性を追求する役割を担います。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションにおける、ユーザーの目には触れない部分の開発等に携わります。たとえば、ECサイトなどで表示されるさまざまな情報について、レコメンドされる機能や決済サービスなどの裏側で設定されている機能の開発設計などを行います。Webサーバーやデータベースなど、Web上のサービスが円滑に稼働するために必要なシステムの開発や設計が業務範囲です。

インフラエンジニア

  • サーバーエンジニア
  • データベースエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア

インフラとはインフラストラクチャー(Infrastructure)の略であり、生活を支える基盤となるものです。たとえば、水道やガス、通信網など、私たちの生活になくてはならない設備を指します。

インフラエンジニアは、IT分野において必要不可欠なサーバーやデータベース、クラウドなどを取り扱う技術者です。IT分野におけるインフラのうち、担当する領域に応じてエンジニアを5つに区分しています。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバーを使用するためのアプリケーションの開発・保守が業務範囲です。サーバーには、Webサーバーやファイルサーバー、メールサーバーなど、サービスにあった形式があります。サーバーエンジニアは、運用するサービスに適したサーバーの種類や台数を、容量や通信速度、コストなどのあらゆる観点から設計します。サーバーの構築に必要な知識・スキルに加えて、複数の視点やリスクを踏まえて運用のイメージを持って設計するスキルが必要です。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、SQLなどのデータ操作に必要なプログラミング言語を用いて、データベースの構築や保守を行うことが主な業務です。データベースは、たくさんのデータを整理して格納し、取り出しやすくするためのプラットフォームとして活用されています。たとえば、Googleなどの検索エンジンや住所録などが身近に感じられるデータベースです。データベースエンジニアはユーザーが利用しやすいよう、データベースの構築、保守を担います。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドを利用するシステムの構築・保守を担当するエンジニアです。クラウドとは、インターネット上に設置された架空のコンピューターのことです。

クラウドを利用したサービスの例としては、GoogleのGmailが挙げられます。以前までは、パソコンやスマートフォンにソフトウェアをインストールしなければ、メールのやりとりができませんでした。しかし、クラウドサービスが普及した今、ソフトウェアのインストールがなくてもメールが利用できます。「使いたいときにクラウドにアクセスして、利用したい分だけ利用する」という考え方をもとにクラウドが開発されました。クラウドエンジニアは、昨今のIT技術発展にともない需要が拡大しています。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、個々のコンピューターをつなげるネットワークの構築・運用を担当するエンジニアです。サーバーと端末やサーバー同士をつなぐことでネットワークの構築を行います。

私たちが使用するスマートフォンやパソコンは、データを送信・受信することでサービスの利用ができています。データの送受信に欠かせないネットワーク環境を構築・運用するのが、ネットワークエンジニアの仕事です。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに特化したエンジニアです。インターネットはときに、サイバー攻撃など外部からの攻撃を受けて、通常通り稼働できなくなることがあります。たとえば、社内で保有する個人情報は情報漏洩のリスクを回避するために、セキュリティを考慮したシステム設計・運用や改善が行われています。システム内で起こりうる被害から守ることに特化したエンジニアが、セキュリティエンジニアです。

その他のエンジニア

  • フルスタックエンジニア
  • ブリッジSE
  • セールスエンジニア
  • 品質管理エンジニア
  • フィールドエンジニア
  • データサイエンティスト
  • 社内SE

エンジニアの業務範囲は多岐にわたることから、システム・Web・インフラ以外の業務範囲を担うエンジニアもいます。たとえば、複数のスキルを掛け合わせて業務の幅を広げたエンジニアや、営業職のようにクライアントへの提案を行うエンジニアなどさまざまです。これまでに説明したエンジニアに加えて、7つのエンジニアについて解説します。

フルスタックエンジニア

フルスタック(full-stack)とは、複数の分野におけるスキル・知識を持っている状態を指します。フルスタックエンジニアは、複数のIT分野において発揮できるスキルを保有しており、複数の開発工程を1人で担えるエンジニアです。

たとえば、Webサイト制作に必要なフロント部分とバック部分の設計・構築から、Webサーバーのシステム構築まで一括して担えるような場合に、フルスタックエンジニアと呼ばれます。フルスタックエンジニアは、職種名というよりも、エンジニアのポジションを指す場合に使われることが多いです。

ブリッジSE

ブリッジSEは、海外の開発企業にシステム開発を委託するなど、海外に委託元がある場合に橋渡しを行う職種です。システムエンジニアの中でも、海外の委託先企業と日本企業をつなぐ必要がある案件で活躍します。

システムエンジニアが担うようなシステムの実装に加えて、海外と国内のシステムエンジニアの取りまとめまで業務範囲となります。システム開発のスキルのほかに、海外企業に在籍するエンジニアとのコミュニケーションに必要な言語力やマネジメントスキルが必要です。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、エンジニアとしての専門的な知識・スキルによって、営業をサポートする職種です。業務内容は、営業職のように取引先に出向き、自社製品を技術的な側面から説明するほか、お客様の声をもとに開発が必要な製品の提案をするなど、エンジニアの知見を活かした営業寄りの業務を担います。販売を目的とする営業職の業務に加えて、製品を使用する技術者の観点から説明ができるポジションです。

品質管理エンジニア(テストエンジニア)

品質管理エンジニアは、製品のチェックを行い、品質管理を担うエンジニアです。システムエンジニアが取引先の課題をヒアリングして、製品の設計・開発をおこなったあとに生産された製品に対して「クライアントが求める品質を満たしているのか?」といった視点で、製品の品質を管理するのが品質管理エンジニアです。

品質管理エンジニアのほかにも、品質管理を行うポジションとしてテストエンジニアがいます。どちらも同種として扱うこともあれば、区分する場合もあります。テストエンジニアは、開発中の製品に対してテストを実施し、結果をもとに改善することで品質を管理するポジションです。

フィールドエンジニア

フィールドエンジニアは、自社製品を使用するお客様に対して、技術的な観点からサポートするエンジニアです。プリンターやパソコン、ソフトウェアなど、エンジニアによって開発された製品を対象としています。

業務内容の例としては、製品を導入する際にお客様のもとへ設置しに行くほか、使い方の説明や定期的なメンテナンスなどがあります。お客様のいる現場(フィールド)に出向くような業務がメインです。セールスエンジニアは、販売までの工程で現場に出向く一方で、フィールドエンジニアは購入以降のお客様のサポートを行います。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、アルゴリズムや統計などを用いてデータを分析し、ビジネスに活かせる知見を導き出す職種です。「ビッグデータ」という言葉があるように、世の中はデータで溢れています。データサイエンティストは、プログラミングなどの理論を活用して、莫大なデータの中から有益な情報を集めて、課題解決に活かすことを目指します。

たとえば、Googleなどの検索エンジンでは、検索履歴をもとにユーザーの求めるデータを瞬時に判断し、情報を提供するシステムが組み込まれています。データサイエンティストは、データの分析によって、課題解決へと導くような知識の提供を行うことでサポートする職種を指します。

社内SE

社内SEは、自社で必要なシステムの設計・構築・保守を行うほか、システムを利用する社員の問い合わせ窓口としてヘルプデスクの役割を果たします。システム開発業務では、予算の作成や管理、システムの運用など、システム開発に関わる一連の業務を担うことが多いです。システムの構築は外注することもあります。

社内のヘルプデスクとしては、導入したシステムの使い方の説明から故障対応など、システム導入に関する問い合わせ対応がメインです。社内でシステムに精通するエンジニアとしてサポートを行います。

エンジニアの働き方や年収

エンジニアは、携わる分野や業務内容によって役割が大きく異なるため、働き方も多種多様です。働き方の選択肢としては、会社員や派遣社員、フリーランスがあります。組織に属する場合は、社内で決められた規則に応じた働き方が求められます。

一方で、フリーランスとして働く場合は、比較的自由な働き方が実現できるでしょう。どちらの働き方を選択する場合でも、エンジニアとしてのスキルや実績が必要であることは共通しています。働き方の選択肢を広げたい方は、スキルの証明として資格取得を目指すのも手段のひとつでしょう。

また、エンジニアの平均年収は約458万円です。*1 エンジニアと一括りにしても、発揮できるスキルや担当できる業務範囲、役職などによって年収は変わります。一例として理解しておきましょう。

エンジニアに将来性はある?

*2 経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」IT 人材需給の試算結果より

IT・Webの発展にともない、エンジニアを含むIT人材は今後も社会で求められる存在のため、将来性はあると言えます。

経済産業省によると、2018年時点でIT人材は不足しており、2030年には最大約79万人もの人材不足が予想されています。*2 今後もIT関連産業の発展が見込まれるため、IT人材不足が続くと予測されているのです。

IT人材に対する需要と供給の観点からみて、エンジニアは現在もこれからも社会で必要とされるポジションであると言えます。

エンジニアへの興味を活かして、ITスキルの習得を目指そう!

本記事では、17種類のエンジニアの仕事内容から、エンジニアの働き方や年収、将来性まで紹介しました。IT分野の市場は今後も拡大すると予想されており、エンジニアの活躍の場はますます増えるでしょう。

将来性のあるエンジニアに興味がある方は、業務に活かせるスキルの習得をおすすめします。Web・ITスキルの習得には一定の時間が必要なため、なるべく早めに学習を始めることが重要です。スキル習得に向けて動き出すことで、今後歩んでいくキャリアの選択肢を増やすことができるでしょう。

女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)は、マーケティングやマネジメントなどのWeb・ITスキルが学べるスクールです。ほかのスキルと掛け合わせることで、唯一無二のエンジニアとして成長することができるでしょう。Web業界での経験がない初心者の方でもスキルの習得が目指せる学習環境があります。

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※出典
*1 e-STAT「賃金構造基本統計調査 職種DB第1表」より
*2 経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」IT 人材需給の試算結果より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。