目標達成シートをビジネスで活用しよう!書き方の例やポイントを解説

目標達成シートをビジネスで活用しよう!書き方の例やポイントを解説
ABOUT ME
no-image
ライター SanamiSasaki
フリーライター|新卒で金融業に従事し、出産後未経験で地元のメディアを運営する会社に転職。現在は推し活と育児を両立しながら、さまざまなWebメディアで執筆しています。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

目標達成シートは、野球のメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が活用していたことでも話題になりました。目標を立てそれに向かって努力することは大切ですが、目標が漠然としている場合、達成までの道筋がわからなかったりすることもあるでしょう。それを解決するのが、目標達成シートです。

目標達成シートは個人的に使うのはもちろんビジネスにおいても有効で、実際に導入している企業もあります。今回は、目標達成シートをビジネスで活用する方法を解説します。

目標達成シートとは?

目標達成ツールとは、主に目標達成のために必要な工程をピックアップするためのツールのことです。目標管理のフレームシートを形にしたもので、目標達成までにやるべき工程が可視化され、わかりやすくなります。

ビジネスにおいて、目標を管理し実行していくことは重要ですが、意識し続けるのは難しいもの。目標達成シートは漠然とした考えを整理できるため、目標達成以外にも施策やアイデアを考えたりスケジュールを管理したりといった利用方法もあります。

ちなみに目標達成シートは悟りの境地を表す絵画曼荼羅(マンダラ)を思考法に応用したものであるため、別名マンダラチャートとも呼ばれます。

目標達成シートの構成の例

目標達成シートは、3×3の9マスの枠組みで構成されるのが基本です。真ん中に実現したい目標を記載し、周囲のマスには実現するために取り組むべきことを記載していきます。

たとえば、最終目標が「新しい知識を習得する」であれば、実現するために取り組むべきこととして「キャリアスクールに通う」「学んだことを実践する」「毎日勉強する時間を設ける」などが挙げられるでしょう。

シートに記載した要素を達成していけば、最終的な目標の達成につながります。さらに詳細な計画を作るため、マスの数を9×9の81マスに増やして細分化します。

ビジネスにおける活用方法は主に2つ!

目標達成シートをビジネスで活用する際の活用方法は、主に目標管理とスケジュール管理の2つがあります。目標達成シートは、目標を可視化し日常的に意識するために作成します。

目標のために取り組むべきことを毎日確認することで、目標達成に向けた行動がより習慣化されやすくなるでしょう。また個人目標やチーム目標達成以外にもプロジェクト管理や事業計画、新商品開発などにも応用でき、ビジネスの場面で役立つ場面も多いようです。

またいつ何をすべきかというスケジュール管理やToDoリストにもなり、進捗状況を確認したり反省や振り返りをしたりといった作業にも活用できます。

目標達成シートをビジネスで活用するメリット

目標達成シートをビジネスで活用することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 将来の理想像に近づくための指針となる
  • 自分に足りないスキルや経験を発見しやすい
  • チームの場合は組織の共通認識をつくれる

それぞれ解説していきます。

将来の理想像に近づくための指針となる

目標達成シートのメリットは目標が明確になることです。頭の中で考えているだけでは、具体的に行動できないことも少なくありません。目標達成シートを作成することで、「将来の理想像に近づくために何をすればいいのか」がわかりやすくなります。これにより、目標達成に向けて具体的な行動を取りやすくなるでしょう。

自分に足りないスキルや経験を発見しやすい

目標達成に必要な要素を考えるにあたり、目標達成に必要なことや現状の課題を解決することの整理にもつながります。目標達成に向けて自分に足りないスキルや経験を客観的に見つけやすくなり、どうすればいいか検討しやすくもなるでしょう。

チームの場合は組織の共通認識をつくれる

チームの共通認識をつくるために目標達成シートを作成することもあります。共通の最終目標を中央に設定した目標達成シートを用意し、各メンバーがそれぞれ目標に対するアプローチを検討。チーム全体で確認し、目標達成のための優先順位を意見交換していきます。

目標を共有できるため、チームの結束を高めることにもつながるでしょう。目標を言語化することで、目標への理解も深まりより効果的な行動につながりやすくなります。

ビジネス向け目標達成シートの書き方の例

ビジネス向け目標達成シートの書き方は、以下の順に沿って進めていきます。

  1. 必要なものを用意する
  2. 「3×3マス」の中央に達成したい目標を書く
  3. 中央マスの周囲8マスに「目標達成に必要な要素」を書く
  4. 「目標達成に必要な要素」の実現に必要な行動を書く

それぞれのステップについて確認していきましょう。

1.必要なものを用意する

まずは、目標達成シートを用意しましょう。3×3の9マスを9セット配置し、合計81のマス目を作できれば、手書きでもスプレッドシートでもExcelでもかまいません。目標達成シートを作成するアプリもあるので、それをダウンロードして活用するのもいいでしょう。

2.「3×3マス」の中央に達成したい目標を書く

目標達成シートに、最終目標を中心に記入します。たとえば営業職なら売上アップ、事務職なら発注ミスを0にする、技術職なら生産スピードアップなどが最終目標に当たるでしょう。目標が曖昧だと達成に向けての行動が整理しにくくなってしまうため、できるだけ具体的にすることが大切です。

さらに目標に数字を入れることで効果測定もしやすくなります。たとえば「売り上げアップ」という目標よりも「既存顧客のリピート率を今よりも10%アップする」という具体的な目標の方が、達成へのステップも検討しやすくなるでしょう。

関連記事:目標設定の方法5つを厳選!立て方や具体的な例も解説

3.中央マスの周囲8マスに「目標達成に必要な要素」を書く

最終目標を書いたマス以外の8マスには、達成するために必要な要素を記入していきます。たとえば、「売上を2倍にする」のが最終目標であれば、「集客に力を入れる」「仕入れ値を下げる」などが必要な要素になるでしょう。

なお、必要な要素が実行できない内容では意味がありません。現実的に行動に移せそうな内容に落とし込めるといいでしょう。

4.「目標達成に必要な要素」の実現に必要な行動を書く

最後に、目標達成のための必要な行動を決めていきましょう。ステップ3で定めた8つの要素を周囲にある3×3のマスの真ん中に記入。残りの8マスには、必要な要素を実現するための具体的な行動目標やタスクを記入していきます。重要な項目は目につきやすいよう、左上から配置していくのがおすすめです。

ちなみに目標達成シートは81つのマスをすべて書き込むのが基本です。マスを埋めていく工程で、いいアイデアを思いついたり新たに情報収集したりと、思考を広げるのが大きな目的。マスが多いためすべて埋めようとすると、主観的な視点だけでなく客観的な視点も大事になります。すべては無理でもできるだけマスを埋めることで、目標達成に近づくでしょう。

あとは、書いたことをひとつずつ達成するために行動するのみです。小さな目標を順にクリアしていくことが、最終的な目標達成の道筋になります。

目標達成シートをビジネスで活用するときに意識したいポイント4つ

目標達成シートを個人で活用する際は、以下のポイント4つを意識しておくことが大切です。

  • 事前にキャリアプランを明確にしておく
  • 簡潔かつ具体的な内容を心がける
  • チャレンジ目標を設定してみる
  • 定期的に見直しをする

事前にキャリアプランを明確にしておく

目標達成シートを作成する前段階として、自分のキャリアプランを明確にし、将来の理想像を考えておくことも大切です。自分のありたい姿まで見据えておくと、自分の目標もより明確になります。必要なスキルや経験、達成に向けた行動も検討しやすくなるでしょう。

キャリアプランを明確にする際は、自分の価値観や興味を言語化し、強みなど現状を理解、さらに今後の理想像を具体化するという流れで進めていく方法があります。事前にキャリアプランを明確にしておくことで、中長期的な目標が明確になり、目標達成シートの精度も高められるでしょう。

関連記事:女性のキャリアプランの立て方は?例文や考え方のポイントを解説!

簡潔かつ具体的な内容を心がける

目標達成シートに記載するときに意識するのは、簡潔かつ具体的な内容です。たとえば、「パソコンを使いこなせるようになる」という目標では、何をもって達成したかがわかりにくいでしょう。「タイピング練習ソフトで最高ランクになる」「ショートカットキーを5つ覚える」など、数値が加わる目標にすると具体性が増します。

また、目標が高すぎるとやる気が起きず、低いと努力が必要ありません。今は難しいけど頑張れば達成できるくらいの、ちょうどいい内容を意識しましょう。ちなみに、目標は目的達成までの過程を言語や数値で表したもので、目的は成し遂げたい状態を指します。目標達成シートを作成するにあたり、違いをきちんと理解しておくことも大切です。

関連記事:目的の書き方4ステップ!具体的な例と企画書を作成する際に役立つ手法も解説

チャレンジ目標を設定してみる

頑張れば達成できそうな目標を設定することをおすすめしましたが、いくつかチャレンジ目標を設定してみるのもいいでしょう。チャレンジ目標とは達成までの道のりが険しく負荷の大きい目標を指します。チャレンジ目標の具体例は人によってことなりますが、「新規契約を5件」「クレーム数0」「書類の修正0」など難易度が高い目標が挙げられるでしょう。

チャレンジ目標を達成するにはさらなる努力や工夫が必要になりますが、仕事に対するモチベーションアップにもつながります。もしチャレンジ目標が達成できれば、大きなやりがいにもなるでしょう。

定期的に見直しをする

目標達成シートは活用してこそ意味があります。目標達成シートははじめから完璧にするのではなく、定期的に見直して更新することが大切です。はじめは思いつかなくても、ふとしたときに空いているマスを埋める方法が浮かぶこともあるでしょう。

環境が変わりやるべきことが変わったり、期間内の達成が難しくなったりと、状況が変化することもあります。目標達成シートを定期的に見直しして、達成できていない項目やずれの有無をチェックしてみましょう。行動計画を柔軟に軌道修正しつつ、目標達成を目指すのがベストです。目標への距離を確認でき、モチベーションの維持にも役立ちます。

目標達成シートを活用してなりたい自分を目指す

目標達成シートを活用すると、目標までの道筋を可視化でき、どう行動すべきかが理解しやすくなります。小さなタスクを積み上げていくビジネスにおいても、役立つ場面は多いでしょう。「目標がなかなか実現できない」、「目標が漠然としていて努力の方向がわからない」といったときは、ぜひ目標達成シートを試してみてください。

SHElikes(シーライクス)はさまざまなクリエイティブスキルが学べる女性向けキャリアスクールです。目標設定や自己管理を行いながら全45以上のスキルを学習できます。自分らしい生き方を目指して身に付けたいスキルがあれば、ぜひSHElikesをご活用ください。興味がある方は、まず無料体験レッスンに参加することから始めてみましょう。

女性向けキャリアスクールSHElikes無料体験レッスンはこちら

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。