20代女性の平均月収や手取り額はどれくらい？収入アップの仕方も解説

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ライター Keisuke Ito

一橋大学卒。投資銀行や資産運用会社での社会人経験がある傍ら、ライターとして5年ほどの実績。転職や起業、キャリア形成や資産運用、不動産投資など多様なジャンルで多数の記事の執筆実績あり。証券アナリスト資格保有。

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20代女性の月収には企業の規模や業種、学歴や地域などさまざまな要因によって差があります。今回は、20代女性の平均月収や手取り額についてまとめました。

また、後半では収入アップの方法や、収入アップに成功した方の事例も紹介します。平均月収が気になる方、収入アップの方法を模索している方は、ぜひ参考にしてみてください。

20代女性の平均月収は？手取りはいくら？

早速、平均月収と手取り額について、詳しくみていきましょう。

20代女性の平均月収

厚生労働省がまとめている令和4年賃金構造基本統計調査によると、20～24歳の女性の平均月収は21.6万円で、25～29歳が24.1万円_*1です。

厚生労働省の統計における「賃金」は、時間外勤務手当などの超過労働給与額は除かれますが、所得税などの税金や社会保険料などは控除される前の金額となっています。

そのため、残業や夜勤、休日出勤が多い仕事など超過労働給与が出やすい仕事の場合は、手当を加味すると統計上の平均値より月収が高くなりやすいでしょう。

20代の女性の平均手取り額は？

平均月収をもとにすると、20代女性の平均手取り額は17.3万円～19.3万円程度と推計されます。手取り額については、控除される額が人それぞれであるため、平均月収のような公式な統計はありません。

一般的には額面月収から、保険料（厚生年金保険・雇用保険・健康保険など）や税金（所得税・住民税など）などが控除され、残りの金額が現金で支給されます。控除額は扶養家族の有無や年収水準などによって異なります。

これら合計の控除額の一つの目安として、20代女性の平均年収帯では一般的に月収の20%程度といわれているため、残りの部分を意味する手取り額は80%です。20代女性の平均月収である21.6～24.1万円_*1の80%を計算すると、手取り額はおよそ17.3万円～19.3万円となります。

平均月収は学歴や業種で異なる！

平均月収は、同じ20代でも年齢によって変動があります。また、学歴や業種によっても異なります。年齢が上がる程、月収は高い傾向にあり、学歴面においては大卒や大学院卒の方が月収が高くなる傾向がみられます。また、業種面においては20代女性では鉱業、採石業、砂利採取業の月収が高い傾向があります。

年齢別の20代女性の平均月収

dodaでは年齢別の女性の平均年収_*2を調査しています。2021年9月～2022年8月時点の調査では次の通りです。なお、今回は年収を12分割し月収も試算しました。

20歳から21歳のデータを除けば、年齢が上がるにつれて月収も上昇する傾向にあります。29歳と20歳では、平均月収でおよそ10.3万円の差が出ます。

学歴別の20代女性の平均月収

20代女性の平均月収は、学歴によっても差が出ます。

学歴別の月収は以下の通りです。

参考：「厚生労働省 令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況」 学歴別よりエクセルデータをダウンロードの上筆者作成

個々の事情により実態は異なると想定されるものの、平均で比較する場合、高卒＜高専・短大卒＜専門学校卒＜大学卒＜大学院卒という順序になります。20歳～24歳では、大学院卒と高校卒で5.5万円、25歳～29歳では7.4万円の差があります。

業種別の20代女性の平均月収

業種によっても、20代女性の平均月収は変わってきます。

業種別の20代の平均月収は次の通りです。

参考：「厚生労働省 令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況」関連資料 第5表よりデータをダウンロードの上筆者作成

厚生労働省の統計をもとにすると、20代女性の平均月収が最も高い業種は、20～24歳で23.5万円、25歳～29歳で27.9万円の鉱業、採石業、砂利採取業です。そして、学術研究、専門・技術サービス業が20～24歳で23.2万円、25歳～29歳で27.6万円で2番手となります。

鉱業、採石業、砂利採取業とは、鉱石や岩石などの採掘や、工業用の原料などに加工する業務が含まれます。学術研究、専門・技術サービス業は学術的な研究開発を行う業務の他、法律事務所、税理士、会計士などの事務所も含まれます。

20代女性の平均月収は企業の条件によっても異なる

20代女性の平均月収は企業の規模や立地などによっても異なります。基本的に大企業および都市部にある企業の方が、平均月収が高くなる傾向にあります。

企業規模が大きい方が月収は高め

企業規模が大きい方が、平均月収は高くなる傾向にあります。20代女性の企業規模別の平均月収は次の通りです。

参考：「厚生労働省 令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況」企業規模別よりデータをダウンロードの上筆者作成

小企業と大企業の差は、20歳～24歳では2.1万円ですが、25歳～29歳になると3.0万円に拡大します。これ以降も、40歳～44歳ごろまでは企業規模による賃金格差は拡大する傾向にあります。

都市部の方が地方より月収は高め

全体の賃金統計では、都市部の方が地方より月収は高めです。

都道府県別の平均月収の上位・下位5都府県は次の通りです。なお、こちらは全年齢・男女を含めた平均となります。

参考：「厚生労働省 令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況」都道府県別より筆者作成

年代別・性別で、さらに都道府県別に分けた平均月収の統計はありませんが、20代女性に絞っても、全年齢・男女の平均値と同様に都市部の方が平均月収が高くなると推測されます。

月収を上げる方法とは

それぞれが工夫することで、20代女性の平均月収を上回る水準を目指すことは可能です。たとえば、転職や資格取得、スキルアップや副業などに取り組めば、月収アップが期待できます。20代女性の平均月収を上げる方法について、詳しくみていきましょう。

転職する

平均月収の高い業種や企業に転職をすることで、月収を上げることができる可能性があります。統計の通り、20代女性の月収水準は企業の地域や業種、規模などによって異なります。たとえ同じような仕事内容であっても、転職することで月収を上げることができる可能性は充分にあります。

また、大学の専攻や資格、スキルなどにおいて何か強みがある場合はその強みを活かせる職種や業種に転職することで、月収アップを狙うこともできます。

資格を取得し、昇進を目指す

業種や職種に応じた資格を取得して昇進を目指したり、資格手当をもらうのも有効です。

たとえば、人事部であれば社会保険労務士、経理部であれば簿記などの資格を所持することが評価アップや昇進に役立つでしょう。企業によっては、資格手当てなどの名目で、資格を所持することで月収が上がる制度を設けている場合もあります。

企業の給与体系や仕事に役立つ資格を調べたうえで優先的に取り組むのも、月収を上げる一つの手段です。

役立つスキルを身につける

現在や将来のキャリアに役立つスキルを身につけるのも、一つの手段です。

たとえば英語力を高めておけば英語力の必要な仕事を任せられるようになり、やがては海外駐在などで重要な役割を果たすことができる可能性もあります。評価の向上や昇進にプラスに働き、中長期的な月収のアップにつながるでしょう。

月収アップにつながりそうなスキルを身につけて、自己研鑽を進めましょう。

副業をする

今の仕事をつづけながら副業で月収を上げる方法もあります。本業で、今すぐに月収を数万円など大幅にアップさせるのは容易ではありません。

副業であれば、すきま時間や休日を利用するなどして、まとまった金額を稼げる可能性もあります。副業に役立つスキルを身につければ、さらに大幅な年収アップも期待できるでしょう。

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スキルを身につけて収入を上げたロールモデルを紹介！

SHElikesの講座やサービスを有効活用して、多くの女性が収入アップを実現しています。ここからは実際にSHElikesで培ったスキルをもとに収入アップに成功した3名のロールモデルを紹介します。

「自信もスキルもない…」と悩んでいた私が、未経験から月収1.2倍のプロジェクトマネージャーに　まきんこさん

受講者事例：「自信もスキルもない…」と悩んでいた私が、未経験から月収1.2倍のプロジェクトマネージャーに

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やがて、シーメイト*のアドバイスも経てプロジェクトマネジメントの素質があることに気づき、講座を受けて専門性を磨きました。最終的に、プロジェクトマネージャーとしての転職に成功し、年収は従来の1.2倍にアップさせています。

*SHElikes受講生の通称

営業からマーケティング職への社内異動を目指してWebスキルを習得！副業で月収約5万円アップも　Saecoさん

受講者事例：営業からマーケティング職への社内異動を目指してWebスキルを習得！副業で月収約5万円アップも

製薬会社で営業職に就いていたSaecoさんですが、イメージと現実のギャップにより思うように楽しめない状態が続いてました。やがて産休に入ったときに、キャリアを充実させる目的でSHElikesのWebデザイナーの講座を受講しました。

当初はフリーランスも検討していましたが、SHElikesのサービスの一つであるコーチングを受ける中で、副業としてキャリアを活かすのが有効であることに気づきました。最終的にはWebデザインやWebマーケティングの副業を始め、月5万円の収入アップを実現させています。

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* 2023年8月時点のコース数です。今後もコースは増設していきます

※出典
*1：「厚生労働省　令和4年賃金構造基本統計調査」性別にみた賃金より
*2：「doda 女性の平均年収ランキング 年齢別・年代別【最新版】」年代別　女性の平均年収（20代、30代、40代、50代以上）より