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Webデザイン職への就職の実態とは?年収やWebデザイナーの仕事内容も解説

Webデザイン職への就職の実態とは?年収やWebデザイナーの仕事内容も解説
ABOUT ME
ライター shin
青山学院大学卒業。在学中は語学や国際コミュニケーションなどを学び、1年間アメリカに留学する。卒業後は、航空系の会社に勤務。現在はフリーランスとして活動し、主にWebメディアに携わっている。
エディター Tomomaru
Web制作会社で月〜金デジマOL&副業ライター・エディターとして活動中。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会う。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。思い込むのは自由です。

「クリエイティブな仕事に憧れる」「フリーランスとして働きたい」

そのような思いを抱き、Webデザイナーを目指す人は少なくないでしょう。しかし、年収や仕事内容などが分からないという理由で、なかなか就職や転職に踏み出せないのではないでしょうか?

そこで、本記事ではWebデザイン職の実態や働き方を解説。加えて、就職までの流れやWebデザインスキルを身につける方法も紹介します。

Webデザイナーになりたい方やWebデザインのスキルを習得したい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

Webデザイン職への就職の実態は?

まずは、Webデザイン職への就職を目指すうえで押さえておきたいポイントを解説します。平均年収や労働時間、Webデザイナーの将来性などは、就職活動をする前にしっかり把握しておきましょう。

Webデザイナーの平均年収は約480万円!

厚生労働省によると、Webデザイナーの平均年収は約480万円とされています*1。年齢別にすると20〜24歳の約305万円から年齢とともに徐々に上がり、55〜59歳の約585万円が平均年収の最高額のようです*1

働き方においては、Webデザイナーの約65%はフリーランスで、正規の職員や従業員としてWebデザイン職に就いている人の割合は約30%です*1。フリーランスの場合は固定給ではないため、必ずしも年齢と平均年収の高さが比例するとはいえないでしょう。

ちなみに、「フリーランス白書2020」の調査結果では、クリエイティブ・Web・フォト系の年収は400万円未満が23.6%、400〜800万円未満は24%とされています*2

労働時間はどれくらい?

Webデザイナーの労働時間は、1か月あたり約170時間です*1。1日7時間の稼働とすると、1か月に約24日間の勤務をすることになるでしょう。

フリーランスの場合は、人によって働き方が異なるため明確な平均労働時間はないといえます。ただ、「フリーランス白書2023」によると、クリエイティブ・Web・フォト系が意識している時間単価は1,000〜4,000円未満が58%で過半数を占めているようです*3

そのため、たとえば時間単価が2,500円で年収を400〜800万円未満とすると、目安ではあるもののフリーランスが意識している労働時間は1か月あたり約130〜270時間といえるでしょう。

Webデザイナーに学歴は必要?

Webデザイナーはスキルや技術などが求められるため、学歴は必ずしも必要ではありません*1学歴が理由でWebデザイン職を諦めるのはもったいないといえるでしょう。

ただ、大学や専門学校などでデザインの知識を身につけておくことは、就職の際に有利になるといえます。また、学校には通わずにオンラインスクールでデザインを学ぶ方法もあります。オンラインスクールなら時間や場所を問わず受講できるため、仕事や学業が忙しい方でも学習しやすいでしょう。

たとえば、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」には「UI/UXデザイン」や「Webデザイン入門」などのコースがあり、Webデザインに必要なPhotoshopの基本操作、HTML・CSSのコーディングなどを基礎から学べます。Webデザイナーとしての一歩を踏み出したい方におすすめしたい内容です。

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Webデザイナーに将来性はある?

Webサイト制作に必要な画像やコードなどを自動で生成するAIの登場により、Webデザイナーの将来性に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、結論としてはWebデザイナーの需要は今後もあるといえます。

理由は、経済産業省が「Webデザイナーのような情報通信業の労働者数は2020年から2050年までに約7%増加する必要がある」としているからです*4。少なくともあと20〜30年は、Webデザインの仕事が減る見通しではないようです。

上記の経済産業省のビジョンは「日本経済が順調に成長すると仮定した場合」との条件付きではあるものの、Webデザイナーとして活躍できるチャンスは今後もあるといえるでしょう。

なお、Webデザイナーの将来性については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

関連記事:Webデザイナーの将来性はない?今後の需要と必要なスキルとは

Webデザインスキルが活かせる仕事とは

ここからは、Webデザインスキルが役に立つ6つの仕事を紹介します。

  • バナー制作
  • Webサイトのデザイン
  • Webサイトのプログラミング
  • アプリケーションのデザイン
  • ロゴのデザイン
  • 名刺やチラシのデザイン

それぞれの仕事内容を解説するので、Webデザイン職への就職を考えている方は、参考にしてみてください。

バナーの制作

Webデザインスキルを身につけると、バナー制作の仕事ができます。バナーとは、WebサイトやSNSなどに掲載される画像広告です。

クライアントやディレクターから指示されるサイズやイメージ、文言などをもとに、ターゲット層に刺さるようなバナーを制作します。画像や配色、キャッチコピーなどでユーザーの興味を引く必要があるため、少ない情報量で訴求するデザインをつくる能力が求められるといえます。

Webサイトのデザイン

Webサイトの制作には、Webデザインスキルは欠かせません。クライアントから理想のデザインや目的などをヒアリングしてレイアウトを決め、Webサイトを制作します。

方向性が定まったら、Webサイトの特性に合った配色やスタイルでデザインします。たとえば、公的機関のようなWebサイトなら落ち着いた配色やフォントを選定し、旅行サイトなら観光地の魅力がしっかり伝わるように画像や動画を配置するのが適切といえるでしょう。

Webサイトのプログラミング

コードを書いてWebサイトを構築するのも、Webデザイナーの仕事の1つです。コードとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を指し、これらを用いてWebサイトを実装します。

  • HTML:Webページの文章を構造化し、見出しや本文などを明確化するマークアップ言語
  • CSS:Webサイトの色やサイズ、レイアウトなどを設定するスタイルシート言語
  • JavaScript:画像スライドショーなど、Webサイトに動きをつけるプログラミング言語

上記のように、それぞれの言語には役割があります。Webデザイナーとして活躍の幅を広げたい方は、HTMLやCSSのようなコーディングや、JavaScriptを使ったプログラミングの習得を目指しましょう。

アプリケーションのデザイン

WebデザインにおけるUI/UX設計の知識は、アプリケーションのデザインに活かせます

  • UI:「User Interface」の略で、ユーザーとアプリの接点を意味する。具体的には、アプリの色やフォントなどのデザインを指す。
  • UX:「User Experience」の略で、アプリを通してユーザーが得る体験や感情を指す。

要するに、UIはアプリの外装や見た目のようなもので、UXはアプリの使用感や顧客体験などです。クライアントのブランドイメージやターゲット層などを意識して、ユーザーに使い心地がよいと思ってもらえるようなアプリのデザインにすることが求められます。

ロゴデザイン

ロゴデザインとは、社名や商品名などのロゴタイプ(ロゴマーク)を作成することです。Webデザインでも使用するPhotoshopやIllustratorなどのツールを使用し、ロゴのデザインをします。ロゴデザインの仕事は、デザインスキルに磨きをかけたい方におすすめです。

なお、デザインソフトを使う前に、ペンと紙で下書きやラフスケッチをする場合もあります。ロゴ制作を仕事にするなら、Webデザインスキルに加えて画力やデザイン力なども必要になるといえるでしょう。

名刺やチラシのデザイン

Webデザインスキルを習得すると、名刺やチラシの作成に活かせます。ロゴと同様に、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを使ってデザインします。

ちなみに、グラフィックデザイナーもフライヤーやチラシなどを作成する職業です。印刷物のデザインをメインで行いたい場合は、Webデザインだけでなくグラフィックデザインも学ぶのがおすすめです。

Webデザイナーの働き方とは?

Webデザイナーには、「インハウス」「制作会社」「フリーランス」などの働き方があります。それぞれの特徴を紹介するので、就職活動をする際や仕事のイメージをつかみたいときの参考にしてみてください。

企業のインハウスデザイナー

企業のインハウスデザイナーは、デザイン会社や制作会社ではない、一般の会社に所属するWebデザイナーです。自社のブランドや取り扱っている商品のコンセプトに合わせてWebサイトやバナーなどを作成するのが、主な仕事の1つです。

自社のデザインを担当するため、企画から制作物の効果確認、リブランディングまで、一連の流れに関わることになるといえます。自社内の制作物全般のデザインに携わるので、マルチなデザインスキルが求められるでしょう。

制作会社のデザイナー

制作会社のデザイナーは、主にクライアントからの依頼をもとにデザインを作成します。インハウスデザイナーとは異なり、社外の案件に関わるのが特徴の1つです。

さまざまな業種からデザインの依頼を受けるため、コミュニケーション力やヒアリング力などが必要となるでしょう。また、デザインを専門とする会社で働くので、求められるクオリティは高くなるといえます。

フリーランスデザイナー

フリーランスのデザイナーは、企業に属さず、取引相手や業務量、働く場所などを自分で調整できる働き方です。企業と業務委託契約を結んだり、クラウドソーシングや仲介エージェントを利用したり、また元の勤務先から案件を紹介してもらえたりなど、仕事の取り方は人によって異なります。

裁量を調整しやすいため、本業として働くのはもちろん、副業やワーケーションにも向いている働き方といえるでしょう。

ただ、まったくの未経験の状態からフリーランスデザイナーを名乗るのは、ハードルが高いといえます。Webデザインスキルを身につける方法については記事の後半で解説しているので、これからスキルの習得を目指したい方はぜひ目を通してみてください。

Webデザインを仕事にするための就職ステップ

Webデザイナーになるための大まかな流れは以下の通りです。

  1. 自分の強みを知る
  2. 業界の動向を知る
  3. ポートフォリオを作成する
  4. 求人を探す
  5. 面接対策を行う

各ステップについて詳しく解説するので、Webデザイン職を仕事にしたい方はぜひチェックしてみてください。

自分の強みを知る

まずは、自分の強みを把握しましょう。自分の価値観や得意なこと、好きなこと、将来のビジョンなどをノートに書き出して自己分析をしてみてください。すると、Webデザインの仕事をする際に強みとなるスキルや経験などが見えてくるといえます。

また、自分の強みが分かると就職や転職活動の軸が定まり、面接で相手に納得してもらえるような話ができるでしょう。

業界の動向を知る

業界についての研究は、就職活動をするうえで欠かせません。Web業界の動向や市場規模などは事前にしっかり把握しておきましょう。

また、企業研究も大切です。理念や事業内容、経営計画などから企業の特徴を知ることは、自分と企業との相性を見極める判断材料になります。志望動機を明確にできたり、ミスマッチを防いだりするメリットもあるでしょう。

ポートフォリオを作成する

ポートフォリオとは自分の作品をまとめたもので、デザインスキルを企業に証明するのに効果的です。文章や言葉のみよりも作品を一緒に提示したほうが明確に伝えられるため、ポートフォリオがあると就職活動で有利になるでしょう。

また、求人サイトによっては、自分のポートフォリオを掲載しておくことで企業からスカウトをもらえる場合もあります。

求人を探す

自己分析や業界研究ができたら、求人を探します。就職や転職サイトで、Webデザイン職を検索してみてください。

なお、求人ページを見ることで、企業が求める人材やスキルなどが分かることもあるでしょう。応募条件を把握すると、面接や採用試験の対策がしやすくなるといえます。

一方、フリーランスのデザイナーを目指す場合は、業務委託の募集やクラウドソーシングサイトの案件などに応募しましょう。在宅勤務を希望する方は、フルリモートで働けるか否かを確認しておくのが大切です。

面接対策を行う

最後に、面接の準備をします。「なぜWebデザイナーになりたいのか」「Webデザインをするうえで大切だと感じることは何か」「その企業に応募した理由」「自分の強み」など、想定される質問に対する回答や逆質問などを整理しておくことで、本番で自分の魅力をしっかり伝えやすくなるでしょう。

また、企業側はWebデザインスキルだけでなくビジネスマナーもチェックしていると考えられます。言葉づかいや身だしなみなどには気をつけるようにしてください。

Webデザイナーに必要なスキル

Webデザイナーに要求されるスキルは、主に以下の4つです。

  • 基本的なパソコンスキル
  • PhotoshopやIllustratorなどデザインソフトのスキル
  • HTMLやCSSなどコーディングのスキル
  • UI/UX設計のスキル

Webサイトの画像制作や加工には、PhotoshopやIllustratorなどのスキルが必要です。Webサイトの構築をしたい場合は、HTMLやCSSなどコーディングのスキルは欠かせません。また、アプリのデザインを担当したい方は、UI/UX設計のスキルを習得する必要があるといえます。

なお、「PhotoshopやIllustratorが使えてコーディングもできる」「HTML・CSSとUI/UXの知識がある」のように複数のスキルを身につけることで、Webデザイナーとしての活躍の幅は広がるでしょう。Webデザイン職に就きたい方は、スキルのかけ合わせを目指すのがおすすめです。

ちなみに、デザインソフトの使い方やコーディングは、専門学校に通わなくても身につけられます。スキルを習得する方法については後ほど解説するので、これから勉強を始めたい方はチェックしてみてください。

Webデザイナーを目指すなら、Webマーケティングスキルの習得もおすすめ

Webデザイン職を目指すなら、上記で解説したスキルに加えてWebマーケティングのスキルも身につけておくとよいでしょう。理由は、成果物を分析し、集客方法を改善したり、収益アップのための策を講じたりできるようになるからです。

たとえば、Webマーケティングの手法の1つに、SEO対策があります。SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、Googleのような検索エンジンに評価されることで検索結果の上位表示を狙い、集客数アップを目指します。SEOの知識があれば、自分が制作したWebサイトの集客に活かせます。

なお、SEOの最終的な目標は、サイトへの流入を増やして成果につなげることです。例としては、Webサイトの認知度アップやユーザーへの有益な情報の提供、商品やサービスの販売などがあげられます。

Webデザイナーは、サイト制作においてデザインだけでなくマーケティングの知識があれば、市場価値は高まるといえるでしょう。

Webデザインスキルを身につける方法

最後に、Webデザインスキルを習得する方法を解説します。具体的には、独学で勉強する方法と、スクールに通う方法の2つがあります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

独学で学ぶ

Webデザインスキルは、動画や書籍などを利用して独学で習得を目指せます。自分のペースで学習を進められるうえに、費用を最小限に抑えられるのがメリットです。

デメリットとしては、学習計画や目標を明確に立てないと、途中で挫折してしまう可能性があります。加えて、不明点が出てきても自力で解決する必要があるでしょう。

スクールで学ぶ

Webデザインスキルを身につけるには、スクールで勉強するのもおすすめです。通学するスクールやオンラインで学習するスクールがあり、自分の勉強スタイルや予算、確保できる時間に合わせて選べます。

Webデザインの勉強範囲は多岐に渡り、またデザインの正解は1つではないため、独学よりもWebデザインのプロによるレッスンを受けたほうが効率よくスキルを習得しやすいでしょう。また、モチベーションを保ちやすいのもスクールで学ぶメリットの1つで、カリキュラムに沿って勉強すれば挫折しにくくなるといえます。

ちなみに、SHElikesでは現役のロゴデザイナーやUI/UXデザイナーなどが講師を担当しており、Webデザインの基礎や実践的なスキルを学ぶ環境が整っています。プロから教えてもらうことで、独学では得られないノウハウやコツを知ることができるでしょう。Webデザインが未経験の方にはもちろん、より実践的なスキルを身につけたい方にもおすすめのスクールです。

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Webデザインスキルを身につけて、Webデザイナーへの就職を目指そう

Webデザインのスキルを習得すれば、バナーやWebサイト、またロゴなど、さまざまなものを作れるようになります。スキルや経験をもとにデザイン制作会社への就職や転職の道が開け、Webデザイナーとしての活躍の幅も広がるでしょう。それに、頭の中にあるアイデアや想いをカタチにできるのは、きっと楽しいはずです。

女性向けキャリアスクールSHElikesには、「Webデザイン」コースのほかに「Webマーケティング」や「WordPress」など全40以上の豊富な職種スキルを学べる環境が整っています。幅広いスキルをかけ合わせることで、Webデザイナーとしての可能性は広がるかもしれません。

SHElikes無料体験レッスンはこちら

※出典
*1:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」Webデザイナーの平均年収より
*2:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2020」内、「第2部クロス集計」より
*3:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023」内、「2-2. フリーランスの仕事獲得経路と働き方満足度」より
*4:経済産業省「未来人材ビジョン」|p25より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。