コピーライターになるには?必要なスキルから仕事内容まで

コピーライターになるには?必要なスキルから仕事内容まで
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ライター すなくじら
事業会社でWebディレクター・ライター職を経て独立。現在はフリーライターとして活動しています。取材からSEOライティングまで、ジャンルレスにさまざまな記事を書きます。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

「コピーライティングってどんな文章を書くんだろう」
「他のライティングの仕事とは何が違うの?」

商品やサービスの魅力を効果的に伝える文章を書くコピーライター。しかし、具体的に必要なスキルや、どのような仕事をするのかについてはわからない方も多いかもしれません。

この記事では、コピーライターになるためのステップを解説します。求められるスキルや仕事内容を理解し、コピーライターの世界に足を踏み入れる準備をしましょう。

コピーライターの仕事とは

コピーライターは、商品やサービスの魅力を伝える文章を作成する職業です。では、実際にどのような仕事をしているのでしょうか。ここからは、代表的な業務内容をご紹介します。

コピーライターの概要

コピーライターの仕事は、広告や宣伝文のテキストを執筆することです。Webサイトに掲載する文章やSNSへの投稿など、多岐にわたるコンテンツを手掛ける仕事でもあります。それぞれに適切な表現で、商品やサービスの価値をわかりやすく伝えることが求められます。

コピーライターの仕事内容

コピーライターの主な仕事は、広告キャンペーンやプロモーションのためのテキストを制作することです。たとえば、商品の特徴や利点を強調する文章、顧客の感情に訴えるストーリー、特定のコンセプトやブランドのイメージを表現するキャッチコピーなど、さまざまな背景にある目的を考慮しながら文字を綴ります。また、クライアントや制作チームと連携して、マーケティング戦略に沿ったコンセプトの策定を求められることもあるでしょう。

コピーを制作するには、以下のような作業があります。

  • クライアントから商品やサービスのヒアリングをする(オリエンテーション)
  • ディレクターやデザイナーのチームと連携しコンセプトを決定する
  • コピーを開発する
  • 撮影に立会いコピーの内容をブラッシュアップする(広告などの場合)

コピーライターは、クライアントの要望や商品のコンセプトを把握しながら、広告に使用するテキストの完成を目指します。場合によっては、テキストの作成以外の業務が含まれることもあるでしょう。魅力的なコピーをつくるためには、商品やサービスの特徴を理解し、クライアントやチームとのコミュニケーションが大切です。

コピーライターのスキル

コピーライターには、文章力を含む5つのスキルが求められます。具体的には、どのようなスキルが求められるのでしょうか。

ライティングスキル

コピーライターは、商品やサービスの特徴や魅力を引き立てるために、読む人の興味を起こさせるような文章力が必要です。そのため単なる説明ではなく、読者の感情や想像力を刺激する言葉を選ぶ力が求められます。以下は、コピーライターに必要な文章力の一例です。

  • ストーリーの構成力
    コピーを作るためには、読者の共感や関心を引き付けられるストーリー作成のためのスキルが求められます。どんなに素晴らしい商品であったとしても、聞き手の感情が動かないと「買いたい」と感じさせることは難しいでしょう。共感を呼ぶストーリーテリングの構成力があれば、コピーを通じて消費者を購買行動につなぐこともできます。
  • 説得力
    訴求する文章を書くためには、本質に迫るポイントを表現する能力が必要です。コピーライターは「なぜその商品やサービスが素晴らしいのか」を短い文章の中で的確に伝えなければなりません。商品やサービスの利点を明確にし、説得力を持って読者に価値を伝えることが重要です。
  • TPOに合わせた表現力
    コピーの作成時には、媒体やターゲットに合った言葉のトーンを選ぶことが重要です。ビジネス向けのフォーマルな表現から、カジュアルでフレンドリーな表現まで、様々なスタイルに対応できる柔軟性が求められます。
  • 要約力
    限られた文字数で効果的に言葉を伝えるためには、簡潔に要点を押さえた文章を書く能力が必要です。冗長さを避け、要約力を養うことで、読者に的確な情報を提供できます。
  • 顧客の視点を理解する能力
    コピーライターは、顧客のニーズや欲求を理解し、それに対応する文章を書く能力が重要です。顧客の立場に立ち、彼らが何を求めているかを正確に捉えることで、効果的なコピーを制作できます。

コミュニケーションスキル

コピーを制作する際は、クライアントやチームと連携しながら仕事を進めるため、優れたコミュニケーションスキルが欠かせません。クライアントの要望を正しく理解し、適切な形で提案を行う能力が求められます。また、自身のアイデアやコピーに対しても、明確かつ効果的に相手に伝える力が必要です。

問題解決スキル

コピーの制作を依頼するクライアントは、企業によってそれぞれの課題を抱えています。自分の中でどんなに満足のいくコピーが完成しても、本質的な問題の解決に至らなければクライアントからの評価にはつながらない可能性もあります。コピーライターに求められるのは、テキストを通じてクライアントの抱える問題を解決する力ともいえるでしょう。

分析力

効果的なコピーライティングをつくるためには、データと分析に基づいたアプローチが不可欠です。コピーライターは主観だけではなく、マーケティング分析に基づく客観的な視点を汲んでコピーを書く必要があります。

たとえば、競合の商品のコピーと売り上げの関連性についての情報を集めたり、どのようなコピーが効果的にユーザーに刺さるのかを分析することが求められます。コピーの効能を理解し、戦略を立てることで、より効果的なコピーを生み出すことができます。

想像力

コピーライターは、時には枠を超えた斬新なアイデアを生み出す必要があります。そこで求められるのが、読者の興味を引きつける、他と差別化されたコピーをつくる想像力です。一般的な常識や固定観念にとらわれず、様々な視点から物事を考えることが重要です。

また、相手の気持ちを丁寧に想像できる力があれば、ユーザーの共感を呼び起こすコピーの作成にも役立つでしょう。

コピーライターになるには

自分が作成したテキストが世間に広まり受け手の心を動かすなど、コピーライターはやりがいのある仕事です。しかし、そもそも広告業界への人気は高く、就職の競争率が激しい一面もあります。ここからは、コピーライターになるための具体的なステップや、求められる経験について解説します。

コピーライターになるための方法

一般的にコピーライターになるには、自分の能力や経験をアピールするポートフォリオが必要です。しかし、未経験者である場合、ポートフォリオを持っていないことが多いですよね。そんな方には、以下でご紹介するコピーライターの養成講座やスクールの受講をおすすめします。コピーライターとしての基本を知り、技術を身につけることが初心者としての第一歩です。

  • 宣伝会議:コピーライター養成講座
    コピーライター養成講座では、コピーの基礎技術や考え方を学びます。広告のコピーを考えるために必要なスキルや知識を身につけることができるため、未経験者でも着実にステップアップできます。さらに、他の受講生との交流もできるため、刺激を受けながら成長することができるでしょう。
  • SHElikes:コピーライティングコース
    女性向けキャリアスクール「SHElikes」の「コピーライティングコース」では、プロのコピーライターから、「伝わる」言葉の本質を学ぶことができます。日常や仕事の書くシーンに活かしたい方やクリエイターとして仕事の幅を広げたい方、プロの思考方法を学びたい方におすすめしたいコースです。

またSHElikesには「ライティング入門コース」や「Webライティングコース」もあります。コピーに限らず、文章の書き方の基礎から勉強したい方にはこちらもおすすめです。

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コピーライターになるための資格

コピーライターになるためには、必ずしも資格を持つ必要はありません。しかし、資格を取得することにはメリットがあります。資格を取得するために勉強をする中で、コピーライティングの基礎的なスキルを養うことができるでしょう。また資格取得には、自分のスキルを形として他人に証明できるメリットもあります。

コピーライターを目指す人におすすめの資格は2つあります。

1つ目は、「WEBライティング技能検定」です。WEBライティング技能検定は、Web上での文章作成スキルを評価し認定する検定です。文章作成スキルはもちろん、インターネットを通じて仕事を受発注するクラウドソーシングに必要なマナーを身につけることができます。

2つ目は、「Webライティング能力検定」です。Webライティング能力検定は、転職やビジネスで使えるレベルのWebライティングを身につけたい人に向けた検定で、ライティングの基礎をしっかり身につけていると客観的に示すことができます。

資格取得も大切ですが、重要なのは、豊かな表現力や分析力、ターゲットへのアプローチなど、コピーライティングに不可欠なスキルを育てることです。資格はあくまで一つの指標に過ぎず、実際の仕事においては、クライアントや読者に対して魅力的なコピーを提供する能力が求められます。勉強や実践を通じて、文章を構築する能力やユーザーの心を掴む力を高めることが重要です。

コピーライターになるための経験

コピーライターになるためには、どのような経験が必要なのでしょうか。

コピーライターとしてのキャリアを積むには、一般的に広告代理店や制作プロダクションに入社する方が多いです。このような職種では、広告や宣伝の文案を作成に携わることができます。転職や副業の際に実務未経験の方は、一般公募の広告賞への応募や入賞の経験をアピールすると良いでしょう。コピー制作の実務経験として、入賞経験を評価してもらえる可能性があるからです。

また、異業種の経験を活かせる場合もあるでしょう。たとえば、一般企業の広報部でPRや社内コピー制作などを担当していた場合、この経験を活かして、コピーライターとして転職することができるかもしれません。異業種で培ったスキルは、他のコピーライターとは異なる視点やアイデアにつながる強みでもあります。

コピーライターの年収と給料

コピーライターが一体どれくらいの年収をもらっているのか、気になる方もいるのではないでしょうか。ここからは、コピーライターの年収と給料を解説します。

コピーライターの給料・年収

求人ボックス給料ナビのデータによると、コピーライターの平均年収は約479万円*1です。

参考情報として、国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、令和3年の日本の平均給与は433万円*2とのことでした。

上記のことから、スキルや所属先にもよりますが、コピーライターの平均年収は日本の平均年収よりも高い傾向のようです。企業に雇われている場合や契約プロジェクトによっても異なります。さらに独立やフリーランスとして活動する場合は、案件の受注状況やプロジェクトによって収入が変動します。

コピーライターの仕事のやりがい

コピーライターの仕事には、言葉でユーザーを魅了するメッセージを作り上げる醍醐味があります。自分の考えやアイデアを言葉に託し、それが広告やコンテンツとして形になる瞬間は、非常に充実感を覚えるものです。

宣伝した商品の売上げが伸びたり、問い合わせが増えたといった消費者の反応を知ったとき、大きな達成感と喜びを感じられるでしょう。これは、自分の書いたコピーが人々の気持ちや行動に変化を起こし、社会に貢献する力を持っていることを実感できる瞬間でもあります。

さらにクライアントからの感謝や評価もコピーライターのやりがいの一つです。クライアントから「あなたのおかげで商品が売れました、ありがとう」「ぜひ次回もあなたにコピーをお願いしたい」といった言葉をいただくことは、コピーライター冥利に尽きるでしょう。

コピーライターの将来性

コピーライターの需要は、デジタル時代の進化とともに高まっています。インターネットの普及により、Web上のコンテンツやオンライン広告が増える中、コピーはあらゆる場面で必要とされています。また、企業やサービスの個性が際立つような、クリエイティブなコピーライティングがますます重要視されています。

AI技術の進化に伴い、コピーの自動生成が進む懸念もあるでしょう。しかし、AIにはない「人」ならではの感性や創造性を活かしたコピーは、今後も求められると考えます。そのため、コピーライターの将来性や需要は続くと予想され、プロが生み出すコピーは重宝されるでしょう。

コピーライターの仕事の種類

コピーライターは、いくつかの種類に分かれます。下記を参考に、自分のやりたいことや適性に合ったコピーを書ける場所を探しましょう。

1. プロモーションライター

プロモーションライターは、商品やサービスの宣伝文句、広告文を作成する役割を担います。テレビCM、ラジオCM、新聞広告、雑誌広告、Web広告など、様々な媒体において効果的な宣伝メッセージを伝えるためのコンテンツを制作します。

プロモーションライターは、商品の特徴を的確に把握し、それを視覚的な要素と組み合わせて効果を最大限に引き出す力が求められます。広告の効果を最大まで引き出すには、ターゲット市場や消費者のニーズに合わせた戦略を考える必要があるでしょう。そのため、プロモーションライターにはマーケティングの視点も求められます。

2. コンテンツライター

コンテンツライターは、Webサイトやパンフレットなどのコンテンツを作成する役割を果たします。商品やサービスの説明、企業のブランディング、ニュース記事など、多様なテーマに関するコンテンツを制作します。

コンテンツライターは、文章の表現力と伝達力が重要です。情報を簡潔かつ魅力的にまとめるスキルが求められる他、プロモーションライターと同様にマーケティングの視点が求められることもあります。SEO対策やユーザビリティを考慮しながら、読者に有益な情報を提供する能力が必要です。

3. ブランディングライター

ブランディングライターは、企業のブランディングを目的としたコンテンツを作成する役割を担います。企業理念や価値観を伝えるコンテンツや、企業のターゲット顧客に響くメッセージを制作します。

ブランディングライターは、ブランドの個性を的確に表現し、消費者に深い印象を与える能力が求められます。また企業のイメージを向上させるためのコンテンツ作成やストーリーの構成能力が求められる仕事でもあります。商品はもちろん、企業の社風や社長のメッセージなど、人材にも目を向けたコピーライティングの力が試されるでしょう。

コピーライティングの求人探し

コピーライティングの求人を探すには、以下の方法があります。

  • オンライン求人サイトを活用する
  • フリーランスプラットフォームを活用する
  • SNSを活用する
  • インターンシップやボランティア活動に参加する

コピーライターとしての経験が浅い場合、インターンシップやアルバイトとしてプロジェクトに参加することで、コピーライティングの経験を積むことができます。実務経験を通じてスキルを磨きながら、自身のキャリアを築くことができます。

すでにある程度のスキルが身についている場合であれば、フリーランスエージェントやクラウドソーシングを活用するのもおすすめです。専門的なスキルや経験を活かして、仕事を受注することができます。プラットフォームを通じてクライアントとコミュニケーションを取り、プロジェクトを進めていきましょう。

求人に応募する際には、自身の実績や作品をまとめたポートフォリオが役立ちます。ライティングスキルをアピールするために、まずはポートフォリオを充実させましょう。

よくある質問

最後に、コピーライターに関するよくある質問と回答をご紹介します。

コピーライターの仕事は具体的に何をするのですか?

コピーライターは、広告や宣伝文、Webコンテンツなどのコピーを制作する専門家です。魅力的なキャッチフレーズ、商品の特徴を伝えるメッセージ、ストーリー性のあるコンテンツなどをつくり出します。コンセプトを理解し、開発したコピーを通じて商品やサービスの魅力をターゲットに伝える仕事です。

コピーライティングの仕事はどのような業界で求められているのですか?

コピーライティングは広告代理店、マーケティング部門、メディア企業、出版社など、さまざまな業界で求められています。商品やサービスを宣伝する広告から、WebサイトやSNSコンテンツ、プレスリリース、企業のブランディングなど、情報を伝えるあらゆるメディアでコピーが必要とされています。

コピーライティングの際に避けるべきよくあるミスは?

コピーライティングにおいてよくあるミスが、不適切なユーモアや表現の使用です。ユーモアは効果的なコミュニケーションの手段ですが、受け手によっては誤解や不快感を引き起こす可能性があります。ターゲットの感性や背景を考慮し、ユーモアのトーンやスタイルを選ぶことが重要です。過度な表現は避け、ポジティブで理解しやすいユーモアを導入しましょう。

コピーライティングの仕事において著作権や使用許諾に気をつけるべきですか?

著作権法の保護対象となる「著作物」の使用には、細心の注意が必要です。他の作品を引用する場合や、画像や音楽を使用する場合は、著作権の法的な制約に従う必要があります。許可を得ずに使用することは、法的なトラブルを引き起こす可能性があると覚えておきましょう。

スキルを身につけてコピーライティングを仕事にしよう

コピーライターは、商品やサービスの魅力を効果的に伝える文章を書く仕事です。それには、文章力、マーケティングの知識、コミュニケーション能力など、様々なスキルが求められます。まずはスキルを身につけるために、コピーライティングの基礎を学び、技術の習得を目指しましょう。

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※出典
*1 「求人ボックス給料ナビ」コピーライターの平均年収より
*2 「国税庁」令和3年分民間給与実態統計調査より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。