Webライターは、時間や場所にとらわれず自由な働き方ができるというイメージから人気の職業のひとつです。しかし、「Webライターは儲からない」「Webライターはやめとけ」という声もあり、不安を感じる方もいるのではないでしょうか?
結論からいうと、専門性やスキル次第で年収アップを目指すことは可能です。この記事では、Webライターとしての収入を上げるコツや平均年収はどのくらいなのかを解説します。
ぜひ最後まで目を通して、参考にしてみてください。
Webライターの仕事とは?
Webライターの仕事は、Web上のあらゆるサイト内で掲載される記事や文章を書くことです。Webライターといっても種類はさまざま。具体的には以下のように分類できます。
SEOライティング | Googleなどの検索エンジンで上位表示されるための記事を書くこと |
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インタビューライティング | 取材を行い、記事を書くこと |
コピーライティング | 宣伝目的のために商品やサービスの魅力を言葉で表現すること |
セールスライティング | 売りたい商品の魅力や、購入することで得られるメリットや効果を伝えること |
SNSライティング | TwitterやInstagramなどSNSのコンテンツ作成をすること |
シナリオライティング | 動画コンテンツや演劇などの構成や台本作成を行うこと |
コラム | 根拠や具体例・実体験をもとに、自分の意見や考え方を記事にすること |
ちなみに、主なWebライターの働き方はフリーランスライターとして個人で活動するか、企業に属してライティング担当になる、もしくは副業でWebライターとして活動するかの3択になります。
Webライターの主な報酬形態
Webライターの主な報酬形態は、以下の3つです。
ここでは、それぞれの詳しい特徴やメリットについて詳しく解説します。
時給
1つ目は、時給制です。記事の執筆だけではなく編集や校正、企画なども担当する場合は、時給制が採用される場合があります。
時給制のWebライターのメリットは、リサーチや取引先とのやり取りなど、執筆以外の業務も基本的には報酬の対象になる点です。ただし、執筆にかかる時間のみが報酬の対象となる案件もゼロではないため、契約前に条件を確認するようにしてください。
文字単価
文字単価の場合、「1文字あたりの金額×執筆文字数」で報酬が決まります。たとえば、文字単価2円の案件で5,000文字の記事を書くと、報酬は1万円です。Webライター初心者の場合は、文字単価が1円未満になることも少なくありません。実績を積んだり専門的な知識があったりすると、文字単価3円以上も目指せます。
文字単価のメリットは、執筆量を増やせば高収入を狙えることです。ライティング
に慣れてより多くの記事を書けるようになれば、その分報酬もアップします。
ただし、リサーチにかかる時間は報酬の対象外となる点は押さえておきましょう。また、文字数を稼ぐために文章をわざと長くすることは避けてください。
記事単価
記事単価は、1記事ごとに金額が定められている報酬形態を指します。たとえば「1記事あたり3,000〜5,000文字」のように目安があり、指定された文字数に沿って記事を執筆するのが一般的です。
記事単価も文字単価と同様に、ライティングに慣れて執筆本数を増やせば高収入を目指せる点がメリットでしょう。ただし、量をこなすことを意識するあまり質の低い記事を納品し続けていると条件の変更や契約解除につながる可能性もあるので、注意してください。
Webライターの平均年収は?
Webライターの平均年収は、働き方によって異なります。ここでは「会社員(正社員)」「専業フリーランス」「副業フリーランス」の3つの平均年収を紹介します。
「会社員」Webライターの平均年収
正社員Webライターの平均年収は約339万円*1です。
月の給料に換算すると約28万円。ちなみに、令和4年度の「1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収」は458万円*2のため、Webライターの年収は全国の給与所得の平均年収よりも低い傾向にあります。
ただし、給与の幅は328万円〜743万円と幅広く*1、受注する仕事の内容により変動があるといえるでしょう。
「専業フリーランス」Webライターの平均年収
次に、専業フリーランスの平均年収をみていきます。フリーランスWebライターの平均年収は、200万円〜400万円が相場といえそうです。
フリーランス協会が発行する「フリーランス白書2023*3」では、Webライターを含むフリーランスの年収実態を公表しています。アンケート調査を行なった878名のうちの年収の割合は以下の通りです。
年収金額 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 19.5% |
200万〜400万円未満 | 27.9% |
400万〜600万円未満 | 20.9% |
600万〜800万円未満 | 11.3% |
800万〜1,000万円未満 | 8.9% |
上記データを見る限りでは、想像していたよりも収入が高くないと感じる人も多いかもしれません。しかし、専門性やスキルを磨くことで、執筆単価を上げて年収をコントロールすることも可能なので、この後紹介する収入アップの方法をチェックしてみてください。
「副業フリーランス」Webライターの平均年収
株式会社AlbaLinkが副業Webライター94人を対象に行った調査によると、平均月収は18,846円でした*4。年収にすると、約23万円となります。
なお、回答者のなかには副業のWebライターとして1か月あたり5万円以上の収入を得ている人もいるようです*4。ライティングスキルを磨くことで、収入アップを目指せるでしょう。
初心者Webライターの収入はどのくらい?
「初心者Webライターはどれくらい稼げる?」と疑問に思う方もいるでしょう。ここでは、初心者Webライターを「Webライティングを始めて1年未満の人」として紹介します。
報酬と業務量を以下とすると、初心者Webライターの年収は72万円です。
- 文字単価:1円
- 1記事あたりの文字数:5,000文字
- 1か月あたりの執筆記事数:12本(1週間に3本書くと想定)
なお、上記の金額や執筆数はあくまで目安です。もともとの文章力やスキルアップのペース、業務量などによって、収入は大きく変動するといえます。
初心者Webライターでも高収入を得られるか、ある程度の金額を稼げるようになるまで時間がかかるかは、文章力やライティングスキルの習熟度などに左右されることを押さえておくとよいでしょう。
以下の記事では初心者Webライターが未経験から稼ぐためのコツを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください
収入面以外のWebライターの魅力
ここまでWebライターの収入面について触れてきましたが、仕事を選ぶ理由は収入だけではないはずです。収入以外の魅力もあるからこそ、やりがいやモチベーションが上がります。
Webライターの収入面以外の魅力は、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
未経験からでもチャレンジできる
Webライターは未経験からでもチャレンジできます。極端にいえば、1台のパソコンさえあれば仕事を始めることが可能です。本業の合間の時間や仕事終わりにも作業ができるため、副業でWebライターを選ぶ人も少なくありません。
初心者がWebライターを始める際は、興味のあるジャンルから始めるのがポイントです。楽しみながら執筆できる分野をぜひ見つけてみてください。
豊富な知識が身に付く
Webライターは仕事でのリサーチやインタビューを通して、豊富な知識が身に付きます。記事を書くためには必ずといっていいほど情報収集が必要なので、常に新しい学びを得られるでしょう。
また、ライティングとは別のスキルが身に付けられることもあります。Webライティングの主な目的は、担当している企業の商品やサービスを魅力的に伝え、ユーザーの購買行動を促すことです。そのため、記事執筆をするなかでマーケティングの知見を得られる可能性もあるでしょう。
時間・場所に縛られないフレキシブルな働き方ができる
Webライターはオンライン上での業務が多いです。そのため、雇用形態にもよりますが、時間や場所にとらわれないフレキシブルな働き方ができるのが魅力といえます。
なかには、カフェや旅行先で作業をするWebライターも。場所を選ばない自由な働き方の利点を活かし、子育て中の方にもおすすめの職業ともいえるでしょう。
Webライターの収入をアップさせる7つの方法
Webライターの収入をアップさせる方法は、以下の7つです。
特に、フリーランスのWebライターの場合は上記を実行することで年収1000万円も不可能ではありません。それぞれの方法をチェックし、収入アップを目指しましょう。
実績を積み、単価交渉につなげる
1つ目は、実績を積んで単価交渉をする方法です。ライティングスキルに磨きをかけて質の高い記事を書けるようになれば、交渉次第で文字単価や記事単価を上げてもらえる可能性が高まるでしょう。
たとえば、文字単価が1円から2円にアップすると、業務量が変わらなければ収入は2倍になります。「修正依頼がほとんどない」「検索上位を狙える記事を書けるようになった」のようにライティング実績を積んだら、単価交渉をしてみましょう。
掛け合わせのスキルで付加価値をつける
スキルを掛け合わせることで、収入をアップさせる方法もあります。ライティングスキルと相性のよいスキルを習得し、付加価値をつけてみてください。
たとえば、マーケティングスキルやWebデザイン、カメラなども習得すると担当できる業務の幅が広がります。その結果、単価がアップしたり高単価の案件を獲得できたりする可能性が高まるでしょう。
専門性を高める
Webライターの収入をアップさせるためには、専門性を高めることも大切です。専門的な知識があると信頼性の高い記事を書けるようになるため、文字単価や記事単価が高くなるといえます。
たとえば元銀行員のライターであれば金融系の知識を、元看護師であれば医療系の知識を深めていけば、専門性の高い記事を書けるようになるでしょう。Webライターとして高収入を目指したい方は、特定分野や経験のある分野の知識を深めて専門性を高めてみてください。
良質な記事の分析をする
良質な記事の分析も、Webライターとしての収入アップにつながります。質が高いと思える記事を見つけたら文章の流れや言葉選び、全体の構成などに着目し、参考になる部分は積極的に自分のライティングに取り入れてみてください。
良質な記事の分析を繰り返せば自分のライティングスキルが高まり、質のよい記事を書けるようになるでしょう。Webライターとしての腕が上がると、収入アップを目指せるはずです。
SNSやブログで知名度を向上させる
SNSやブログで知名度の向上を目指すのもおすすめです。Webライターとしての知名度や人気が高まれば、より高単価の案件を受注しやすくなるでしょう。
また、SNSのフォロワーが多いと記事が拡散されやすくなり、多くの人に読んでもらえる可能性が高まります。記事の執筆に加えて公開後のSNS発信も請け負えば、報酬を上げてもらえるかもしれません。
スクールやセミナーでスキルアップを図る
スクールやセミナーでライティングスキルの向上を図るのもよいでしょう。プロから学びスキルに磨きをかければ、質の高い記事を書けるようになり、報酬アップにつながるかもしれません。
スクール選びに迷う場合は、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。Webライティングやコピーライティングなどを学べるコースがあり、オンラインで受講可能なため、時間や場所に縛られずに学習を進められます。
Webメディアを立ち上げる
Webメディアを立ち上げて収入をアップさせる方法もあります。自身のWebメディアにクリック報酬型広告や成果報酬型広告(アフィリエイト広告)などを掲載することで、収入を得ることが可能です。
PV(ページビュー)数を増やしたりユーザーの悩みを解決できる記事を掲載したりすれば、高収入を目指せるでしょう。Webメディアの知名度が高まると、クライアントから執筆依頼が来る場合もあります。
Webライターとして収入アップを叶えた人の事例を紹介!
Webライターとして収入アップを叶えた以下2名の事例を紹介します。
- 事務職からフリーランスライターになったこじまりさん
- 未経験から月収50万円のフリーライターになった彩華さん
事務職からフリーランスライターになったこじまりさん
営業アシスタントとして事務の仕事をしていたこじまりさんは、「文章を書くことを仕事にできたら楽しいかも」と思うようになり、SHElikesへの入会を決意しました。Webライティングのコースを受講し、プロからフィードバックをもらうことでライティングスキルを高めていったそうです。
その結果、入会から8か月でフリーランスのライターになれました。会社員時代と比べて、月収は最高で14万円も増えたといいます。
未経験から月収50万円のフリーライターになった彩華さん
飲食店で接客業をしていた彩華さんは、SHElikesの体験レッスンに参加するなかで「家族を大切にしながら毎日笑顔で過ごしたい」という理想の暮らし方が見えてきたそう。その理想を実現するためのスキルを身につけるべく、入会を決意しました。ライティングコースではプロからのフィードバックをもとにスキルを磨き、執筆に慣れるためnoteでも発信を続けたそうです。
また、撮影やデザインなど複数のスキルを掛け合わせて習得したことで、仕事の幅が広がりました。未経験から、月収50万円のフリーランスライターになれたといいます。
Webライターとして年収アップを目指そう!
本記事ではWebライターの平均年収や収入アップのポイントを解説しました。Webライターは、必要なスキルを身につければ収入アップを狙える仕事です。また働く場所と時間を選ばないため、ライフスタイルに合わせた自由な働き方も実現できます。
未経験からWebライターとして収入を得るためには、スクールで学ぶのがおすすめです。実務に必要なスキルを学び、プロからFBを貰うことで、効率よく仕事に繋げられます。
女性向けキャリアスクールSHElikesでは、Webライティングのほかにもデザインやマーケティングなど、収入アップに必要な周辺スキルまで学び放題です。未経験から最短で仕事に繋げたい方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。
女性向けキャリアスクールSHElikes無料体験レッスンはこちら
※出典
*1:求人ボックス 給料ナビ「ライターの仕事の年収・時給・給料」より
*2:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査結果について」より
*3:フリーランス協会「フリーランス白書2023」より
*4:株式会社AlbaLink「【WEBライターのメリット・デメリットランキング】現役WEBライター109人アンケート調査」より