

働き方が多様化している昨今、起業に関心を持つ人が増えています。実際に、学生や主婦、会社員、40代、50代など、年齢や立場に関係なく起業している人がたくさんいます。
今回の記事では、女性起業のさまざまな成功例をご紹介し、起業に必要なスキルやマインドについて掘り下げていきます。
起業成功のヒントや、あなたにぴったりなロールモデルが見つかるかもしれません。「いつか自分のビジネスを始めたい!」と考えている人は、一緒に次の一歩に向けたヒントを探しましょう。
女性起業の成功例とは?4人の起業家を紹介
起業に興味がある人は、まずは起業家の成功例からヒントを得ると良いかもしれません。一口に起業家と言っても背景や方法はさまざま。一人起業もあれば、チームでの起業というパターンもあります。また、学生起業をする人もいれば、会社員を続けながら副業起業する人も。多種多様な事例に触れ、イメージを膨らませてみましょう。
ここでは、女性起業の成功例をご紹介します。
「成功例」といっても、「成功」の捉え方は人それぞれです。今回の記事では、ビジョンを実現しながら、女性起業家として生き生きと働くことができていることを「成功」と定義しています。
「ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ」松岡マイさん

紹介記事:ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ
最初にご紹介するのは、メディア運営やコミュニティ運営など3つの事業を法人化した松岡マイさんです。フリーランスとして3年間個人で事業を続けてきたマイさん。法人化したいという思いはあったものの、知識不足から始めは不安や戸惑いがあったのだとか。
そこで、ブランディングのスキルを身につけ、3つの事業を徹底的にリブランディング。事業の「らしさ」を磨いたことで、サービスに対する自信がつき、起業の後押しとなったそうです。
「副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!長年の夢を叶える最後の一歩となった、スキルと自信の身に付け方とは」後藤美緒さん

紹介記事:副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!長年の夢を叶える最後の一歩となった、スキルと自信の身に付け方とは
会社員と主婦をしながら副業起業した後藤美緒さんは、ベビー服ブランドの立ち上げをしました。本業で収入を得ている安心感があると、ブランド作りにより集中できたと言います。
以前は起業したくても自信がなかった美緒さん。起業に役立ちそうなスキルを身につけようとSHElikesに入会し、そこで出会った仲間の存在が起業の後押しとなったそうです。
デザインやプレスリリースなど、後回しになっていたものを得意な仲間にお願いし、自分はブランド作りに集中。支え合える仲間と出会えたことで、チーム一丸となって起業に向けて歩みを進められたと言います。
「ずっと起業に憧れていた薬剤師。大学院進学やMBAでも叶えられなかった夢をSHElikesで叶えた方法とは」Sakiさん

紹介記事:ずっと起業に憧れていた薬剤師。大学院進学やMBAでも叶えられなかった夢をSHElikesで叶えた方法とは
もともと薬剤師として仕事をしていたSakiさんは、アパレルブランドを含む3つの事業を展開しています。
学生時代から起業に憧れがありつつ、自分のやりたいことがずっと漠然とした状態だったそうです。コーチングを受けて自分としっかり向き合うと、本当にやりたいことが明確になり、「やってみよう!」と火がついたと言います。
具体的にやりたいことを描き言語化すると、そのためにやるべきことが見えてくるのですね。
「明日はできる自分になっている、なんてことはない」村上萌さんが語る野心を確実に叶える方法」村上萌さん

紹介記事:明日はできる自分になっている、なんてことはない」村上萌さんが語る野心を確実に叶える方法
最後は、ライフスタイルプロデューサーとして活躍されている村上萌さんです。メディアブランド「NEXTWEEKEND」の代表で、北海道と東京を行き来しながら自分らしく働かれています。
村上さんはやりたいことを叶えるために、「思いついたらその場で行動している」と言います。環境が整うのを待つのではなく、小さなことでも積み重ねる。“自分の毎日に能動的になる”ことが大切だとお話されています。
村上さんのしなやかで力強いマインドを詳しく知りたい!という人は、ぜひインタビュー記事も読んでみてくださいね。
ロールモデルから学ぶ!共通するポイントとは?
起業家として憧れを実現するために、まずは何をすれば良いのでしょうか?4人の女性起業の事例も踏まえ、成功例に共通するポイントを考えていきましょう。
自己分析をする
あらゆる場面で求められる自己分析は、起業をするときにも重要な作業です。「何がしたいのか」「どんなことができるのか」自分自身への理解を深め、自分らしさを言語化することが大切です。
得意なことや好きなことへの理解を深めて、事業に生かすのも良いですね。自己分析が苦手な人は、以下を参考に紙に書き出してみるのもおすすめです。
- 人に褒められること、頼まれること
- 苦にせず取り組めること、夢中になれること
- こだわりを持っていること
- 心が動いた瞬間(嬉しかったこと・モヤモヤしたことなど)
自分がどんな人間なのかを知ると、ビジネスのヒントが見つかるかもしれません。
ビジネスプランを作成する
事業を実現させるための計画となる「ビジネスプラン」の作成も重要です。どのようなサービスを、誰に、どうやって提供するのか、具体的に計画へ落とし込みましょう。
明確なビジネスプランを作成することは、自分で事業の理解を深めることにもつながります。それだけではなく、資金集めや仲間集めなど、周りからの協力や理解を得るためにも重要な作業です。
アイデアを磨く
すでに世の中にある商品やサービスを参考に自分なりのアイデアを考えるなど、他のビジネスと差別化するために、日々アイデアを磨く姿勢が必要です。
これまでの原体験や考えを深掘りすると、他にはない自分らしい発想ができるかもしれません。ここでも、自己分析が大切なポイントになりそうです。
また、新しい引き出しを増やすために外へ出てみることもおすすめです。いつもと違うものを選んで体験してみたり、普段行かない場所へ行ってみたりすると、今まで思いつかなかった新しいアイデアにつながるかもしれません。
人脈を広げる
起業に向けて準備を進めていくときや、事業を大きくさせていく過程では、人とのつながりが大切になる場面があります。
一人でやっていると、不安になったり、どうすれば良いか悩んだりすることもあるでしょう。そんなとき、相談できる人や力を貸してくれる仲間がいると心強いですよね。また、人脈を通して顧客を紹介してもらうなど、売上に直結することもあるかもしれません。
どうやって人脈を広げれば良いのだろう?という人は、起業した人や起業を目指している人が集まるコミュニティーに参加してみるのもおすすめです。
リスクマネジメントを行う
新しい挑戦には夢がありますが、同時にリスクが伴うことも事実です。しかし、リスクを恐れているだけでは、何もできません。前に進むためには、リスクマネジメントも大切な作業です。
さまざまな働き方が注目されている最近では、スモールビジネスとしてまずは小規模で起業する人も増えています。個人事業主や副業起業、一人起業などもスモールビジネスです。小さく始めて徐々に土台を固め、軌道に乗ってから規模を大きくしていくと、リスクを最小限に抑えられる可能性があります。
実現しようとしているビジネスにはどのようなリスクがあるのかを想定し、起業準備を進めると同時にリスクを最小限に抑える方法を検討しておくと良いでしょう。
ビジョンやゴールを明確にする
起業するのであれば、「起業した目的は何なのか」「事業を通して何を実現したいのか」を明確にしておきましょう。
起業の準備を進めるときはもちろん、事業を継続していくにあたっても、これらをいかに明確にさせておくかが大切です。たとえば、事業規模を拡大させるタイミングや問題が発生した場合でも、立ち返る軸となるものがあれば、迷わずに次の決定ができるでしょう。
起業準備の段階で、しっかり時間をかけてビジョンやゴールを明確にしておきたいところです。
失敗を恐れずにチャレンジする
新しい挑戦には、不安がつきものです。さまざまな思いがよぎり、行動にブレーキがかかってしまうことがあるかもしれません。しかし、失敗を恐れて行動しないままでは、いつまで経っても変わりませんよね。
少しずつでも理想に近づくためには、「えいや!」とチャレンジしてみること。打席に立たないと、チャンスは回ってきません。考えているだけでは分からないこともありますが、実際に行動に移すと「こうすれば良いのか」と分かることもたくさんあります。もし失敗しても、そこから学びを得て次に生かすことができれば、一歩前進です。
一人だとどうしても勇気が出ないという人は、同じように新しいチャレンジをしている仲間とつながり、切磋琢磨できる環境に飛び込んでみるのもおすすめです。
起業をおすすめしたい人の特徴は?
では、起業をおすすめしたい人とはどんな人でしょうか。
実現したいことが明確な人
叶えたい夢がある人や自己実現をしたい人は、起業に向いているかもしれません。
起業するには、やらなければならないことや考えることがたくさんあります。日々忙しくしていると、目の前のことに追われて大変だと感じる場面も出てくるでしょう。そんなときでも原点に立ち返り、「何を実現したいのか」「何のために起業したのか」を思い出すようにすると、目の前のやるべきこともより一層がんばれそうです。
起業には、嬉しいことや楽しいこともある反面、困難な場面に出くわすこともあります。日々のモチベーションも自分で保たなければなりません。「これを成し遂げたい」という強い思いは、起業するにあたって欠かせないエネルギーになるのではないでしょうか。
自由な働き方をしたい人
起業家は、自分の意志や裁量で仕事を進めていきます。そういった意味では、働き方の自由度が高いと言えるでしょう。自分で考え、主体的に仕事を進めることにやりがいを感じる人は起業に向いているかもしれません。
また、働く時間が決められているわけではないので、スケジュールを自分で調整したい人の中には、起業の道を選ぶ人もいます。たとえば、家事や育児と両立させながら起業した女性もいます。
いきなり仕事とそれ以外を両立させるのが難しそうだと感じる人は、プチ起業としてまずは小さく事業を始めるのもおすすめです。自分のペースで両立できる方法を見つけられるかもしれません。
自分自身でルールを決めたい人
起業家はどこかに勤務するわけではないので、誰かに決められたルールはありません。ルールや計画を自分で決めて実行したいという想いは起業に生かせるかもしれません。
自分で事業をするとなると、日々の業務から長期的な計画までを自分自身で決めることになります。仲間とチームになって活動する場合でも、チーム内での決まりごとも自分たちで決めていかなければなりません。
また、良くも悪くも、決めたルールに従うかどうかは自分次第。自分でルールを決めたい人、さらに決めたルールに従って自分自身を律することができる人だと良いのではないでしょうか。
女性の起業におすすめの職種4選
続いて、女性の起業におすすめの職種を4つご紹介します。どんな事業をしたいか考えたい人は、アイデアの参考にしてみてください。
ハンドメイド売買
アクセサリーや小物、雑貨など、自分の手で何かを作るのが好きな人はハンドメイドの商品販売で起業するのも良いかもしれません。趣味や経験を生かして自分で作ったものを売ると考えると、ワクワクしそうですよね。
趣味の延長から副業として始める人も多いハンドメイド商品の販売。最近では、「BASE」や「minne」などハンドメイド商品を販売するネットショップもあり、実店舗を持たずにオンライン完結でも始めやすい点も人気の理由です。
ショップ経営
ショップ経営は、仕入れた商品を誰かに売ることで利益を得るビジネスモデルです。
服やかばん、雑貨、本、食品など、売るものはさまざまです。一部の化粧品や中古品など、販売するための資格が必要なものもあるので注意しましょう。
ショップ経営では、実店舗を構えて直接販売する方法と、ネットショップで販売する方法があります。最近ではネットショップを運営する人が増えています。ネットショップは、家賃などの固定費を抑えられることや、オンライン上で小さく始められることから、実店舗を構えるよりも比較的参入のハードルが低いと言えます。
教室・セミナー
教室運営やセミナーの開講でビジネスを始める人も増えています。料理教室や英語教室などはイメージしやすいのではないでしょうか。過去の経験や好きなこと、得意分野が生かしやすい点は、教室運営の魅力のひとつです。
教室運営もショップ経営と同様、実際に教室を構えて対面で行う形式もあれば、Zoomなどを使ってオンライン上で行う場合もあります。自宅を教室として使ったり、オンラインスクールにしたりすると、固定費を抑えて運営することが可能です。
Web関連事業
インターネットが発達している今の時代、Web関連の事業は需要が高まっています。具体的には、WebデザイナーやWebライター、Web・SNSマーケターなどがWeb関連事業として挙げられます。
Web関連事業のメリットは、何より場所にしばられにくいことではないでしょうか。パソコンを使って行う作業がほとんどのため、好きな場所で仕事がしたいという人には合っているかもしれません。
時間にしばられることも少ないので、仕事終わりや休日を活用して副業として行っている人も増えています。まずは副業起業や個人事業主として始めてみるのもいいかもしれません。
起業するために必要なスキルやマインドセット
では、実際に起業するにあたって、何が必要なのでしょうか?本記事でご紹介した女性起業家や主婦起業の例も踏まえ、必要なスキルやマインドセットを見ていきましょう。
自己管理能力
自分自身をしっかり管理・コントロールする自己管理能力は起業家に必要不可欠です。具体的に何を管理すれば良いのか、以下の3つが挙げられます。
健康管理
何よりも、体は一番の資本です。目標を目指して日々取り組んでいると、少しぐらい無理をしてでもがんばりたいと思うこともあるかもしれません。しかし、無理をしすぎて体調を崩してしまうと、本末転倒です。
日頃から健康管理に気を遣い、必要な休息を取ることも心がけましょう。
タスクの管理
やるべきことや考えることが次々と発生し、忙しさに追われる場面も出てきます。そのような場面でも確実に仕事を進めるために、やるべきことを把握し、スケジュールに落とし込み、こなしていく力が必要です。
タスクの管理は、スケジュールや約束を守ることにもつながります。周りからの信用を得るためにも、しっかり管理していきたいところです。
メンタル面の管理
事業を継続していくとなると、楽しい場面もあれば厳しい場面も出てくるでしょう。そのため、仕事上の悩みやストレスも、自分で上手に解消したり、コントロールする力が必要です。
仕事とは別にリフレッシュできる時間や趣味を作るなど、気分転換の方法を持つこともおすすめです。
調査分析力
提供する商品やサービスがどんなに優れていても、必要とされなかったり、届けたい相手に届かなかったりしては意味がありません。
ビジネスを継続・拡大するためには、市場調査をし、求めている人へどのように届けるのかを戦略立てるマーケティングなどのスキルが欠かせません。
世の中を調査するために、さまざまな方面から情報収集を行うと良いでしょう。テレビや新聞はもちろん、インターネットやSNSではトレンドをいち早くキャッチでき、調査分析にも生かせるかもしれません。
コミュニケーション能力
コミュニケーションスキルも起業家には欠かせない能力です。リアルな場でのコミュニケーションはもちろん、テキストコミュニケーションもきちんと行うことが大切です。
ただ、コミュニケーションスキルといっても難しいやりとりを求められているわけではありません。たとえば、みずから挨拶をすることや、できるだけ早いレスポンスを心がけること、期日や時間を守ることなど、当たり前のことをきちんとできれば問題ありません。
当たり前のことを、丁寧にやること。普段から関わる人へリスペクトを持ち、不快な思いをさせないように心がけることが、気持ちの良いコミュニケーションにつながるのではないでしょうか。
ポジティブマインドセット
本気でやるからこそ、時に不安になりネガティブな考えがよぎることもあるかもしれません。ネガティブな気持ちは悪いことではありませんが、できればずっと続かないようにしたいものです。
ネガティブな気持ちのまま考えれば考えるほど、悪循環になってしまうかもしれません。ほんの少しだけで良いので、発する言葉だけでもポジティブになるように意識してみましょう。これだけでもマインドは変わってきます。
また、ポジティブマインドで取り組んでいると、それを見た周りの人も「一生懸命だな」と感じ、自然と仲間や応援してくれる人が集まるかもしれません。
起業で私らしい人生を手に入れよう!
起業に必要なスキルやポイントを紹介しましたが、ヒントは見つかりましたか?
起業を成功させるポイントは、何より挑戦することです。まずは挑戦しなければ、何も始まりません。今回ご紹介した女性起業の例からも、挑戦したいという気持ちを無視せず一歩ずつ踏み出し続けたことが、起業の実現につながっていると感じられます。
スキルや経験の有無、年齢などが気になり「私にもできるのだろうか」と迷う人もいるかもしれません。しかし、挑戦することは誰でもできますし、必要なスキルはこれから身につければ前へ進めます。
女性向けキャリアスクールSHElikesなら、起業コースやマーケティングコース、ブランディングコースなど、必要なスキルを掛け合わせて学ぶことができます。また、同じように起業を目指している仲間もいるので、支え合いながら進むこともできます。
「やってみたい」という気持ちは、今のあなただからこそ感じられる尊いものです。その気持ちを大切に、まずは一歩踏み出してみませんか?その一歩が、未来を大きく変える何よりのきっかけになるはずです。
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