働き方が多様化している昨今、起業に関心を持つ人が増加中です。実際に、学生や主婦、会社員など、年齢や立場に関係なく起業している女性はたくさんいます。「起業に興味があるけど、やり方がわからない」と不安に感じる人は、成功例を参考にするとヒントが得られるでしょう。
そこで本記事では、女性起業の成功例を8選紹介します。成功者に共通するポイントも併せてまとめました。起業成功のヒントや、あなたにぴったりのロールモデルが見つかるかもしれません。起業に興味がある方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
女性起業家の割合は増加傾向にあり!
日本政策金融公庫総合研究所の調査によると、女性起業家の割合は増加傾向にあります*1。2023年の開業者に占める女性の割合は、24.8%と過去最高を記録しました*1。2013年と比較すると、10年間でおよそ1.6倍にまで伸びています*1。
起業家の割合は男性のほうが多い現状は変わりませんが、活躍する女性は増加傾向にあるのです。増加の要因として、主に下記の点が挙げられます。
- 働き方の多様化
- 持続可能でより良い世界を目指すSDGsの推進
- インターネットの普及
これらの要因は、決して一時的なものではありません。今後も女性の活躍を後押しする風潮は続くと考えられるでしょう。
女性起業家が多い業種はサービス業
ここでは、女性起業家の割合を業種別にまとめました*2。
順位 | 業種 | 割合 |
---|---|---|
1位 | サービス業 | 40.4 |
2位 | 小売業 | 15.5 |
3位 | 医療・福祉 | 15.0 |
4位 | 飲食店・宿泊業 | 12.6 |
5位 | 製造業 | 3.7 |
サービス業が最も多く、全体の約4割を占めています。2番目に多い業種が小売業で約15%ですので、サービス業が圧倒的に多いことがわかるでしょう。サービス業の中身としては、エステティックや美容業といった比較的女性が活躍しやすい分野が多い傾向にあります。
ちなみに近年では、Web業界への参入も増加中です。過去の経験やキャリアにかかわらず、未経験からでもスキルの習得が可能な点からも起業しやすい業種といえます。これから起業を考えている女性は、業種選びの参考にしてみてください。
女性起業の成功例とは?8人の起業家を紹介
起業に興味がある人は、ロールモデルとなる起業家の成功例からヒントを得ると良いでしょう。「起業家」とひと言でいっても方法はさまざまです。一人起業もあれば、チームで起業するパターンもあります。また、学生起業をする人もいれば、会社員を続けながら副業起業する人も。
起業は年代にかかわらず挑戦可能です。40代女性や50代女性でも起業で成功することは不可能ではありません。多種多様な事例に触れ、イメージを膨らませてみましょう。ここでは、女性起業の成功例を8つ紹介します。
- ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ|松岡マイさん
- 副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!|後藤美緒さん
- 薬剤師からアパレルブランドを含む3つの事業を展開|Sakiさん
- ライフスタイルプロデューサーとして活躍|村上萌さん
- 会社員として働く傍らノンアルコール飲料サブスクを立ち上げ|渡邊明香さん
- フリーランスで働きながら起業を叶えた|寺門里紗さん
- メーカー技術職の正社員からペットと飼い主のためのサービスで起業|ケーナさん
- 営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家に|ささまるさん
1. ブランディングスキルを武器に、個人事業主から会社設立へ|松岡マイさん
1人目は、メディア運営やコミュニティ運営など3つの事業を法人化した松岡マイさんです。フリーランスとして3年間個人で事業を続けてきたマイさん。法人化したいという思いはあったものの、知識不足から始めは不安や戸惑いがあったそう。
そこで起業に必要なスキルを身につけるために、SHElikesに入会します。ブランディングを学び、3つの事業を徹底的にリブランディングしました。事業の「らしさ」を磨いたことで、サービスに対する自信がつき、起業の後押しとなったそうです。
2. 副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!|後藤美緒さん
2人目は、会社員と主婦をしながら副業起業した後藤美緒さんです。以前は起業したくても自信がなかったという美緒さん。起業に役立ちそうなスキルを身につけようとSHElikesに入会し、そこで出会った仲間の存在が起業の後押しとなりました。
クリエイティブ制作やプレスリリースなど、後回しになっていたものを得意な仲間にお願いし、自分はブランド作りに集中。支え合える仲間と出会えたことで、チーム一丸となって起業に向けて歩みを進められたそうです。
3. 薬剤師からアパレルブランドを含む3つの事業を展開|Sakiさん
3人目は、薬剤師からアパレルブランドを含む3つの事業を展開するSakiさんです。Sakiさんは学生時代から起業に憧れがありつつも、自分のやりたいことがずっと漠然とした状態で踏み出せずにいました。
起業時に活かせるスキルを学ぼうとSHElikesに入会。コーチング*を受けて自分としっかり向き合うことで、本当にやりたいことが明確になり「挑戦してみよう!」と火がついたそう。スクール内で出会った女性起業家からヒントを得るなど、ロールモデルを見つけたことが起業の後押しとなったそうです。
*夢や理想に近づくために、コーチと一緒に目標設定・振り返りを行う場。
4. ライフスタイルプロデューサーとして活躍|村上萌さん
4人目は、ライフスタイルプロデューサーとして活躍されている村上萌さんです。メディアブランド「NEXTWEEKEND」の代表で、北海道と東京を行き来しながら自分らしく働いています。
村上さんはやりたいことを叶えるために、思いついたらその場で行動することを意識しているそうです。村上さんのしなやかで力強いマインドを詳しく知りたい方は、ぜひインタビュー記事を読んでみてください。
5. 会社員として働く傍らノンアルコール飲料サブスクを立ち上げ|渡邊明香さん
5人目は、会社員として働く傍らノンアルコール飲料サブスクを立ち上げた渡邊明香さんです。もともと「起業したい」という思いがあり構想を練るものの、うまくいかない時期がありました。そこで、事業推進に必要なスキルを身につけるべくSHElikesに入会します。
起業コースを中心に学びを進めるなかで、同じ志を持つ仲間との出会いがありました。副業起業や週末起業など多様な働き方を知ることで、起業へのハードルが下がったそうです。本業での経験も活かし、ノンアル事業を展開するに至りました。
6. フリーランスとして働きながら起業を叶えた|寺門里紗さん
6人目は、フリーランスとして働きながら起業を叶えた寺門里紗さんです。経営者の秘書を担当したときに「起業=課題解決のための手段」という認識を持ってから、「いつか挑戦してみたい」と思うようになった里紗さん。
フリーランスとしてバックオフィス領域で企業の支援をしながら、起業の準備を進めました。そして、起業に必要なスキルを堅めるべくSHElikesに入会。日本で唯一の調味料特化型プラットフォームの立ち上げに成功しました。
7. メーカー技術職の正社員からペットと飼い主のためのサービスで起業|ケーナさん
7人目は、メーカー技術職の正社員から起業に挑戦したケーナさんです。出産を機にキャリアを見直し、デザインへの興味関心からSHElikesの受講を始めます。初めは転職を視野に入れ、スキルの習得を目指しました。
ブランディングコースでブランドの立ち上げがイメージできたことから、「起業したい」と思うように。ニュースで目にしたペットの飼育放棄問題を解決するべく、現在は飼い主をサポートする事業を立ち上げて奮闘しています。
8. 営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家に|ささまるさん
8人目は、営業職から憧れの起業家に転身したささまるさんです。会社員時代から起業したい思いがあったささまるさん。起業に必要なスキルは多種多様であることを知り、複数のスキルが学べるSHElikesに入会します。
ブランディングコースの受講を通して、大好きな味噌汁を軸としたサービスを構想。「好き」から人生をかけて取り組みたい事業の立ち上げに成功しました。現在は、自炊のオンラインスクールも展開しています。
成功した女性起業家に共通する5つのポイント
前述した8人の女性起業家は、多種多様な事業を展開するロールモデルといえます。それぞれ方法は違いますが、成功の秘訣やマインドに着目すると下記の5つのポイントが共通点といえそうです。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
自己分析をしている
女性起業家たちの事業を見ると、好きや得意を活かしたものが多いことがわかります。サービスは異なるものの、自分らしさのある事業を立ち上げている点が共通しているといえるでしょう。
まずは起業を通して「何がしたいのか」「どんなことができるのか」と自分自身への理解を深めてみてください。自己分析の際は、自分らしさをできるだけ具体的に言語化することが大切です。自分がどんな人間なのかを知ると、ビジネスのヒントが見つかるかもしれません。
常にアイデアを磨く意識を持っている
女性起業家として成功している人たちは、常にアイデアを磨く意識を持っています。自己分析の結果を受けて事業のヒントを得たあと、それをどうビジネスとして成り立たせていくかブラッシュアップしているのです。
好きや得意を把握しただけでは、事業の着想を得るのは難しいもの。すでに世の中にある商品やサービスを参考に、自分なりのアイデアを考える必要があります。他と差別化して自分らしい事業を立ち上げるには、日々アイデアを磨く姿勢が必要です。起業する際は、考えを巡らす意識を持っておきましょう。
人脈を広げている
成功例で紹介した女性起業家のなかには、仲間とともに事業を立ち上げている人もいます。起業に向けて準備を進めていくときや、事業を大きくする過程では、人とのつながりが必要になるときもあるでしょう。
そんなとき、相談できる人や力を貸してくれる仲間がいると心強いです。起業した人や起業を志す人が集まるコミュニティに参加すると、人脈を広げやすくなります。
リスクマネジメントを行っている
女性起業家として成功している人は、リスクマネジメントが上手な点が共通しています。「起業」と聞くとそれ1本で生計を立てるイメージが強いかもしれませんが、起業の方法はさまざまです。副業起業のように、会社員としての収入で生計を立てながら、起業に挑戦する方法もあります。
新しい挑戦には夢がありますが、同時にリスクが伴うことも事実です。できるだけリスクを押さえて起業に挑戦できる手段を知ることで、ハードルが低く感じられるでしょう。
ビジョンやゴールを明確にしてビジネスプランを作成している
起業に成功した女性のほとんどが、目標に向けたビジネスプランを作成しています。「起業した目的は何なのか」「事業を通して何を実現したいのか」を明確にしたうえで、不必要な資金やスキルなどを具体的に計画しているのです。
起業の準備を進めるときはもちろん、事業を継続していくにあたっても、これらをいかに明確にしておくかが大切になります。サービス立ち上げの際は、ブランディングも考える必要があるでしょう。
女性向けキャリアスクールSHElikesでは、起業コースやブランディングコースで具体的なプランの設計が可能です。「何から始めていいかわからない」と悩む方は、ぜひ一度無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。
起業に向いている人の特徴は?
起業にはリスクが伴うため、挑戦するとなると勇気が必要です。女性起業家として事業の立ち上げに成功している人は、主にマインド面やスキル面において共通点があります。ここでは、起業に向いている人の特徴を5つまとめました。
それぞれ詳しく解説します。
実現したいことが明確である
叶えたい夢が明確にある人はモチベーションが保ちやすいため、起業に向いているといえます。起業準備はやるべきことが多く、大変な場面も出てくるでしょう。そんなとき原点に立ち返り、「何を実現したいのか」「何のために起業したのか」を思い出すと、起業への熱量が保ちやすくなります。
起業には、嬉しいことや楽しいこともある反面、困難な場面に出くわすことがあるのも事実です。日々のモチベーションも自分で保たなければなりません。「これを成し遂げたい」という強い思いは、起業するにあたって欠かせないエネルギーになります。
自分の裁量で働きたいと感じている
自分の裁量で働きたい方は、「起業」という働き方にやりがいを感じられるでしょう。起業家は会社員よりも、自分の意志や裁量で仕事を進めていく機会が多いです。主体的に仕事を進めることが得意な方は、起業に向いているといえます。
また、働く時間が決められているわけではないので、スケジュールを自分で調整したい人も、働きやすいと感じられるかもしれません。たとえば、家事や育児と両立させながら起業した女性もいます。自分でルールを決めて事業を進めたい人や自由な働き方をしたい人は、起業に挑戦してみても良いでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーションスキルは、起業家に欠かせない能力の1つです。人脈作りから顧客やクライアントとのやりとりなど、事業を進めるうえで人との関わりは必要不可欠です。そのぶん、コミュニケーション能力が活かせる場面が多いともいえます。
ただ、コミュニケーションスキルといっても難しいやりとりを求められているわけではありません。たとえば、できるだけ早いレスポンスを心がける、期日や時間を守るなど、当たり前のことをきちんとできれば大丈夫です。相手に不快な思いをさせない、気持ちの良いコミュニケーションを心がけましょう。
論理的思考力がある
論理的思考力がある女性は、起業時にそのスキルを活かしやすいです。事業を構想する際には、ゼロからサービスを立ち上げる必要があります。市場調査や顧客ニーズなどから、事業として成り立つか仮説を立てる際に筋道を立てて考えることが重要です。
事業の立ち上げ段階でロジカルに考えられると、事業の見通しが立てやすくなります。提供する商品やサービスがどんなに画期的でも、ニーズがなければ意味がありません。論理的思考力を武器に事業計画を立てられれば、やりがいも感じるでしょう。
失敗を恐れずにチャレンジできる
起業家に共通する特徴として、チャレンジ精神があることが挙げられます。新しい挑戦には、不安がつきものです。さまざまな思いがよぎり、行動にブレーキがかかることがあるかもしれません。しかし、失敗を恐れて行動しないままでは、いつまで経っても起業が軌道に乗らないでしょう。
理想に近づくためには、スピード感を持ってチャレンジする行動力や度胸が大切です。起業を目指すのであれば、失敗を恐れずに事業を進める強い姿勢を持つようにしてください。
女性の起業におすすめの職種8選
女性起業家のなかでは、サービス業に関わる事業を展開している人が多くいます。「サービス業」とひと言でいっても、形態はさまざまです。ここでは、女性起業家におすすめの職種を8つ紹介します。起業の際の参考にしてみてください。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
ハンドメイド売買 | ショップを立ち上げてハンドメイド商品を販売する |
女性向けの教室やセミナー | 女性向けにワークショップやイベントなどを開催する |
ECサイト運営 | ECサイトを立ち上げてオンラインストアを経営する |
代行ビジネス | 顧客の代わりに家事や掃除などを代行する |
オンライン秘書 | 担当者の秘書業務をオンラインを通じて行う |
Webデザイナー | WebサイトやWeb上に掲載するクリエイティブを制作する |
Webライター | Web上に公開する文章や記事を制作する |
動画編集 | YouTubeや広告などで使用される動画の編集を請け負う |
1. ハンドメイド売買
アクセサリーや小物、雑貨など、自分の手で何かを作るのが好きな人は、ハンドメイドの商品販売で起業するのがおすすめです。趣味や経験を生かして自分で作ったものを売るため、やりがいも大きいでしょう。
趣味の延長として副業から始める人も多く、軌道に乗ればハンドメイド売買1本で生計を立てることも不可能ではありません。最近では、「BASE」や「minne」などハンドメイド商品を販売するネットショップもあり、実店舗を持たずにオンライン完結でも始めやすい点も人気の理由です。
2. 女性向けの教室やセミナー
教室運営やセミナーの開講をメインとして起業する人も増えています。料理教室やヨガなど、女性向けにサービスを展開する人も多いです。過去の経験や好きなこと、得意分野が生かしやすい点は、教室運営の魅力のひとつです。
実際に教室を構えて対面で行う形式もあれば、Zoomなどを使ってオンライン上で行うケースもあります。自宅を教室として使ったり、オンラインスクールにしたりすると、固定費を抑えての運営が可能です。
3. ECサイト運営
ECサイト運営は、自宅で起業を始めたい方におすすめの事業の1つです。実店舗の代わりにオンラインショップを立ち上げて経営するため、比較的柔軟な働き方が実現できます。
最近では、ShopifyやBASEなどノーコードでECサイトの立ち上げが可能なサービスがあり、初心者からでも始めやすいのが特徴です。自宅が職場になるため初期費用が抑えられるほか、場所や時間に縛られない働き方が実現できるのも女性にとって魅力的に感じるポイントでしょう。
4. 代行ビジネス
代行ビジネスとは、家事や育児などをお客様の代わりに行うサービスです。家事代行サービスなら洗濯や家事、料理などを代わりに行って報酬を得ます。職歴や資格に左右されず、これまでの経験をもとに起業が可能です。
前述したように特別な資格は必要ありませんが、ハウスクリーニングアドバイザーなどの家事代行業務に特化した資格を取得することで競合サービスとの差別化が図ることもできます。こうした資格を取得することは、顧客からの信頼度アップにもつながるでしょう。
5. オンライン秘書
オンライン秘書とは、社長や経営者のサポートをオンラインを通して行う職種です。近年、ITやWebの発展に伴い、オンラインツールを活用すれば秘書業務をオンライン上で対応できるようになりました。
名前の通り業務はオンラインで完結するため、在宅で起業したい人におすすめです。サポートが得意な方や秘書の経験がある方は、始めやすい職種の1つといえるでしょう。
6. Webデザイナー
Webデザイナーとは、WebサイトやWeb上に掲載するバナーなどのクリエイティブ制作を行う職種です。Web業界の市場拡大により、Webデザイナーの需要は高まっています。
ネット環境が整えば在宅で始められ、場所や時間に縛られない働き方が実現できる点で女性におすすめです。未経験からスキルの習得が可能なため、これから起業を始めたい方も挑戦しやすい職種といえます。
7. Webライター
Webライターは、Web上にアップされる記事や文章を執筆する職種です。Webサイト集客用の記事やインタビュー記事、PR記事など、活躍の場は多岐にわたります。
未経験からでも始めやすく、在宅で時間を問わずに続けられるのがメリットです。小さく始めやすいため、副業から挑戦して起業に踏み出す人も多くいます。
8. 動画編集
動画編集は、その名の通り動画コンテンツ制作における編集業務を請け負う職種です。編集作業は専用のツールを用いて行います。基本的にオンラインで完結できる仕事のため、自宅で起業したい方におすすめです。
動画編集スキルを上達させて、企画や撮影など業務範囲を広げて活躍する人もいます。携わる業務の幅が広がると、単価アップにつながることも。さまざまなスキルを掛け合わせながら事業を進めると、起業が軌道に乗るかもしれません。
女性が起業するにあたっての注意点
女性が起業するにあたって、下記の注意点を押さえておく必要があります。
事業成功を目指すには、失敗しないために準備しておくことが重要です。ここでは、3つの注意点について詳しく解説します。
業種や職種の情報収集はしっかり行う
事業内容を検討する際は、業種や職種の調査を入念に行いましょう。単に「好きだから」だけで起業すると、失敗するリスクが高まります。ビジネスとして成立するためには、下記の3つのポイントを特に注意してください。
- ニーズがあるか
- 売上は見込めるか
- 競合が多すぎないか
綿密にリサーチして得た知見は、ビジネスプランを考えるうえで役立ちます。事業を成功させるための準備として、情報収集は忘れずに行いましょう。
適切な起業形態を選ぶ
「起業」と聞くと、一般的に法人化を思い浮かべる人が多いかもしれません。実は法人化以外にもいくつか起業のやり方はあります。特に女性におすすめの起業方法は下記の3つです。
- 個人事業主から始める
- フランチャイズ・代理店での起業
- 本業と並行する「プチ起業」
いきなり法人化するのはリスクが大きいため、まずは少ない初期費用で小さく始めるのがおすすめです。実際にやってみて成功の目処が立ってから、事業を拡大するのも方法の1つ。起業の際は、継続していくうえで無理のない起業形態を選ぶようにしましょう。
お金の知識を身につけておく
起業をする際は、お金の勉強をしておきしましょう。特に税金関連の基本知識は押さえておく必要があります。たとえば、所得税や法人税、消費税の仕組みや計算方法などを知っておくと安心です。支払うべき税金を把握できず、万が一未納付などが起これば、社会的信用を失いかねません。
起業前に基本的なお金の知識を身につけ、リスクを回避しましょう。お金周りの知識は書籍やネットから独学で学ぶ以外に、スクールを活用する方法があります。独学での学習に不安がある方は、ぜひ活用してみてください。
やりたいことをお金で諦めない。
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女性の起業を支援する仕組み
昨今の女性の社会進出を推進する風潮から、女性の起業を支援する仕組みが増えてきました。ここでは、資金面のサポートや人脈作りに欠かせないコミュニティの2つをピックアップして解説します。
助成金や補助金
どんな事業においても、起業時には準備資金が必要になります。起業にかかる費用の平均値は1,027万円*3であり、決して安い金額とはいえません。そこで活用できるのが、助成金や補助金です。女性起業家が活用できるものとして、下記のものが挙げられます。
補助金・助成金の種類 | 公募期間 | 詳細 | 対象者 | 金額 |
---|---|---|---|---|
起業支援金 | 随時 | 都道府県が、地域の課題解決に 貢献する社会的事業を新たに 起業する方を対象に、伴走支援と 事業費への助成(最大200万円)を行う |
起業家 事業承継または第二創業する人 |
〜200万円 |
小規模事業者持続化補助金 | 通年 | 販路開拓にかかった費用が補助の対象 | 小さな事業者向け | 〜200万円 |
ものづくり助成金 | 年に数回 (不定期) |
中小企業が生産性向上につながる 革新的サービスの開発や生産プロセスの 改善を行うための設備投資を 支援する補助金 |
型により異なる | 〜8,000万円 |
※時期や年度によって実施内容が異なる場合があります。
上記以外にも、活用できるものはたくさんあります。たとえば、厚生労働省が公開する雇用関係助成金のまとめページから使用する助成金を検討してみるのもおすすめです。
女性起業家のコミュニティ
起業家の割合は男性のほうが多い傾向にあるため、女性が集まって協力できるコミュニティは貴重です。女性向けの起業家コミュニティを知っておくと、いざというときに活用できるでしょう。数あるコミュニティのなかでも、有名なものは下記の4つです。
コミュニティを利用すれば、同じ女性起業家同士でつながることができます。また、SHElikesのような女性向けキャリアスクールでは、起業を志す仲間と出会えることも。人脈は思わぬタイミングで事業の助けにつながることもあるため、コミュニティを活用して損はないでしょう。
起業で私らしい人生を手に入れよう!
起業を成功させるポイントは、何より挑戦することです。今回紹介した女性起業の例からも、一歩ずつ小さな挑戦を積み重ねたことが、起業の実現につながっているとわかります。
スキルや経験の有無、年齢などが気になり「私にもできるのだろうか」と迷う人もいるかもしれません。しかし、たとえ未経験でも必要なスキルを身につければ前へ進むことは可能です。
女性向けキャリアスクールSHElikesには、起業コースやWebマーケティングコース、ブランディングコースなどがあり、起業に必要なスキルの習得が可能です。同じように起業を目指している仲間もいるので、人脈形成にも役立つでしょう。気になる方はぜひ一度体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。
※出典
*1:日本政策金融公庫総合研究所|「2023年度新規開業実態調査」 ~アンケート結果の概要~|p3「~女性の割合は過去最高~」より
*2:日本政策金融公庫総合研究所|女性による新規開業の特徴 ~「2022年度新規開業実態調査(特別調査)」結果から~|p2「1 事業の概要」より
*3: 日本政策金融公庫総合研究所|「2023年度新規開業実態調査」 ~アンケート結果の概要~|p9「4 開業費用と資金調達」より