「好きな場所で好きなときに働きたい」
「家事をしながら在宅で仕事がしたい」
「本業以外にも収入が欲しい」
そんな思いから、ライターになりたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ですが、いざ始めてみようとすると、
「どういう人がライターに向いているんだろう……」
という疑問や不安も湧いてきますよね。
たしかに、ライターはパソコンがあれば誰でも始められる仕事ではありますが、文章を書く以外にも必要なスキルがあります。
この記事では、ライターに向いている人の特徴や、具体的なスキルを身につける方法を紹介していきますね。
Webライターとはどのような仕事か?
ライターとは、依頼された企画に合わせて文章を書く職業です。
ライターが文章を書く舞台としては、雑誌の記事やWebメディアのコンテンツ、広告、書籍など、あらゆる媒体があります。書く内容も、ニュースやインタビュー、体験記事などさまざまです。かつては紙媒体の仕事がメインでしたが、最近はWebメディアのライティング案件が増えており、未経験でもアフィリエイトのためのブログを代筆するような仕事から在宅で始められるようになりました。
フリーランスのライターとして活動する方法だけでなく、企業のライティング担当者として仕事をする方法もあります。
Webライターは儲からないって本当?
Webライターは、PCがあれば誰でも始められる仕事です。
ですが、ネットで調べてみると、「Webライターは儲からない、やめとけ」という声を目にします。このため、Webライターを目指していて不安を感じている人もいることでしょう。
たしかに、Webライターは誰にでもできるイメージが強く、価格競争に陥ってしまいがちです。文章を安く売るというスタイルでは、働いても働いても稼げないということになってしまいます。
逆に言えば、スキルや適性を持っておくことで、ライターとして稼ぐことは可能です。
次に挙げる方々は、実際にライターとして活躍されているので、ぜひ参考にしてみてください。
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Webライターの適性とは?性格や向いている人の特徴5つ
Webライターになり、収入を得るためには、文章を書く以外にも必要なスキルがあります。
それでは、どのような人がWebライターに向いているのでしょうか。ここからは、Webライターに向いている人の特徴を7つ紹介します。
文章を書く・読むことが好き
Webライターに重要な適性は、まず「書くことが好き」ということです。
ライターとして活動するためにはさまざまなスキルが必要になりますが、やはりメインは文章を書くことです。本格的に仕事をしていくと、1日に10,000文字ほどの文章を書くこともあります。
また、書く内容はクライアントによってさまざまですので、思うように進まないこともあるでしょう。それでも、根本的に「文章を書くのが好き!」という気持ちがあれば、ライターを続けるエネルギーになります。
次の点に心当たりがある人は、特にライターに向いていそうです。
- 読書が好き
- 日記を書くのが好き
- ブログを書く・読むのが好き
- 作文が得意だった
- 説明がわかりやすい! と褒められる
情報収集や調査が得意
記事を書く際は、情報収集や調査をしたうえで、それを文章にまとめる力が必要になります。
記事の目的は、基本的に「読者の悩みを解決すること」です。読者が何に興味を持ち、おもしろいと思うのか、何を求めているのかなど、社会の空気や時代の流れを敏感に察知して文章を書くことが求められます。
普段からネットで調べ物をしたり、読書したりするのが好きな人であれば、Webライターに向いているといえるでしょう。
正確な情報を伝えることができる
ある情報を誰にでもわかりやすく伝わるように説明するのが、Webライターの仕事です。
ネットにはさまざまな情報が溢れていますが、どのソースなら信頼できるか、どの部分を抜き出すのかを常に考えながら執筆する必要があります。自分の意見や考えを伝えることも大切ですが、書く前に一度立ち止まり、それが読者のためになる正確な情報なのかどうか精査することが肝心です。
多くの人が必要な情報を得られるよう、客観的な視点で正確な情報発信に努めるよう心がけましょう。
細かいところに気づくことができる
読者が知りたいことをしっかりとおさえたうえで、読者の潜在ニーズを感じ取ってさらなる情報を提供できれば、より満足してもらえます。細かいニーズや明かされていない問題点に気づくことができるよう、常にアンテナを張ることができれば、読者に寄り添った文章を書けるようになります。
また、ライターが作成した記事は、不特定多数の読者の悩みを解決するものです。このため、普段の生活や会話ではそこまで気に掛けなくても伝わるような言い回しや表現にも、十分に気を付ける必要があります。物事を断定したり、ある属性の人を代表するような発言をしたりすることには、細心の注意を払わなければなりません。
想像力がある
会ったことのない読者の悩みを解決するためには、読者が一体何を求めているのかを想像し、適切な解決策を提示するのが大切です。
また、読者自身がまだ言葉にできていない潜在的な要求まで叶えられれば、さらに素晴らしい記事になるといえるでしょう。
ライターとして伝えていく内容は、1人ひとりと直接向き合って説明するよりもはるかに多くの人の目に触れることになります。そういった不特定多数の読者のニーズに先回りして応えるのが、ライターという職業です。
読者の目線に立ち、読んでよかったと思ってもらえるような記事づくりを心がけられるといいですね。
好奇心が旺盛
Webライターが執筆する記事のジャンルは幅広く、まったく知らないジャンルについて依頼を受けることもあります。調べるだけだと理解して説明することが難しい……というものがあれば、可能な範囲で実際に挑戦してみることもあります。
逆に考えれば、知らないことがある分、読者の目線でわかりやすい文章を書くこともできるということです。
このため、好奇心が旺盛でフットワークが軽い人であれば、Webライターの仕事を楽しんで続けられることでしょう。
1人でコツコツ作業ができる
Webライターはいつでもどこでも仕事ができるため、自由なイメージの強い職業ですが、地道な作業の連続です。
自分でスケジュールを管理し、納期を守ってコツコツ作業をすることができるかどうかは、意外と得意不得意が分かれやすいポイントなのではないでしょうか。
文章を書くときは1人で黙々と作業をするのが基本ですが、ライター同士のコミュニティに参加し、お互いに励まし合いながら仕事をすることもできます。また、時間の使い方を自分で決められるので、趣味の集まりに積極的に参加したり、カフェやコワーキングスペースに移動したりすることで、自由なタイミングでリフレッシュすることも可能です。
ライターとしての生活を存分に楽しめるよう、時間の使い方を工夫してみましょう。
Webライターに必要なスキルとは?
ここまで、Webライターに向いている人の特徴を挙げてきました。
みなさんはいくつ当てはまったでしょうか。
もしこれらの特徴に当てはまらなかったとしても、Webライターとして活躍できないわけではありません。これらの適性には、現時点ではあまり意識していなくても、ライターとして仕事をしていくうちに次第に身についてくるものもあるからです。
Webライターとして活動をしていく際に最も重要なのは、向き不向き以上に、スキルがあるかどうかです。ここからは、Webライターとして仕事をするにあたって必要なスキルをみていきましょう。
基本的なパソコンスキル
Webライターはパソコンで文章を書いて納品するため、基本的なパソコンスキルは必須です。
基本的には、「Word」「Googleドキュメント」などの文書作成ソフトと、メールやチャットアプリを使いこなせれば問題ありません。「Slack」や「Chatwork」のようなチャットアプリは使ったことがない人も多いかもしれませんが、操作しているうちに次第に慣れていきますよ。
またクライアントによっては、「Excel」や「Google スプレッドシート」で、企画案の共有や経費精算を求められることもあります。これらについても、基本的な操作方法を習得しておくようにしましょう。
文章を書く速さは納品スピードにも直接関わるので、タッチタイピングもできるといいですね。
リサーチ力
Webライターとしての仕事を引き受けたら、早速文章を書きたいですよね。
ですがその前に、必要な情報を集めて整理することをお忘れなく。文章を書く仕事は、記事を書くために必要な情報を明確にし、信頼できる情報源を探すところから始まります。欲しい情報に辿り着いた後も、それが正確かどうか再検索します。
「どうしたら自分が欲しい情報を見つけられる?」と日頃から考えながら調査していると、情報を求めている読者の気持ちを知ることができ、リサーチ力も高まりますよ。
構成力
掲載できる量に限りがある紙媒体とは異なり、Webメディアではいくらでも文章を載せられます。
ですが、Webライターとしての文章は、読者にとって読みやすい長さや、後で解説するSEOを考慮した分量を考えて書かなければなりません。
このように、限られた文字数のなかで必要なことを最大限に伝えるためには、構成力が不可欠です。Webライターとして執筆する文章の構成には特徴があるため、日頃からネットニュースなどを読む際に、記事全体の構造を分析してみることをおすすめします。
文章力
Webライターとして活動するなら、もちろん文章力を鍛えておくことが重要です。
普段の会話ではその場の雰囲気で意思疎通が成立していることも多く、いざ長い文章を書いてみようとすると、「思った以上にうまくいかない……」というケースが少なくありません。
また、Webライターの仕事は、これまで知らなかった分野にも触れられる点が醍醐味です。自分でも初めて体験することを噛み砕き、文章に落とし込む力が必要になります。
全体の構成がしっかりと見えてきたら、ざっくりと文章を書いてみましょう。そのうえで何度も読み直し、細かい部分を修正していくことで、わかりやすい文章が段々とできあがっていきます。
日頃からさまざまなジャンルの本を読んでいくことで、思ってもみなかったような言葉や表現が出てくるようになりますよ。
コミュニケーション力
Webライターが仕事を獲得するためには、コミュニケーション力が不可欠です。これを聞いて、「Webライターは1人で黙々と作業をするんじゃないの?」と意外に思われる方もいるかもしれません。
ですが、クライアントとやりとりをしたり、時には誰かにインタビューをしたりと、良好な人間関係を築くことで、円滑に仕事を進められる場面がたくさんあります。特にクライアントとは、報酬や納期などの条件面での交渉が欠かせません。
コミュニケーション力を磨いていき、必要な場面でしっかりと発揮できれば、仕事がよりスムースに進められます。
SEOの知識
「Webライターとして活動したい!」と思ったら、ぜひSEOの知識は蓄えておいてください。
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで、ユーザーが求める有益なコンテンツが検索結果の上位に表示されるよう調整することです。Webメディアでのライティングでは、より多くの人の目に留まるよう、上位に表示されるような記事を作成することが求められます。
そこで、SEOの知識を身につけておけば、検索結果の上位に表示されるような記事を書くことができるようになります。
ちなみに、SEOに対応できるWebライターは単価が上がりやすい傾向にあります。
WordPressなどCMSの知識
Webメディアに掲載される記事を執筆するために、「WordPress」などのCMSの知識を身につけておきましょう。
WordPressとは、Webサイトやブログを作成できるCMS(コンテンツ管理システム)の1つです。現在、WordPressによって作成されているWebサイトは非常に多いとされています。
Webメディアによって独自に構築されているCMSであっても、ほとんどのものはWordPressと使い方が似ていることが多く、仕組みをわかっていればスムースに操作できるようになります。
ライターを目指すのであれば、ぜひWordPressを勉強し、CMSを理解できる基礎を身につけておいてください。
撮影・画像編集技術
Webライティングの仕事では、画像を選定したり、メイン画像やグラフをデザインしたりすることがあります。
また、インタビューや体験に基づいて記事を書くメディアでは、写真も上手に撮れることで重宝されやすくなります。
ちょっとした画像のデザインは、「Canva」や「パワーポイント」で作成すれば十分です。さらに、一眼レフを使った撮影技術や、「Photoshop」「Illustrator」の技術も身につけておくと、クライアントから喜ばれることが増えていきますよ。
マーケティングの知識
企業のオウンドメディアに掲載される記事や、Webメディアと企業が共同で作成する記事は、マーケティング活動の一環として制作されるものです。
マーケティングの視点が身についていれば、なぜその記事を書くのか、クライアントは誰に向けて何を伝えてほしいのかというように、記事の目的を理解することができます。
文章を書くことに慣れてきたら、マーケティングの知識にも目を向けてみることをおすすめします。
スケジュール管理できる力
Webライターとして継続的に仕事をしていくと、スケジュール管理能力が重要になります。
たとえば、複数のクライアントと取引をするようになった場合、それぞれの案件に受注日や納品日、修正期限が設けられ、スケジュールが複雑になってきます。
もちろん、クライアントとの信頼関係を維持できるよう、求められるクオリティの記事を予定通りに納品するのが基本です。
ですが、公私を問わず、イレギュラーな事態が発生して納品が遅れてしまうこともありますよね。そのような事態に備え、あらかじめスケジュールにゆとりを持たせておくのがベストですが、どうしても間に合いそうにないときは、なるべく早めにクライアントに相談するようにしましょう。
現在はスマホやPCに通知をしてくれるスケジュールアプリもありますので、早いうちから活用して、スケジュール管理できる力を身につけておけるといいですね。
自分の好き・得意な専門知識
「せっかくWebライターとして活動するなら、なんでも書いてたくさんの仕事がしたい!」と思っている方もいるかもしれません。
最終的には、できることを増やしていき、仕事の幅を広げていくというのも挑戦しがいがありますよね。
ですが最初は、自分の“好き”や得意なことを洗い出してみましょう。特定のジャンルについて、豊富な経験や知識、好きだからこそ言える意見などの専門性を持っていると、「この人に仕事を頼んでみたい!」と考えるクライアントが現れやすくなります。
たとえば、旅行や子育て、車のようなニーズの高い分野や、法律、金融、IT、医療といったかなりの知識を要求されるジャンルに詳しければ、報酬が高くなる傾向にありますよ。
「書くことが好き!」という方の中には、それ以外の得意なことについて迷ってしまう方もいるかもしれませんが、ぜひ経験を振り返って、隠れた強みを探し出してみてください。
Webライターとしてのスキルを身につけるための具体的な方法
Webライターは、スキルさえ身につけていれば、未経験からでも仕事を得られる可能性が高い職種です。
それでは、これらのスキルはどのようにして身につけていけばよいのでしょうか。
ここからは、プロのWebライターとして必要なスキルを身につけるための具体的な方法をご紹介します。
プロのライターの記事を研究する
Webライターとしてのスキルを身につけるためには、日頃からたくさんの記事に触れることが大切です。記事を読めば読むほど、「こういう記事は読みやすい!」「こういう構成だとわかりにくいな」ということがわかってきます。
さまざまな文章に触れることで情報収集もできますし、参考になる表現に出会えることもあります。
特に、自分があまり詳しくないジャンルの仕事を受けるときには、プロのライターの記事をよく研究することで大きなものが得られるのではないでしょうか。
本などで専門的な知識を身につける
Webライターとしてのスキルを高めるために、本を読むのもおすすめです。
書籍は文語として適切な文章になるようしっかりと校閲がされているため、より正しい日本語や豊かな表現に触れられる素晴らしいコンテンツといえます。
さらに、本ではネットで得られないような奥行きのある専門知識を身につけられるのも特徴です。本で専門性を身につけることができれば、得意なジャンルとして確立することもできますよね。
インタビューなどでも会話の引き出しが増えるので、記事に厚みが出てくることでしょう。
プロのWebライターから教わる
ここまで、Webライターの適性や必要なスキルをみてきて、「こんなに自分でできるか不安になってきた……」という方も多いのではないでしょうか。
もちろん、これらのスキルを自分で試行錯誤して身につけるのは大切なことです。
ですが、プロのWebライターから教わることができれば、より効率的にWebライターを目指すことができます。実際に、プロのWebライターの手伝いをしたり、出版社での事務作業をこなしたりしながら、Webライターとして必要なスキルを勉強してデビューを果たす人もいます。
そうは言っても、なかなかハードルが高い方法ですよね。そこでおすすめなのが、Webライター養成講座に参加する方法です。
文章力やインタビュースキル、撮影・画像編集技術などは、Webライター養成講座で学習することができます。また、日々の課題やタスクをこなしていくことで、自然とスケジュールの管理もできるようになっていきます。
「SHElikes」では、現場で活躍しているプロのWebライターから直接教わることができるので、効率よくライティング技術が身につきますよ。
Webライターとしてキャリアアップしよう
ここまで、Webライターに向いている人の特性や必要なスキルを身につける方法について紹介してきました。
先にも述べましたが、今の時点で特性に当てはまらないからといって、Webライターとして活躍できないわけではありません。
それよりも、これからどんなスキルを身につけていけるかが重要です。
ぜひさまざまな文章に触れ、「SHElikes」のようなWebライター養成講座を活用しながら、Webライターへの道を一歩踏み出してみてくださいね。