女性が起業するには?やり方やおすすめの職種、活用したい支援を解説

女性が起業するには?やり方やおすすめの職種、活用したい支援を解説
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エディター 伊藤りさ
監修者 板山 翔
平成28年に日本初のオンライン専門の税理士事務所を開業。塾講師歴7年、大手WEBメディアで連載を持つなどの異色の経歴を持つ。5人以下の小さな会社の経営者へ向けて、様々なメディアで情報を発信しており、YouTubeチャンネル「税理士ショウの超わかりやすいビジネスQ&A」は動画9本で登録者1,000人を超えるなど急成長している。

いつか起業したいと考える女性のなかには「女性でも成功できるのか」「起業するには何から始めればいいのか」と考える方もいるでしょう。起業家の比率は女性より男性のほうが多いですが、女性起業家の比率は年々増加傾向にあります。

つまり、女性もやり方次第で起業家になれるということです。この記事では、起業したいと考える女性に向けて、起業までの流れやおすすめの業種・やり方、活用できる支援策など起業に必要な知識を解説します。

CONTENTS
  1. 今、起業する女性が急増中!
  2. 起業に向いている人・向いていない人
  3. 女性におすすめの起業方法3つ
  4. 【起業したい女性向け】業種を決めるときのポイント
  5. 女性の起業におすすめの業種・職種10選
  6. 女性が「起業したい」と思ったときの流れ
  7. 起業にあたり女性も気をつけたいこと4つ
  8. 起業時に利用できる助成金・補助金4選
  9. 起業時に利用できる支援策5選
  10. 起業に成功した女性の体験談を紹介!
  11. 女性も積極的に起業にチャレンジしてみよう!

今、起業する女性が急増中!

日本政策金融公庫が実施した『2023年度新規開業実態調査』によると、開業者に占める女性の割合は24.8%と過去最高の比率を記録しました。また、10年前の2013年は15.1%、さらにその10年前の2003年は13.8%であり、この20年間でおよそ1.8倍に増加しています*1。

起業する女性が増えている背景には、女性起業家向けの支援策が設けられるなど、女性の働き方の選択肢として起業が浸透していることが挙げられるでしょう。起業はこれまでの経験や得意を活かして事業を展開でき、自由な働き方ができるメリットがあります。女性をターゲットにした事業を選べば、お客様に寄り添ったサービスで成功につながるチャンスが高まるかもしれません。

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起業に向いている人・向いていない人

業種や職種に向き不向きがあるように、起業にも向いている人と向いていない人がいます。ここでは、起業家に向いている人・向いていない人の特徴を見ていきましょう。

起業に向いている女性

  • 行動力のある人
  • 失敗経験からも学びを得て、次に活かせる人
  • 素直な人
  • 精神的に自律している人

起業する女性には、どんな困難にも対応できる柔軟さや積極性が必要です。一方で、事業の軸となる方針は揺るがないものでなければなりません。時には自分を律することも求められます。状況に応じて行動できる人は、より起業家に向いているといえるでしょう。

経営を続けていくと、支援やビジネスの広がりなどをきっかけに人との関わりが増えていくものです。多くの人の意見を聞きながら会社として歩んでいくには、素直さも求められます。

起業に向いていない女性

起業に向いていない女性
  • 責任感のない人
  • 感情的になりやすい人
  • お金の管理ができない人
  • 失敗を恐れて行動が遅い人
  • 学ぶ姿勢がない人

起業すると、事業の責任はすべて自分で取る必要があります。また、初めて事業を立ち上げる場合、困難に直面する場面で感情的になったり失敗を恐れたりしてしまうと乗り越えられません。

失敗が怖くて行動できない人や、感情的になりやすい人は起業に向いていない可能性が高いでしょう。

下記の記事では、起業を実現するための7つのステップを解説しています。起業する具体的な方法を知りたい方、起業に向いている人のより詳細な特徴を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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女性におすすめの起業方法3つ

起業と聞くと、一般的に法人化を思い浮かべる人が多いでしょう。実は法人化以外にも起業のやり方は複数あります。特に女性におすすめの起業方法は下記の3つです。

  • まずは個人事業主から始める
  • フランチャイズ・代理店での起業
  • 終業後や休日を利用した「プチ起業」

いきなり法人化するのはリスクが大きいため、まずは小さく始めるのが良いでしょう。ここでは、無理なく起業を始めるための3つの方法を具体的に解説します。

まずは個人事業主から始める

「法人としての起業」と「個人としての起業(個人事業主)」の違い
※SHElikes「起業コース」資料より

1つ目は、個人事業主として起業する方法です。個人事業主とは、個人で商品やサービスを提供し、対価として報酬を得ることで事業を運営する人のこと。法人と比較するとどうしても社会的信用が低くはなりますが、開業時の費用が抑えられるメリットがあります。開業する方法は、税務署に開業届を提出するだけで開業でき、比較的事務手続きも簡単です。

下記の記事では、個人事業主になる方法を詳しく解説しています。起業の手段として個人事業主になることを視野に入れている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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フランチャイズ・代理店での起業

2つ目は、フランチャイズ・代理店での起業です。飲食店やサロンなどの店舗ビジネスを行う場合に利用しやすい方法として挙げられます。大手企業や有名企業と提携できれば、ブランドを活用して効率的に事業が始められる点がメリットです。

企業へロイヤリティを支払う代わりに、販売・経営のノウハウや店舗運営に必要なサービスが活用できます。ゼロから事業を立ち上げずに済む点でも、起業しやすい方法のひとつといえるでしょう。一方で、自由度が低くなる可能性があるため、業種や経営方針が固まっている場合はデメリットに感じる場合もあります。

終業後や休日を利用した「プチ起業」もあり!

3つ目は、終業後や休日を利用した「プチ起業」です。本業や家事育児などの合間を縫って小さく起業を始める方法を指します。リスクを抑えて自分のペースで起業できるため、ライフワークバランスを重視する女性にもおすすめです。

本業と並行して起業すれば、収入面の心配も最小限に済むでしょう。下記の記事では、週末を有効活用して起業する方法を詳しく解説しています。プチ起業を始める手段の1つとして、ぜひ参考にしてみてください。

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【起業したい女性向け】業種を決めるときのポイント

起業すると決めた場合、どんな事業を選択するかが重要です。女性が起業しやすい業種を見つけるためのポイントは、以下の3つです。

  • 自分の強みを活かせるか
  • まずは小さく始められるか
  • ワークライフバランスがとれるか

起業を成功へと導くためにも、それぞれ詳しく見ていきましょう。

自分の強みを活かせるか

1つ目のポイントは、自分の強みが活かせるかどうかです。起業する場合、基本的に事業内容は自分で選ぶ必要があります。趣味や経験、資格など自分の強みから事業のアイデアを考えると始めやすいです。

初めて起業する場合、時には苦しい場面もあるかもしれません。しかし、好きなことや得意なことを活かした事業であれば、比較的乗り越えやすく事業が継続しやすいでしょう。これまでの経験が活きるという点でも、自分の強みを活かした業種を選ぶのはおすすめです。

まずは小さく始められるか

2つ目のポイントは、小さく始められるかどうかです。新たに事業を立ち上げる場合、初期費用や固定費の準備は必須となります。どちらも自分で用意する必要があり、費用がかさめばかさむほど負担になるでしょう。

事業で見込まれる収益は予想しにくく、軌道に乗るまでは費用を工面できないことも。生活が苦しくなるほどのリスクを背負うと、せっかく始めた起業も継続が難しくなってしまいます。無理なく始めるためにも、まずは小さく始められる業種を選択するのがおすすめです。

ワークライフバランスがとれるか

3つ目のポイントは、ワークライフバランスがとれるかどうかです。女性が起業する場合、仕事と家庭や育児の両立を重視する方もいるかもしれません。

たとえば、子どもが熱を出して家にいる必要がある場合、急な予定にも対応できるよう時間に融通が利く業種であるほうが働きやすいです。会社にはサポートがありますが、起業となるとすべて自分で責任負う必要があるため、ワークライフバランスがとれるか視野に入れながら業種を選ぶと良いでしょう。

女性の起業におすすめの業種・職種10選

ここでは、女性の起業におすすめの業種・職種を10選紹介します。起業は性別関係なくできるものの、女性目線だからこそ事業が円滑に進みやすいサービスがあるため、起業する際の参考にしてみてください。

事業のアイデアを出す際の手順が知りたい方は、下記の記事もおすすめです。自分に合った事業が思いつく手助けとなるでしょう。

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美容系のサロン

ターゲットが女性向けの美容系のサロンは、女性の起業におすすめの業種です。自分と近しいターゲットであれば悩みやコンプレックスなどを自分ごととして捉えやすく、お客様に共感して寄り添うサービスを提供できるでしょう。具体的には、以下のような業種が挙げられます。

  • リラクゼーションサロン
  • アロマセラピスト
  • ネイルサロン
  • エステサロン
  • 脱毛サロン
  • ヘアサロン

サービス内容によっては、資格・器具が必要な業種があり、初期費用がかかることも。気になる業種があれば、事前に必要なものを調べておくと準備がスムーズにできておすすめです。

女性向けの教室やセミナー

趣味や得意を活かして教室やセミナーを開くのもおすすめです。たとえば、料理・パン教室や、子ども向けのピアノ・英語教室など形態はさまざま。そのほか、オンラインのセミナー講師やスクールの講師なども場所を問わずに始められ、続けやすい職種といえます。

自宅を使用すれば事業用の家賃等をかけずにスタートできますし、女性が展開しているサービスだとわかれば心理的安全性も高まるでしょう。

飲食店

料理を作るのが得意な方や、インテリアなど空間に興味がある方には、飲食店やカフェの経営がおすすめです。飲食店は経歴に関係なく始めやすく、好きなことを仕事にしやすい業種といえます。

ただし、食材の他にも内装設備やインテリア、器具など準備が必要なため、初期費用が必須です。初期費用を抑えたい場合は、移動販売や自宅の一部を使用すると良いでしょう。

ハンドメイド

ハンドメイド作品を売買する事業も女性におすすめです。ハンドメイド商品は女性が好むものが多く、自身の感性を活かして商品の制作や販売ができるでしょう。ハンドメイドが好きな方にとっては、趣味の延長で気軽に始められるのもメリットといえます。

手編み製品や革細工など作品のバリエーションも豊富であり、好きなものを選んでサービスを展開可能です。自宅を作業スペースにすれば、コストを抑えて小さく始められます。

ネットビジネス

自宅で起業を始めたい女性におすすめなのが、ネットビジネスです。ネットビジネスとは、実店舗を持たずにオンラインを活用してショップなどを経営することを指します。

自宅が職場になるため初期費用が抑えられるほか、場所や時間に縛られない働き方が実現できるのも女性にとって魅力的に感じるポイントでしょう。

代行ビジネス

代行ビジネスとは、お客様の代わりに家事などを行うサービスです。たとえば、家事代行サービスなら洗濯や家事、料理などを代わりに行って報酬を得ます。職歴や資格に左右されず、開業届を提出するだけですぐに起業が可能です。

家事が得意な方にとって始めやすく、基本的には資格も必要ありません。しかし、資格を取得しておくことで競合サービスとの差別化が図れます。その場合は、家事代行アドバイザーや家事代行サービス認証を取得して、顧客からの信用度を上げると良いでしょう。

Webデザイナー

Webデザイナーとは、Webサイトのデザインを手がけたり、バナー制作を行ったりする職種です。クラウドソーシングやSNS、知人の紹介などから案件を獲得して事業を展開します。

ネット環境が整えば在宅で始められ、場所や時間に縛られない働き方が実現できる点で女性におすすめです。Webデザイナーについて詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。

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Webライター

Webライターは、Web上に公開される記事を執筆して報酬を得る職種です。WebサイトやオウンドメディアなどのWebコンテンツに掲載される文章を執筆します。

未経験からでも始めやすく、在宅で時間を問わずに続けられるのがメリットです。Webライターの始め方について詳しく知りたい方は、下記の記事をぜひ参考にしてみてください。

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動画編集

動画編集とは、YouTubeや動画広告などで使用される動画の編集を請け負う職種です。オンラインで完結できる仕事のため、在宅でも始められます。

コツコツと実績を積み上げていくことで大きな仕事の獲得につながるため、スキルアップしながら事業を進めると良いでしょう。下記の記事では、動画編集を仕事にする方法を解説しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

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オンライン秘書

オンライン秘書とは、担当者のサポートをオンラインを通して行う職種です。たとえば、スケジュール管理や事務作業などをオンラインで代行します。

業務はオンラインで完結するため、在宅で起業したい人におすすめです。サポートが得意な方や秘書の経験がある方は、始めやすい職種の1つといえるでしょう。

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女性が「起業したい」と思ったときの流れ

「起業したい」と思ったときは、下記の流れを参考に起業を始めましょう。

ビジネスモデル・ビジョンの策定

起業のための準備
※SHElikes「起業コース」資料より

まずは、事業のビジネスモデル・ビジョンの策定をします。2つの定義は下記の通りです。

  • ビジネスモデル:事業で利益を生み出すための仕組み
  • ビジョン:事業で達成したい目標

どちらも起業する前に構想を固めておくことで、事業を運営する際の指針となります。ビジネスモデル・ビジョンを考えるなかで、事業に必要なものが見えてくるでしょう。起業前に将来を見据えたビジョンを持っておくことで、事業の継続にもつながります。

法的な手続き

事業開始にあたり、開業届や法人登記などの手続きが必要です。個人事業主として独立する場合は、税務署に開業届を提出しましょう。

法人化する場合は、法人登記の手続きが必要です。複数の書類提出や資本金の準備など、煩雑な部分もありますが、詳しい人に頼るなどしながら乗り越えていきましょう。

起業の流れ・方法
※SHElikes「起業コース」資料より

資金集め

法人として立ち上げる場合は、立ち上げの時点で資本金などの費用がかかります。また、仮に経営するなかで赤字となっても税金がかかるため、もしもの事態に備えて資金を集めておくのがおすすめです。

個人事業主の場合も、業種によっては初期費用の準備が必須のものもあります。資金の集め方は、自己資本のほかにも金融機関で融資を受ける、補助金・助成金などの利用、クラウドファンディングなどさまざまです。複数の手段を検討して、経営に必要な資金を集めて準備しましょう。

仲間・人脈の確保

事業内容によっては1人で経営できない場合もあるでしょう。その場合は、一緒に事業を進める仲間を確保する必要があります。これまで出会った人とタッグを組む以外にも、交流会やイベントに参加して新たな人脈を作るのもおすすめです。

たとえば、異業種交流会や起業家向けセミナーなど、起業家が集う場に参加すれば意見交換など有益な経験につながります。また、初めは1人で起業をしても、事業が大きくなると1人では限界を迎え仲間が必要になる場合も考えられるでしょう。起業を志したタイミングから人脈づくりを心がけるのがおすすめです。

競合調査

競合他社の販売戦略や長所・短所を理解することで、他社にはない自社ならではのポイントを見つけられます。競合と比較してオリジナリティのある事業が展開できれば、価格競争に巻き込まれず事業の利益が獲得しやすくなるでしょう。ビジネスモデルを考える際には、入念な競合調査が必要です。

下記の記事では、女性が起業に成功した事例を紹介しています。事業内容やビジネスモデルのヒントになるため、ぜひ参考にしてみてください。

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起業にあたり女性も気をつけたいこと4つ

起業にあたり気をつけること4つ

起業には少なからずリスクが伴うため、事前に注意点を把握することをおすすめします。ここでは、起業にあたって女性も気をつけておくべきポイントを4つ見ていきましょう。

事前の業種や職種の調査・研究は丁寧に行う

事業内容が明確になったら、事前に業種や職種の調査を丁寧に行いましょう。以下の7つの視点で業種や職種を研究すると、事業を展開する際のヒントが見つかるかもしれません。

  • 業務内容
  • 収益を得る仕組み
  • 起業に必要なリソース(人・モノ・金など)
  • 起業までの流れ
  • 競合他社の数
  • 競合の市場規模
  • ターゲットや商圏

綿密な調査・研究で得た知見は、経営方針や事業計画を考える際に役立ちます。事業を成功させるための準備として、入念な業種・職種の調査を行いましょう。

お金周りの知識をつける

起業に関連するお金の知識は必ず学びましょう。たとえば、所得税や法人税、消費税などの税金関連の知識は、起業するうえで押さえておく必要があります。万が一税金の未納付などが起これば、社会的信用を失い、最悪の場合は倒産に追い込まれることも。起業前に基本的なお金の知識を身につけ、リスクを回避しましょう。

お金周りの知識は書籍やネットから独学で学ぶ以外に、スクールを活用する方法があります。独学での学習に不安がある方は、ぜひ活用してみてください。

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中長期的な視点で物事を考える

起業は、法人登記や開業届の提出がゴールではありません。事業を継続し、利益をあげていくことが重要です。

そのためには将来へのビジョンを持ち、中長期的な視点で計画を立てていきましょう。まずは起業前にビジネスモデルとビジョンを策定する機会を設けて、将来性のある事業を構想するのがおすすめです。

仲間や取引先など、いわゆる人脈を大切にする

ビジネスは、顧客や取引先がいてはじめて利益が生まれます。そのため、事業のビジョンやサービスに共感してくれる人や、これまでの人間関係などの人脈が重要です。

人脈はこれから出会う人との関係性からも構築できます。積極的に人と接する機会を設けて、人脈づくりに励みましょう。たとえば、異業種交流会やセミナーなどに参加すると同業種・異業種関係なく幅広い人脈づくりができます。

起業時に利用できる助成金・補助金4選

起業にかかる費用の平均値は1,027万円*1であり、決して安い金額とはいえないのが現実です。特に会社設立の場合、資本金の準備が必要な点から個人事業主としての独立よりも開業資金の負担が大きいです。少しでも金銭面の負担を抑える方法として、助成金・補助金の活用をおすすめします。補助金と助成金の違いは下記の通りです。

補助金と助成金の違い
※SHElikes「起業コース」資料より

ここでは、起業時に利用できる助成金・補助金4選をまとめました。活用できるか検討する際の参考にしてみてください。

補助金・助成金の種類 公募期間 詳細 対象者 助成金額
1. 新規創業助成金 通年 東京都で行われている助成金 創業後5年未満の
個人事業主や法人
100万円〜400万円
2. 地域中小企業応援ファンド 通年 地域への貢献性が高い事業に
取り組む会社を支援する助成金
地方の中小企業 事業により異なる
3. 小規模事業持続化補助金 通年 販路開拓にかかった
費用が補助の対象
小さな事業者向け 〜200万円
4. ものづくり補助金 年に数回
(不定期)
中小企業が生産性向上につながる
革新的サービスの開発や生産プロセスの
改善を行うための設備投資を支援する補助金
型により異なる 〜8,000万円

※時期や年度によって実施内容が異なる場合があります。

上記以外にも厚生労働省が公開している、雇用関係助成金のまとめページがあります。活用できる助成金を探す際に活用するのがおすすめです。

また、助成金・補助金は、世の中の傾向に応じて実施内容が変わります。独立・開業するタイミングですぐ対応できるよう、事業計画を立てておくといいでしょう。

起業時に利用できる支援策5選

補助金・助成金の他にも、起業家をサポートする支援策があります。起業時に利用できる支援策のうち、おすすめ5選をみていきましょう。

支援策一覧 対象者 支援内容詳細
1. 中小機構の支援策 特になし ・施設の提供
・ワークショップ
・起業相談など
2. 地域別支援
例)東京都産業労働局マーク東京都創業NET
地域によって異なる 地域によって異なる
例)
・事業計画・開業支援情報提供
・創業者同士の交流など
3. 経済産業省 女性起業家等支援 (わたしの起業応援団) 特になし ・セミナーやイベントの開催
・相談者とのネットワークづくりなど
4. 日本政策金融公庫 年に数回
(不定期)
・創業前・創業時・創業後の支援
・セミナーの開催など
5. 新規開業資金 (女性、若者/シニア起業家支援関連) 新たに事業を始めるまたは
事業開始後7年以内の方のうち、
女性または35歳未満か
55歳以上の方
新規開業資金の支援
限度額:7,200万円
(うち運転資金4,800万円)

「女性起業家等支援」や「新規開業資金」のように、支援対象者が女性の支援策もあります。そのほか、「新規開業資金」では年齢対象の一部を20代30代前半までとしており、これから社会の一員として活躍する若者向け支援もあるなど、支援策は充実しているといえるでしょう。

資金の支援以外には相談できる相手の紹介や、事業を行う場所の提供、セミナーでの講義など、気軽に利用できる制度が多いです。活用できるものがあればサポートを受けて、開業準備をスムーズに進めましょう。

起業に成功した女性の体験談を紹介!

ここでは、起業に成功した女性3人の体験談を紹介します。週末起業を実現した例や、長年の夢を起業家として叶えた例など、起業の成功例をみていきましょう。

ずっと起業に憧れていた薬剤師。大学院進学やMBAでも叶えられなかった夢をSHElikesで叶えた方法とは

1人目は、薬剤師から起業家に転身したSakiさんです。子どもの頃から憧れていた起業への道は、挑戦を繰り返すもあと1歩届かずにいました。現状を変えるために女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)へ入会し、現在は起業家として3つの事業を展開しています。

きっかけを掴めずにいれば、20代30代40代と時間だけが過ぎていたかもしれません。しかし、Sakiさんのように現状を変えたいと動き出せば、起業への道を歩み始められるでしょう。

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副業起業でベビー服ブランドを立ち上げ!長年の夢を叶える最後の一歩となった、スキルと自信の身に付け方とは

2人目は、スキルと自信を身につけて副業起業家になった美緒さんです。「いつか起業してみたい」と漠然と感じていた美緒さんは、自身が出産を経験し、赤ちゃんに着せやすいベビー服を作るという夢を抱き始めました。

SHElikesで起業に活かせるスキルを習得しながら起業の準備を進め、現在は会社員として働きながら副業で起業を成功させています。

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営業からフォロワー2万人のインフルエンサー&起業家に

3人目は、会社員時代から憧れていた起業家になったささまるさんです。憧れの起業をするためには「自己発信」が不可欠であると感じていました。そこで、デザイン、マーケティング、ライティングなどのスキルを身につけるために、SHElikesに入会します。

コース受講をきっかけに「腸活サロンHIMARI」という事業を創りました。食に関する分野の既存サービスを分析して、まだ世の中にない価値と自分の得意なことを組み合わせてアイデアを生み出し、起業に成功したそうです。

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この記事では、女性が起業する方法や、おすすめの業種・職種、注意点などについて解説しました。女性起業家は年々増えており、今後も増えると予想できます。

起業に興味があるけど自信がない場合は、スクールの活用がおすすめです。女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)には起業コースがあり、起業の基礎知識や事業の立ち上げ方などを網羅的に学ぶことが可能です。

受講生・卒業生のなかには起業家として活躍する人もいるため、起業に向けて一歩踏み出すきっかけが掴めるでしょう。気になる方は、ぜひ一度体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。

女性向けキャリアスクールSHElikes無料体験レッスンはこちら

※出典
*1 日本政策金融公庫総合研究所「2023年度新規開業実態調査~アンケート結果の概要~」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。