ラブグラフCCO村田あつみに聞く、現代のカメラマンに必要なスキルと哲学とは

「幸せな瞬間を、もっと世界に」をビジョンに掲げ、カップルや家族の記念写真を撮影するサービス「ラブグラフ」。このサービスの創業者であり、株式会社ラブグラフの創業者でありCCOを務めるのが「あんみつ」こと村田あつみさん

あんみつさんにCanonの最新ミラーレスカメラを体験していただきながら、これからの時代のカメラマンに求められるスキル、そしてラブグラフを経営する彼女の哲学を伺いました。

1. これからのカメラマンに必要なものは「人間性」

大原

世の中の多くの人がスマホで写真を撮るようになっていますが、これからのカメラマンに求められるスキルはどんなことなんでしょうか?

あんみつ

私たちカメラマンはよく「知識の壁」「センスの壁」「生き方の壁」3つの壁がある、と言っています。

大原

それぞれどういう意味なんでしょう?

あんみつ

知識の壁は、カメラを撮る上で必要な、マニュアル操作、構図、光、レタッチといった知識です。これらは、勉強すれば誰でも習得できて、ラブグラフの運営するカメラマン育成スクールLGCの場合、2〜3ヶ月あれば技術はプロレベルまで身につけられます。SHElikesにもカメラ講座がありますし、今は自分でもインターネットでたくさん勉強できます。
 
どれだけアウトプットで表現できるかは「センス」と言われています。たくさん写真を見て、良い写真のポイントを自分のものにする。それを自分で再現できるように訓練すれば、センスを磨くことはできます。
 
最後に生き方の壁、「その人らしさ」は、カメラマンが一番悩むところです。ただ綺麗な写真を撮れるだけでは、みんな同じになってしまう。そこで大事になるのが、人間性です。写真には「なぜ写真を撮っているのか」「何を美しいと思っているのか」といった、カメラマンの価値観や生き方が映るものなんです。

幸せの形が並ぶラブグラフInstagram
大原

写真に人間性が出るというのは面白いですね。
ラブグラフのカメラマンを採用する時は、人間性を重視されているんですか?

あんみつ

そうですね。ラブグラフの場合はゲストあっての写真なので、コミュニケーションやホスピタリティ、いかにゲストを愛せるかが大事だと思っています。ゲストが「愛されている」と感じてくれないと、リラックスした良い写真を撮ることはできませんから。
 
人間性が大事、というのは私自身の経験からも思うことなんです。

大原

どんな経験なんでしょうか?

2.ラブグラフを経営する理由は「愛の再分配をしたい」から

あんみつ

私は勉強をして、デザインやコーディング、プログラミングなどのスキルを身につけました。でもその後で「作りたいものがない」と思ったんです。自分はどんな世界をつくりたいか、考えていなかったんです。

大原

そこからラブグラフのサービスを作ろうと思ったのは、なぜですか?

あんみつ

自分の価値観を見つめだした大学生の頃、「恋人や家族というものが好きだな」と認識しだしました。ふんわりですけどね。今では、愛を再分配する仕組みの一つが恋人だと思っているんです。

大原

愛の再分配、ですか?

あんみつ

私の価値観を突き詰めると「愛は平等に与えられるべき」というところに行き着くんです。
 
現在の日本では衣食住には困らない。インターネットの普及のおかげで、スマホを持っていればコンテンツを観れる、写真も撮れる、勉強だってできる。機会の格差は縮まっていると思います。

でもその一方で、愛の貧富が激しいなと感じていて…自己肯定感が低くて、幸せそうじゃない人がたくさんいますよね。それって愛の貧しさだと思っているんです。

大原

自己肯定感が低い人は多いですよね。

あんみつ

幼少期に愛を受けていないと、自分のことを大切に思えなかったり、他の人に乱暴な振る舞いをしてしまったりすることがあります。これは、愛の貯金があるとしたら、とても逼迫している状態です。
 
一方で、愛に満ちている時は、とても人に優しくできますよね。例えば私は、親にも友達にも愛してもらってきたから、愛の貯金がたくさんあるんだと思う。だからもし自分に愛が多く貯まっているのなら、みんなに分けたいし、私が足りない時には分けて欲しいし、再分配するべきだって思うんです。

大原

とても素敵な考え方ですね…!

あんみつ

ラブグラフは、「恋人」という仕組みに焦点を当てて、愛の再分配をサポートするサービスだと考えています。「.me(ドットミー)」という、個人プロフィール写真を撮影するサービスも行っているんですが、これは「自分をもっと好きになる」ことをお手伝いするサービスです。
 
自分はありのままで、既に素敵なものをたくさん持っているはずなのに、見えていないものがある。それを写真に写すことで、見えるようにしたい。全てが写せるわけじゃないけど、お手伝いはできると思うんです。

あんみつさんが撮影したプロフィール写真
大原

写真は、自分の人生の美しさに気づくきっかけになるということですね。

3.写真の数は幸せの数。カメラロールは自分の「好き」の辞書

大原

普段あんみつさんはどんな時に写真を撮られますか?

あんみつ

「この時を忘れたくない」「いいな」「好き」と感じた時に、言葉にする代わりに写真を撮っている感覚です。カメラロールは自分の心が動くものの辞書みたいです。

あんみつさんのカメラロール▼

大原

写真の数は自分の幸せの数ということですね。

あんみつ

スマホが一番手軽に撮影できるけれど、素敵な瞬間を高いクオリティで残したいと思うから、できるだけカメラを持ち歩きたいなと思っています。

でも、旅行の時や日常では大きいカメラは持ち運びが大変だし、カメラにだけ集中してしまうのも勿体無い。だからポケットに入るサイズのコンパクトなミラーレスはいいですよね。意外と日常の自然な写真こそ撮らないものなので、撮りたい瞬間をすぐにおさえられるというのがいいなと思います。

4.ミレニアル女性にぴったりのカメラの条件とは

大原

デザイナーでありながら自らもカメラマンとして写真を撮るあんみつさん、プロの目から見て「EOS M200」はいかがですか?

あんみつ

実は、ラブグラフでも一眼レフとミラーレスの2台持ちするカメラマンが多いんです。一眼レフだとプロっぽい安心感はある反面、写真を撮られていることを意識しますよね。

一方コンパクトなミラーレスは、「撮影してる感」が少ないので、日常の中の自然な表情が撮れる。威圧感なく綺麗に撮れるので、小さなお子様の撮影では特にミラーレスが活躍することも多いです。

大原

ミラーレスだと物足りなかったりはしないですか?

あんみつ

今のミラーレスはとっても綺麗に撮れますよ。星空やオーロラを撮るなんて時にはより本格的なカメラも欲しくなりますが、特殊な目的でなければ画質は十分です。Canonさんの「EOS M200」はRAWでの撮影もできるので、後から編集をする場合でも問題なく、プロの使用にも耐えうるスペックだと思います。カメラマンがプライベートで持ち歩くのは、ポケットに入るミラーレスのことが多いですよ。

「EOS M200」を使って自撮り撮影。美しいです!
大原

お仕事につなげたい、という方にも十分ということですね。

あんみつ

そしてCanonは発祥がカメラの会社なだけあって、肌の色が綺麗に出るので、女性が持つにはぴったりだと思います。
私だったら、限定のリミテッドゴールドキットがいいな。クラシックで可愛いです!

大原

肌の色が綺麗に映るとは嬉しい…!
液晶モニターが反転するので自撮りもしやすいんですよね。

あんみつ

スクエアで撮影できるのもいいですね。
今はInstagramなどスマホ向けの写真を撮る機会も多いと思うんですが、普通の画角だとどうしてもトリミングしなきゃいけません。最初からスクエアで撮れると、編集の手間も省けますし、主材が明確に浮き立つ写真が撮れますね。

大原

さすがプロの意見です…!さらに撮影した写真をすぐスマホに送れたり、スマホをカメラのリモコン代わりに使えたり、連携がとってもスムーズなので、SNSのクオリティを上げたい方にもぴったりですね。

あんみつ

ミレニアル女性にぴったりのカメラだと思います。

5. 1クリエイターとしてのあんみつさんのビジョン

大原

経営やデザイン、写真、VJなど幅広くご活躍されているあんみつさんですが、1クリエイターとしてのビジョンはありますか?

あんみつ

デザインも写真も、スキルはすべてただの手段で、価値観や哲学をどう表現するかを追求していくだけです。

ただ、表現の中に私らしさというものはあって、私の場合それは色彩のセンスと、空間の使い方だと考えています。
それはデザインと写真両方やっているからこそ磨かれて、相互に影響を与え合っています。

大原

両方やることで、磨かれるものがあるんですね。

あんみつ

例えば写真を撮るとき、余計な色や情報を入れず、主題を目立たせる補色で周りを固めたり、逆にデザインをする時に光をどう取り入れるかを考えたりと、写真で学んだことがデザインに活きたり、その逆もあります。

大原

それぞれの手段の中で身につけた新しいセンスやスキルが、他の表現にも影響を与えているんですね。

あんみつ

挑戦したいことはたくさんありますが、ベースは「愛の再分配を行う」ために、自分らしい表現を磨き続けていきたいです!

大原

あんみつさん、今日はありがとうございました!
クリエイターというとスキルに注目しがちですが、その裏にある熱い哲学に触れられて、すごく感動しました。私も改めて、自分の哲学を見つめ直してみたいと思います。

気軽にクオリティの高い写真が撮れるカメラと毎日を過ごしたら、自分の好きに敏感になって、自分のことや周りの人たちをさらに好きになることができそう。

スマホのカメラだけでなく、本格的なカメラ撮影に挑戦したいと思っているミレニアル女性のみなさん、薄型・軽量なミラーレスカメラEOS M200をぜひ試してみてください。

SHE aoyamaではSHE会員に自由にお試しいただけるよう、「EOS M200」を12月末までディスプレイしております。

また、SHElikesでは大人気講師・白水桃花さんによる、エモ写真の撮り方講座も開講予定ですので、ぜひお楽しみに!(満席になってしまったので、第3回も開催します!)

EOS M200」を使って手軽にクオリティの高い写真を撮影したい方は、こちらのサイトへ▼
https://cweb.canon.jp/eos/special/m200/?utm_source=shares&utm_medium=article&utm_campaign=L700&utm_content=4929259?utm_source=shares&utm_medium=article&utm_campaign=L700&utm_content=4929259?utm_source=shares&utm_medium=article&utm_campaign=L700&utm_content=4929259?utm_source=shares&utm_medium=article&utm_campaign=L700&utm_content=4929259

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