ポートフォリオに趣味の作品を掲載してもいい?注意点や作品が足りないときの対処法を解説

ポートフォリオに趣味の作品を掲載してもいい?注意点や作品が足りないときの対処法を解説

ポートフォリオはクリエイターにとって、自分のスキルや経験をアピールする大切なツールです。ですが、未経験の場合はとくに「ポートフォリオに載せられる作品例が少ない」「そもそも実務での実績がない」と悩む方もいるでしょう。

そのようなとき、「趣味の作品をポートフォリオに載せてもいいの?」と悩む方もいるかもしれません。この記事では、ポートフォリオに趣味の作品を載せる際の注意点や、作品が足りないときの対処法などについて解説していきます。スクール受講生のポートフォリオ作品例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

趣味の作品でもポートフォリオとして評価される

実務未経験の場合や経験が少ない場合、また学生の場合だと「ポートフォリオに載せられる作品が少ない」ことに不安を感じるかもしれません。そのようなときは、趣味の作品を作品例としてポートフォリオに掲載するのがおすすめです。

たとえば、デザインやイラスト、オリジナルで制作したWebページなど、趣味で制作に取り組んだものでも自分自身のスキルやセンスをアピールできる材料になります。もし「ポートフォリオに掲載できるクオリティの作品を制作できるか不安」「ひとりでポートフォリオを作成する自身がない」とお悩みの場合は、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめ。

SHElikesでは、プロの講師からのサポートを受けながらポートフォリオを作成できます。さまざまなサポートについて以下の記事で紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。

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趣味の作品をポートフォリオに掲載する際の注意点

趣味の作品をポートフォリオに掲載する際は、以下3点に注意しましょう。

それぞれ詳しく解説します。

実務スキルをアピールできる作品を選ぶ

ポートフォリオに趣味の作品を掲載する場合は、ただ自身が気に入った作品を掲載するのではなく、「実務で役立つスキルをアピールできるか」を意識して作品を選ぶことが大切です。

たとえば、バナー広告風のデザインや架空の会社のホームページなど、実際の仕事をイメージしながら作品例を用意すると採用担当者にあなたのスキルが伝わりやすくなります。

制作意図やプロセスの説明を添える

ポートフォリオでは、作品そのものだけでなく「どのようなターゲット層を意識しているのか」「どのような工夫や考えがあるのか」といった制作意図やプロセスも一緒に伝えることが大切です。

実務未経験者や学生の場合は実績が少ないため、採用担当者に「この人なら未経験でも活躍できそうだ」と前向きに検討してもらえるよう、丁寧に作品に関する説明を行うようにしましょう。作品数を多くするよりも、ひとつの作品のクオリティにこだわることが大切です。

著作権に注意する

ポートフォリオに趣味の作品を載せるときは、著作権にも注意が必要です。たとえば、特定の企業に著作権が発生するようなキャラクターやイラストを使った作品をポートフォリオに掲載すると、著作権違反になる恐れがあります。

また、企業に所属していた際に制作した作品を掲載する場合、著作権者から許諾を得たり、規定の引用ルールを守ったりする必要があります。予期せぬトラブルを起こさないよう、事前に著作権について確認しておきましょう。ちなみに、個人によるオリジナル作品であれば基本的にポートフォリオに掲載して問題ありませんので、安心してください。

ポートフォリオ作品が足りないときの5つの解決策

すでにある趣味の作品を加えてもポートフォリオの作品数が足りず、「どうしよう」と悩んでしまう方もいるでしょう。そのようなときに役立つ5つの解決策を紹介します。

5つのポイントを参考にしながら、作品数を増やしていきましょう。

1.自主制作する

作品数が少ない場合は、自主制作によってポートフォリオを充実化させる方法がおすすめです。たとえば、架空の企業ロゴやLPなどを制作してみましょう。

目指す業界・業種が決まっている場合は、その業界・業種に関する作品を制作するのがおすすめです。そうすれば、採用担当者に「即戦力として活躍してくれそう」という印象を与えることも可能です。

2.ボランティアで知人の案件を制作する

身近な人に依頼をもらいボランティアで作品を制作する方法もあります。たとえば、知人が経営しているお店のチラシを制作する、友人のSNS投稿のデザインを作成するなど、実務を想定しながら取り組んでみましょう。

ポートフォリオに載せられる実績になるのはもちろん、実業務と同様にクライアントを意識した制作の経験になります。取り組む際は、制作意図やプロセスも一緒にまとめておくと説得力のあるポートフォリオを制作できます。

3.学習過程で作成した課題を掲載する

ポートフォリオには、学習過程で作成した課題作品を掲載することもできます。たとえば、スクールで取り組んだデザインの課題、参考書を読んで独学で作成したWebサイトなども、立派なアピール材料になります。

作品数が少ないと悩んだときは、学習過程で作成したものでポートフォリオに掲載できるものがないか作品を見返してみましょう。

4.コンペティションや公募に参加する

コンペティションや公募への参加も作品づくりに役立つ方法の一つです。外部から指定されたテーマで制作に取り組むことで、趣味の作品とは違う作り方や考え方をした作品を制作できます。

また、結果に関わらずチャレンジした経験そのものがアピール材料になることもあるため、たとえ結果が振るわなかったとしても自信を持ってポートフォリオに掲載しましょう。

5.クラウドソーシングサイトで実績を作る

作品数が足りないときには、クラウドソーシングサイトを活用して実績を作る方法もおすすめです。クラウドソーシングには、SNSのアイコン作成やブログ記事の制作、動画のサムネイル作成など単発の案件も多いため、未経験からでも取り組みやすい点が魅力です。

ただし、ポートフォリオに掲載する際は、クライアントに掲載の許可を取ってからにしましょう。

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趣味の作品をポートフォリオへ掲載する場合のよくある質問

ここからは、趣味の作品をポートフォリオへ掲載する場合のよくある質問を見ていきましょう。以下4点の質問について詳しく見ていきます。

疑問をしっかり解消し、安心してポートフォリオ作りに臨めるよう一つずつ確認しておきましょう。

どのような趣味の作品なら掲載できる?

ポートフォリオに掲載する趣味の作品は「個人で制作したオリジナルの作品」であり、「実務で役立つスキルや自身のセンス」が伝わるものであれば、基本的になんでも掲載できます。たとえば、以下のようなものは掲載可能です。

  • Webサイト
  • イラスト
  • アイコン
  • サムネイル
  • バナー
  • ブログやコラム記事
  • LP
  • アプリケーション
  • チラシやパンフレット

大事なポイントは、応募する企業の採用担当者が「仕事で活躍してくれそうだな」と感じられる作品を掲載すること。ただ自分好みの作品を選ぶのではなく、相手が何を重視してポートフォリオを見るのかを意識することが大切です。

どのような趣味の作品は掲載しないほうがいい?

ポートフォリオには、著作権を侵害する模倣作品や二次創作、他社の素材を無断使用した作品は掲載を控えましょう。また、たくさんの作品を掲載したいからといって未完成の作品は掲載しないほうがよいでしょう。

ポートフォリオは自身の経験スキルを表す名刺のようなものです。未経験で実績が少ない場合でも「作り方に意図や工夫があるか」「仕事で役立つスキルをアピールできているか」という観点で掲載作品を選ぶようにしましょう。

作品数はどのくらい掲載すべき?

ポートフォリオに掲載する作品数に厳密な決まりはありませんが、一般的には10~20作品ぐらいがよいとされています。今ある作品のなかで採用担当者にアピールできそうな作品を選んでいきましょう。

作品数が多すぎると、逆に見てもらいたい作品を見てもらえない可能性もあります。そのため、自身のスキルがアピールできる作品をある程度厳選して掲載するのがおすすめです。

学生は授業で作成した作品を掲載してもいい?

学生の場合、授業で作成した作品をポートフォリオに掲載しても問題ありません。授業で作成した課題も立派な作品です。共同制作の場合は自分が担当した範囲を明確にし、必要に応じてスクールや講師に掲載可否を確認しておくと安心です。

魅力的なポートフォリオが作れるSHElikes受講生の作品例

女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)の受講生のなかには、未経験から学び、趣味の作品を生かしてポートフォリオを制作している方が多くいます。ここでは、魅力的なポートフォリオを作成した2名の事例を紹介します。採用担当者の目に留まるようなポートフォリオの作り方の参考になるため、ぜひ確認してみてください。

meguさん|LPデザイナー・Webデザイナー

ポートフォリオ1
meguさんのポートフォリオはこちら

LPデザイナー・Webデザイナーであるmeguさんのポートフォリオは、Webサイト・バナー・フライヤー・ロゴとテーマごとに実績がまとめられていて、成果が伝わりやすい構成になっています。

作品ごとにページが整理されているため、視覚的にわかりやすい点も魅力的なポイントです。さらに、トップページに「出来ること」という項目を設け、担える業務を具体的に明記していることで、読み手に「何ができるのか」を端的に伝えています。

楓子さん|Webデザイナー

ポートフォリオ2
楓子さんのポートフォリオはこちら

Webデザイナーである楓子さんのポートフォリオは、ファーストビューから自身の個性が伝わってくる点が特徴的です。自身がデザインした作品をファーストビューの画像に使用し、『デザインにも栄養を』というキャッチコピーも加えて、制作における想いや価値観がしっかり言語化されています。

さらに、具体的な実績や成果も丁寧にまとめられていて「作品ごとの作り方や制作意図」が細かく説明されている点も魅力的です。

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趣味の作品を生かして魅力的なポートフォリオを作成しよう

実務未経験の場合や実績が少ない場合でも、趣味の作品を上手に活かせば、魅力的なポートフォリオを作ることができます。大切なのは作品数だけにとらわれず、自身のスキルをアピールできる作品を厳選して掲載し、制作意図までしっかり伝えること。

「作品数が足りない」「ポートフォリオを一人で作成するのが不安」「自分らしさが伝わるポートフォリオを作成したい」という方には、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。

デザインマーケティングライティングなど全45以上の職種スキルが定額で学び放題で、魅力的なポートフォリオを作る方法が学べるコースもご用意。作品制作の課題があるコースや受講生が参加できるコンペもあり、ポートフォリオに掲載できる作品を作れる機会も豊富です。SHElikesが気になる方はぜひ一度、無料体験レッスンに参加してみてください。

ABOUT ME
ライター haruka yamane
新卒でベンチャー企業のSEOマーケティングを経験した後、人材大手企業に転職。クリエイティブディレクターとして求人広告制作を中心に300社以上の採用支援に従事。2021年に独立してからは、得意なHR領域を強みに採用広報・広告LP制作・記事の執筆や編集・シナリオ制作など多岐に渡る活動をしています。
エディター wami
企業でプロジェクトマネージャーとして働きながら、副業ライターとして活動中|ECサイトディレクター⇒UXデザイナー⇒プロジェクトマネージャー|主にIT系・Webマーケティング系・転職系の記事を執筆

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