副業や在宅ワークもできる職種として人気なのが、Webライティングを仕事にするWebライターです。しかし「具体的にどのような仕事をするの?」「どのくらい収入を得られる?」「どうやって仕事を探せばいいんだろう?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者がWebライターとしてキャリアをスタートさせるために知りたい、Webライターの仕事内容・年収・働き方、仕事をはじめる方法や仕事の見つけ方まで徹底的に解説します。
そもそもWebライティングとは?
Webライティングとは、インターネット上で公開される文章を執筆することを指します。文章の種類は幅広く、ブログ記事・ニュース記事・インタビュー記事・商品説明文・SNS投稿文・YouTubeの台本などさまざまです。
Web媒体は「ページ数の制限がなく記事の長さを柔軟に調整できる」「検索で訪れる読者が多く、読者の求める情報を端的に伝える必要がある」といった、紙媒体と異なる特徴があります。
そのため、WebライターにはWebに特化した執筆スキルが求められるのです。
Webライターってどのような仕事?
Webライターの仕事内容は多岐にわたり、求められるスキルや働き方もさまざまです。ここでは、以下の内容について詳しく紹介します。
これからWebライターを目指したいという方は、チェックしてください。
Webライターの仕事内容
Webライターの主な仕事は、クライアントや勤め先の企業が必要とするさまざまな種類の文章を執筆することです。執筆する記事は、企業サイトやオウンドメディアの記事・ニュース記事・商品紹介文など多岐にわたりますが、内容に関わらず意識しなければならないのは、Web媒体の特性を理解した文章を書くことです。
さらに、Webライターは執筆に付随する以下のような仕事を行うこともあります。
- 情報収集や取材
- 記事内容の企画
- 文章の構成案作成
- 記事に挿入する画像の選定
- システムへの入稿
- 記事の校正や編集
Webライターの仕事は、単に文章を執筆するだけではないことを認識しておきましょう。
Webライターの年収
求人ボックスのデータによると、Webライターが含まれる正社員ライターの平均年収は349万円*1です。また、フリーランス協会が公表する「フリーランス白書」によれば、Webライターが含まれる文筆系フリーランスの32%が年収200万円未満、26.9%が年収200〜400万円未満*2となっています。
Webライターの年収は、経験や実績、専門性によっても大きく異なります。スキルアップし実績を積めば、収入アップを狙うことが可能です。
Webライターの働き方
Webライターの働き方は、主に以下の3つに分類できます。
- 正社員・契約社員・アルバイトで企業に勤めるWebライター
- 専業フリーランスのWebライター
- 副業フリーランスのWebライター
企業に勤める場合は、メディアを運営する企業で自社の専属ライターとして記事を執筆したり、記事制作代行会社でクライアントに納品する記事を執筆したりします。フリーランスの場合は、専業・副業に関わらず、契約したクライアントの依頼に基づき記事を執筆します。
Webライターの仕事は、時間や場所の制約が少ないのが特徴です。納期を守りさえすれば、いつどこで執筆をしても良い場合が多いため、本業の仕事が終わった後や休みの日に副業で仕事を請け負うWebライターもいます。自分のライフスタイルに合った働き方を選択できるのが、Webライターの魅力といえるでしょう。
Webライターに必要なスキル・知識
Webライターとして活躍するためには、以下のようなスキルや知識が必要です。
- 文章力
- リサーチスキル
- 文章構成力
- 時間管理能力
- コミュニケーション能力
- 得意分野に関する専門知識
- SEOなどWebマーケティングの知識
基本的な文章力はWebライターに不可欠ですが、読者にとって価値があり、わかりやすい記事を執筆するには、リサーチスキルや文章構成力も必要です。さらに、締め切りを守って記事を納品するための時間管理能力や、クライアントとのコミュニケーション能力もWebライターにとって重要なスキルです。
得意分野に関する専門知識もあれば、ほかのWebライターとの差別化になります。加えて、SEOなどWebマーケティングの知識もあると、ビジネス貢献度の高い記事を執筆できます。
Webライターに向いている人の特徴
Webライターに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 文章を読んだり書いたりするのが好きな人
- 好奇心や探究心が旺盛な人
- 相手の気持ちに立った考え方ができる人
文章の読み書きがもともと好きな人は、正しい日本語を書くスキルがすでに備わっているケースもあり、Webライター向きといえます。また、好奇心・探究心が強い人は、執筆に必要なリサーチが苦にならず、Webライターの仕事に意欲的に取り組める可能性があります。
さらにWebライターは、読者の知りたいことが何かを把握し、それをわかりやすく伝える必要があるため、相手の気持ちに立って考えるのが得意な人のほうが向いているといえるでしょう。
Webライティングの仕事の始め方
これからWebライターとして仕事をスタートさせたいという方のために、Webライティングの仕事の始め方を5つのステップで紹介します。
各ステップで何を行うか、詳しく解説します。
1.Webライティングスキルを身に付ける
プロのWebライターとして仕事を請け負うためには、書いた文章の対価を得られるだけのスキルが必要です。まずは、ライティングスクールに通ったり書籍を読んだりして、読みやすい文章を書くための文章力やWeb媒体特有の文章の書き方などを学びましょう。
さらに、Webライティングスキルをアップするには、インプットだけでなく文章をたくさん書いてアウトプットするのも大切です。自分のブログを開設し記事を書いてみたり、SNSで文章を投稿してみたりして、人に見られることを意識した文章を書いてみましょう。
2.ポートフォリオを作成する
Webライターが仕事に応募する際、応募先の企業からポートフォリオとして過去に書いた記事の提出を求められる場合があります。そのため、Webライターとして活動をスタートする際は、ポートフォリオとなる記事を用意しておくのがおすすめです。
まずは、自分の得意分野や興味のあるテーマで記事を書き、ブログやWebサイトにまとめましょう。さらに、経歴や得意分野などを記載した自己紹介ページも用意しておくと、応募先の企業に自分の強みをアピールできます。
3.案件に応募する
ポートフォリオができたら、案件に応募します。初心者がチャレンジしやすいのは、クラウドソーシングサイトで案件を探し応募する方法です。
ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトでは、多くのWebライティング案件が掲載されており「初心者歓迎」と明記された案件もあります。まずは、初心者OKの案件を選び、実績を積んでから難易度の高い案件にチャレンジしていくのがよいでしょう。
4.テストライティングを受ける
案件に応募すると「テストライティング」の実施を求められる場合があります。テストライティングとは、クライアントがWebライターのスキルを確認するために与える課題のようなものです。
テストライティングでは、与えられたテーマや条件に沿って記事を書いたり、文章力のテストのようなものを受けたりします。自身の実力を証明できるよう、全力で取り組むのが大切です。
5.正式に案件を受注し記事を執筆する
テストライティングに合格すると、正式に案件を受注できます。ここからが本格的なWebライターとしての仕事のスタートです。
クライアントの要望を十分に理解し、期限を守り高品質な記事を執筆するのが大切です。提出した記事にフィードバックをもらったら、真摯に受け止めましょう。フィードバックを次の案件に活かすことが、Webライターとしてのスキルアップにつながります。
質の良い記事を納品しクライアントから評価されれば、継続的な依頼を獲得できるでしょう。
Webライティングスキルを習得する方法
Webライターとして働くためのスキルを身に付ける方法は、以下のとおりです。
各方法について、詳しく紹介するので、自身にあった方法を選択してください。
書籍を活用し独学で学ぶ
独学で学びたいという方は、書籍を活用するのがおすすめです。文章力向上のための本やSEOに関する専門書、Webマーケティングの入門書など、さまざまな書籍を組み合わせて学習すれば、Webライターに必要な一連のスキルを獲得できるでしょう。
書籍を活用した独学のメリットは、自分のペースで学べること、比較的低いコストで学べることです。ただし、書籍でインプットするだけでは文章力はアップしにくい場合があります。そのため、書籍で学んだら実際に文章を書いて実践するのが大切です。
Webライティングスクールや講座で学ぶ
プロから指導を受けたい方は、Webライティングスクールや講座で学ぶのがおすすめです。プロから学べば、Webライターの仕事で役立つ実践テクニックや、最新のトレンドなどを学ぶこともできるでしょう。
近年はオンラインで受講できるスクールや講座も増えています。以下の記事では、初心者向けのおすすめWebライター講座・スクールを紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
プロの添削を受ける
文章力アップのために効果的なのが、プロの添削を受けることです。添削を受ける具体的なメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 誤って覚えていた日本語の間違いに気付ける
- 読者の心に響く表現や説得力のある表現などが学べ、文章表現のバリエーションが増える
- 特定の業界や分野に特化した添削を受けることで、その分野特有の文章の書き方が学べる
- 添削を複数回受け、指摘が減っていけば文章に自信が持てるようになる
自分の文章の欠点にはなかなか気づきにくいため、効率的に文章力をアップしたい方や自分の書く文章に自信が持てない方は添削を受けてみるとよいでしょう。
Webライティングの仕事の見つけ方
Webライティングの仕事は、以下のような場所や方法で見つけることができます。
それぞれ詳しく紹介します。
クラウドソーシングサイトで探す
クラウドソーシングサイトは、初心者Webライターが仕事を見つけやすい場所のひとつです。クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼したい企業と仕事を受注したいワーカーをマッチングするプラットフォームのことを指します。
仕事を受注できた際に、受注額から手数料が引かれて報酬をもらう仕組みになっており、登録して仕事に応募するまでは無料で利用できるサイトが多くなっています。クライアントをワーカーが評価する仕組みもあり、応募前に信頼できそうなクライアントかをチェックすることも可能です。
求人情報サイトで探す
Indeedや求人ボックスといった求人情報サイトでは、正社員・業務委託・アルバイトなどさまざまな雇用形態のWebライター求人が見つかります。
「完全リモートワーク」「時給制」など求人情報を細かく検索できるため、自分の希望条件に合った仕事を見つけやすいのが特徴です。クラウドソーシングサイトは、クライアントが個人の場合もありますが、求人情報サイトの求人は基本的に企業が出しているものです。そのため、企業との取引をしたい方は求人情報サイトで探してみるのがよいでしょう。
SNSで探す
SNSを活用してWebライティングの仕事を見つけることも可能です。たとえばX(旧Twitter)では、多くの企業や個人がWebライター募集の投稿をしています。
「#Webライター募集」といったハッシュタグ検索を活用したり、ほかのWebライターのアカウントやメディア運営企業のアカウントの投稿を確認したりすれば、募集情報を見つけることができるでしょう。
また、SNSの投稿で自分のスキルや実績をアピールすれば、クライアントから直接オファーを受けられる場合もあります。ただし、SNSは誰でも簡単に利用できるため、オファーしてきた相手が信頼できるか否かを慎重に判断するのが大切です。
Webメディアに直接営業する
Webメディアの運営元に直接営業をかけるのも、Webライティングの仕事を獲得する方法のひとつです。運営元のWebサイトにWebライター募集の告知があれば、案内にしたがって応募しましょう。
メディアサイトにWebライター募集の告知がなくても、問い合わせフォームなどで連絡してみると、返信をもらえる場合もあります。直接営業を行う場合は、自己紹介とともにそのメディアに適した記事のアイデアや企画書を送付するのが効果的です。
ポートフォリオサイトやブログを立ち上げ依頼を待つ
自身のポートフォリオサイトやブログを立ち上げ、記事を発信しクライアントからの依頼を待つ方法もあります。その場合は、サイトやブログに依頼用のフォームを設けるか、問い合わせ用のメールアドレスを記載しておきましょう。
質の高い記事を上げ、SEO対策を行い検索エンジンで上位表示されるようになれば、クライアントの目に留まりやすくなります。上手く行けば、自分で仕事を探さなくても依頼が入ってくる状態を作れる可能性もあります。
ただし、サイトやブログを運営し続ける時間や手間が必要になる点は、認識しておきましょう。
Webライターとして成功するためには、スキル向上と自分にあった仕事探しが重要!
Webライターとしてキャリアを築くには、まずは仕事を受けられるだけのスキルを磨くことが必要です。仕事を受ける場合は、初めは簡単な案件から始め、徐々にスキルと実績を積みながら、より良い条件の案件へとステップアップするのがおすすめです。
この記事で紹介した仕事の探し方も参考にして、自分にあったWebライティングの仕事を見つけてみてください。
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※出典
*1:求人ボックス 給料ナビ | ライターの仕事の年収・時給・給料より
*2:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2019」 | p.10より