Webライティングで押さえるべき12のルール!読みやすい文章を書くコツも紹介

Webライティングで押さえるべき12のルール!読みやすい文章を書くコツも紹介

Webライティングでは、読者に価値のある情報を効果的に伝えることが大切です。そのためには、Webライティングならではの文章の基本ルールを押さえておく必要があります。

この記事では、Webライターが押さえるべき12の基本ルールや読みやすい文章を書くためのコツ、文章の質を向上させる工夫を紹介します。質の高い記事を書けるWebライターになりたいという方は、ぜひチェックしてください。

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Webライティングの12の基本ルール

Webライティングで守るべき基本的なルールを紹介します。

これらは、どのWeb媒体で執筆する際も守りたいルールです。

1.文章のコピー&ペーストはNG

ほかのWebサイトや書籍などから文章をそのままコピー&ペーストするのは、絶対にNGです。コピー&ペーストは著作権侵害になり、検索エンジンからペナルティを受ける可能性もあります。

リサーチを行ったら、独自の視点で情報を整理し、表現を工夫したオリジナルの文章を書きましょう。

2.文章はなるべく簡潔に書く

Web上のコンテンツは、読者に流し読みされやすいという特徴があります。そのため、すぐに理解しやすい簡潔な文章を書くのがWebライティングの基本です。ムダに長い文章や複雑な表現は、読者の理解を妨げる要因になります。

具体的には、一文は短くし、不要な修飾語は省くようにしましょう。また、専門用語や難しい言葉は避け、一般的な表現を使用することで、幅広い読者に理解されやすくなります。

3.同じ語尾の連続に注意する

文章の語尾は同じ表現を連続で使用し過ぎないというのも、Webライティングの基本ルールです。

たとえば「このサービスは便利です。料金も安いです。使い方も簡単です。サポートも充実です。」という文章は「です。」が続くため読みにくく感じるのではないでしょうか。そこで「このサービスは便利です。料金も安く、使い方も簡単。さらにサポートも充実しています。」と語尾を工夫すれば読みやすくなります。

「です。」「ます。」「でしょう。」と表現を変えたり、体言止めを使用したりすることで、文章に抑揚が付き読みやすい文章になります。

4.人を不快にする表現を使用しない

Web上の文章は、さまざまな読者が読むため、誰もが不快に感じない表現を心がけることが大切です。SNSなどで誰もがWeb上の文章をシェアできるため、人を不快にする表現を書いた場合、文章がシェアされ炎上する恐れもあります。

差別的な言葉や過度に刺激的な表現、特定の個人や団体を中傷するような内容は避けましょう。

5.冗長表現を使用しない

不必要に言葉を重ねた「冗長表現」は文章を読みにくくする原因となるため、使用しないようにしましょう。たとえば「〜することができる」という表現は意識しないと使ってしまいがちですが、多くの場合「〜できる」のほうが自然です。

冗長表現を避けることで、文章がスッキリとし、読者が内容を理解しやすくなります。

6.引用する際は引用元を明記する

ほかの情報源から内容を引用する場合、必ず出典を明記しましょう。引用元の記載は著作権法を守るために重要なだけでなく、記事の信頼性向上にもつながります。

たとえば、本から引用する際は、著者名・書籍名・発行年・掲載されたページ番号を書くといったルールがあるため、引用の記載ルールを守るようにしましょう。

7.二重表現を使用しない

二重表現も前述した冗長表現と同様に、文章を読みにくくする原因となるため、避けるべきです。二重表現とは、同じ意味を持つ言葉を重ねて使用する表現で 「頭痛が痛い」や「まず最初に」などがあります。

二重表現を避けるためには、一つの言葉で十分に意味が伝わるかを確認し、不要な重複を削除するよう意識するのが大切です。

8.トーン&マナーを統一する

記事全体でトーン&マナー(トンマナ)を統一するのもWebライティングの大切なルールです。たとえば「当社の新サービスを紹介します。使い方は簡単だから、誰でもすぐに使えるよ。」という文章は、トンマナが統一されていない例です。敬語と砕けた言葉遣いが混ざっていて、違和感を与える文章になっています。

どのようなトンマナにするかは、記事やメディアが読者に与えたい印象を意識して検討するのが大切です。たとえば、法律を専門にするメディアでは信頼性や専門性を印象付けるため固めの文章のほうがよいでしょう。トンマナは、文章が読者に与える印象を左右します。

9.省略語はできるだけ使用しない

省略語は、読者の理解を妨げる原因になるため、極力使用を避けましょう。特に、専門的な言葉や業界特有の略語は、多くの読者にとってわかりにくい場合があります。たとえば「SEO」という言葉も、Webマーケティングに関わりの少ない人にはわからない場合があります。

省略語を使用する場合は、記事内ではじめて記載する際に正式名称を記載し、括弧内に略語を示すなどの配慮が必要です。たとえば「検索エンジン最適化(SEO)」のように表記します。一般的でない略語は避け、可能な限り正式名称を使用するのが大切です。

10.表記ゆれがないようにする

同じ意味を持つ言葉について、表記が混在している状態を指す「表記ゆれ」は、記事内で発生しないように注意が必要です。たとえば「ウェブ」と「Web」、「パソコン」と「PC」などが例として挙げられます。

表記ゆれは、読者に混乱を与えたり、記事を読みづらくしたりする原因になります。記事を執筆した後は、必ず表記ゆれをチェックするようにしましょう。

11.レギュレーションを遵守する

クライアントや掲載メディアが定めるレギュレーションがあれば、必ず遵守しましょう。Webライティングのレギュレーションとは、トーン&マナーや表記方法などのルールを定めたものです。多くのメディアでは、記事の品質と一貫性の確保のため、レギュレーションが定められています。

クライアントから信頼されるWebライターになるには、レギュレーションを守ることが大切です。

12.季節感の出る表現に注意する

季節感の出る表現は、記載しないほうが良い場合があるため使用には注意が必要です。たとえば「最近寒くなりましたが」という文章が記載されていると、その記事を夏に読んだ人は違和感を抱いてしまいます。

期間限定の記事の場合や記事に臨場感を与えたい場合など、あえて使用したいとき以外は、特定の季節に限定された表現は避けるのがおすすめです。

読みやすい文章を書くためのコツ

よりわかりやすく読みやすい文章を書くためには、基本のルール以外にも、以下のコツを覚えておきましょう。

どれもすぐに実践できるコツです。

一文一義で書く

一文一義とは、一つの文章で一つの情報だけを伝えるという原則です。文章は簡潔に書くというWebライティングの基本ルールを守るなら、一文一義を意識するのが大切です。

複数の情報を一つの文に詰め込むと、文が長くなり、理解が難しくなってしまいます。たとえば「わたしは犬と猫が好きで、特に柴犬が気に入っています。」という文章は「わたしは犬と猫が好きです。特に柴犬が気に入っています。」と文章を分けるほうがわかりやすくなります。

結論を先に書く

Webコンテンツは流し読みされやすいという特性があるため、結論を先に書くのが大切です。結論が先にないと何が書かれている記事かわからず、読み進めてもらえない可能性があります。

結論が冒頭にあれば、読者は内容を詳しく知りたいと読み進めてくれます。結論を最初に提示し、その後に詳細な説明や具体例を記載するようにしましょう。

指示語や接続詞を減らす

過度に指示語や接続詞を使用すると、文章の流れが複雑になり、理解しにくい文章になってしまいます。「これ」「それ」「あれ」などの指示語は、何を指しているのか不明確になることがあるため、具体的な名詞を記載しましょう。

また「しかし」「そして」「ところが」などの接続詞も、多用すると文章が冗長になるため、必要なときのみ使用するよう注意が必要です。簡潔で直接的な表現を心がけるようにしましょう。

漢字とひらがなのバランスを意識する

文章の中で漢字は2~3割、ひらがなは7~8割くらいの割合にすると、読みやすい文章になります。たとえば「本日御来店頂き誠に有難う御座居ます。」という文章は、漢字が多すぎて読みにくく感じてしまいます。

漢字が多すぎると読みづらく、ひらがなが多すぎると稚拙な文章になったり意味がわかりにくい文章になったりします。文章内でのバランスを意識しながら、漢字とひらがなを使い分けるようにしましょう。

リズムと流れを意識して書く

リズムと流れは、文章を読みやすくする重要な要素です。短文と長文を適切に組み合わせることで、文章に変化をつけ、単調さを避けられます。また、段落の長さにも注意し、一つの段落が長くなりすぎないよう注意が必要です。

さらに、文章の展開にも気を配り、論理的な流れを作ることが大切です。たとえば「はじめに」「次に」「最後に」といった順序を示す言葉を使用したり、原因と結果、問題と解決策といった関係性を明確にしたりすると、読者が内容を理解しやすくなります。

表や箇条書きを効果的に使用する

表や箇条書きを上手く活用することで、情報を整理し視覚的にわかりやすく伝えられます。特に、複数の項目を比較する場合や手順を説明する際には、表や箇条書きを使用するのがおすすめです。

ただし、過度に使用すると情報を羅列しただけの資料のようになってしまうので、本文との適切なバランスを保つのが大切です。

PREP法・SDS法など文章の型を使って書く

わかりやすい文章を書くためには、PREP法やSDS法などの文章構成の型を活用するのがおすすめです。

PREP法は「Point(主張)」「Reason(理由)」「Example(例)」「Point(まとめ)」の順で文章を構成する型で、主張を論理的に伝えられます。SDS法は「Summary(要点、主張)」「Details(詳細)」「Summary(要点、結論)」の流れで情報を整理し、わかりやすく伝えられる型です。

特にWebライティング初心者の場合は、オリジナリティを出そうとしすぎるとわかりにくい文章になってしまう場合があります。そのため、まずは型に沿って文章を書く練習をするのがおすすめです。

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Webライターなら押さえておきたい「文章の質」を上げる工夫

文章を書くプロであるWebライターには、常に一定のクオリティが求められます。わかりにくい・誤字脱字が多いといった質の低い文章を納品してしまうと、クライアントからの信頼を失いかねません。そこで、以下のような「文章の質」を上げる工夫を実践して、質の高い文章を書けるようにしましょう。

それぞれ詳しく解説します。

時間を置いてから推敲する

文章は書いたら必ず推敲する必要がありますが、「時間を置いて」推敲するのが、さらに文章の質を上げるポイントです。執筆直後は自分の文章を客観的な視点で読むのが難しいため、一度離れることで新鮮な目で見直すことができます。

一晩置いてから再度文章をチェックするなど時間を置くことで、不自然な表現や論理の飛躍、誤字脱字などを発見しやすくなります。

文章校正ツールを使用する

誤字脱字や文法のミスは、人間の目でチェックすると漏れが発生することも多いため、ツールを使用した機械的なチェックも実施するのがおすすめです。

たとえば「Just Right!」「文賢」などは、有料の多機能で高性能な校正ツールです。ほかにも「PRUV」「Enno」といった無料の校正ツールもあります。文章校正ツールと人間の目でダブルチェックを行うのが大切です。

音声読み上げツールを使用する

音声読み上げツールを使用するのも、文章の質を上げるためにできる工夫のひとつです。文章を目で読むだけでなく、音声で聞くことで、不自然な表現や読みにくい部分を発見しやすくなります。

パソコンやスマートフォンに標準で搭載されてる音声読み上げ機能や専用のソフトを利用して、文章をチェックしてみましょう。音声で聞くことで、文章のリズムや語句の繰り返しの不自然さ、長すぎる文章などに気付けます。

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基本ルールを押さえて、読者に伝わる魅力的な文章を書こう!

Webライティングには、Web媒体で読みやすい文章にするための基本ルールがあります。文章にはオリジナリティも大切ですが、基本ルールを守って書くことは、プロのWebライターとして活躍するために最低限必要なスキルです。

これからWebライターを目指したいと考えている方は、まずはこの記事で紹介した12の基本ルールと読みやすい文章を書くコツを実践し、文章を書く練習をしてみてください。

「Webライティングをプロから学びたい」「独学でWebライティングを学んでみたけれど、自分の書く文章に自信が持てない」という方には、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。

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ライター wami
企業でプロジェクトマネージャーとして働きながら、副業ライターとして活動中|ECサイトディレクター⇒UXデザイナー⇒プロジェクトマネージャー|主にIT系・Webマーケティング系・転職系の記事を執筆
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。