転職で年収をアップさせる方法は? 年収が上がる人の特徴について解説

転職で年収をアップさせる方法は? 年収が上がる人の特徴について解説

転職で年収アップを叶えたいと思っていても、具体的にどのように行動すればよいかわからないという方もいるでしょう。転職を考える際は、年収アップを叶えた人の傾向を理解したうえで行動することが大切です。

本記事では、転職で年収がアップした人の特徴や年収が下がってしまうケース、実際に転職で年収アップを叶えた事例などを紹介します。

データから見る転職での年収アップの可能性

転職によって年収はどの程度アップする可能性があるのか、次の3つの項目に分けて相場や傾向を紹介します。

それぞれの項目について解説します。

転職による年収アップの相場は?

転職サービスdodaの調査によると、dodaエージェントサービスを利用して転職した人のうち、年収・給料のアップに成功した人の年収の平均アップ金額は90万6,274円という結果でした。*1この調査において、転職で年収・給料アップを果たした人の平均年齢は32.7歳、平均転職回数は1.2回となっています。

転職したからといって必ずしも年収・給料がアップするとは限りませんが、年収・給料のアップに成功した人は、約90万円ほどアップするのが相場といえます。

年齢と性別から見る年収アップの傾向は?

転職サービスdodaの調査では、転職で年収アップに成功した人の割合が最も高いのは27歳で、次いで26歳、28歳と続きます。全体の傾向では、年収や給料のアップに成功した人の割合が多いのは20代後半といえます。

年収の平均アップ金額については40〜44歳が最も高く、年収の平均アップ金額は100万4,589円です。20代から40代前半までは、平均アップ金額が右肩上がりになっています。

また、男女問わず、年代が上がるほど年収のアップ金額が高まる傾向にあります。ただし、転職によってアップする年収の金額は、女性では30代後半と45歳以上、男性は30代前半と40代前半がとくに高くなっており、男女差があるといえるでしょう。

業種・職種から見る年収アップの傾向は?

転職サービスdodaの調査によると、業種別における年収の平均アップ金額が最も高いのは「IT/通信」への転職で、平均アップ金額は103万5,927円となっています。次いで、「インターネット/広告/メディア」、「金融」となっています。

職種別では、転職による年収の平均アップ金額が最も高いのは「金融系専門職」で、平均アップ金額は125万16円です。次いで、「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」となっています。

年収がアップする人の特徴

年収がアップする人の特徴は、主に次の5つです。

それぞれの特徴について解説します。

同業種や同職種で実務経験を生かす

前職と同じ業種や職種へ転職した場合、実務経験を生かして即戦力として活躍できれば、年収アップが見込めます。転職先で生かせる経験やスキルをもっている人に対しては、会社側としても教育にかける時間が少なく済むことから、即戦力としての活躍を期待しているでしょう。

また、完全に同じ業種や職種ではなくても、これまでの実務経験が生かせるようなキャリアチェンジであれば、年収がアップする可能性があるでしょう。

平均年収が高めの業界を選ぶ

前職よりも平均年収が高い業界への転職であれば、年収アップが期待できます。もちろん平均年収が高いからといって、転職してすぐ自身の年収がアップするとは限りません。しかし、平均的な能力を有している場合、平均年収が高めの業界を選んだほうが、今度年収が上がる見込みがあるでしょう。

とくに専門職や成果主義を導入している企業については、年収が高い傾向にあります。また、将来性のある業界を見極めて、成長が期待できる企業を選ぶのもよいでしょう。

唯一無二のスキルをつける

希少性の高い唯一無二のスキルをもっていれば、転職先で重宝され、年収が上がりやすくなるといえるでしょう。唯一無二のスキルをもっている引く手あまたの人材であれば、市場価値もそれだけ高くなります。

特殊なスキルをもっていなくても、いくつかのスキルをかけ合わせることで、希少性は高くなります。たとえばDXの推進に向けてシステムの導入を検討しているものの、社内に詳しい人がいない場合、その業種のスキルに加えて高いITスキルをもっている人材は、希少性が高いといえるでしょう。

実力が評価される企業を選ぶ

個人の実力への評価を重視する企業であれば、実力に応じて年収アップのチャンスが見込めます。前職が年功序列制度の企業であれば、成果主義の会社に転職して活躍することで年収アップが期待できるでしょう。

具体的には、インセンティブ制度を導入している企業や、年齢に関係なく実績に応じて昇進できる企業などを選ぶとよいでしょう。ただし、実力重視の企業では、常に結果を出し続けなければ収入を維持するのが難しくなります。

年収を交渉する

転職活動の際、年収の希望について交渉する方法もあります。一般的に、交渉するのは内定後から内定承諾前の時期がよいとされています。年収を交渉する際には、なぜその希望年収なのか理由を明確に示すことが大切です。「国家資格や専門的な資格を取得した」「専門性の高いスキルを身につけ、結果を出した」など、具体的な根拠を示せるとよいでしょう。

企業によっては面接時に年収の希望額について質問を受ける場合があるため、その際はその場で希望額を伝えて構いません。あくまでも希望であり、応相談と考えているという旨を伝え、失礼のないように心がけることが大切です。

年収が下がってしまうパターン

転職したことで年収が下がってしまうパターンには、次のような原因が考えられます。

それぞれについて解説します。

未経験業種・職種に転職する

これまでに培ってきた経験やスキルを生かすことが難しいような未経験の業種や職種に転職すると、年収が下がりやすいといえるでしょう。未経験者を採用すると教育に手間と時間がかかるため、即戦力となる経験者に比べると、未経験者は待遇が低くなりやすいです。

しかし、転職後すぐは年収が下がったとしても、長期的に見れば年収が上がる可能性もあります。専門性の高いスキルを習得したり、期待以上の実績を出せたりすることで、結果的に前職よりも年収が上がるというケースもあるでしょう。

自身のスキルをきちんと理解できていない

自身のスキルをきちんと理解していないと、企業側に自分の強みが伝わりません。企業側からしても本当に活躍してくれる人材であるのかを判断できず、年収アップに至らないというケースも考えられます。

また、自身のスキルを理解していないと、自身の市場価値を正しく把握することも難しくなります。希望年収と実力が見合っていないと、転職しても結果的に年収が下がってしまうこともあるでしょう。

絶対に譲れない条件がある

「残業がない」「リモートワーク可」など、たとえ年収が下がったとしても優先したい条件があるケースも考えられるでしょう。どうしても譲れない条件がある場合は、年収アップを諦めなければならないこともあります。また、UターンやIターンなどの理由で都市部から地方の企業に転職する場合も、年収が下がることがあります。

しかし、年収が下がったとしても、ワークライフバランスが改善されることで「転職がうまくいった」と感じることもあるでしょう。また、地方は都市部に比べて物価が安いため、年収が下がったとしても生活水準は変わらないというケースもあります。

年収を下げないためにできること

転職によって年収を下げないためにできることとして、次の4つの方法が考えられます。

それぞれについて解説します。

業種or職種のみをずらして転職する

完全に同業種・同職種でなくとも、「業種のみ」または「職種のみ」をずらして転職する方法があります。類似した業種や職種であれば、完全に未経験の場合と比べると、年収を下げずに転職できる可能性が高いでしょう。

転職の際に年収を左右する要因として、転職先で役立つ経験やスキルをもっているかは重要な要素です。これまでの経験や培ったスキルを生かせるように、業種または職種のみをずらした転職先を検討してみましょう。

自分の市場価値をきちんと理解して、交渉する

自分の市場価値をきちんと理解したうえで、企業にどのように貢献できるかを具体的に示すことができれば、年収アップの交渉に成功しやすくなるでしょう。

年収を交渉する際には、根拠が重要です。自身の武器となる経験やスキルは何か、これまでの実績は市場でどう評価されるのかなどを、しっかりと整理して考えておく必要があります。自身の市場価値に見合った希望年収であれば、交渉を進めやすくなるでしょう。

企業が望む人材を正しく理解する

年収の交渉をする際は、企業が望む人材を正しく理解し、自分がどのように貢献できるのかを的確にアピールすることが大切です。企業が望む人材の条件に当てはまっていることを示したうえで、年収の交渉をするとよいでしょう。

反対に、企業が望む人材とは違った方向でアピールしてしまうと、年収の交渉がうまくいかない恐れがあるため気をつけましょう。

専門性の高いスキルを身につける

専門性の高いスキルをもったプロフェッショナル人材は、企業から重宝される存在となるでしょう。たとえばマーケティングや財務会計、ITやデータ運用などの専門スキルを習得しておくと、幅広い企業で必要とされやすいでしょう。ほかにも競合人材の少ない分野での専門性を身につけることも有効といえます。

また、資格を取得するのも方法のひとつです。資格は自身のスキルを証明する手段として有効なので、転職先の業種や職種で役立つ資格の取得を目指すのもよいでしょう。

SHElikesを使って年収アップを叶えた方を紹介

女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)を使って年収アップを叶えた事例について、次の3人のケースを紹介します。

それぞれのケースについて解説します。

やりがいも収入も失った私が、やりたいことを見つけて年収約200万UPでデザイナー転職を叶えるまで

新卒から7年間勤めていたIT企業において、部署異動がきっかけで残業時間が減り、収入も下がってしまったというふかさん。そこでキャリアチェンジを視野に入れ、興味があったWebデザイナーの仕事にまずは副業から挑戦したいと思い、SHElikesへの入会を決意したそうです。

最終的には未経験からUI/UXデザイナーへの転職を成功させ、年収150万円アップと副業で48万円アップを叶えました。

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自信がなくていつも泣いていた架電担当から、月収2倍以上で憧れのマーケターに

新卒で人材派遣会社に入社し、架電担当をしていた杏珠さん。自信が持てない自分を変えたいと思い、スキルと自信をつけるためにSHElikesへの入会を決めたそうです。

入会後はマーケティングを勉強し、学んだことを本業や副業で生かしていくことで、1年後には憧れだったマーケターへの転職に成功しました。本業と副業を合わせて月収2倍以上の収入アップも叶えたそうです。

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転職で年収が上がる人の特徴を理解し、年収アップを叶えよう

転職で年収が上がる人は、経験やスキルを生かせる業種や職種を選んだり、自身の強みを理解したうえで年収を交渉したりと、自身の市場価値を理解して転職活動をおこなっているといえるでしょう。

転職に向けてスキルアップを目指すなら、女性向けキャリアスクールSHElikesで学ぶのがおすすめです。SHElikesは全45以上の職種スキルが学び放題のスクールです。

あなたもSHElikesで学び、身につけた知識やスキルを生かして転職での年収アップを叶えてみませんか?

※出典
*1:転職サービスdoda「転職で年収アップするのはこんな人 年収アップ成功者に見る傾向と対策」

ABOUT ME
ライター 山吹あや
地方国立大学教育学部を卒業後、小中学校教員として11年間勤務。息子とダウン症の娘の子育てとの両立のため、現在は教員を退職しWebライターとして活動中。整理収納アドバイザー2級、教員免許状を保有。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

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