「40代から未経験の職種・業界への転職は厳しい?」と不安を感じる方もいるでしょう。実際に、アラフォー世代からの未経験転職に苦戦する方はいます。しかし、これまでの人生経験や社会人として培ってきたスキルをアピールすれば、理想の転職実現は不可能ではありません。
本記事では、40代未経験の転職の実態や失敗しないための転職ステップ、そしておすすめの職種・業界についてわかりやすく紹介します。
40代未経験の転職について知っておきたい事実
40代未経験から転職を成功させるために、まずは以下3つの事実を知っておきましょう。
これらの事実を理解しておくことで、転職を成功させるための適切な方法を選択できます。
20代30代に比べれば40代未経験の転職は厳しい
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によると、20代の転職入職率(ある年に転職して新たに職に就いた人の割合)は14.6~19.1%ですが、40代は5.3~11.4%にとどまっています。*1
引用:厚生労働省|令和5年雇用動向調査 転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率より
60歳以降を除くと、年齢が上がるにつれ転職入職率は低下する傾向があります。未経験分野への転職となると、さらに難易度は高まると考えられます。年齢が高い求職者に対し、企業はスキルや経験を求める傾向があるため、20代30代に比べると、40代の未経験転職は難易度が高くなってしまうのです。
40代で未経験転職を成功させるには、20代30代に負けない社会人経験や強みのアピール、自身の強みやスキルを活かせる業界・職種選び、入念な選考対策などが必要です。
未経験なら年収ダウンの覚悟も必要
40代から転職する場合、これまでの経験が評価されにくいため、年収が下がる可能性があることを理解しておきましょう。前職で高いポジションや収入だったとしても、未経験の業界では一からのスタートと判断されることも。
企業側は、年齢が高い候補者には即戦力となるスキルを求める傾向にあります。そのため、「収入が減っても新しい道に挑戦したい」という覚悟や、長期的にスキルを身につけてキャリアアップを目指す姿勢が必要です。
未経験者の受け入れが盛んな業種・職種がおすすめ
未経験者の受け入れが盛んな業種・職種を選ぶのも、40代未経験から転職を成功させるポイントです。厚生労働省の「職業情報提供サイト jobtag」によると、就業前の実務経験が「特に必要ない」「1ヶ月未満」ともに50%以上であった職業は以下のとおりです*2。
- 事務・事務用機器操作
- 販売
- サービス
- 生産
- 建設
- 運搬・包装
- 清掃
「ニーズはあるが人手が足りない」といった理由で、未経験者の受け入れを盛んに行っている業種・職種もあります。転職を成功させたい場合、このような業種・職種を狙うのもよいでしょう。
40代未経験からの転職ステップ
40代未経験からの転職は、以下4つのステップで行います。
転職成功のためにも、1つひとつ丁寧に実施しましょう。
1.自己分析とキャリアの棚卸し
40代未経験の場合、自己PRで今までのスキルや経験が未経験の職種・業種でも活かせることをアピールすることが重要になります。そのため、まずは自己分析とキャリアの棚卸しを行いましょう。
自己分析では、自分の強みや弱みを明確にし、過去の経験から得たスキルや成果を具体的に洗い出します。キャリアの棚卸しでは、これまでの職歴を具体的なエピソードや成果とともに整理し、自分の経験が新たな業界でどのように活かせるかを考えます。

2.必要なスキル・知識を身につける
年齢を重ねるにつれ、即戦力となるスキルを求められる傾向にあるため、未経験といえども基本的なスキルや知識を身につけておくのが大切です。
自身が希望する業種や職種に関連するスキルをリサーチし、転職準備とともに学習を進めましょう。関連する資格を取得すれば、客観的にスキルや知識をアピールでき、転職活動を有利に進められるケースもあります。実践的なスキルや知識を身につけるために、スクールに通ったり副業で実務経験を積んでみたりするのも効果的です。

3.情報収集と応募準備
3つ目のステップは、情報収集と応募準備です。志望企業をはじめ、業界に関する基本情報や最新のトレンドを、業界誌やウェブサイト、セミナーなどを通じて徹底的にリサーチしましょう。転職サイトや転職エージェントを通じて、情報を集めるのもおすすめです。
情報収集は、入社後のミスマッチを防ぐことにつながるため、丁寧に行いましょう。収集した情報を参考に、自己PRや志望動機を明確に伝えられるように準備します。面接で想定される質問への回答や、自身のアピールポイントを効果的に伝えるためのエピソードを準備しておくことも重要です。

4.応募と選考
最後のステップとして、自分に合った求人へ応募し選考に進みます。やみくもに数を打つのでなく、自分の転職の軸にあった企業に応募することが大切です。
転職サイトを活用して幅広く情報収集しつつ、転職エージェントに登録して客観的なアドバイスや書類添削、面接対策の支援を受けるのがおすすめ。前述した通り、40代からの未経験転職は20代30代よりも難易度が高いため、専門家の力を借りるのも大切です。


40代未経験からの転職成功の秘訣
40代未経験から転職を成功させるには、以下の5つのポイントをおさえましょう。
転職を成功させるためには、重要な要素となります。
今まで培った経験・スキルをアピールする
40代から未経験の業界へ転職する際は、過去に培った社会人としての経験やスキルをアピールしましょう。業界や職種が未経験でも、マネジメント経験やコミュニケーション能力、トラブル対応力などの汎用的なスキルは、どのような企業でも活かせます。
たとえば、営業職から事務職へ転職したい場合、顧客対応で培ったコミュニケーション力やスケジュール管理力をアピールするのがおすすめです。自身のスキルや経験の中から、応募先の企業で活かせるものをアピールするのがポイントです。
転職活動前にスキル・知識をつける
転職活動を始める前に、基本的なスキルや知識を身につけておきましょう。資格の取得やオンライン講座での学習を通じて、知識やスキルを習得をしておけば、未経験であっても「学ぶ意欲が高い人」として好印象を与えられます。
企業は採用する際に「教育コストがかかる人材か」も気にしています。学ぶ意欲が高い人は教育コストが少なくなるため、企業にとって採用しやすい人材なのです。40代から転職を目指すには、これまでの経験に加えて、努力している姿勢を示すことが重要です。
転職先の理想を高くしすぎない
転職先の理想を高く設定しすぎないのも大切です。年収や職場環境、年間休日数などゆずれない条件が多すぎると、転職のチャンスを逃してしまうことも。転職活動では、どのような条件を優先するのか明確にしておきましょう。
また、はじめは未経験でも受け入れてくれる企業で実績を積むことを優先して転職し、キャリアを再構築していくことも可能です。たとえば、はじめから正社員として転職は難しくても、契約社員として入社し正社員を目指すという手もあります。
過去のキャリアに固執しすぎない
過去の肩書きや実績に固執しすぎないことが大切です。たとえば、前職では管理だったとしても、未経験の新しい職種ではじめからリーダー職に就くのは難しいでしょう。前職の実績がどれだけ優れていても、新しい業界ではゼロからのスタートです。
これまでのキャリアを土台にしつつ、新しいキャリアに挑戦し一から学ぶ姿勢が大切です。
情報収集・面接対策を徹底する
転職成功のためには、情報収集と面接対策を徹底的に行いましょう。40代は20代30代に比べ、転職に失敗した場合の再チャレンジの難易度は高くなります。「未経験の職種にチャレンジしてみたけれど自分には合わなかった」といった失敗を避けるために、事前の情報収集は念入りに行いましょう。
面接対策を行う際は、企業の採用ページや口コミサイトで社風や求める人物像を把握し、自分の経験がどのように役立つかを明確にするのが大切です。入社後のイメージを具体的に語れれば、40代からでも「この人は今までの経験を元に自社でも活躍してくれそう」といった良い印象を与えられるでしょう。

40代におすすめの転職支援サービス4選
40代におすすめの転職支援サービスは以下の4つです。
転職を成功させるためには、支援サービスの選択も重要。自分に適したサービスを選びましょう。
FROM40
FROM40は、40代・50代向けの転職サイトで、3,000件以上(2025年3月時点)の非公開求人を掲載しています。40代・50代向けの求人に絞っているため、ミドル世代の転職希望者に適した求人を効率的に探すことができる点が特徴です。
スカウトサービスを活用すれば、企業から直接オファーを受け取ることができるので、効率よく転職活動を進めることができます。
マイナビミドルシニア
マイナビミドルシニアは、人材サービス大手の株式会社マイナビが運営するミドルシニア層に特化した求人サイトです。さまざまな検索条件で求人が探せるのが特徴。
たとえば、「活かせるスキル・資格」や「働く時間・日数」で検索でき、自分に合った仕事を見つけやすいでしょう。また、合同説明会やキャリアアドバイザーによる相談会なども定期的に開催されており、転職活動に役立つ情報提供や具体的なアドバイスが受けられます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、国内最大級の転職エージェントサービスで、年齢問わず転職希望者を支援しています。豊富な求人数と、経験豊富なキャリアアドバイザーによる個別サポートを強みとしています。
また、業界や職種を問わず多様な求人を取り扱っているため、40代からの転職希望者が自身のスキルや経験を活かせる新たなキャリアの可能性を見出しやすい点も特徴。面接対策や履歴書・職務経歴書の添削など、細かなサポートも受けられるため、未経験転職にチャレンジする40代の方も安心して利用できるでしょう。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する求人情報提供や職業相談、職業紹介、雇用保険の手続きなどを行う機関です。さまざまなサービスを無償で提供しており、40代未経験からの転職でも利用可能。ハローワークは全国に500か所以上あり、地域に密着した求人情報を豊富に取り扱っているのも特徴です。
職業訓練や資格取得支援などのプログラムも提供しているため、スキルアップを図りながら転職活動を進めることができます。個別相談も受けられるため、未経験からの転職に不安を感じている40代の方も、具体的なアドバイスをもとに自分に合った職種や業界を見つけられるでしょう。


40代未経験者におすすめの業界・職種
40代未経験者におすすめの業界・職種について5つ紹介します。
- IT・Web業界|IT業界は人手不足で狙い目
- 介護・福祉業界|高齢化で人手不足
- 営業職|業界経験があれば転向もおすすめ
- 物流・倉庫業界|体力仕事もあるが未経験者募集は多い
- 清掃・設備管理|年齢不問の求人が多い
それぞれ、転職が有利になる資格やスキルも紹介していますので、参考にしてください。
IT・Web業界|IT業界は人手不足で狙い目
IT・Web業界は慢性的な人材不足が続いており、未経験者を採用する企業も増えていることから40代未経験の転職にもおすすめの業界です。パソコンがあればできる仕事が多く、在宅勤務ができる企業も多いため、柔軟な働き方を実現しやすいでしょう。
40代から転職を成功させるには、スキルや資格を取得しておくのがおすすめ。プログラミング言語の基礎知識やプロジェクト管理のスキルを身につけたり、「基本情報技術者試験」や「ITパスポート試験」を取得したりしておくと、IT・Web業界の仕事に役立つでしょう。
介護・福祉業界|高齢化で人手不足
介護・福祉業界は、日本社会の高齢化を背景に人手不足が深刻な問題になっており、40代未経験者も参入しやすい業界です。おすすめの理由として、安定した雇用、社会貢献度の高さ、将来的な需要の増加が挙げられます。
介護・福祉業界で活躍するには、コミュニケーション能力、体力、そして忍耐力が必要です。また、キャリアアップを考えるなら「介護福祉士」や「介護支援専門員」などの資格を取得するのもおすすめです。
営業職|業界経験があれば転向もおすすめ
営業職は幅広い業界で求人が多く、40代からでも「コミュニケーション能力」や「目標達成への意欲」があれば活躍できるでしょう。同じ業界での経験があれば、培った知識をそのまま活かせるため、別職種からの転向に適しています。
また、丁寧な対応や信頼関係の構築が求められるため、人生経験の豊富な40代が高評価を受けることも多くあります。営業未経験者でも、基本的なビジネスマナーやPCスキルを持っていれば即戦力とみなされることも。インセンティブ制度がある企業であれば、高収入も期待できます。
物流・倉庫業界|体力仕事もあるが未経験者募集は多い
物流・倉庫業界はeコマースの拡大やトラックドライバーや倉庫作業員の高齢化により、人手不足になっており、40代からでも転職を目指せる業界の一つです。体力を要する作業もありますが、倉庫内の仕分けや軽作業、ピッキングなどは年齢に関係なく始めやすい業務が多くなっています。
フォークリフトの運転資格や物流管理系の基礎知識を持っていると、より条件の良いポジションに就くことも可能です。勤務形態も多様で、シフト制や夜勤など働き方を選びやすい点も魅力といえるでしょう。
清掃・設備管理|年齢不問の求人が多い
清掃や設備管理業界は、オフィスビルや商業施設、ホテル、病院などの清掃・設備チェックを行う仕事です。年齢や職歴を問わず採用されるケースが多く、40代未経験者でも始めやすい職種です。特別な経験がなくても、丁寧に作業をこなす責任感があれば評価される傾向にあります。
また、シフト制の場合が多く、残業が少ない職場もあるため、ワークライフバランスを重視できるのも特徴。静かにコツコツ働きたい人や、安定した需要がある仕事に就きたい人にとって、挑戦しやすい職種です。

40代未経験の転職についてよくある質問
40代未経験の転職について、よくある質問に回答していきます。
不明点がある方はチェックしてください。
40代未経験で転職活動にかかる期間は?
一般的な転職活動の期間は3ヶ月〜6ヶ月といわれていますが、40代未経験の場合、もう少し期間がかかると思っておくとよいでしょう。そのため、早めに情報収集を始め、スキル習得や書類準備などを計画的に進めることが重要です。
応募企業の選定や自己分析に時間をかけることで、納得のいく転職先に出会える可能性が高まります。

未経験の転職で資格なしは厳しい?
資格なしでも転職は可能ですが、40代未経験の場合は何かしらの強みを示す必要があります。業種によっては資格よりも実務経験や人柄、ポテンシャルが重視されることもあります。しかし、介護やIT系などの職種は、初級資格を持っているだけで転職が有利になることも。
また、資格の取得は学ぶ姿勢のアピールにもつながるため、自信を持って応募するための武器として活用するのがおすすめです。

40代未経験から一生できる仕事は?
40代から一生できる仕事の例としては、以下が挙げられます。
- 介護職
- 清掃
- 設備管理
- ITサポート職
これらの職種は年齢に関係なく活躍できる環境があり、スキルを積み重ねれば長期的なキャリア形成も可能です。また、資格取得によって将来的に正社員や管理職へのステップアップも期待できるため、未経験からでも「一生できる仕事」としておすすめです。

40代未経験の転職で正社員になるのは難しい?
20代や30代に比べると難易度は上がりますが、40代未経験でも正社員として転職することは可能です。企業によっては年齢よりも「人柄」「意欲」「社会人経験」を重視するケースもあり、特に人手不足の業界は即戦力でなくても前向きな姿勢を評価されることもあります。
未経験からでも挑戦できる職種や業界を見極め、自分の強みやこれまでの経験がどのように活かせるかをアピールしましょう。
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40代から未経験転職を成功させるには、これまでの経験に加えて「新たなスキルの習得」も必要です。特にWebやIT系など成長分野への転職を目指すなら、実践的な学びとキャリア支援が一体になったサービスを活用するのが効果的。そのようなスキルアップの手段としておすすめなのが、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)です。
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SHElikesを活用し40代未経験で新たなキャリアを築いた事例
SHElikesを活用し、40代未経験で新たなキャリアを築いた方もいます。もともと接客業や事務職を経験していた薫さんは、コロナ禍を機に「これといったスキルがない」と気づき、新たな挑戦を決意しSHElikesに入会しました。興味のあったデザイン系のコースを受講しながら、さまざまなイベントにも積極的に参加。
卒業制作・ポートフォリオ作成を経て、学習開始から1年後に実際のデザイン案件を獲得。現在では派遣の仕事と両立しながら、副業として活動の幅を広げています。

40代未経験でも転職は遅くない!成功するには準備と行動力が大切
40代未経験からの転職は、残念ながら簡単とはいえません。20代・30代と比べ求められる基準が高くなり、転職に苦戦するケースもあります。しかし、未経験者を受け入れてくれる職種・業界を選んだり、これまでの社会人経験を活かせる仕事を選んだりすれば、正社員としての就職も可能です。
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※出典
*1:厚生労働省|令和5年雇用動向調査結果の概況-3 転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率より
*2:職業情報提供サイト jobtag|未経験でも比較的入りやすい職業より