「アドビ認定プロフェッショナルってどんな試験なの?」「Adobeソフトのスキルを証明できる資格を取得したい」と考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、アドビ認定プロフェッショナルの試験内容や難易度、合格率などを詳しく解説していきます。取得するメリットについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
アドビ認定プロフェッショナルとは?
アドビ認定プロフェッショナルとは、アドビ製品を使いこなすスキルを証明するAdobe社が認定する国際認定試験です。Adobe Creative Cloud(Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Pro)の活用スキルや、Adobe Expressを活用したコンテンツ制作やデジタルマーケティングスキルを証明できます。
クリエイティブ業界やWeb業界で活躍したい方にとって、実践的なスキルをアピールするのに有効でしょう。また、国際資格のため、日本だけでなく海外でも通用します。
アドビ認定プロフェッショナルの概要
アドビ認定プロフェッショナルの概要は、以下のとおりです。
資格の種類 | ・Adobe Photoshop ・Adobe Illustrator ・Adobe Premiere Pro ・Adobe Express |
---|---|
試験会場 | 全国各地(公式サイトから検索可能) |
試験日時 | 会場によって異なる |
受験料 | 【Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Pro】 2025年4月30日までの受験 一般価格:10,780円(税込) 学割価格: 8,580円(税込) 2025年5月1日以降の受験 【Adobe Express】 |
出題形式 | CBT形式 |
出題範囲 | 科目により異なる |
受験資格 | 特になし (学割を利用する場合は、学生であることが条件) |
有効期限 | 特になし (Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Proの資格は、取得から3年が経過すると旧バージョンの合格扱いになる) |
受験者数 | 非公開 |
合格率 | 非公開 |
難易度 | エントリーレベル |
それぞれの項目について、以下のように分けて詳しく解説していきます。
受験に向けて、ぜひチェックしてみてください。
試験の種類
アドビ認定プロフェッショナルの試験は、大きく分けて以下の4種類があります。
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Adobe Premiere Pro
- Adobe Express
Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Proはバージョンごとに新しい機能が追加・改良されるため、バージョンに合わせて試験が用意されています。試験はそれぞれ独立しており、科目ごとに認定を取得することが可能です。
試験会場・試験日時・受験料
試験会場は全国各地にあり、公式サイトから希望の会場を選択できます。試験日時は会場ごとに異なるため、事前にスケジュールを確認しましょう。受験料は、以下のとおりです。
アプリケーション | 受験料 |
---|---|
Adobe Photoshop Adobe Illustrator Adobe Premiere Pro |
2025年4月30日までの受験 一般価格:10,780円(税込) 学割価格: 8,580円(税込) 2025年5月1日以降の受験 |
Adobe Express | 通常価格:15,400円(税込) ▼ キャンペーン価格(2026年3月31日まで):12,980円(税込) ※学割価格の設定はありません。 |
出題形式・出題範囲
アドビ認定プロフェッショナルの出題形式は、会場にあるコンピューターを使用して行うCBT形式です。出題範囲は、科目ごとに異なります。たとえば、「Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2024」の出題範囲は、以下のとおりです。
- デザイン業界で働く
- プロジェクト環境の設定とインターフェイス
- ドキュメントの整理
- 視覚的要素の作成と変更
- デジタルメディアの公開
他の科目の出題範囲や、より詳細な出題範囲を知りたい場合は、公式サイトで確認しましょう。
受験資格・有効期限
アドビ認定プロフェッショナルの受験資格は、特にありません。学割を利用する場合は、学生であることが条件になります。有効期限についても、特にありません。
ただし、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Proの資格は、取得から3年経過すると旧バージョンの合格扱いになります。最新バージョンの合格を証明したい場合は、3年ごとに再受験することをおすすめします。
受験者数・合格率・難易度
アドビ認定プロフェッショナルの受験者数・合格率はともに非公開ですが、資格情報サイトなどでは、7割程度の正答率があれば合格できるとされています。
難易度はエントリーレベル。ソフトの基本機能を一通り使いこなせる方であれば、過去問や演習問題を活用して出題範囲を学べば、合格を目指せるでしょう。初心者でも、基礎からしっかり学習すれば合格可能な資格です。
アドビ認定プロフェッショナルの試験対策・学習方法
アドビ認定プロフェッショナルの試験対策・学習方法は、主に以下の5つです。
それぞれ具体的に紹介していきます。
オンラインの教材や学習サイトを利用する
まずは、オンライン教材や学習サイトを利用し、学習する方法です。動画形式であれば、ソフトの操作画面を実際に見ながら学べるため、初心者でも取り組みやすいのが魅力。
オンライン教材はAdobe公式でも用意されており、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Expressの資格対策をすることができます。また、AdobeラーニングというAdobe公式の学習サイトもおすすめ。試験対策用の学習サイトではないですが、ツールの使用方法を動画でわかりやすく学べます。
公式テキストを活用する
出題範囲に準拠した演習問題や、丁寧な解説が書かれた公式テキストを活用するのもおすすめです。 Adobe Photoshopには「アドビ認定プロフェッショナル対応 Photoshop 試験対策」、Adobe Illustratorには「アドビ認定プロフェッショナル対応 Illustrator 試験対策」というテキストがあります。
公式テキストを使って学習すれば、必要な知識を体系的に学べ、試験対策をより効率的に進められるでしょう。
対策講座を受講する
対策講座の受講は、講師から直接指導を受けられる、すぐに質問できるなどのメリットがあります。学習のモチベーションを維持しやすく、短期間でのスキル習得を目指せるため、独学に不安がある方や、短期間での合格を目指したい方におすすめです。
ただし、講座の受講料や教材費が発生するため、事前に予算を確認することが大切です。サポート内容や受講期間をよく比較し、無理のない範囲で最適な講座を選ぶとよいでしょう。アドビ認定プロフェッショナルの公式サイトから、対策講座を検索できます。
模擬試験・過去問・演習問題を活用する
受験前には、模擬試験・過去問・演習問題を活用し、実際に問題を解いてみましょう。 一部のオンライン学習サイトやスクールでは、模擬試験を実施していることがあります。また、公式テキストに付属している演習問題集を解くのもおすすめです。
問題集を解いてどの分野が苦手なのかを把握し、重点的に復習することで、合格率を高めることができます。また、模擬試験に取り組み、時間配分を考えておけば、本番でも焦らずに問題を解き進められるでしょう。
ソフトを使って実践練習する
実際にソフトを使って編集やデザインを何度も繰り返すことも試験対策には大切。学んだことを活かして、バナーやチラシ、簡単な動画などを実際に制作してみると、操作スキルが身につきやすくなります。
操作に慣れておけば、試験本番でも落ち着いてスムーズに解答できるでしょう。また、こうした実践練習は資格取得だけでなく、実際の業務にも役立ちます。
アドビ認定プロフェッショナルを取得するメリット
アドビ認定プロフェッショナルを取得するメリットは、次の4つです。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
基礎知識と実践的なスキル両方を習得できる
たとえば、Adobe Illustratorの資格を取得する過程では、デザイン業界で働くうえで必要な基礎知識と、ツールを利用するうえで役立つ実践的なスキルの両方を取得できます。基礎知識としては、ターゲットのニーズを特定する方法から、著作権にまつわる取り扱いまで、幅広いテーマを学ぶことが可能です。
実践的なスキルとは、ドキュメントを整理したり、実際にツールを使用してデザインを制作したりするスキルです。基礎知識と実践スキルどちらも取得することで、実務で成果を出しやすくなります。
就職・転職活動でアピールポイントになる
アドビ認定プロフェッショナルは、Adobe社のソフトを一通り使いこなせることの証明になるため、就職・転職活動においてアピールポイントになります。
特に未経験からWeb業界への転職を目指す場合は、資格があることで、スキル習得への前向きな姿勢を評価してもらいやすくなります。実務経験が少ない場合でも、スキルの裏付けとなり、採用担当者に安心感を与えられるでしょう。

企業によっては資格手当や報奨金が支給される
一部のIT企業や制作会社では、アドビ認定プロフェッショナルの資格取得者に対して、報奨金や資格手当を支給しているケースがあります。
その場合は、仕事に活かせる知識を身につけながら収入アップのチャンスにもつながるため、チャレンジする価値があるでしょう。資格取得をきっかけに専門スキルを高めておけば、将来的なキャリアパスの選択肢も広がります。
信頼性向上・クライアント獲得に役立つ
フリーランスや副業で案件を獲得する際、アドビ認定プロフェッショナルの資格があることで、クライアントからの信頼を得やすくなり、案件獲得の可能性が高まります。
実績が少ない場合でも、資格を保有していることがスキルの証明となり、ほかの候補者との差別化につながるでしょう。そのため、個人で案件獲得を目指す方には、アドビ認定プロフェッショナルの取得がおすすめです。
アドビ認定プロフェッショナルについてよくある質問
アドビ認定プロフェッショナルについてよくある質問は、以下の6つです。
- どのくらい勉強すれば合格できる?
- アドビ認定アソシエイト・アドビ認定エキスパートとの違いは?
- アドビ認定プロフェッショナル以外にもAdobeソフトの資格はある?
- アドビ認定プロフェッショナルはどんな人におすすめ?
- 独学でも合格できる?
- アドビ認定プロフェッショナルはどんな仕事に役立つ?
それぞれの質問に回答していきます。
どのくらい勉強すれば合格できる?
ソフトの操作経験などにもよりますが、およそ100時間ほど集中して学習すれば、アドビ認定プロフェッショナルの合格を目指すことができます。日常的にAdobeソフトを使用している場合は、より短期間での合格も可能です。
公式テキストや模擬試験を活用して、出題範囲を把握しておくと、スムーズに学習を進められるでしょう。
アドビ認定アソシエイト・アドビ認定エキスパートとの違いは?
アドビ認定アソシエイトとは、アドビ認定プロフェッショナルの以前の名称です。2021年6月に、アドビ認定プロフェッショナルに変更されました。アドビ認定エキスパートも同様に、Adobe製品に関するスキルを証明する資格でしたが、2019年に終了しています。
現在、Adobe社が公式に認定している資格は、アドビ認定プロフェッショナルのみとなっています。
アドビ認定プロフェッショナル以外にもAdobeソフトの資格はある?
Illustratorクリエイター能力認定試験やPhotoshopクリエイター能力認定試験など、Adobe社の公式資格ではないものの、実務に活かせるスキルを証明できる試験がいくつかあります。これらは国内向けに実施されており、制作会社などで評価されるケースもあります。
adobeソフトの資格に興味がある方は、複数の資格を比較し、目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。

アドビ認定プロフェッショナルはどんな人におすすめ?
デザインや映像制作に興味がある方、Adobeソフトを使って仕事をしたい方におすすめの資格です。基本操作から実践的な知識まで問われるため、スキルの習得に役立ちます。
副業やフリーランスとして活動する場合も、アドビ認定プロフェッショナルを取得しておくことで、クライアントからの信頼度が高まるでしょう。
独学でも合格できる?
独学でも、アドビ認定プロフェッショナルの合格は十分目指せます。初心者であれば、視覚的に学べる動画教材を活用して学習するのがおすすめです。
普段からAdobe PhotoshopやAdobe Illustratorを使用している方であれば、問題集や過去問を活用して出題範囲を学び直すことで、比較的スムーズに試験対策を進められるでしょう。
アドビ認定プロフェッショナルはどんな仕事に役立つ?
アドビ認定プロフェッショナルは、主に下記の仕事に役立ちます。
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- 動画編集者
- SNS運用者
- 広告運用者
たとえば、Illustratorでロゴやアイコンを作成したり、Premiere Proで動画広告を編集したりする際に、資格取得に向けた学習で得た知識を活かせるでしょう。一定のスキルを証明できるため、転職や案件獲得の場面でもアピールしやすくなります。
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アドビ認定プロフェッショナルを取得してキャリアを広げよう
この記事では、アドビ認定プロフェッショナルの概要や取得するメリットなどを紹介しました。アドビ認定プロフェッショナルは、Adobeソフトの操作スキルを証明できる資格です。
この資格を取得することで、基本操作だけでなく実践的なスキルも習得でき、転職活動でのアピールやフリーランスとしての案件獲得にもつなげやすくなります。特に、未経験からWeb業界への転職やフリーランスを目指す方にとっては、有利に働く場面もあるでしょう。
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