「新しいキャリアを目指すなら、好きなことに挑戦したい」
「手に職をつけるためにWebデザイナーという仕事に興味がある」
このような考えから、Webデザイナーに挑戦する方が増えつつあります。しかし未経験の場合、「美大やデザインの専門学科を卒業していなくても、Webデザイナーとして転職できるのかな?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Webデザイナーの仕事内容や未経験から転職するステップ、注意点などを解説します。Webデザイナーとして転職したい方は、ぜひ参考にしてください。
未経験でもWebデザイナーとして転職できるのか?
結論からいうと、未経験でもWebデザイナーとして転職することは可能です。求人サイトを覗いてみると、未経験を対象にした求人情報は多数存在します。
ただし未経験からWebデザイナーに挑戦するには、一般的にWebデザインに必要な基礎知識やスキルの習得が求められます。またポートフォリオを充実させるなどしてスキルや意欲をアピールするのも重要です。
Webデザイナーの求人における「未経験可」とは、プロとしての実務経験がないことを指す場合が多く、「未経験=デザインスキルが皆無」の意味ではないということを理解しておきましょう。
なぜ未経験からWebデザイナーを目指すのはやめとけと言われるのか
Webデザインは未経験でも始められる仕事ですが、初心者からWebデザイナーを目指すことに対してネガティブな声も散見されます。否定的な意見が出る要因としては、以下の3つが挙げられるでしょう。
- 年収が高くない
- 長時間労働の発生や不規則な勤務時間
- 継続的なスキル学習が必要
厚生労働省のデータによると、Webデザイナーの賃金(年収)は509.3万円*1です。これは民間の各事業所における平均給与461万円*2を上回ります。
しかし年収は勤め先や働き方、経験年数によって異なり、Webデザイナーにおいては納期の厳守やデザインの修正対応などで長時間労働が発生するというケースも少なくありません。
また、Web業界では常に最新情報をキャッチアップする姿勢も求められます。Webデザイナーの仕事を理解したうえで、自身が目指す働き方の実現可能性や将来性、向き不向きなども踏まえて判断することが大切です。
未経験でもWebデザイナーとしての転職をおすすめする理由
前述したように未経験からWebデザイナーを目指すことに否定的な意見はあるものの、Webデザインスキルを身につけることには以下の魅力が存在します。
ネガティブな声だけではなくポジティブな要素にも目を向けて、前向きな気持ちでWebデザイナーを目指しましょう。それぞれ順番に解説します。
Webデザインスキルが将来の保険になる
インターネットを基盤としてビジネスが成長するなかで、Webデザイナーの需要は高まっています。企業がホームページやLP(ランディングページ)を重要視する近年において、Webデザインは将来性があり仕事につながりやすいスキルといえるでしょう。
Webデザインはトレンドによって求められるスキルに差はあるものの、基本的なデザイン理論を理解しておくことで応用が利きます。つまりWebデザイナーとして転職し実務経験を積むことは、将来の自分を助ける保険となる可能性があるのです。
フリーランスとして活動できる
正社員だけではなくフリーランスとして活動しやすいことも、Webデザイナーの魅力の一つです。jobtagのデータによると、Webデザイナー全体の62.3%*1が自営・フリーランスとして活動しています。
一見すると「競争率が高い気がする……」と感じるかもしれませんが、言い換えると「フリーランスとして活動しやすい仕事」ともいえます。実績を重ねれば収入アップを目指せるだけでなく、自分でスケジュールを采配し柔軟な働き方も実現できるでしょう。
未経験からスタートして経験を積み、フリーランスとして独立するWebデザイナーは多いので、一つの目標にしてみてください。
在宅で仕事ができる
Webデザインは基本的にパソコンとインターネット環境があれば作業可能なため、フルリモートや一部リモートといった働き方が叶いやすい仕事です。オンライン会議の普及により、企業によっては出社を最小限に抑えつつ業務ができる可能性があります。未経験で転職した場合は、一定期間出社しWebデザイン業務や社内連携の仕方を身につけたうえで在宅勤務が認められるケースが一般的でしょう。
リモートワークにより通勤時間が削減できることで、家族との時間を確保しながら安定的な収入を得られるメリットもあります。対面や密な人間関係にストレスを感じやすい方にとっても、リモートワークが実現しやすいWebデザイナーの仕事は魅力的といえるでしょう。
未経験で転職した際のWebデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事は、会社の事業内容によって大きく異なります。未経験からWebデザイナーの転職を目指す方は、主に以下の業務についてしっかりと理解しておきましょう。
それぞれ順番に解説します。
バナー作成
バナー作成は、Webサイトに表示される広告やキャンペーン情報などの「バナー画像」をデザインする仕事です。コーディングスキルは基本的に不要であり、デザインツールの操作とデザイン理論を理解していれば個人でも案件を受注しやすい分野です。
クリック率が評価基準となるため、より多くの人にクリックしてもらえるようなデザインが求められます。転職したい企業がどのようなバナーを制作しているかを事前に確認しておきましょう。
Webサイト管理
新人や未経験の場合、Webサイトの管理業務からスタートすることが多く見られます。具体的には、バナー画像の差し替えやWebサイトデザインの簡単な修正・更新などが主な作業です。実務レベルのスキルがあれば制作から携われる可能性はありますが、未経験からの転職ではWebサイトの簡単な管理を経て徐々にステップアップしていくのが一般的です。
Webサイトの管理業務は、HTML/CSSの基本的な概念が理解できれば行えるので、転職する前にWebページの基本構造や仕組みを学習しておくとよいでしょう。
SNSコンテンツ作成
近年ではWebサイトだけでなく、 SNSコンテンツの作成もWebデザイナーの仕事になりつつあります。例えばYouTubeチャンネルを運営している企業では、動画のサムネイル画像や動画内で使用する資料作成などの業務があります。またInstagramにおいては、視覚的に見やすいフィードコンテンツの作成などが求められるでしょう。
SNSで結果を出せるWebデザイナーはデザイン業務だけではなく、SNS運用も任せられる可能性があります。Webデザイナーを目指す方は、自分の価値を底上げするためにSNS運用やマーケティングを学習しておくのもおすすめです。
LP制作
LP(ランディングページ)とは、ユーザーがWeb広告をクリックしたときに最初に表示される縦長のWebページのことです。ユーザーを誘導し、コンバージョン獲得を目的としており、視覚的に訴求するデザインが求められます。
Web制作会社の事業であることが多く、会社によってはマーケターやコピーライターとチームになって業務に取り組みます。LPの制作スキルはフリーランスでも活用できるので、積極的に経験したい実務の一つです。
Webサイト制作
実践的なスキルをもっている方であれば、Webサイトの制作業務を任される可能性があります。HTMLやCSSでの実装まで求められる業務であり、JavaScriptなど最低限のプログラミングスキルも必要です。
ただし企業の組織体制によっては、コーダーやフロントエンドエンジニアの専門職がコーディングを担当することもあります。デザインから実装までを担えると個人でも仕事を受注しやすくなるので、余裕のある方はコーディングやプログラミングの基礎を勉強することをおすすめします。
未経験からWebデザイナーとして転職を目指す3ステップ
ここからは、未経験からWebデザイナーとして転職するためのプロセスを見ていきましょう。初心者の方には、以下の3ステップをおすすめします。
それぞれ順番に解説します。
1.デザインスキルを身につける
まずは基本的なデザインスキルを身につけましょう。具体的にはデザイン理論やデザインソフトの使い方、コーディングのスキルなどが挙げられます。なおWebデザインでは、以下のソフトを使用することが一般的です。
- Photoshop
- Illustrator
- Figma
未経験からWebデザイナーを目指すなら、デザインツールの基本的な使い方から学習しましょう。Webデザインに特化したスクールを受講すれば実務レベルのノウハウを学習できるので、効率的なスキル習得を目指す方はぜひ検討してみてください。
2.ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、自身のスキルを証明する作品集のことです。転職だけでなく個人で案件を受注する際にも必要になるので、スキルを身につけたら必ず作成しましょう。
Webデザイナーの場合、自分で作成したWebサイトをポートフォリオにすることが一般的です。転職したい企業の業界や事業ジャンルをリサーチして、採用担当者にアピールできる作品を揃えたポートフォリオを作成しましょう。
3.転職活動を始める
ポートフォリオを作成したら、転職活動を始めましょう。転職する時期や希望条件を整理し、求人情報を探していきます。未経験からの転職なら、転職サポートが充実している転職エージェントの利用が効果的です。例えば「マイナビクリエイター」などのエージェントでは、履歴書や職務経歴書だけでなくポートフォリオの添削も受けられます。
また、転職や独立支援があるスクールを利用するのもおすすめです。スクール独自の転職サポートが活用できるほか、転職に必要なノウハウを効率よく学ぶことが可能です。自分に合った方法で、Webデザイナーへの転職活動を進めていきましょう。
未経験でWebデザイナーとして転職するならSHElikesがおすすめ
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、Webデザインの実践的なスキルだけでなく、マーケティングやライティングなど周辺スキルも学習できます。オンラインで受講できるため、忙しい方でも自分のペースでスキルアップできるでしょう。
またSHElikesは、他の受講生とつながれる環境であり、同じ目標をもつ仲間と出会える可能性があります。加えてSHElikesには、以下の魅力が存在します。
順番に解説するので、ぜひ参考にしてください。
転職・独立のノウハウが学べる
SHElikesはクリエイティブなスキルだけではなく、転職や独立に関するノウハウまで学習できます。例えば「キャリアデザイン|転職編コース」では、転職市場における自分の現在地の確認方法や、キャリアの棚卸しからキャリアプランの作成まで理解できます。
「フリーランスコース」では、フリーランスとして活躍している講師の実践的なTIPSを学習でき、独立に向けた動き方をインプットすることが可能です。
45以上の職種スキルが学べる
SHElikesではWebデザインに加え、ライティングやマーケティング、動画編集、ビジネススキルなど全45以上の職種スキルを学べるコースが揃っています。Webデザイナーとして転職を目指す場合、デザインスキルに加えて業務をスムーズに進めるためのビジネススキルも重要です。
例えばLPやWebサイトを制作する際は、マーケティング知識を生かし論理的にデザインを考える必要があります。また、多分野に触れることで、将来的にWebデザイン以外のキャリアも見えてくるでしょう。
未経験からWebデザイナーとして転職した受講生が在籍している
SHElikesには未経験からWebデザイナーに転職を成功させた受講生が多く在籍しています。そのため、転職活動のコツや実際の業務でのポイントなどを、先輩受講生から直接聞く機会があります。
またSHElikesは転職サポートも充実しており、「未経験でも本当にWebデザイナーになれるのか」と不安に感じている方にとっても心強い環境です。転職を目指すなら、ぜひSHElikesでスキルを磨いてみてください。
未経験でWebデザイナーとして転職する際の注意点
最後に、未経験でWebデザイナーとして転職する際の注意点を紹介します。
転職先によって業務内容が異なる
Webデザイナーの仕事内容は、企業によって異なります。例えばWeb制作会社では、さまざまなクライアント案件のWebサイトやLPの作成などが多くなるでしょう。
一方で自社メディアの運営をしている企業の場合、Webサイト管理やSNSコンテンツの作成、自社サービス向けバナー画像の作成などが業務が一般的です。転職する前に自分が担当する仕事を確認して、必要なスキルを学びましょう。
怪しい求人に注意する
近年では、「Webデザインの研修あり」といった求人広告で求職者を集めておきながら、実際にはデザイン業務に就けなかったというケースもあるようです。
未経験者の研修ありと謳っているすべての求人が怪しいというわけではありませんが、未経験でも応募できる企業は一度精査することが大切です。不安がある場合は、転職エージェントを利用して、担当のキャリアコンサルタントに調査を依頼するとよいでしょう。
スキルを身につければ未経験でもWebデザイナーとして転職できる!
未経験からWebデザイナーを目指すなら、実務レベルのスキルを身につけることが大切です。業界やジャンルによって求められる能力は異なりますが、まずは基礎をしっかりと学習しましょう。
女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、Webデザインを含めライティングやマーケティングなど全45以上の職種スキルが定額で学び放題。コースによっては転職支援を受けられるので、Webデザイナーに興味のある方は、ぜひ無料体験レッスンにお越しください。
※出典
*1:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) jobtag「Webデザイナー 」より
*2:国税庁「II 1年を通じて勤務した給与所得者 」より