Webデザイナーは、未経験からでもチャレンジできる職種です。最近は、オンラインでの学習環境が整備されているため、Webデザイナーを目指しやすい環境にもなっています。
デザインの経験がなくても必要なスキルや知識を着実に身につければ、デザイナーとして活躍することも夢ではありません。
今回の記事では、Webデザイナーが未経験でも目指せる理由や成功事例、仕事に就くまでの具体的なステップを解説します。Webデザイナーとして新たなキャリアを築きたい人は、ぜひ参考にしてください。
Webデザイナーは未経験でもなれる?
Webデザイナーは、デザイン経験がなくても始められる職種の一つです。技術的なスキルやクリエイティブな感覚が求められるため「経験者が有利」と思われがちですが、実際には未経験からでも挑戦できるチャンスがあります。
まずはWebデザイン業界での「未経験者」とはどのような立場かを見ていきましょう。実際にWebデザイナーになるための勉強方法は、下記の記事で詳しく説明しています。
Webデザイン業界における「未経験者」の定義
基本的にWebデザイン業界における「未経験者」とは、Webデザインの実務経験がまったくない人を指します。しかし、「未経験者」であることがマイナスに評価されるばかりだとは限りません。デザイン未経験者でもグラフィックや広告業界の知識がある、あるいは他分野でデザインツールを使った経験があれば、役立つ場合もあります。
つまり「未経験者」といっても、それまでの経験や学びが生かせる場面も多く、デザインの基本の知識・スキルを学べば早い段階で実務に対応できる可能性もあるのです。
未経験からWebデザイナーを目指せる理由
未経験からでもWebデザイナーを目指せるのは、Webデザインが「学びやすく、応用しやすい」分野だからです。現在はオンラインでも質の高いデザイン学習コンテンツが多く提供されており、デザインの基礎からWeb制作ツールの使い方、実践的なスキルまでを効率的に学べます。
また、ポートフォリオを活用して自身のスキルをアピールすることで、実務経験がなくても採用されやすくなるのもこの業界の特長です。スキルと意欲があれば20代~30代だけでなく、40代でも十分にチャンスはあります。
実際に40代からWebデザイナーにチャレンジしたいと考えている人は、ぜひ下記の記事をご覧ください。Webデザイナーを目指すロードマップや勉強方法を詳しく解説しています。
未経験からWebデザインを学んでデザイナーへ転身した方の成功事例を紹介
Webデザインには一定の専門知識が求められますが、未経験からでも比較的学びやすい分野として注目されています。実際に、事務職や他業種からWebデザイナーへ転身し、在宅ワークやフリーランスとして活躍する人も増えてきました。
ここでは未経験からWebデザインを習得し、キャリアを切り開いた人たちの成功事例を紹介します。具体的にどのような経緯でデザイナーに転身したのか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
事務職しか経験のなかった専業主婦が、おうちで自由に働くWebデザイナーに
これまで事務職しか経験がなかった主婦のさおりさんは、こどもとの大切な時間を守りながら働きたいという想いから、在宅で活かせる新しいスキルの習得を検討していました。
そんな彼女が選んだのは、Webデザイナーの道です。完全に未経験からのスタートでしたが、一歩一歩着実に学びを重ね、今では家庭と仕事どちらも大切にできるフリーランスWebデザイナーとして活躍しています。
フル出社のコンサルから半年で在宅デザイナーに転職成功
産休中に自分の時間ができたことをきっかけに、「本当にやりたいことを見つけてに挑戦してみたい」と思うようになったTerakoさん。そんなとき女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)に出会い、Webデザインコースを中心に勉強を始めます。
インプットとあわせて実際の案件や副業などで積極的にアウトプットした結果、学習開始からわずか半年で、正社員のインハウスデザイナーに転身しました。現在は週2回の出社と在宅勤務を組み合わせ、オンラインショップやSNS、販促物のデザインなど幅広い業務を担当しています。
未経験からWebデザイナーになるために押さえるべきポイント
近年需要が高まっているWebデザイナーですが、未経験から目指す場合はどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。ここでは、Webデザイナーとして必要なスキルや準備すべきアイテム、仕事の進め方に関する基礎知識を詳しく解説します。
上記のポイントを押さえつつ、未経験からWebデザイナーになるための準備を効率よく進めましょう。
スキルを証明するためのポートフォリオは必須
Webデザイナーを目指すうえで、自身のスキルを証明するポートフォリオの作成は欠かせません。ポートフォリオとは、学習の成果や過去の制作物をまとめた作品集のこと。特に未経験からWebデザイナーになるには、ポートフォリオを通じてデザインやコーディングのスキルを具体的に示すことが重要です。
デザインの特徴や、プロジェクトに対するアプローチを記載し、効果的にアピールしましょう。ポートフォリオはクライアントや採用担当者にとって実力を知るための判断材料となるため、作り込むことが大切です。
Webデザイナーが使用するデザインソフト
Webデザイナーが業務で使用する代表的なデザインソフトには、Adobe XD、Figma、Photoshop、Illustratorなどがあります。それぞれ異なる機能が備わっているため、プロジェクトに応じて使い分けることで効率的なデザイン作成が可能です。
たとえばdobe XDやFigmaは特にプロトタイプ作成や共同編集に優れており、近年のWebデザインで重宝されています。Webデザインで扱う主流なソフトやツールは下記の記事でも解説しているので、未経験からWebデザイナーを目指す人はチェックしてみると良いでしょう。
Webデザインの仕事に適したパソコン
Webデザイナーとしての仕事をスムーズにこなすためには、十分なスペックを備えたパソコンが必要です。メモリやCPU、ストレージなどのスペックを確認し、効率よく作業ができる環境を整えましょう。
また、デザイン作業では色の見え方が正確であることが求められるので、ディスプレイの解像度やカラー表示も重要です。未経験からWebデザイナーを目指す人は、まずは最低限必要なスペックのパソコンを準備し、快適な作業環境を整えましょう。
Webデザイナーの働き方
Webデザイナーの働き方には、正社員として企業に所属する、フリーランスとして個人で案件を受注するといった方法があります。未経験からWebデザイナーを目指す場合は、最初のキャリアとして正社員を選ぶケースも多いようです。
最近はリモートワークの普及により、場所にとらわれず働ける選択肢も増えてきました。Webデザイナーとしてのキャリアパスを考える際は、自分のライフスタイルや働きたい環境にあわせて最適な働き方を見つけましょう。
未経験からWebデザイナーになる方法!学習から転職・案件獲得までのステップ
Webデザイナーは未経験からでもチャレンジしやすい職種ですが、ゼロから始めるとなると「何から手をつければいいのか」「どんな学習が必要か」「転職や案件獲得の方法は?」といった疑問がつきものです。
ここでは未経験者がWebデザイナーになるためのステップを詳しく解説します。
Webデザインの世界で活躍するための道筋を一緒に見つけましょう。
1.学習の目的・ペースや目指したいデザイナー像を明確にする
Webデザインの学習を始める前に、自分の目的や目指したいデザイナー像をはっきりさせることが大切です。途中で挫折しそうになっても、一定の軸が定まっていれば目標に向かって一貫して進めます。
また、自分にあったペースで学ぶことも大切です。無理なく進められる環境を整え、Webデザイナーへの道を一歩ずつ進んでいきましょう。
2.最適な学習方法の選択
Webデザインの学び方には、独学やデザインスクールの活用などさまざまな方法があります。たとえば独学は自分のペースで学べる点がメリットですが、職業訓練校やスクールはプロの指導や実践的なカリキュラムが整っているため、効率的なスキル習得に向いています。
それぞれの特徴を把握し、自分のニーズにあったものを選びましょう。ここでは、未経験者におすすめの主な学習方法を3つ紹介します。
書籍やオンライン教材で独学
独学は、自分のペースで学べるのが魅力です。比較的費用も抑えられますし、必要なときに必要な内容を選んで学べます。
しかし、高い自己管理能力が求められるため、モチベーションを保つのが難しい場合も。疑問点をすぐに解決できないこともあるので、何かあったときに頼れる場所を作っておくと良いでしょう。
職業訓練校
職業訓練校では実践的なスキルが身につくだけでなく、手厚いサポートも受けられます。初心者にとって安心感のある環境といえるでしょう。
ただしカリキュラムが決まっているため、自分の興味やペースにあわせた学びが難しいこともあります。基本的に通学が必要なので、時間や移動の負担も考慮しておくと安心です。
デザインスクール
デザインスクールでは業界のプロから直接指導を受けられるため、実践的なスキルを身につけることができます。また、転職支援が充実しているスクールが多いことも大きなメリットです。
ただし、費用が高めの傾向があり、特に長期的なプログラムは経済的負担になることもあります。スクールによってはカリキュラムの質に差があるため、事前のリサーチが重要です。
3.Webデザインスキルの基礎を習得
Webデザイナーとして活躍するためには、デザインツールの操作、レイアウトや配色などのデザイン知識はもちろん、基本的なコーディングスキルや情報設計スキルが重要です。これらを複合的に身につけることで、実際のWebサイト制作に対応できるようになります。
デザインツールの操作
Webデザインには、Adobe XDやFigma、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールが欠かせません。これらのツールを使ってWebサイトのデザインを作成し、クライアントやチームメンバーに視覚的なイメージを伝える必要があるからです。特に近年のWebデザインにおいて使用頻度が高いAdobe XDやFigmaなどの使い方は最低限習得しておきましょう。
レイアウトや配色などデザインの基礎知識
レイアウトや配色の知識は、見やすく魅力的なWebサイトを作るための基本スキルです。また、文字や画像をどのように配置するか、色の組み合わせをどうするかによって、ユーザーの視線誘導や印象をある程度コントロールできます。視覚的に調和のとれたデザインに仕上げるために、デザインの基礎知識を習得しておきましょう。
コーディングの基礎知識
Webデザインには、HTMLやCSSといったコーディングの基礎知識が必要です。習得しておけば、デザイナーとしての市場価値も高められます。慣れてきたら、レスポンシブデザインやJavaScriptなどの高度なスキルを習得するのもおすすめです。表現の幅が広がり、よりクオリティの高いサイトを作れるようになるでしょう。
情報設計スキル
情報設計スキルとは、わかりやすいサイト構造やナビゲーションを考え、コンテンツを整理する能力のことです。Webデザインでは情報の伝達がスムーズに行われることが求められるので、ユーザーが迷わず必要な情報にアクセスできる構造を設計する力が欠かせません。ユーザー体験にも大きな影響を与える要素なので、あわせて習得しておきましょう。
実際にWebサイトを制作する
デザイナーに必要なスキルを学びっぱなしにせず、実際にWebサイトを制作してアウトプットしましょう。Webデザインの全体像をつかむスキルとともに、課題に対する解決策を考える力も養われます。
実際にあるサイトを真似て作るのも良いですし、架空のサイトを考えて制作するのもおすすめです。最初はシンプルなサイトから始め、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。
4.ポートフォリオの作成
Webデザイナーとして仕事を得るには、自分のスキルを証明するポートフォリオが欠かせません。ポートフォリオとは、学習の成果や制作したクリエイティブをまとめた作品集のこと。得意なデザインや技術力をアピールするための重要なツールです。
クライアントや採用担当者に好印象を与えるために、ポートフォリオの構成や見せ方も工夫し、デザインだけでなく情報整理のスキルもアピールできるものに仕上げると良いでしょう。
5.未経験可の求人や案件に応募する
必要なスキル習得やポートフォリオの準備ができたら、求人や案件に積極的に応募して実務経験を積みましょう。クラウドソーシングサイトには未経験歓迎の求人が比較的多く掲載されています。
応募条件や仕事内容をしっかりと確認し、自身のスキルと照らしあわせて挑戦してみてください。応募時にはポートフォリオや志望動機で自分の強みをしっかりアピールしましょう。
Webデザインの学習を何から始めるか迷う人にはSHElikesがおすすめ!
Webデザインを学びたいけれど、どこから始めればいいのか迷っている人も多いでしょう。そんな方におすすめなのが、女性向けキャリアスクールのSHElikesです。
Webデザインを始めとする、全45以上の職種スキルを定額で学べます。ここではWebデザイナーを目指す人に向けて段階的に実践力が身につく2ジャンルのコースを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
デザイン関連コース
SHElikesのデザイン関連コースは、未経験者でも始められるよう基礎から丁寧に学べるカリキュラムになっています。用意されているコースは以下の通りです。
- Webデザインコース
- Webサイト制作 デザインコース
- Webサイト制作 コーディングコース
- Photoshopコース
- Illustratorコース
- WordPressコース
- ロゴ・CIコース
- UIデザインコース
- UXデザインコース
- STUDIOコース
- Figmaコース
- グラフィックデザインコース
- カメラ・写真コース
- Shopifyコース
デザインの基礎から実践的なバナー制作まで幅広いスキルをつけられる内容なので、Webデザイン未経験の人でも安心して受講できるでしょう。
キャリアデザインコース
「Webデザインを学びたいけど、デザイナーとしてどんなキャリアを築くべきかピンとこない」という人も多いのではないでしょうか。SHElikesでは、デザインスキルの習得だけでなくキャリアプランづくりもサポートしています。
たとえば自分のキャリアを見直したい人には「キャリアデザイン|スタートダッシュ編コース」が、今までの経験やスキルの棚卸しをしたい人には「キャリアデザイン|転職編コース」がおすすめです。
以下の記事ではSHElikes入会前の女性たちの声をまとめています。ぜひ理想の働き方を見つけるきっかけとしてあわせて活用してください。
未経験からWebデザイナーを目指すにあたってよくある質問
Webデザイナーに限らず、未経験からのスタートには疑問や不安がつきものです。「資格は必要なのか」「どのようなスキルが求められるのか」「未経験でも本当に活躍できるのか」など、はじめの一歩を踏み出す前に知っておきたい情報は多岐にわたります。
そこで最後に、未経験からWebデザイナーを目指す際によくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
Webデザイナーに資格は必要?
結論からお伝えすると、Webデザイナーに資格は必須ではありません。大切なのは、実務で通用するデザインスキルがどれだけあるかです。ただし、Webデザイナー検定やHTML5プロフェッショナル認定などの関連資格を持っていると、特に転職活動や案件獲得の際に役立つことも。
資格勉強を通じて体系的な知識も身につけられるので、スキルアップの良いきっかけにもなるでしょう。どんな資格があるかは下記記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Webデザイナーは「やめとけ」と言われるのはなぜ?
ネットやSNSでは、「Webデザイナーはやめとけ」という否定的な声もしばしば見受けられます。Web業界は変化が激しく情報キャッチアップが大変であること、Webデザイナーを目指す人が増えていることなどが理由です。
そのため、常にスキルアップし続ける姿勢がある人であれば、未経験でも活躍できる可能性が高い職種といえます。
Webデザイナーに向いている人は?
Webデザイナーは、デザインや絵が好きな人や、新しいことやトレンドに敏感な人に向いています。ミリ単位でのこだわりも求められるので、細かい作業が得意な人や地道な作業が苦にならない人にもおすすめの職種です。
下記の記事ではWebデザイナーに向いている人の特徴をまとめています。その他の要素を知りたい方はあわせてご覧ください。
Webデザイナーの平均年収や案件の価格相場は?
Webデザイナーの収入は、働き方によって異なります。たとえば会社員のWebデザイナーとして働く場合、平均年収は約449万円です*1。
一方、Webデザイナー含む「クリエイティブ・Web・フォト系職種」の回答者の割合が最も多い「フリーランス白書2024」の調査によると、年収のボリュームゾーンは200万円~400万円未満(26.8%)でした*2。ちなみにWebサイト制作案件ひとつあたりの単価相場は10〜100万円と幅広いため、スキルアップを重ねればより大きな案件にチャレンジしていける可能性もあります。
未経験からWebデザイナーを目指すなら実績作りが肝!
未経験からWebデザイナーを目指すなら、実績づくりが欠かせません。基礎的なデザインスキルを身につけつつ、ポートフォリオを作ったり未経験可の案件に挑戦したりしてアウトプットを重ねていきましょう。
「Webデザインを学びたいけれど勉強の仕方がわからない」「独学ではなくもっと効率的にWebデザインのスキルを身に付けたい」という人には、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめです。Webデザインコースを体験できる無料体験レッスンを随時開催しているので、気になる方はぜひ一度参加してみてください。
※出典
*1:「求人ボックス給料ナビ」Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料より
*2:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 「フリーランス白書2024」第一章調査概要と回答者属性①より