リスキリング向け補助金・給付金はいつまで使える?制度別に詳細を紹介

リスキリング向け補助金・給付金はいつまで使える?制度別に詳細を紹介

リスキリングには、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」や厚生労働省の「教育訓練支援給付金」などさまざまな補助金・給付金制度を利用できます。

金銭的な負担を抑えてスキルを身につけられるのが魅力ですが、「補助金はいつまで使えるの?」と疑問に感じている方も多いでしょう。

そこで本記事では、リスキリング向け補助金・給付金がいつまで使えるのか、制度別の期限を解説します。各補助金制度の給付条件やリスキリングにおすすめのスクールも紹介するのでぜひ参考にしてください。

リスキリング向け補助金・給付金まとめ いつまで使えるのか紹介

近年注目度が高まるリスキリングですが、コストをできるだけ安く抑えたいなら補助金制度を利用するのがおすすめです。経済産業省や厚生労働省では、以下のような補助金制度を提供しており、給付を受けながらリスキリングに取り組めます。

それぞれ対象者が個人と企業に分かれているので、申請する際は条件を満たしているか確認することが大切です。ここからは、各補助金制度の給付条件やいつまで使えるかについて詳しく解説します。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(個人向け)

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」*1は、個人の新たなスキル・知識習得を目的に経済産業省が設けている支援事業です。事前に経済産業省が定めた補助事業者(キャリアスクールなど)に対して、政府が対象経費を補助します。

厳密には個人を対象とした補助金でなく、個人は補助事業者を通してサービスをお得に利用できるようになっています。デザインやマーケティングのほか、語学や介護、医療など専門的な知識を学べるスクールが補助事業者になっていますが、どのスクールにも転職を支援する以下のサービスが準備されていることが多いです。

  • キャリア相談:キャリアコンサルタントへのキャリア相談が可能(キャリアの棚卸しやキャリアゴールの設定、スキルの棚卸し、個人に適したリスキリング講座の検討サポート含む)
  • リスキリング:キャリア相談の結果を踏まえて、リスキリング講座を受講
  • 転職支援:転職に向けた伴走支援や職業紹介

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用して、補助事業者のサービスを使ってリスキリングを行い、条件を満たせば、受講費用の一部の還元が受けられます。条件に合致すれば最大で受講料の70%を還元してもらえるので、コストを抑えてキャリアアップを目指したい方におすすめです。

助成金・補助金制度名 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
助成金・補助金制度の概要 経済産業省が認定した事業者からキャリア相談やリスキリング講座の受講、転職支援のサービスを受け、
条件を満たすことで最大で受講料の70%(上限56万円)の給付を受けられる制度
対象者 ・雇用主の変更を伴う転職を目指している方
・サービスへの登録時とキャリア相談対応における初回面談時に、
雇用主と雇用契約を締結している方
助成額 リスキリング講座の受講を修了した場合、 講座の受講費用(税別)の1/2相当額(上限40万円)。
その後、実際に転職して1年間継続的に転職先に就業していることを確認できる場合、
講座の受講費用(税別)の1/5相当額(上限16万円)
申請の流れ 経済産業省が認定するリスキリング講座やサービスに申し込み

給付条件

経済産業省による「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象者は、事前に採択された補助事業者です。補助事業者を経由して給付金を受け取るには、以下の対象者の要件を満たす必要があります。

〈対象者の要件〉

  • 現在、雇用契約を締結しており、雇用主の変更を伴う転職を目指している方
  • サービスへの登録時とキャリア相談対応における初回面談時に、雇用主と雇用契約を締結している方

対象となる在職者には、正社員・契約社員・派遣社員・パートやアルバイトなど企業等と雇用契約を締結している方が該当します。経営者やフリーランスなどは対象とならないので注意しましょう。

また、上記の対象者が補助を受けるには、補助対象となっているリスキリングの講座受講が必須条件となります。受講者への給付条件は2段階に分かれており、講座の受講を行うこと、サービスを使って転職をし、1年間継続勤務していることが条件になっています。2つの条件を満たすことで、受講料の70%の還元給付(上限額56万円)を受けられるのが特徴です。

〈給付条件〉

  • リスキリング講座の受講を修了した場合:講座の受講費用(税別)の1/2相当額(上限40万円)
  • 講座を経て実際に転職し、1年間継続的に転職先に就業していることを確認できた場合:講座の受講費用(税別)の1/5相当額(上限16万円)

なお、補助割合は一定ですが、講座によって受講費用が異なるため、還元される金額が異なります。受講可能なリスキリング講座もデジタル分野から医療・介護などの専門分野までさまざまなので、身につけたい講座を提供している補助事業者を選びましょう。

いつまで使える?

本事業は定期的に補助事業者の公募を行っており、四次公募から個人への支援の終期が令和8年度度末までに延長されました。

2024年10月現在、四次公募までに採択された補助事業者でリスキリング講座を受講すれば補助金を利用できます。個人が補助事業者を通じて補助金を利用する場合、リスキリング講座を受けるスクールによって、いつまで使えるかが異なるので事前に確認しておきましょう。

多くのスクールでは、リスキリング補助金の予算が達し次第終了となっているので、利用を検討している場合は早めに申し込むのがおすすめです。

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教育訓練支援給付金(個人向け)

厚生労働省による教育訓練給付制度*2は、働く方の主体的な能力開発やキャリア形成を支援する補助金制度です。厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、ハローワークから受講費用の一部が支給されます。

給付金の対象となる教育訓練は、内容やレベルに応じて3つの種類に分かれており、各訓練の対象や補助額は以下のとおりです。

教育訓練 訓練概要 教育訓練給付の講座指定の対象となる訓練・資格の例 補助額
専門実践教育訓練 労働者の中長期的キャリア形成に資する教育訓練 第四次産業革命スキル 習得講座 、
職業実践専門課程、専門職学位など
受講費用の50%(年間上限40万円)が訓練受講中6か月ごとに支給
特定一般教育訓練 労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成に資する教育訓練 登録日本語教員、宅地建物取引士資格試験、
電気主任技術者試験など
受講費用の40%(上限20万円)が訓練修了後に支給
一般教育訓練 その他の雇用の安定、就職の促進に資する教育訓練 ITパスポート、簿記検定、TOEICなど 受講費用の20%(上限10万円)が訓練修了後

各教育訓練の対象となる講座・資格の種類は、厚生労働省が公表しているリストから確認できます。なお2024年10月現在、教育訓練給付の対象として厚生労働大臣の指定を受けている講座は約16,000あり、具体的な講座は講座検索システムで検索可能です。

各教育訓練によって給付率も変わるため、自分が習得したいスキルや費用を考慮したうえで決めると良いでしょう。

助成金・補助金制度名 教育訓練給付制度
助成金・補助金制度の概要 働く方の主体的な能力開発やキャリア形成を支援する補助金制度
対象者 雇用保険に加入している方(加入期間の条件有)
※ パート・アルバイトや派遣労働者の方も対象
助成額 教育訓練によって異なる
申請の流れ 教育訓練によって異なる
※専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は、
講座の受講前に訓練前キャリアコンサルティングと受給資格確認が必要
※支給申請はお住まいを管轄するハローワークで実施

給付条件

教育訓練支援給付金を受給するには、以下の給付条件いずれかに該当しており、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了することが条件となります。

〈対象者(給付条件)〉

  1. 厚生労働大臣が指定した教育訓練の受講を開始した日において、雇用保険の一般被保険者である方のうち、支給要件期間が3年以上ある方
  2. 受講開始日において一般被保険者でない方のうち、一般被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年(適用対象期間の延長が行われた場合には最大4年)以内であり、かつ支給要件期間が3年以上ある方

特定一般教育訓練給付金と専門実践教育訓練給付金では、受講前に訓練前キャリアコンサルティングを受けなければいけません。受講開始日の1か月前までにハローワークで手続きする必要があるので忘れずに行いましょう。

また専門実践教育訓練給付を受給する方で以下のような条件を満たしている場合、さらに教育訓練支援給付金を受け取れます。

  • 一般被保険者でなくなってから1年以内に専門実践教育訓練を開始する方
  • 専門実践教育訓練を修了する見込みがあること
  • 専門実践教育訓練の受講開始時に45歳未満であること
  • 受講する専門実践教育訓練が通信制又は夜間制ではないこと
  • 受給資格確認時において離職していること。また、その後短期雇用特例被保険者又は日雇労働被保険者になっていないこと
  • 会社役員、地方自治体の長に就任していないこと
  • 教育訓練給付金を受けたことがないこと
  • 専門実践教育訓練の受講開始日が令和7年(2025年)3月31日以前であること

自分に受給資格があるかわからない場合は、ハローワークで支給要件を確認(支給要件照会)することも可能です。

いつまで使える?

教育訓練支援給付金の期限は、令和9年(2027年)3月31日までです。本来は令和7年(2025年)3月31日までの期限付きの政策でしたが、政府がリスキリングに力を入れていることもあり期限が延長されました。

なお、この期限は「受講開始日の期限」です。つまり令和9年(2027年)3月31日までに教育訓練の受講を開始さえしていれば、給付金を受け取れることになります。

仮に学校に入校して1年以上講座を受講する場合も、令和9年の3月31日までに講座を開始していれば途中で打ち切られる心配もありません。ただし1年以上の訓練講座は4月から開講するケースが多いので、令和8年の4月までに入校するようにしましょう。

人材開発支援助成金(企業向け)

人材開発支援助成金*3は、企業を対象に厚生労働省が提供している助成金制度です。雇用する従業員が職務に関連した専門的な知識や技能を習得できるよう、企業が計画に沿って職業訓練などを実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成してもらえます。

人材開発支援助成金は大きく以下7つのコースに分かれており、それぞれ助成率や対象訓練が異なるのが特徴です。

コース名 対象となる訓練(コース概要)
①人材育成支援コース ・10時間以上のOFF-JT
・新卒者等のために実施するOJTとOFF-JTを組み合わせた訓練
・有期契約労働者等の正社員転換を目的として実施するOJTとOFF-JTを組み合わせた訓練
②教育訓練休暇等付与コース ・有給教育訓練休暇制度(3年間で5日以上)を導入し、労働者がその休暇を取得して
訓練を受けた場合に助成 
③人への投資促進コース ・高度デジタル人材訓練や成長分野等人材訓練
・情報技術分野認定実習併用職業訓練
・定額制訓練
・自発的職業能力開発訓練
・長期教育訓練休暇等制度
④事業展開等リスキリング支援コース ・事業展開やDX・GXに伴い、新たな分野で必要となる知識や技能を習得させるための訓練
⑤建設労働者認定訓練コース ・認定職業訓練または指導員訓練のうち建設関連の訓練
・建設労働者に有給で認定訓練を受講させた場合に助成
⑥建設労働者技能実習コース ・雇用する建設労働者に技能向上のための実習を有給で受講させた場合に助成
⑦障害者職業能力開発コース  ・障害者の職業に必要な能力を開発、向上させるため、
一定の教育訓練を継続的に実施する施設の設置や運営を行う場合に助成

リスキリング目的で助成金を活用する場合は、①〜④のいずれかのコースで申請するのが一般的です。各コースによって細かく対象訓練が決められているので、事前に確認しておきましょう。

助成金・補助金制度名 人材開発支援助成金
助成金・補助金制度の概要 従業員の専門的な知識や技能の習得を目的として、
企業が計画に沿って職業訓練などを実施した場合に
訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成される制度
申請要件 ・有給教育訓練休暇制度(3年間で5日以上)を導入し、
労働者がその休暇を取得して
訓練を受けた場合に助成 
対象者 雇用保険適用事業所の事業主
(人材育成支援コースは事業主団体等も含む)
経費助成率 ・人材育成支援コース:45%(訓練によって異なる)
・教育訓練休暇等付与コース:30万円
・人への投資促進コース:75%(訓練によって異なる)
・事業展開等リスキリング支援コース:75%
申請の流れ コースによって異なる

給付条件

人材開発支援助成金で支給を受けるには、以下すべての条件*4を満たさなければいけません。各コースで共通している条件なので、該当しているか確認しておきましょう。

  1. 雇用保険適用事業所の事業主であること
  2. 労働局長が認定した制度導入・適用計画に基づき人材育成制度を新たに導入し、その制度を雇用する被保険者に適用した事業主であること
  3. 労働組合などの意見を聴いて事業内職業能力開発計画を作成し、雇用する労働者に周知している事業主であること
  4. 職業能力開発推進者を選任している事業主であること
  5. 制度導入・適用計画を提出した日の前日から起算して6か月前の日から支給申請書の提出日までの間に、雇用する被保険者を解雇等事業主都合により離職させた事業主でないこと
  6. 制度導入・適用計画を提出した日の前日から起算して6か月前の日から支給申請書の提出日 までの間に、被保険者数が規定の割合を満たしていること
  7. 当該制度導入・適用計画の適用を受ける期間、適用される被保険者に対して通常の賃金の額を支払う事業主であること
  8. 助成金の支給または不支給の決定に係る審査に必要な書類などを整備し、5年間保存していること
  9. 管轄労働局長が認める必要書類を求めに応じて提出または提示する、管轄労働局長の実地調査に協力するなど審査に協力する事業主であること

また、人材開発支援助成金の各コースには対象訓練が定められています。たとえば人材育成支援コースには大きく3つの対象訓練があり、各訓練に応じて条件が決まっています。

訓練名 訓練概要 訓練の条件(認定要件)
①人材育成訓練 職務に関連した知識・技能を習得させるための10時間以上の訓練 ・OFF-JTにより実施される訓練であること
(事業内訓練または事業外訓練)
・実訓練時間数が10時間以上であること
②認定実習併用職業訓練 厚生労働大臣の認定を受けた実習併用職業訓練  ・訓練対象者が15歳以上45歳未満の者であること
・訓練実施期間が6か月以上2年以下であること
・総訓練時間数が1年当たりの時間数に換算して850時間以上であること
・総訓練時間数に占めるOJTの割合が2割以上8割以下であること
・訓練終了後にジョブ
カード様式3-3-1-1
「職業能力証明シート」により職業能力の評価を実施すること 
③有期実習型訓練 有期契約労働者等に対し、正規雇用労働者等に転換するための訓練 ・OJTとOFF-JTを効果的に組み合わせて実施する訓練であること
・OFF-JTの実訓練時間数が10時間以上であること
・訓練実施期間が2か月以上であること
・総訓練時間が6か月当たりの時間数に換算して
425時間以上であるこ
・総訓練時間に占めるOJTの割合が1割以上9割以下であること
・訓練終了後にジョブカード様式3-3-1-1
「職業能力証明シート」により職業能力の評価を実施すること

訓練を受ける従業員の受講時間なども細かく決められているので、支給を受けたい場合は慎重に計画するようにしましょう。

いつまで使える?

人材開発支援助成金に明確な期限はありませんが、支給を受けるには従業員の受講開始の前日から1ヶ月前までに訓練計画を提出する必要があります。同時に職業能力開発推進者を選任したり、事業内職業能力開発計画を策定したりしなければいけないため、計画書は早めに作成しておくのがおすすめです。

また助成金の支給申請は、訓練終了日の翌日から2ヶ月以内までと定められています。期限を過ぎると申請できないので十分注意してください。

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【悩んでいる方に向けて】リスキリングはどんな人におすすめ?

キャリアアップにも役立つリスキリングですが、費用がかかるため取り組むか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。リスキリングは、以下のような方におすすめです。

リスキリングによって新たなスキルを身につければ、キャリアの幅を広げられます。将来的な年収アップやキャリアチェンジを目指している方は、リスキリングを前向きに検討してみましょう。

現職の業務への満足度が低い人

「現在の職場で成長が感じられない」「今の役割にやりがいを見出せない」といった悩みがある場合、リスキリングで新しいスキルを学べば、自己成長の機会と将来の可能性を広げることができます。

たとえばITスキルやマーケティングスキルといった専門スキルを習得すれば、職場での役割が広がり、モチベーション高く仕事を続けられるでしょう。習得するスキルによっては、希望部署への異動や昇進が叶う可能性も高くなります。

現職に満足感を得られていない方は、リスキリングによって興味のあるスキルを伸ばし、自己成長の機会を作るのがおすすめです。

別の仕事にキャリアチェンジしたい人

リスキリングは、別の仕事へのキャリアチェンジを目指している方にもおすすめです。特に未経験の業界や職種へキャリアチェンジしたい場合、リスキリングで必要なスキルを得ておけばスムーズに転職活動を進められます。

実践的なスキルや基礎知識を必須とする求人も多いので、キャリアチェンジに役立つスキルを学んでおけば、職務経験が不足している分野に対してもアピールポイントを増やせるでしょう。

年収を上げつつ、転職がしたい人

リスキリングによって専門的なスキルを身につければ、自分の市場価値を高められるのが魅力です。特に近年ではITスキルを持つ人材の需要が増してきており、IT分野のスキルがあれば好待遇の企業に転職できる可能性が高まります。

需要の高いスキルの習得は給与条件の交渉材料にもなるので、年収アップも叶えやすくなるでしょう。より良い条件で転職したいという方にとっても、リスキリングはおすすめの手段です。

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リスキリングにおすすめの分野

デジタル技術が急速に発達する現代において長く活躍し続けるためには、リスキリングによって自分の市場価値を高めることが大切です。リスキリングで学び直せるスキルはさまざまですが、特におすすめの分野として以下の4つが挙げられます。

どれも幅広い業界で活かせるだけでなく転職市場でも需要が高いスキルなため、リスキリングで何を学ぶか迷ったら挑戦してみると良いでしょう。それぞれの分野について詳しく解説します。

Webマーケティング

Webマーケティングは、企業のデジタル戦略を支える重要なスキルのひとつです。Webマーケティングのスキルと一口に言っても、SEOやリスティング広告・SNS広告の運用、Googleアナリティクスによるデータ分析など求められるスキルは多岐にわたります。転職市場での評価を高めたいなら、Webマーケティングに関するスキルを複合的に身につけておくのがおすすめです。

また、Webマーケティングは成果が数値化されやすく、経験が評価に直結しやすいことも魅力といえます。デジタルスキルがない状態からでも学びやすく、即戦力として企業に貢献できるため、リスキリングで新しいスキルを学びたいという方にぴったりです。

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Webデザイン

Webデザインは、クリエイティブなスキルを習得したい方におすすめの分野です。Webデザインスキルがあれば、企業のホームページ制作やECサイト・アプリのデザイン、ブランディングなどさまざまな業務に対応できるようになります。

Webデザインの分野では、Adobe PhotoshopやIllustratorといったデザインツールのスキルをはじめ、コーディングやUX/UIデザインの知識が必要になります。

実務経験を重ねればフリーランスとして独立したりリモートワークの仕事に就いたりすることも可能なので、柔軟な働き方を目指している方には最適でしょう。

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ITスキル

ITスキルは、転職でも高い需要が見込まれる分野です。IT市場が急成長する一方でIT人材は不足しており、リスキリングによって従業員のITスキルを高めようとする企業も増加しています。

特にAI(人工知能)やデータサイエンス、プログラミングといったスキルは多くの企業でも欠かせないスキルとなっているため、リスキリングで学び直せば市場価値を格段に高められます。

プログラミングは未経験からでも挑戦しやすい分野なので、専門的なスキルを身につけたい場合はぜひリスキリングで取り組んでみてください。

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英語

英語スキルがあれば、業界や職種を問わずキャリアの幅を広げることができます。国際的な企業との取引や外国語でのメールのやり取りなど、グローバルな業務に対応できるようになるので、社内でのキャリアアップにもつながるでしょう。

またリスキリングで英語力を高めれば、海外勤務や外資系企業への転職といった選択も現実的になります。即戦力として活躍したいなら、TOEICやビジネス英語といった実務に直結するスキルを磨くのがおすすめです。

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リスキリングにおすすめのスクール

最後に、リスキリングにおすすめのスクールを5つ紹介します。

どれも「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」や「教育訓練支援給付金」の対象となっているので、補助金を利用すればお得にリスキリングに取り組めます。補助額や支給条件は各スクールで異なるため、事前に確認しておきましょう。

SHElikes

SHElikes(シーライクス)は、全45以上の職種スキルを学べる女性向けキャリアスクールですWebデザインやWebマーケティングをはじめ、動画編集、広告運用、SNS運用、プログラミングなど多彩なコースが用意されており、未経験からでもキャリアチェンジを目指せます。

またSHElikesは、月に1回のグループコーチングで振り返りと学習の目標設定ができたり、受講生同士で交流できるコミュニティがあったりと、コース受講以外のサービスも利用しながら、モチベーション高くリスキリングに取り組めるのが魅力です。

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の補助対象となる「レギュラープラン」では、キャリアカウンセラーによる1on1キャリアカウンセリングや書類・面接対策などの転職支援サービスを受けることもできます。

スクール・講座名 SHElikesレギュラープラン(SHE株式会社)
リスキリング講座内容
(リスキリングを通じた
キャリアアップ支援事業対象)
・45職種以上のWebスキル学び放題を中心とした
スキルアップのための学習サポート
・キャリアカウンセリングなどの
キャリアチンジに向けたサポート
対象者 下記条件に当てはまる方
・入会時点で企業等と雇用契約を交わしている方
・雇用主の変更を伴う転職を目指している方
(個人名義で入会される方が対象)
補助金額 ・入会時に受講料の50%早期還元
(早期還元はカウンセリングの場でご入会いただいた
初回参加時のみ適用となります。)
・SHElikes入会中かつ2027年4月30日までに
SHE株式会社が紹介した転職先へ転職し、
1年間継続勤務した場合は20%追加還元
公式サイト https://shelikes.jp/landing_pages/reskilling2024

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SHElikes MULTI CREATOR COURSE Designer

SHElikes MULTI CREATOR COURSE Designerは、未経験からデザインを軸にしたクリエイターへのキャリアチェンジを目指せる4ヶ月間の短期集中型コースです。

アウトプットを中心としたコースで、実践課題を通して実務で役立つスキルを学べるのが魅力です。少人数コースで集中して学べるほか、質問や不明点はプロのデザイン講師に直接質問できるため、短期間でも本格的なWebデザインスキルを習得できます。

オンラインで受講できるため、現在の仕事と両立しながら講座を受講できるのもうれしいポイントです。Webデザインのスキルを身につけて転職したいという方は、ぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。

スクール・講座名 SHElikes MULTI CREATOR COURSE Designer(SHE株式会社)
リスキリング講座内容
(リスキリングを通じた
キャリアアップ支援事業対象)
Webデザイン(バナー・サイト制作)を中心に、
グラフィックデザインやUIUXなどのデザイン周辺スキルを
高める実践課題を提供(4ヶ月の短期集中コース)
対象者 ・入会時及び初回キャリアコーチング実施時に企業等と雇用契約を
交わしており、転職意志がある方
(個人名義で入会される方が対象)
・SHElikesの会員の方
補助金額 ・SHElikes MULTI CREATOR COURSE Designerの受講修了時、
受講費用の50%(224,000円)が還元
・SHE株式会社が紹介した転職先へ転職し、
1年間継続勤務した場合は20%(89,600円)追加還元
公式サイト https://shelikes.jp/multicreator/

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DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)

DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)は、未経験からエンジニアを目指せるITスクールです。プログラミング以外にUI/UXデザインやデータサイエンスといった豊富なコースが用意されています。

特にAIコースでは自然言語処理・深層学習を実装したAIモデルを開発できるのが特徴です。実践的なスキルを身につけられるので、即戦力として活躍したい方に向いています。

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象コースもWebデザインからマーケティングまで幅広く、最大56万円のキャッシュバックを受けることが可能です。受講生限定の転職サポートや副業サポートも無料で行っているので、本格的にIT人材を目指している方はぜひチェックしてみてください。

DMM WEBCAMP はこちら

スクール・講座名 DMM WEBCAMP(株式会社インフラトップ)
対象者 ・企業と雇用契約を結んでいる方
・カリキュラムをすべて完了させる方
・カリキュラムの課題をすべて提出し合格している方
・キャリアカウンセリング等の提供するサービスを規定の回数受講している方
対象講座 マーケティング、Webデザイン、
フロントエンド、AIコースほか
支給金額 ・コース修了後、提供される規定のサービスをすべて完了した場合に50%還元
・コース修了後に転職し、1年間継続的に転職先に就業していることを
確認できた場合に20%追加還元
公式サイト https://web-camp.io/reskilling/

ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーは、資格取得と就転職の総合校として、クリエイティブスキルや専門スキルを学ぶことができるスクールです。全国各地に校舎があり、希望に合わせてオンラインとオフラインのハイブリッドで学ぶことができます。どこでも学べる環境が欲しいという方にも、通学しないとモチベーションを保てるか心配という方にもおすすめです。

学習を継続するための「マンツーマン学習コーチング」などのサポートもあり、国家資格キャリアコンサルタントを保有しているキャリアカウンセラーが伴走してくれます。学習を継続するためのスケジュール作成やライフスタイルの見直し、モチベーション維持など、学習を続ける上でのハードルになる部分の相談ができるのが特徴です。

さまざまな講座がありますが、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象になっているのは、下記の6コースです(2024年9月時点)。

スクール・講座名 ヒューマンアカデミー(ヒューマンアカデミー株式会社)
リスキリング講座内容
(リスキリングを通じた
キャリアアップ支援事業対象)
Webデザイナー総合コース、動画クリエイター総合コース、
DXエンジニア総合コース、建築CAD総合コース、
機械CAD総合コース、Excel、Word資格対策コース
対象者 ・サービスへの登録時
とキャリア相談対応における
初回面談時に企業等と雇用契約がある方
・雇用主の変更を
伴う転職を目指している方
補助金額 ・受講した各コースの修了条件を満たし
修了証を発行された方は、受講料の50%キャッシュバック
・ヒューマンアカデミーの転職支援サービスで転職後、
1年間就業した方は、受講料の20%キャッシュバック
公式サイト https://haa.athuman.com/

MeRISE株式会社

MeRISE英会話は、初心者から上級者まであらゆるレベルに対応した英会話スクールです。英語力に応じて4つのプランが用意されており、国際的な英語教授法「TESOL」を修了したプロの講師陣が講座を担当します。

レッスンでは「英語を好きになること」をコンセプトに、対話から発音まで幅広いスキルを学べるのが特徴です。プランによっては日本人の専属トレーナーが付いてくれるので、挫折せずに英語学習を続けられるでしょう。

一般教育訓練給付金制度の補助対象となるのは、50分間のマンツーマンレッスンを受けられるスタンダードプランです。プランを一括購入した場合に最大約7万円の給付を受けられるので、気になる方はまず無料体験レッスンを受講してみてはいかがでしょうか。

スクール・講座名 MeRISE英会話(MeRISE株式会社)
対象者 雇用保険加入期間が1年以上かつ
該当プランのレッスン出席率が95%以上の方(初めての場合)
対象講座 スタンダードプラン
レッスン数・受講期間 6ヵ月または12ヵ月
受講料金(通常) ・6ヵ月:214,500円
・12ヵ月:363,000円
支給金額 ・最大約72,600円(補助金適用で6ヵ月プランは171,600円、
12ヵ月プランは290,400円で受講可能)
公式サイト https://eikaiwa.merise.asia/kyufukin.html

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リスキリング補助金をいつまで利用できるか確認し、キャリアアップに役立てよう

本記事では、リスキリング向けの補助金をいつまで利用できるのか、詳しい給付条件や期限なども交えて解説しました。リスキリング向け補助金の対象となっているスクールにはさまざまな種類があるため、講座内容やサポート体制などを確認したうえで選ぶことが大切です。

女性向けキャリアスクールのSHElikesでは、Webデザインやプログラミングなど全45以上の職種スキルを学べるコースを用意しています。自分の興味に応じて自由にスキルを組み合わせて学べるので、未経験からでもキャリアチェンジを目指すことが可能です。

SHElikesは経済産業省による「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象スクールとなっており、最大で受講料の70%の補助を受けられます。定期的に無料体験レッスンを実施しているため、リスキリングによってキャリアアップやキャリアチェンジを叶えたい方は、ぜひ以下のボタンから申し込んでみてください。

※出典
*1:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」より
*2:厚生労働省「教育訓練給付制度」より
*3:厚生労働省「人材開発支援助成金」より
*4:厚生労働省「人材開発支援助成金制度導入活用マニュアル」より

ABOUT ME
ライター 岩崎奈々
関西大学 社会学部卒業。在学中は国際協力を行う学生団体に所属し、広報やメディア発信に従事。新卒で凸版印刷株式会社に入社し、無形商材の営業を担当。フリーランスとして独立し、現在は主にインタビューライティングやSEOライティングをメインに活動中。その他メディア立ち上げやコンテンツ運営も実施。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

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