IT化が進む現代では、インターネットによる集客や広告に注力する企業が増えており、同時にWebライターの需要も高まっているようです。また、リモートワークの普及や副業解禁に伴い、Webライターとして働きたいという人も増えてきているでしょう。
そこで今回は、Webライターとして転職したい人に向けて、志望動機の書き方や例文を経験者・未経験者別に紹介します。ぜひ転職活動を始める際の参考にしてみてください。
Webライターの志望動機を書く前に確認しておくこと
Webライターとして採用されるためには、自分に合った企業を探したり求められるスキルを身につけたりすることが大切です。まずは、志望動機を書く前に「Webライターを募集している企業の種類」や「Webライターとしての必須スキル」について、理解していきましょう。
Webライターを募集している企業の種類
Webライターを募集している企業の種類はさまざまですが、正社員として募集しているのは主に出版社やWeb制作会社などが挙げられるでしょう。また、自社で商品やサービスを提供している企業のメディア制作部門として募集されるケースもあります。
Webライターといっても、SEOライターや取材ライター、コピーライターやセールスライターなど、専門分野によって募集している企業の種類は異なります。どのようなWebライターを目指したいのか考えたうえで、企業探しをするとよいでしょう。
Webライターとしての必須スキル
Webライターとしての必須スキルは、以下の5つです。
- 基本的なパソコンスキル
- 情報収集力
- 文章力
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
まず、原稿の執筆や入稿、関係者とのやりとりなどはパソコンを使って行うため、基本的なパソコンスキルは欠かせません。さらに、正確な情報を多角的に集め、それをわかりやすくまとめる力も必要です。納期を見据えたスケジュール管理や関係者との円滑なコミュニケーションも求められるでしょう。
Webライターの志望動機の書き方!押さえるべきポイントを紹介
ここからは、実際にWebライターの志望動機の書き方を見ていきましょう。押さえるべきポイントは以下の4つです。
それぞれ解説します。
志望動機の基本構成:文字数は200〜300文字
志望動機は、200〜300文字程度で簡潔にまとめることが大切です。基本構成として、PREP法を用いながら以下のように作成していきましょう。
- Point(要点):志望動機を簡潔に述べる
- Reason(理由):動機を裏付ける理由やエピソードを説明する
- Example(具体例):活かせる能力や転職先でしたいことを伝える
- Point(結論):企業のニーズにマッチしていることを伝えてまとめる
このように、PREP法を使うことで短くても説得力のある志望動機を作成することができます。
応募先企業で働きたい理由を明確にする
前述のReason(理由)に当たる部分として、応募先企業で働きたい理由を明確に記載しましょう。ポイントは、「応募先企業でなければいけない理由」を伝えることです。たとえば、「提供しているサービスに携わりたい」という競合他社でも当てはまるような理由だけでなく、応募先企業ならではの魅力も一緒に伝えるとよいでしょう。
実際のエピソードをもとに具体的な志望理由が記載できると、より説得力を持たせられます。
経験や実績をライティングと紐づける
自身の経験や実績をライティングと紐づけて、志望動機に入れ込むことも大切です。これは、PREP法のExample(具体例)に当たります。
経験者の場合は過去に執筆した記事の内容や実績を伝えることができますが、未経験者の場合はライティングと親和性のある経験を見つけ出す必要があります。たとえば、マーケターとして情報収集や分析業務を行っていた経験は、Webライターの仕事でも十分に活かせるでしょう。
Webライターの仕事内容や必要なスキルを考えながら、ライティングに紐づくような経験や実績がないか考えてみてください。
入社後にどう活躍できるか将来像を伝える
締めのPoint(結論)では、入社後に自身がどう活躍できるかなど、具体的な将来像を伝えましょう。企業側に採用するメリットを与えることで、必要な人材だと思ってもらえるだけでなく、他の求職者との差別化にもつながります。
また、未経験者の場合は、「学びたい」という受け身の姿勢にならないよう注意しなければいけません。自身の経験や強みを踏まえて、企業にどう貢献できるか、どのような仕事や職位にチャレンジしていきたいのかなど、入社後の姿が想像できるように伝えましょう。
Webライターの志望動機の書き方【経験者の例文】
志望動機の書き方やポイントを把握したうえで、ここでは経験者向けの例文を2つ紹介します。それぞれどのようなポイントを押さえて書いているのか解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
経験者向け:企業理念への共感をアピールした例文
私は貴社の「すべての人が自分の美しさを受け入れられる社会へ」という企業理念に共感し、この度応募させていただきました。
貴社の製品やコンテンツは「一人ひとりが輝くこと」を目標に作り上げられていて、私自身も一ユーザーとして自分らしさを見つけるためのヒントをもらっています。Webライターとして発信していくなかで、貴社のように人にポジティブな影響を与えられる記事を書きたいと思い、直近では「〇〇」という月間2,000万PVがある美容メディアのライティングにも挑戦し始めました。
今後は「個性を大切にする」という思いが伝わるような文章力を身につけ、より多くの人に届くよう貴社の一員としてコンテンツを盛り上げていきたいと思っています。
ポイント解説
企業理念への共感をアピールすることで、「応募先企業で働きたい理由」に説得力を持たせた志望動機を作ることができます。自身もユーザーとしてコンテンツを見たり製品を使っていたりする場合は、実体験を入れることでより応募先企業に魅力を感じていることを伝えられるでしょう。
また、直近で大きなメディアや応募先企業に共通した分野のメディアで執筆した経験を伝えることで、企業側もどのような系統の記事が書けるのか、どのレベルのライティングスキルがあるのかなどのイメージがしやすくなります。
経験者向け:スキルや実績をアピールした例文
私は、貴社が運営している「〇〇」というメディアの企画に興味を持ち、Webライターとしてこのような取材・執筆をしたいと感じたため、この度志望させていただきました。
フリーランスのWebライターとして、情報系のメディアにおける取材や執筆を行うなかで、もっと人の人生を知れるような媒体で取材・発信したいと思ったことがきっかけです。これまで200件以上の取材を行い、取材相手の魅力や思いが伝わるよう聞き方や文章作成を思考錯誤した結果、PV向上に貢献したり、クライアントから評価いただき企画立案にも携わったりしました。
今後は、取材相手の背景まで伝わるような取材・執筆経験を活かし、人の人生や働き方にフォーカスを当てた貴社の媒体で、その魅力をさらに広めていきたいと思っています。
ポイント解説
これまでの実績を数値化すると、どのくらいの経験があるのかを一目でイメージさせることができるので、積極的に数字で表せる成果を入れていきましょう。
スキルや実績をアピールする際は、他の求職者との差別化となるような内容かつ応募先企業の業務に活かせることを伝えるのが好ましいです。たとえば、PVや問い合わせ件数を〇件から〇件にしたなど、過去の状況を自身の行動によって好転させた経験は、行動力や思考力がある人材としてアピールできるでしょう。
Webライターの志望動機の書き方【未経験者の例文】
次に、未経験者向けの例文2つをポイントとともに紹介します。未経験者の場合、過去の経験がWebライターとしてどう活かせるかを記載することで、Webライターに向いている人材であることをアピールできます。
また、クラウドソーシングを利用したり自身でブログを運営したりなど、ライティングの実績を少しでも作ったうえでアピールするのもおすすめです。
未経験者向け:Webライターになりたい理由をアピールした例文
私はSNSの発信で共感をしてもらえた経験から、文章を通じて人の役に立ちたいと思うようになり、Webライターという仕事に興味を持ち始めました。現在はブログ運営を始め、キャリアに関する記事を中心に月間1,500PVまで向上しています。
貴社のメディアはユーザーファーストを大切にされていて、SEOの観点だけでなく読者の悩みに寄り添った視点で書かれていることに魅力を感じています。私もそのようなコンテンツを作り、もっと自分の文章で多くの人の役に立ちたいと思いました。
Webライターとしての実務経験はありませんが、読者目線で共感が得られる記事が書けるという強みを活かし、貴社メディアのさらなる向上に貢献したいと思っています。
ポイント解説
未経験者の場合、「なぜWebライターになりたいのか」や「なぜ応募先企業を選んだのか」を具体的に伝えることが大切です。例文のように、自身がWebライターを志したきっかけ・理由と、応募先企業の特徴が合致していることを伝えましょう。
また、ブログ運営のPV数というわかりやすい指標があることで、未経験でもライティングスキルや行動力をアピールすることができます。もしブログを運営していない場合は、SNS発信の実績を伝えるのもよいでしょう。
未経験者向け:他職種での経験をアピールした例文
私はIT業界の営業職として、ソフトウェアの提案営業を行っておりました。提案資料を作成するなかでライティングにも興味を持つようになり、適切な情報をわかりやすく伝えられるよう勉強を始めたのがWebライターを目指したきっかけです。
貴社メディアはIT業界のなかで専門性の高い内容にもかかわらず、初心者でもわかりやすい文章で技術解説を行っている点に魅力を感じています。また、私が営業経験で培った「ニーズを捉えて初めての人にも興味を持ってもらう提案力」や「IT技術の知識」は貴社のメディア制作に貢献できる点だと思っています。
今後はさらにライティングやIT技術に関する勉強を重ねていき、より貴社メディアのCV数向上に役立てるよう尽力いたします。
ポイント解説
他職種・他業界からの転職であれば、応募先企業との共通点を見つけて自身の強みとしてアピールすることが大切です。特に専門的な知識や経験は、Webライター経験者にも負けない強みになるでしょう。
こちらも、「応募先企業を選んだ理由」や「過去の経験・知識で貢献できる点」を伝えているため、志望動機に説得力を持たせることができています。企業の求めている人物像とマッチしていれば、未経験者でも良い評価につながりやすくなるでしょう。
Webライターの志望動機のNGパターン
志望動機を書く際は、悪い印象を与えないように注意点を把握しておくことが重要です。志望動機のNGパターンとして、以下の3つを紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
具体性がない
応募先を志望した理由やWebライターを目指した理由、活かせるスキル・経験などに具体性がない志望動機にはならないよう注意しましょう。表面的な言葉だけを並べている志望動機は、説得力がなく採用担当者の印象に残りません。
志望動機を考える際は、応募先企業の求める人物像をよく理解し、それに合わせた自身の強みを具体的に伝えることを意識しましょう。
マイナスな転職理由を書く
志望動機に転職理由を書く際には、マイナスな内容を書かないよう注意が必要です。たとえば、「前職のこんな環境が嫌だったから貴社に転職したい」という内容では、企業側に良い印象を与えません。
あくまでもポジティブな転職であることを伝えられるように、ネガティブな転職理由の場合は言い回しを考えてポジティブに変換してみましょう。
受け身の姿勢
スキルアップのために応募先企業を選んだという受け身の姿勢が書かれた志望動機はNGです。特に未経験転職の場合は、「学ばせていただきたい」「教育環境が整っている」という言葉を使ってしまうケースがあるので、注意しましょう。
前提として職場は学ぶ場所ではないため、自分がスキルアップできるかどうかではなく、いかに企業に貢献できるかをアピールすることが大切です。
Webライターの志望動機を魅力的に書くコツ
他の求職者との差別化を図るには、魅力的な志望動機を書いて印象を残す必要があります。Webライターの志望動機を魅力的に書くコツは、以下の3つです。
一つずつ見ていきましょう。
徹底した企業研究
徹底した企業研究は、「応募先企業ならではの志望動機」を書くことにつながります。魅力的な志望動機を書くには、応募先企業を志望する理由や企業の求める人物像にマッチした強みを明確にすることが大切です。
企業研究が不十分だと、他の企業にも使いまわしているように感じられてしまう志望理由になったり、応募先企業とはミスマッチな強みを伝えてしまったりする可能性があります。まずは企業研究を徹底し、企業理念や事業内容などを深く理解しましょう。
自己分析・棚卸し
自己分析やキャリアの棚卸しをしなければ、応募先企業に適した自身の強みやアピールポイントを見つけることができないため、企業研究と同時に進めていきましょう。
まずはこれまでのキャリアについて経験したことや培ったスキルなどを洗い出し、それに対する強みや弱み、そのときの心情を書き出します。自己分析を行うことで、希望する条件や転職軸の明確化にも役立つでしょう。
キャリアビジョンの明確化
「将来はこうなりたい」というキャリアビジョンを明確にすることも大切です。キャリアビジョンの明確化は、志望動機に説得力を持たせたり、転職のミスマッチを防ぐのに役立ったりします。
キャリアビジョンが曖昧なまま志望動機を書くと、「転職理由と志望理由がつながらない」といったミスマッチがどこかで生じてしまう可能性があります。将来の理想像から逆算して今やるべきこと・転職先で実現したいことを明確にしていきましょう。
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ポイントを押さえて、魅力的なWebライターの志望動機を作成しよう!
Webライターの志望動機を魅力的に作成するためには、求められる人物像や必須スキルを理解したうえで応募先企業にマッチした強みをアピールすることが大切です。また、応募先企業ならではの志望動機が書けるように、入念な事前準備を行っていきましょう。
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