Webデザインは、Webサイトの印象を大きく左右する要素のひとつです。なかでも見出しは、ホームページやランディングページの精読率・可読性を上げる重要な役割を担っています。
試行錯誤してWebサイトのデザインをする必要がありますが、「どのようにデザインを決めればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Webサイトに使える見出しデザインを14選紹介します。おしゃれなデザインからシンプルなデザインまで幅広く紹介するので、効果的な見出しを作成する参考にしてください。
Webサイトに使える見出しデザイン14選!
Webサイトにおける見出しデザインには、色を使ったり文字で囲んだりとさまざまな方法があります。Webサイトの雰囲気に合ったデザインにするのはもちろん、可読性も重視したいポイントです。
ここからは、ホームページやランディングページといったサイト制作に使える見出しデザインを14選紹介します。
- ジャンプ率を変えて目立たせる
- 線で描いたあしらいを使う
- 縦書きで雰囲気を出す
- 色を変えて目立たせる
- アイコンやイラストをつける
- 形を変えて目立たせる
- アニメーションを使う
- 英語と日本語を組み合わせる
- デザイン性の高いフォントにする
- 背景を追加する
- 記号と組み合わせる
- 吹き出しやリボンを組み合わせる
- 文字を囲む
- 見出しと差のある色で影をつける
サイトの印象をアップさせるおしゃれなデザインから、視認性を意識したシンプルなデザインまで幅広く紹介するのでぜひ参考にしてください。
ジャンプ率を変えて目立たせる
ジャンプ率とは、本文の文字サイズに対する大きさ比率のことです。本文のテキストに対して見出しのサイズが大きければ、ジャンプ率が高いと判断できます。ジャンプ率を変えれば視覚的な階層構造を作り出し、見出しを目立たせることができます。
ジャンプ率をうまく活用すれば重要な情報を強調し、サイトの構造を明確に示すことが可能です。たとえばメインの見出しを大きく目立たせ、サブ見出しをやや小さめにすれば、情報の重要度を視覚的に表現できるでしょう。また同じ見出し内でも文字サイズに変化をつけることで、キーワードや重要な部分を強調できます。
ただしジャンプ率を変えすぎると、かえって読みにくくなる可能性があるため注意が必要です。全体のバランスを考慮しながら、見出しと本文のジャンプ率を決めていきましょう。
線で描いたあしらいを使う
視覚的なアクセントを加えたいなら、線で描いたあしらいを活用してみましょう。あしらいは装飾やディティール(細部)のことを指し、見出しのフレームに使われることが多いです。
直線・波線・点線・二重線などさまざまな種類があり、Webサイトの雰囲気に合わせて選択できます。クリーンでモダンな印象を演出したいなら細い直線、親しみやすく柔らかい雰囲気を演出したいなら手書き風の曲線がおすすめです。
なお線で描くあしらいは、薄めの色かつ短めにすることで、見出しとのバランスを保ちやすくなります。シンプルながらも効果的な視覚要素なので、Webサイトにマッチする色・太さ・長さなどを調整してみてください。
縦書きで雰囲気を出す
Webサイトの見出しを縦書きにすると、ユーザーの視線の動きに変化を与えられます。左右や上下に余白を作れるため、シンプルに見出しを目立たせたいときにおすすめです。
縦書きの見出しは、特に「和」や「芸術」をテーマにしたサイトによくマッチします。雰囲気のあるサイト制作に役立つため、デザインにメリハリをつけたい場合は縦書きを取り入れてみましょう。
縦書きを使用する際はフォントや文字間隔、背景とのコントラストなどを慎重に検討し、読みやすさを確保することが重要です。
色を変えて目立たせる
見出しを強調する方法として、シンプルに色を変える手法もあります。見出しの色味を変更すれば、ユーザーに伝えたいイメージを効果的に伝えられるのがメリットです。
見出しの色には、テキストの色だけでなく背景色やアクセントカラーも含まれます。たとえばメインの見出しに鮮やかな色を使用し、背景に落ち着いた色を使用すれば、見出しを効果的に目立たせることが可能です。
また、ブランドカラーを見出しに使用することで、サイトの一貫性とブランドイメージの強化につながります。過度な色の使用は逆効果となるので、デザインの調和を考慮しながら配色を考えてみましょう。
アイコンやイラストをつける
Webサイトの見出しにアイコンやイラストを付ければ、視覚的に分かりやすいデザインを実現できます。テキストだけでは伝えきれない情報や感情を直感的に伝達できるほか、ユーザーの関心を引きつけるのにも有効です。
文字を一言一句追わなくても「何が記載されているか」を理解してもらえるので、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。
またアイコンやイラストを付けるときは、見出しの内容と合致しているかを確認することがポイントです。お問い合わせであれば封筒のアイコンのように、ユーザーが一目で見出しの意味を理解できるよう工夫しましょう。
形を変えて目立たせる
見出しの形を変えれば、デザインに独自性を持たせることが可能です。見出しには直線的なデザインが多いため、形状を変更させることでユーザーの注目を集められるでしょう。
形の変更には、見出しテキストを曲線や斜めに配置したり、見出しの背景に六角形や波形を用いたりとさまざまな方法があります。独創性が高くなるので、創造的な分野や新進気鋭なブランドのWebサイトなどにおすすめです。
しかし過度な形の変更は、フォーマルなビジネスサイトなどには向いていません。コンテンツの性質に応じて形を変え、ユーザーの記憶に残るデザインを考えてみてください。
アニメーションを使う
Webサイトに動的な要素を加えたいなら、アニメーションを使用するのがおすすめです。静的なデザインに動きを与えれば、インタラクティブ性を高め、ユーザーの興味を引くことができます。
アニメーションは、見出しの登場時・ホバー時・スクロール時など多様なタイミングで適用可能です。たとえば、ページロード時に見出しをフェードインさせるアニメーションを付ければ、コンテンツの導入を印象的に演出できるでしょう。
なおアニメーションを使う場合は、過度に複雑な動きを付けないよう注意する必要があります。ページの読み込み速度が低下したり、ユーザーの集中を妨げたりする可能性があるので、極力シンプルなアニメーションを選ぶのがポイントです。
英語と日本語を組み合わせる
英語と日本語を組み合わせた見出しデザインは、おしゃれなサイトを作りたいときにぴったりです。日本語だけだと無骨なイメージになりやすいですが、英語と組み合わせることで、デザインに深みと洗練された印象をプラスできます。
英語と日本語を組み合わせる際は、メインを英語、サブテキストを日本語で記載するパターンが多いです。日本語と英語を交互に使用すれば、リズム感のあるデザインを作り出せるでしょう。
また、日本語と英語のフォントに調和性を持たせることも重要です。文章として組んだときに読みやすいバランスになっているかを確認するようにしてください。
デザイン性の高いフォントにする
デザイン性の高いフォントを用いれば、単色の見出しでもデザインにメリハリを付けられます。フォントには多くの種類がありますが、デザイン性を重視するなら手書き風のフォントや幾何学的なフォント、装飾のあるセリフフォントなどがおすすめです。
ただし、デザイン性の高いフォントを使いすぎると可読性が低くなってしまう傾向にあるため、長文の見出しでは避けたほうが良いでしょう。サイト全体のデザインコンセプトも考慮し、一貫性のあるフォント使用を心がけることが大切です。
背景を追加する
Webサイトの見出しに背景を追加すれば、テキストを際立たせることが可能です。見出しを強調できるので、ユーザーにサイトの内容を理解してもらいやすくなります。
単色の背景を追加するほか、グラデーション、画像の使用、透明化など背景の追加方法は多種多様です。たとえば、見出しの背景に淡い色を適用すればテキストの読みやすさを向上させられます。またグラデーションを用いれば、色合いに深みが増し、洗練されたデザインを実現できるでしょう。
背景色が強すぎるとテキストが読みにくくなるので、情報密度の高いページではシンプルな背景を選択するのがおすすめです。
記号と組み合わせる
ユーザーの注目を集める見出しデザインにするなら、記号との組み合わせが有効です。記号は、見出しの内容を視覚的に補完し、サイト全体の雰囲気を豊かにする役割を果たします。
記号は、情報を分類したいときや重要度を示したいときに使用するのがおすすめです。チェックマーク(✓)を用いてリストの項目を強調したり、プラス(+)やマイナス(-)記号を使ってカテゴリーの展開・収縮を示したりできます。
ほかにも「注意事項」という見出しの前に感嘆符(!)を配置すれば、その見出しの重要性を視覚的に強調できます。またハート(♥)やスター(★)などの記号を用いれば、感情や評価を直感的に伝えることが可能です。
記号のスタイル・サイズ・色を考えて適した位置に配置すれば、より洗練された印象を与えられるでしょう。
吹き出しやリボンを組み合わせる
吹き出しやリボンと組み合わせたデザインは、見出しに立体感を与えたいときにぴったりな手法です。吹き出しやリボンでテキストを囲むことにより、コンテンツの中から見出しを目立たせることができます。
吹き出しやリボンとの組み合わせは、カジュアルなサイトや親しみやすさを重視するサイトに有効です。ポップで明るい印象を演出できるので、子供向けのサイトやイベント告知ページなどに向いています。
文字を囲む
見出しのテキストを罫線で囲む、シンプルなデザインもあります。比較的多くのサイトで取り入れられている見出しパターンで、重要な見出しや他のコンテンツと区別したい見出しに効果的です。
罫線を用いる場合は、線の長さ・太さ・見出しとの余白バランスに配慮すると良いでしょう。また、ギザギザや波型の罫線を取り入れると、少し変わった印象を与えることができます。
クリーンでモダンな印象にしたいならシンプルな矩形、柔らかい印象にしたいなら丸みを帯びた形状など、コンテンツの雰囲気に応じて使い分けるのもおすすめです。
見出しと差のある色で影をつける
見出しと差のある色で影をつければ、テキストを背景から浮き立たせ、より強い印象を与えられます。
たとえば明るい色の見出しに対してやや暗めの色で影をつければ、テキストに奥行きを持たせ、読みやすさを向上させることが可能です。また赤と緑、白と黒のようにコントラストの強い色を組み合わせれば、よりダイナミックで印象的な見出しになります。
影を効果的に活用するには、影の色・濃さ・ぼかしの度合いなどを適切に調整することが重要です。影を過度に付けるとページの見た目が煩雑になり、情報の伝達を妨げてしまう恐れがあるので注意してください。
色のコントラスト比に迷ったら、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)のガイドラインを参考にするのもひとつの方法です。
Webサイト制作に役立つ知識
Webサイトの制作には、Webデザイン以外にも多様な知識が必要です。ここからは、Webサイト制作に役立つ知識を詳しく解説するので、未経験からWebサイト制作に関わりたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。
デザインの基礎知識
Webサイト制作において、デザインの基礎知識は必要不可欠です。デザインの基礎知識としては色彩理論、タイポグラフィ、レイアウト、バランス、コントラストなどが挙げられます。
どれもユーザーエクスペリエンスを向上させ、使いやすいサイトを作成するには欠かせない知識なので、最低限のスキルは身につけておきましょう。
同時に、IllustratorやPhotoshopといったデザインソフトの知識を学んでおくことも大切です。Webサイト制作に関連した採用条件には、この2つのスキルが必須となっていることも少なくありません。Web制作の現場では必ずといって求められるスキルなので、勉強しておいて損はないでしょう。
コーディングの知識
コーディングとは、JavaScript・CSS・HTMLといったプログラミング言語を使い、ソースコードを作成することを指します。
Webサイトを構築するには、マークアップ言語であるHTMLとCSSが欠かせません。HTMLはWebサイトの文書構造を定義する基本言語で、サイトのアクセシビリティや検索エンジンの最適化に寄与します。
一方CSSは、Webサイトの視覚的なデザインを担う言語です。CSSを使用すれば、レイアウトを変更したり文字に装飾を付けたりと見やすいWebサイトを作成できるようになります。
またJavaScriptは、動的な機能やインタラクティブな要素を追加するために使用されます。フォームのバリデーション・アニメーション効果・非同期データ読み込みなど、ユーザーエクスペリエンスを向上させる機能を実装できるのが特徴です。
ユーザーにとって利用しやすいWebサイトを制作するには、これらのコーディングの知識を深め、正確に実装することが求められます。新しい技術やフレームワークも続々登場しているので、継続的に学習すると良いでしょう。
WordPressの知識
初心者がWebサイトを立ち上げる際に便利なのが、CMSと呼ばれるコンテンツ管理システムです。CMSを導入すれば、コーディングの知識がなくてもWebサイトを構築・運営することができます。
CMSの中でも代表的なのが、オープンソースのCMSシステムであるWordpress(ワードプレス)です。Web関連のスキルがなくても簡単にサイト構築や記事投稿ができ、世界中で使用されています。
WordPressは、記事の執筆・画像の挿入・コンテンツの更新・プラグインの追加など多彩な機能が搭載されているのが特徴です。Webサイトをおしゃれにできるテンプレートも豊富で、コーディングの知識があれば自分好みにカスタマイズして作成できます。
魅力的なWebサイトを効率的に作成するためにも、WordPressの知識やスキルを身につけておくのがおすすめです。
Studioの知識
STUDIOは、オリジナルデザインでWebサイトを作成できるクラウドサービスです。ノーコードでWebサイトを作成できるので、デザインやコーディングの知識がなくても安心して活用できます。
ユーザーフレンドリーな設計になっており、画像・テキストの編集を直感的に行えるのが魅力です。レイヤー管理・コンポーネント作成・スタイルガイドの設定といったStudioの基本機能を理解しておけば、一貫性のあるデザインシステムの構築に役立つでしょう。
Webデザインのスキルを身につける方法
Webデザインのスキルを身につける方法には、大きく「独学」と「キャリアスクール」があります。独学でWebデザインを学ぶ場合は、書籍やインターネットを活用するのが一般的です。自分のペースで学習できるほか、初心者向けの参考書も多いので比較的スムーズに学習を進められます。
しかし、独学はどうしても受け身な学習となるので、実践で役立つWebデザインのスキルをすべて学ぶのは困難です。効率的に応用スキルを身につけたいなら、キャリアスクールに通ってみましょう。
女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)では、プロの講師陣からWebデザインの基礎や応用スキルを学ぶことができます。WordPressコース・STUDIOコース・Illustratorコース・Photoshopコースなど、Webサイト制作に欠かせない知識を学べるコースがあり、未経験からでも最短でWebデザイナーを目指せるのが魅力です。
見出しデザインを工夫して、ユーザーに支持されるWebサイトを作成しよう
Webサイトのデザイン性や可読性を高めたいなら、見出しにこだわるのがおすすめです。ジャンプ率を変えたりアニメーションを使ったりと、見出しのデザインを工夫すれば、ユーザーに支持されるWebサイトを実現できます。
Webサイト制作にはコーディングやデザインなどさまざまな知識が必要なので、効率的にスキルを身につけたい方はキャリアスクールに通うのもひとつの方法です。女性向けキャリアスクールのSHElikesでは、配色・レイアウト・フォントなどデザインの基本を学べるWebデザイン入門コースが開講されています。
WordPressやSTUDIOなどWebサイト制作ツールのスキルを学べるコースもあるので、Webデザイナーに興味がある方はぜひ無料体験レッスンに参加してみてください。