転職面接の自己紹介の仕方!例文やポイントも紹介

転職面接の自己紹介の仕方!例文やポイントも紹介

面接の自己紹介は、採用合否をも左右する重要な場面です。この記事では、面接でなぜ自己紹介が求められるのか、好印象を与える自己紹介のコツ、注意すべき点など、転職面接の自己紹介について詳しく解説します。

具体的な質問例文や回答例も紹介しますので、面接に不安を感じている方や、自信を持って面接に臨みたい方はぜひ参考にしてください。

転職面接で自己紹介が求められる理由

転職面接でなぜ自己紹介が求められるのか、その理由を3つ解説します。

会話のきっかけを作るため

自己紹介には、面接官とのコミュニケーションをスムーズにする役割があります。自己紹介をすることで、応募者のバックグラウンドや興味関心ごとがわかりやすくなり、面接官は質問を投げかけやすくなります。

また、アイスブレイクの役割も兼ねており、自己紹介を通じてリラックスした雰囲気が生まれ、応募者は自分をより自然にアピールできるようになります。

人柄やコミュニケーション能力を見るため

自己紹介は、応募者が会社の文化や風土に馴染めるかどうかを判断する材料にもなります。面接官は、自己紹介をする応募者の話し方や表情、言葉遣いなどを観察することで、その人の性格やコミュニケーションのスタイルを判断します。

また、自己紹介の内容から、応募者がどれだけ自分の強みや経験を理解していて、的確に伝える能力があるかも見極めることができます。

志望度を確認するため

面接官は、応募者が会社にどれだけ真剣に向き合っているかを知りたいと考えています。自己紹介の中で、自分がなぜその会社を選んだのか、どうしてその仕事に就きたいのかを語ることで、応募者の熱意やモチベーションを面接官に伝えることができます。

また、具体的なエピソードを交えて話すことで、志望度の高さや本気度を強調して伝えることができます。

転職面接の自己紹介の仕方

転職面接において好印象を与える自己紹介のポイントや例文を解説します。

  1. 挨拶・氏名
  2. 略歴
  3. 実績・強み
  4. 入社意欲
  5. 締めの言葉
  6. 自己紹介の例文

1.挨拶・氏名

転職面接において第一印象はとても重要です。自己紹介で挨拶・氏名を伝える際には、笑顔で明るい声を心掛けましょう。たとえば「本日はお時間をいただきありがとうございます」と言った後に、「○○(自分の名前)と申します」とはっきりと伝えます。その際、面接官の目を見て丁寧に話すことで、第一印象を良くすることができます。

2.略歴

略歴は、簡潔かつ分かりやすく伝えるのがポイントです。まず、現在の職場や役職を、次にこれまでの主な職歴や経験を年代順に述べます。

たとえば、「現在、〇〇会社で営業を担当しています。その前は、△△会社で3年間マーケティングを担当し、売上を20%向上させました」のように、具体的な実績や成果を交えて話すことで、面接官に自分のスキルや経験をしっかり伝えることができます。

3.実績・強み

転職面接の自己紹介で実績を伝える際は、具体的な数字を述べるとよいでしょう。たとえば「〇〇件のプロジェクトを成功させた」「〇〇%の売上を達成した」など、具体的な数値を交えることで、自分の能力や成果を裏付けることができます。

また、強みを伝える際は「その強みをどのように獲得したか」を具体的に説明するのがポイントです。過去の経験に基づいたエピソードを添えると説得力が増します。

4.入社意欲

入社意欲を伝える際には、「なぜこの会社で働きたいのか」という理由を具体的に説明する必要があります。たとえば「御社の〇〇な点に共感し、私の〇〇という経験を活かして、御社の発展に貢献したいと考えています」のように、筋道を立てて話すことで、熱意が伝わりやすくなります。

また事前に企業研究を丹念に行い、その企業の魅力や課題を理解している旨を伝えることで、入社意欲の高さをアピールできます。

5.締めの言葉

自己紹介の締めくくりは、最初の挨拶と同様に面接官の印象を左右する重要なポイントです。たとえば、自己紹介の内容を踏まえて会社に貢献できる点や入社意欲を簡潔に伝えた上で、「本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました」という感謝の気持ちを述べて締めくくると、よい印象を与えられるでしょう。

6.自己紹介の例文

「現在、〇〇会社で営業を担当しています。前職でも営業部で3年間、新規顧客開拓を担当しておりました。特に新製品のローンチプロジェクトでは、新規顧客を20%増加させ、売上目標を120%達成し、高く評価されました。その経験から得られたプレゼンテーション能力と顧客対応能力活かし、御社の製品をより多くのお客様に知っていただくために貢献したいと考えています」

このように、転職面接における自己紹介では具体的な数字や実績、スキルと経験、入社後に貢献したいことを簡潔にまとめて伝えるとよいでしょう。

転職面接で自己紹介する際のポイント

転職面接で魅力を最大限にアピールするための、自己紹介のポイントを解説します。

簡潔にまとめる

転職面接での自己紹介の時間は限られています。その中で自分という人間の魅力を最大限に伝えるために、伝えたいことを「簡潔にまとめる」ことが重要になります。

簡潔にまとめる具体的な方法は、面接前に伝えたいことを箇条書きにして整理しておいたりアピールポイントを3つ程度に絞り込んだり、難しい言葉を避けて簡単な言葉を選ぶことなどが挙げられます。

第一印象を意識する

面接官は多くの応募者と面談するため、一人一人にかけられる時間は限られています。そのため、対面して最初の数秒で印象が決定づけられてしまう可能性があります。そのような面接の場面で良い印象を与えるためには、第一印象を意識することが大切です。

笑顔で挨拶をしたりハキハキと話すことはもちろん、姿勢を正す、目を見て話すのがポイントです。また、清潔感のある服装で、清潔な状態を保つことを心掛けましょう。

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自分の強みと募集要項の共通点を意識する

転職面接では、ただ自分のことを話すのではなく、企業が求める人物像と自分の強みを結びつけてアピールすることが重要です。

自分の強みと募集要項の共通点を意識することで、企業への貢献度をアピールしたり、面接官に入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなったり、他の応募者との差別化を図ったりできます。募集要項を徹底的に分析して、自分の強みを整理するようにしましょう。

事前に練習しておく

面接本番で緊張していると、普段できることでもスムーズに行えなくなる恐れがあります。そうならないように、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。たとえば、面接前に何度も練習することで、本番での緊張を軽減することができたり、伝えたいことが整理されてより簡潔に伝えられるようになったりします。

十分に練習することで自信を持って面接に臨めるようになるため、面接官に好印象を与えることも期待できるでしょう。

転職面接の自己紹介の場面でよくある質問例と回答例文

転職面接でよくある質問例3パターンに対して、それぞれOK回答とNG例文を紹介します。

「簡単に自己紹介してください」

「簡単に自己紹介してください」という質問は、面接の最初でよく聞かれる質問です。

OK回答例文

「〇〇と申します。前職では〇〇会社で営業の仕事を5年間担当しておりました。主な業務内容は、新規顧客開拓と既存顧客への営業で、年間売上目標を120%達成した実績があります。強みは、顧客とのコミュニケーション力です。お客様のニーズにあった製品をご提案することで、高い顧客満足度を実現してきました」

NG回答例文

「〇〇と申します。大学を卒業してからずっとこの業界で、営業の仕事をやってきました。趣味は映画を見ることや旅行に行くことです。あと、色々なジャンルの本も読みます」

このように、具体的な実績や強みが不明確で、企業への志望動機が伝わらない回答はNGです。1分程度で話せるように、事前にアピールポイントを簡潔にまとめておくようにしましょう。

「自己PRを交えて自己紹介してください」

前述の簡単な自己紹介よりも、実績や強みを強調した回答例文です。

OK回答例文

「〇〇と申します。前職の〇〇会社では、グラフィックデザイナーとして3年間勤務し、デザイン制作で年間300点以上のバナーデザインを手掛けました。特に季節ごとに作成したバナーでは、ターゲット層に合わせた視覚的な訴求力を意識し、クリック率を15%向上させた実績があります。ツールはAdobe Photoshopをメインに使用し、色彩理論に基づいたデザインを得意としています」

NG回答例文

「〇〇と申します。デザインの仕事をしていて、色々なデザインを手掛けてきました。たとえばロゴデザインとかWebデザインとか、あとは少しだけプログラミングもできます。新しいものに興味があって、常に新しいデザインを勉強しています」

このような回答は、過去に手がけてきた仕事内容が不明瞭で、自身のスキルや業務に関する強みを具体的に説明できていないためNGです。

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「志望動機とあわせて自己紹介してください」

企業への入社意欲を伝える志望動機を加えた、自己紹介の回答例文です。

OK回答例文

「〇〇と申します。前職のIT企業では、法人向けの企業に提案し、契約件数で部門トップの成績を収めたことがあります。お客様との信頼関係構築には自信があり、高い顧客満足度を実現してきました。御社の新しいSaaS製品に大きな可能性を感じており、私の営業経験とコミュニケーション能力を生かして、売上拡大に貢献したいと考えています。御社の企業理念に強く共感しており、私もその一員として共に成長していきたいです」

NG回答例文

「〇〇と申します。ずっと営業の仕事をしてきて、色々な商品を販売してきました。お客様と話すのが好きで、色々な人とコミュニケーションを取るのが得意だと思います。御社は業界で有名な会社なので、ぜひ一度働いてみたいと思っていました」

このように、「業界で有名な会社なので」という漠然とした志望動機では、その会社で働きたいという強い意志が感じられません。自己PRにも熱意が感じられず、NGです。

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転職面接の自己紹介で失敗しないためのコツ

転職面接の自己紹介で失敗しないためには、事前準備が欠かせません。面接時間は限られているので、自己紹介は1〜2分で話せるように簡潔にまとめて練習しておきましょう。また、自己紹介でアピールするべきポイントは、過去の経験と実績、スキルや強み、志望動機、入社後の抱負です。数字や具体的なエピソードを盛り込み、企業分析を重ねて企業との関連性を意識してください。

面接本番では、自信を持ってハキハキとした声で話すように心掛けましょう。これらのポイントを押さえれば緊張して上手く話せないといった事態を回避でき、面接官に良い印象を与えられます。

事前準備をして、転職面接の自己紹介で好印象を与えよう

この記事では、転職面接の自己紹介の仕方や、例文、ポイントについて紹介しました。面接で自己紹介が求められるのは、会話のきっかけ作りや、面接官が応募者の人柄やコミュニケーション能力などを把握するためです。面接は時間が限られているため、事前に自分の強みや実績をまとめて練習を繰り返し、自信を持って挑んでくださいね。

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ライター Matsuo
ライター|元プログラマー
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

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