あなたは雨が好きですか?
私は嫌いでした。洗濯物が乾かない。湿気で髪がまとまらない。子供たちが外で遊べない。ウォーキングができない。そもそも、気分が乗らない。考えれば考えるほどマイナス要素ばかりで、特に梅雨の季節になると否応なくテンションが下がっていました。
そもそも、どうして雨になると気分が落ち込むのでしょう。これは医学的に証明されていて、気圧が不安定で自律神経のバランスが乱れやすくなること、日照時間が短くなり、精神状態を安定にするセロトニンの分泌量が低下することなどが原因です。やる気スイッチがオフになるのは自分だけじゃない。同じように感じる方は多いのです。
でも、そのたびに生まれていた、「もったいない」という負の感情。有限な時間がダラダラと過ぎていくのがもどかしく感じていました。雨でも晴れやかに過ごせたらいいのに。朝起きて、雨音や雨景色にげんなりする、このルーティンにさよならできたらいいのに。
だから、私は決めました。雨という事実が変えられないのなら、素直に受け入れて、雨の日ならではの過ごし方を楽しめばいいのではないかと!
今回は、梅雨の時季にこそ取り入れてほしい晴れやかに過ごす方法を、【行動編】と【思考編】でご紹介します。
【ジメジメ対策:行動編】
一般的には雨の日は室内で過ごすことが多いですよね。お出かけやアウトドア好きさんにとっては残念ですが、これを機にインドアも楽しんでみませんか。ご紹介するのは、おうち時間が大好きな私が実際に行っている雨の日の過ごし方です。
①プチ掃除をする
おうち時間の定番ともいえる掃除は、綺麗になるだけではなく、気分をスッキリさせる効果があります。
ガッツリではなくプチにしたのは、こまめにやることで達成感を味わう回数が増やせるから。少しずつ進めると年末まで持ち越さずに済むので心にゆとりが生まれ、快適な空間はリラックス効果と心身の健康にもつながります。私はつい最近、トイレをピカピカに掃除しました。壁も床も天井も無心で磨いたら、爽快感でいっぱいでしたよ。掃除は体を動かすので、運動不足も解消されて一石二鳥です。
掃除の一環ですが、プチ断捨離もおすすめ。整理整頓すると、持ち物の有無が把握できて二重に買わなくて済んだり、自分にとって必要かを見極められるなど、メリットがたくさん!結果、無駄遣いが減るのでお財布にも優しいですね。
②フルーツシロップをつくる
フルーツシロップは、つくって楽しい、眺めてかわいい、食べて美味しいと三拍子揃っていて、おうち時間にピッタリな活動です。
手順はとても簡単。
1.保存容器を煮沸消毒する
2.フルーツと氷砂糖を入れる
3.約1~3週間漬け込む
たったこれだけなので、お子さまと一緒に楽しむのもいいですね。氷砂糖はゆっくりと溶けるので果実の風味をしっかりと引き出してくれますし、少しずつ完成へと近づく様子を観察するのも一興!カラフルな瓶を並べるとフォトジェニックな写真も撮れますよ。
使うフルーツは旬を意識しても、冷凍フルーツでもOK!りんごとキウイ、オレンジとレモンなど、いくつか混ぜてオリジナリティを出すのもおすすめ。お酢を加えればフルーツビネガーにもなります。ヨーグルトにかけたり、炭酸水で割ったり、かき氷にも合うので夏に最適です。
③ちょこっとだけ視界を変える
ほんの少しでもなにかを変えると気分は変わるもの。家具の移動など大がかりなものではなく、ちょっとだけ、視界に移るものを変えてはどうでしょう。
たとえば、私はいつも座る場所から見える位置にフォトフレームをひとつ置いていて、雨の日のように気分が上がらないときに中身を変えています。あるときは高校の親友たちとの旅行の写真を。あるときは心ときめいたスイーツの切り抜きを。最近は、愛犬の子犬の頃のやんちゃな一枚を。1分もあればできる行動が、なぜか気持ちを前向きにしてくれるのです。
いつもと違う空間が新鮮に感じられて、ジメジメ気分を振り払ってくれるのかもしれませんね。懐かしさに心があたたかくなったり、がんばろうと背中を押してもらえたり、いろんな感情に出会えるのも楽しみのひとつです。
【ジメジメ対策:思考編】
ここからは思考編をご紹介します。
なにも準備は要らないので、気軽に試してみてください。
①雨の良さを思い出してみよう!
思い切って、雨へのマイナスなイメージを捨ててみませんか。
ある日、私は息子にこう聞かれました。「ママはなんで雨が嫌いなの?」私はもっともらしい理由を述べましたが、直後に息子はこう言ったのです。
「僕も外で遊べないの嫌だけど、雨が降るとカエルが喜ぶよ。あと、虹が見れるよ」
はっとさせられました。そうだ、雨って悪いことばかりじゃない。
恵みの雨という言葉があるように、農家さんは雨がないと大変です。そして、農家さんが頑張ってくれるから私たちは美味しい食材にありつけます。ダムの貯水率も減ると困りますよね。雨が私たちの生活を支えてくれているのです。
梅雨で気分が晴れないときは、視点を変えて雨の良さを思い出してみましょう。きっと、感謝の気持ちが心を上向きにしてくれます。
②雨の日ボーナスを敢行しよう!
士気を高めるために、雨になったらプチご褒美というルールを設けてみましょう。
私は、夕方までに雨が降ったら、就寝前にアイスを1個食べようと決めています。冷凍庫にお気に入りのアイスを忍ばせて、いまかいまかと出番を待ちわびる。普通は雨が降ると項垂れてしまうのに、ご褒美がもらえると思うとその登場が嬉しくなるなんて、まるでかわいい魔法のよう。
晩酌にチューハイ1本追加、スキンケアにお高めのパックを使うなど、考えるのも楽しいのがこのボーナスのいいところ。梅雨の季節はご褒美のチャンスがたくさんあるので、さらにワクワクしちゃいますね。
きっかけはSHElikes/私が前向きになれた理由。
行動も思考もちょこっと変えることで、梅雨というジメジメな季節もモチベーションを上げられるというヒントが少しでも伝わったのなら嬉しいです。
でも、かつての私はそんな考え方からはほど遠くて、後ろ向き一直線でした。そんな私が良くも悪くも自分次第だと思えるようになったのは、SHElikesのおかげかもしれません。
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最近の私は、外界の喧騒を消す単調な雨音が響く部屋で、パソコンに向かって勉強に励む時間が大好きです。叶えたい夢も見つけることができました。
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出典:医療法人社団和会 新宿コアクリニック | 梅雨とうつについて | 2023年6月20日
出典:全日本氷糖工業組合 | 氷砂糖でてづくりライフいろどりライフ
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 aohiさん)
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