Webデザイナーがコーディングできない場合どうなる?活躍する方法を解説!

Webデザイナーがコーディングできない場合どうなる?活躍する方法を解説!

「Webデザイナーとして仕事をするなら、コーディングのスキルも必要?」と疑問に思っている方は多いようです。結論から述べると、Webデザイナーがコーディングできなくても大丈夫です。ただし、コードをゼロから書くのが不要な場合でも、デザインをするうえでHTML・CSS・JavaScriptの基礎知識はあったほうがよいでしょう。

本記事では、Webデザイナーがコーディングできなくても大丈夫な理由やコーディングできないことで起こり得るリスク、コーディングスキルなしで活躍する方法を解説します。さらに、コーディング知識を身につけるメリットも紹介するので、Webデザイナーを目指す方は参考にしてください。

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Webデザイナーがコーディングできなくても大丈夫な理由

そもそもコーディングとは、Webサイトなどを表示させるために必要なソースコードを書く作業を指します。コードを書かなくても活躍しているWebデザイナーは実在するため、コーディングができないからといって悲観的になる必要はありません。

しかし「本当にコーディングできなくでも大丈夫?」と不安に思う方はいるでしょう。まずは、Webデザイナーがコーディングできなくても大丈夫な4つの理由を紹介します。

  1. Webサイト制作でコーディングとデザインは分業できる
  2. コーディング部分は外注できる
  3. コーディング不要のノーコードツールがある
  4. デザインのみの案件が存在する

1.Webサイト制作でコーディングとデザインは分業できる

Webデザイナーがコーディングできなくても大丈夫な理由として、近年のWeb制作で増えつつある分業制が挙げられます。

Webサイト制作の工程を大きく分けると、クライアントの要望や条件に合わせた企画・設計をする「プランニング」、企画に合ったデザインを制作する「デザイン」、Webサイトとして機能するシステムやデザインの実装を行う「コーディング」の3つがあります。

よって、コーディングとデザインは分業することができるので、企業や案件によってはコーディングができなくても問題ありません。

2.コーディング部分は外注できる

例えばフリーランスとしてWeb制作の案件を受注する場合、デザイン制作のみを担当して、コーディング部分は外注するという方法があります。

コーディング部分を任せている時間は、他の案件を引き受けたり、幅広いスキルの習得に活かせたりするでしょう。

3.コーディング不要のノーコードツールがある

近年、「STUDIO」などのノーコードツールを利用する企業が増えています。ノーコードツールとは、HTMLなどのソースコードの記述なしにWebサイトやアプリを制作できるツールのことです。

ノーコードツールを使ったデザイン制作の案件は多数あります*1。そのため、ノーコードツールの操作を覚えることで、ノーコードツール使用の案件に対応できるようになるでしょう。

4.デザインのみの案件が存在する

Webデザインの案件はデザインからコーディングまで含むものもありますが、デザイン制作のみの案件もあります。例えば、ロゴデザイン制作、広告バナー制作、パンフレットデータ制作といったコーディングスキルを求めていない案件です。

コーディングスキルがない場合、デザインのみの案件を複数こなすために制作時間の短縮を目指せるとよいでしょう。

Webデザイナーがコーディングできないと起こり得る問題

Webデザイナーはコーディングができなくても活躍できますが、コーディングの基礎知識は身につけておいたほうがよいでしょう。コーディングがまったくわからないと、以下のような問題が起こる可能性があります。

それぞれの理由を詳しく解説します。

実装不可能なデザインをしてしまう

Webデザイナーにコーディングの知識がまったくないと、実装不可能なデザインや、コーディングに工数がかかるデザインを作ってしまう可能性があります。

実装しにくいデザインはコーダーに負担がかかったり、すべて作り直しになってしまったりするリスクもあるので、実装可能なデザインの範囲を知っておく必要があります。

レスポンシブ対応しにくいデザインを作ってしまう

レスポンシブデザインとは、スマートフォン、パソコン、タブレットなど異なるデバイスの画面で最適なレイアウトにするデザインのことです。スマートフォンが普及した現在、Webサイトはレスポンシブデザインが主流になっています。

各デバイスに応じたデザインを実現するためには、HTMLやCSSの知識が必要になります。

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コミュニケーションコストが増える

Webサイト制作は、Webデザイナーが制作したデザインカンプをもとに、コーダーがデザイン実装を進めていきます。その際、コーディングを意識していないデザインだと、コーダーは何度もWebデザイナーに確認しなくてはいけません。また、「コーダー側の意図が理解できない」や「デザイナー側が要求を言語化できない」など意思疎通がしにくいこともあります。

コミュニケーションコストがかさむと非効率であるうえ、コーダーやクライアントに迷惑をかけてしまいます。

仕事が限定される

個人で仕事を探す場合、デザインのみの案件もありますが、Webサイト制作においては選択できる案件数が限られてしまうことも考えられます。

デザインのみの案件に限定されたくない人や、ディレクション業務も担いたいという人には、コーディングスキルの習得をおすすめします。コーディングができれば、より多くの仕事を引き受けられるため、キャリアを広げることにもつながるでしょう。

Webデザイナーがコーディングできなくても活躍する方法

コーディングができないWebデザイナーの場合、以下のような方法を取り入れることで活躍できる可能性があります。

これらを参考に、仕事の幅や自身の強みを広げていきましょう。

LP(ランディングページ)デザインを極める

コーディングができないWebデザイナーは、LP制作スキルを磨くのがおすすめです。LPとは、Web広告やリンクから流入してきたユーザーが最初に目にするページのことで、購買行動を促すことを目的としています。

商品・サービスの購入や登録につなげるための重要なページの制作なので、単価が5〜10万円以上*2の案件もあります。何ページも制作するWebサイトと比べて、LPは1ページなので、高度なコーディングスキルがなくても取り掛かりやすいと言えるでしょう。

デザイン制作の質とスピードを上げる

Webデザイナーとして活躍するためには、質の高いデザイン制作とスピード感が求められます。

例えば、5万円のLP案件で制作に50時間かけた場合、時給に換算すると1,000円です。より多くの案件をこなしていくには、スピードを上げる必要があります。また、継続して案件を獲得するには、デザインの質を上げてクライアントの評価を得ることも重要です。

単価アップや好条件の案件獲得を目指すためにも、クオリティを担保しながら作業効率を意識するようにしましょう。

チームで案件に取り組む

デザイン業務のみに集中したい方は、フリーランスのWeb制作チームに入ったり、分業でWeb制作を進める企業に所属したりするのがおすすめです。Webディレクターやコーダーと協力することで、多くのWebサイトのデザインをこなしていくことができるでしょう。

ただし、チームで円滑に業務を進めるためには、最低限のコーディングの知識はあったほうがよいでしょう。

UI/UXデザインのスキルを身につける

WebサイトやLP制作において、UI/UXデザインのスキルが重視されることがあります。UXデザインは、ユーザーが製品やサービスの利用を通して得られる体験を設計することを指します。UIデザインはUXに含まれるものであり、ユーザーにとってわかりやすく、使いやすいデザイン(ユーザーとサービスの接点)のことです。

ユーザー目線を予測したレイアウトや配色の設計ができると、WebデザイナーとしてのキャリアアップやUI/UXデザイナーに転身する道も開けるでしょう。

Webマーケティングスキルを身につける

Webデザイナーの仕事は、Webサイトや広告バナー、LPなど集客に関わるデザイン制作の案件がメインです。そのため、マーケティング(売れる仕組み作り)のスキルがあると、ユーザーが購入したくなるデザイン設計や、認知から購入までの誘導を配慮したWebサイトが制作できるようになります。

集客やブランディングにつながるデザインを提案できるようになると、より幅広く仕事を受けられるようになるでしょう。

Webデザイナーにコーディングの知識があれば得られるメリット

Webデザインとコーディングは分業できます。しかし、Webデザイナーがコーディングの知識を身につけると、以下のようなメリットがあります。

コーディング知識があることで得られるメリットを具体的に紹介します。

デザインの幅が広がる

コーディングの知識を身につけることによって、Webデザインの実現可能な範囲が理解できます。HTML・CSS・JavaScriptなどの言語を使ってどのような装飾や動作ができるのか把握することにより、Webデザインのアイデアが広がるでしょう。

信頼度が上がる

Webデザインがどのように実装されるかを知ることによって、コードを記述しやすいデザインや、レスポンシブを考慮したデザインを提案できるようになります。さらに、見た目だけでなくコーディングに配慮したデザインを制作できることで、コーダーの工数の短縮や、コミュニケーションコストの削減につながります。

ストレスのないコミュニケーションは仕事を円滑に進められるうえ、信頼度の向上にもつながるでしょう。

キャリアアップするための選択肢が増える

Webデザイナーのなかには、コーディングができる人とできない人がいるため、コーディングができるとひとつの強みになります。より多くの案件に対応できるようになることから、Webデザイナーとして実績を積みやすくなるでしょう。

また、コーディングやマーケティングなど幅広い知識を身につけることで、Webディレクターへキャリアアップしたり、Webデザイナーとして独立したりと、キャリアアップの選択肢が広がります。

最低限のコーディング知識を身につける方法

コーディングの基礎知識は、書籍やアプリ・オンライン学習プラットフォームなどを活用して独学で身につけることも可能です。しかし、独学に不安がある方や不明点を講師に質問したい方、効率的に学習を進めたい方は、キャリアスクールの活用がおすすめです。

コーディングの知識を身につける方法はさまざまですが、学んだ内容はインプットするだけでなく、ポートフォリオ制作などを通してアウトプットして定着させることでより理解が深まります。

Webデザイナーはコーディングができなくても活躍できる

コーディングができないWebデザイナーでも、ノーコードツールを使ったり、コーダーと分業したりすることで活躍できます。しかし、Webサイトを中心にWebデザイナーとして仕事の幅を広げていくなら、HTMLやCSS、JavaScriptの基礎的なコーディング知識は必要となる場面があるでしょう。

また、Webデザイナーとして活躍したい方には、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)がおすすめです。SHElikesでは、Webデザイン入門・演習コースのほか、コーディングなしでWebサイトを制作できる「STUDIO」コースなど、全45以上の職種スキルが学び放題です。

Webデザイナーとしてスキルアップが目指せるさまざまなコースを用意しているので、興味がある方はお気軽に無料体験レッスンにご参加ください。

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※参考
*1:クラウドワークス「ノーコードの仕事検索結果 」より
※出典
*2:クラウドワークス「ランディングページ(LP)制作の仕事・求人を探す」より

ABOUT ME
ライター 島田 史
美容・医療・ビジネス分野などで活動中のフリーライター。 2016年よりライター活動を始め、2019年に個人事業を開業。 保有資格を活かして美容分野を中心に、多くのwebメディア等で、執筆・記事企画・美容記事監修・撮影・取材などを担当。 保有資格:日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ®︎、化粧品成分検定1級 化粧品成分上級スペシャリスト、一般社団法人 薬機法医療法規格協会YMAA認証マーク取得、など
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。