Excel(エクセル)の資格・検定おすすめ5選!試験内容や難易度など特徴を解説

Excel(エクセル)の資格・検定おすすめ5選!試験内容や難易度など特徴を解説
ABOUT ME
ライター 山吹あや
地方国立大学教育学部を卒業後、小中学校教員として11年間勤務。息子とダウン症の娘の子育てとの両立のため、現在は教員を退職しWebライターとして活動中。整理収納アドバイザー2級、教員免許状を保有。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

さまざまな業種で幅広く利用されているExcelは、ビジネスシーンでは欠かせないツールのひとつです。

そんなExcelについて、「普段使っているけど、使いこなせている自信がない」「もっと活用できるようになりたい」とお悩みの方もいるでしょう。自分のレベルを知りたい場合やスキルアップを目指したい場合は、Excelに関する資格取得を目指すのがおすすめです。

今回はExcelに関するおすすめの資格や検定を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

Excelの資格・検定おすすめ5選

Excelの資格や検定でおすすめなのは、次の5つです。

それぞれの資格や検定について、概要を紹介していきます。

1.MOS(Microsoft Office Specialist)

Microsoft社による公式の資格で、Microsoft Officeの製品ごとに試験科目が設定されています。Excelの試験は「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」の2つに分かれており、特別な受験資格はないためどちらからでも受験可能です。

一般レベル

一般レベルは、Excelの基本的な操作が理解できている人向けの資格です。Excelの主な機能を使い、書式設定や数式の作成、テーブル機能、グラフの作成などに関する課題が出題されます。

受験料一般価格:10,780円
学割価格:8,580円
試験時間50分
試験方法コンピュータを使った実技試験(CBT)

上級レベル(エキスパート)

上級レベル(エキスパート)は、より高度な機能を利用できる人向けの資格です。ピボットテーブルなどを活用したデータ分析や評価、条件付き書式の設定、マクロの作成や編集など、さまざまなデータ処理に関する課題が出題されます。

受験料一般価格:12,980円
学割価格:10,780円
試験時間50分
試験方法コンピュータを使った実技試験(CBT)

2.Excel表計算処理技能認定試験

株式会社サーティファイによる認定試験で、Excelを使って実務を進めるための実用的な能力を測定・評価されます。1級・2級・3級に分かれており、1級が最も難易度が高い資格です。公式テキストと問題集があり、学習時間の目安やモデルカリキュラムも示されているため、資格取得に向けて効率的に学習を進められるでしょう。

3級

3級は、ビジネスシーンを想定し、素材データから分析表などの完成物を作成する実技試験が行われます。

受験料6,100円
試験時間実技試験:60分
試験方法随時試験会場での会場受験、またはリモートWebテスト

2級・1級

2級と1級は、実技試験に加えて知識試験も行われます。

受験料2級:7,200円
1級:8,100円
試験時間知識試験:15分
実技試験:90分
試験方法随時試験会場での会場受験、またはリモートWebテスト

3.日商PC検定(データ活用)

日本商工会議所・各地商工会議所が実施している検定で、Excelの基本的な操作から指導的な立場で必要な知識・技能まで、幅広いレベルに対応しています。2級と3級については、公式テキストと問題集も出版されています。

Basic(基礎級)

Excelの基本操作について、企業での実務に対応できるレベルの内容が出題されます。

受験料4,400円
試験時間実技試験:30分
試験方法試験会場のパソコン等を利用して、試験の自動実行プログラムおよび試験問題を、インターネットを介しダウンロードして実施

3級

3級では、データ活用に関する基本的な知識が問われます。実技試験では、Excelを使用したデータベースの作成や集計、分類、並べ替え、計算、グラフ作成などに関する内容が出題されます。

受験料5,500円
試験時間知識試験:15分
実技試験:30分
試験方法試験会場のパソコン等を利用して、試験の自動実行プログラムおよび試験問題を、インターネットを介しダウンロードして実施

2級

2級では、データ活用に関する実践的な知識が問われます。実技試験ではExcelを使用した最適なデータベースの作成や、適切な分析方法などに関する内容が出題されます。

受験料7,700円
試験時間知識試験:15分
実技試験:40分
試験方法試験会場のパソコン等を利用して、試験の自動実行プログラムおよび試験問題を、インターネットを介しダウンロードして実施

1級

1級は、より専門的で高度な知識や技能が必要になります。自分で課題やテーマを設定し、業務データベースの作成・分析から今後の戦略・方針などの立案まで、総合的なデータ活用力が問われます。

受験料11,000円
試験時間知識試験:30分
実技試験:60分
試験方法試験会場のパソコン等を利用して、試験の自動実行プログラムおよび試験問題を、インターネットを介しダウンロードして実施

4.VBAエキスパート(Excel)

株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施している、ExcelのマクロやVBAのスキルを証明する資格試験です。マクロの読解や記述能力を診断する内容で、基礎レベルである「ベーシック」と、より高度なレベルの「スタンダード」の2つの資格があります。

特別な受験資格はなく、どちらからでも受験可能です。公式サイトにはサンプル問題も掲載してあるので、問題のレベルを見てどちらを受験するか決めてもよいでしょう。

受験料ベーシック:13,200円
スタンダード:14,850円
試験時間50分
試験方法コンピューター上で実施するCBT形式

5.情報処理技能検定試験

日本情報処理検定協会による検定試験で、表計算ソフトを活用するスキルや情報処理能力などの向上を目的としています。試験は4級から初段まで、7つのレベルに分かれています。基本的な操作方法が問われる4級から、高度なデータ処理が求められる初段まで、自分の目指すレベルに合ったものを受験可能です。

受験料4級:1,800円
3級:2,300円
準2級:2,600円
2級:2,800円
準1級:3,100円
1級:3,300円
初段:5,300円
試験時間4級:20分
3級〜初段:30分
試験方法団体受験を原則とするため、個人受験を希望する場合は問い合わせが必要
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Excel資格を取得するメリット

Excelに関する資格を取得する主なメリットは、次の3つです。

それぞれについて解説していきます。

スキルアップにつながる

資格取得に向けてExcelの基本的な操作やビジネスでの活用方法を学ぶことは、自身のスキルアップにつながります。Excelを使ってデータの集計や分析などができるようになれば、仕事で活用できる範囲も広がり、効率的に業務を進められるようになるでしょう。

資格取得のために勉強することは、Excelについて網羅的に学ぶことにつながります。最初は難しいと感じていた関数やマクロなどの応用操作も、体系的に学んでいくなかでだんだんと理解できるようになっていくでしょう。

就職・転職時のアピールポイントになる

Excelに関する資格を取得すれば、就職や転職の際に自分のスキルを明確にアピールできます。ただ「Excelが使えます」と言っただけでは、どの程度のレベルで使えるのかが相手に伝わりません。

資格を取得していれば、採用する側からしてもどのくらいのスキルを持っているのかがイメージしやすくなります。自分のExcelに関するスキルを証明できれば、就職や転職の際の強みになるでしょう。

市場価値の向上が期待できる

Excelはさまざまなビジネスシーンで幅広く使われているので、資格を取得することで自分自身の市場価値の向上が期待できます。市場価値とは、社会や企業からどのくらい必要とされているかということです。

IT技術の成長が著しい昨今、Excelをはじめとした高いデジタルスキルをもった人材は、労働市場において需要が高まっているといえるでしょう。資格を取得してExcelを活用する高いスキルを持っていると証明することは、自分の市場価値を高めることにつながるでしょう。

Excel資格の選び方のポイント

Excelに関する資格取得を目指す際には、次の3つのポイントを意識して受検する資格を選びましょう。

それぞれについて解説していきます。

資格取得の目的を明確にする

Excelに関する資格にはさまざまな種類があるので、資格を取得することでどんな知識やスキルを身につけたいのかなど、まずは目的を明確にしましょう。基本的な操作方法を身につけたいのか、マクロや関数などの高度な活用方法を学びたいのかなど、目的によって選択する資格も異なってきます。

「就職や転職に向けてスキルアップしたい」「仕事のデータ処理で自動化できる部分を増やしたい」など、目的を明確にしてから取得を目指す資格を選びましょう。

難易度を考慮する

せっかく資格取得を目指すなら、自分のレベルに合ったものを選んだほうが、効率的にスキルアップできます。すでに基本的な操作は身についているのに初心者向けのレベルを選んでしまうのも、いきなり高度なレベルに挑戦して不合格になってしまうのも、どちらも非効率的です。

「自分のレベルがどのくらいかわからない」という場合は、過去問やサンプル問題を解いてみるのがおすすめです。簡単すぎるレベルや難しすぎて歯がたたないレベルは避け、少し難しいと感じるくらいの難易度のものを選ぶとよいでしょう。

取得費用と時間を確認する

資格取得のためには、当然ながら費用も時間もかかります。あれもこれもと欲張らず、今の自分は資格取得のためにどのくらいの費用と時間を使えるのかを冷静に判断しましょう。

試験の日はいつなのか、試験日までにどのくらい勉強しなければならないのか、今の生活では試験勉強にどのくらい時間を使えるのかなど、なるべく具体的に考えることが大切です。

Excel資格を活用するための注意点

せっかくExcelに関する資格を取得しても、取得後に実務で生かせなければ意味がありません。資格取得の際に身につけた知識やスキルは、日々の業務のなかでどんどん使っていきましょう。「この場面でも応用できそう」「別の業務にも生かせそう」など、実務のなかで活用していくと、さらに自身のレベルを高めることにつながります。

また、継続的なスキルアップを意識することも大切です。Excelは定期的にバージョンアップされて機能が追加されたり変更されたりするため、常に学ぶ姿勢を大切にしましょう。

Excelの資格を取得して、自分の市場価値を高めよう

Excelに関する資格を取得することで、自身のスキルアップや市場価値の向上につながることが期待できます。さまざまな種類や難易度の資格試験があるので、ぜひ自分に合うものを選んで挑戦してみてください。

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