Vtuberにおすすめのソフト・アプリ11選!ツールを使用する際の注意点も紹介

Vtuberにおすすめのソフト・アプリ11選!ツールを使用する際の注意点も紹介
ABOUT ME
ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

無料で利用できる動画配信サービスが普及するなか、Vtuberとして活躍するクリエイターが増えつつあります。匿名性の高い配信活動ができるため、「自分でも発信してみたい…!」と考える方がいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、Vtuberにおすすめのソフトやアプリ、必要なツールなどについて解説します。Vtuberとして活動するには適切なソフトを使用する必要があるので、アバターを使った動画投稿やライブ配信に興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

そもそもVtuberとは

Vtuberとは「Virtual YouTuber(バーチャルユーチューバー)」の略語であり、デジタルアバターを使用して動画配信やライブ配信を行うクリエイターのことです。匿名で発信活動に取り組めることが魅力であり、2022年では20,000人*1以上の方がVtuberとして活動しているようです。

またVtuberには「投稿型」と「配信型」の二種類が存在します。具体的な意味は下記の通りです。

名称内容
投稿型録画・収録した動画を配信するVtuber
配信型ライブ配信を行うVtuber

投稿型と配信型によって使用するソフトは異なるので、自分が希望する発信スタイルにあったツールを使用しましょう。

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Vtuberの配信に必要なツール

Vtuberに配信に必要なツールは人によって異なりますが、一般的には下記の通りです。

名称使用用途
パソコン・スマホ配信・編集に使用する
Webカメラ被写体のトラッキングに使用する
トラッキングソフト被写体の動きの追従に使用する
ライブ配信ソフトYouTubeやTwitchなどに配信する際に使用する
動画編集ソフト録画したコンテンツの編集に使用する
マイク音声の出力に使用する

使用する機材やツールによっては、ライブ配信と動画編集の機能が搭載されているソフトも存在します。パソコンの内蔵カメラやマイクでもコンテンツは作成できますが、動きの追従精度や音質などにこだわる方は外部機材を購入する方が適切かもしれません。

自身の経済状況と相談して、必要な機材やツールを揃えてみてください。

Vtuberのアバター作成におすすめのソフト3選

それでは、Vtuberにおすすめのソフトを紹介します。まずはアバター作成におすすめの下記の3つを見ていきましょう。

それぞれの特徴を紹介します。

VRoid Studio

OSWindows:10以降
mac:11以降
料金無料
メリット完全無料で使用できる
直感的に3Dアバターを作成できる
デメリット個性的なアバター作成にはやや不向き

VRoid Studioは、テンプレートを元にアバターを作成できるソフトの一つです。CG制作のスキルが必要なく、直感的にキャラクターを作成できます。完全無料で利用できるので、コストを抑えたい方におすすめのツールといえるでしょう。

既存の型に沿ってアバターを制作するためオリジリナリティに欠ける印象派はあります。しかしアニメーション設定などは不要なので、CG制作の経験がない方はVRoid Studioで3Dアバターを作ってみてください。

参考:VRoid Studio

Blender

OSWindows:8.1以降
mac:10.13以降
料金無料
メリット完全無料で使用できる
本格的なアバター制作に対応
デメリット操作方法が複雑

Blenderは、完全無料で利用できる3DCGソフトです。オリジナルアバターを作りたい方におすすめのツールであり、自由度の高い編集作業ができます。そのため人型だけではなく、犬や猫などの動物キャラクターなども作成することが可能です。

ただしBlenderでアバターを作るには、3DCGに関する専門知識や高度なスキルが必要です。そのためBlenderは、3DCGでのアニメーション映像作品にも興味がある方におすすめのソフトといえるでしょう。

参考:Blender

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Live 2D

OSWindows:10/11
mac:v 11以降
料金単月プラン:2,288円/月
年間プラン:15,708円/年
3年間プラン:40,392円/一括
(フリープランあり)
メリット本格的な2Dキャラクターを作成可能
オリジナルアニメーションにも対応
デメリット有料

Live 2Dは、イラスト系のアバター作りに特化したソフトです。2Dアニメやスマホゲームなどでも使用されるツールの一つであり、ラフ(下書き)から本格的なキャラクターを効率的に作成できます。そのため、イラストを描くことが好きな方にぴったりのソフトといえるでしょう。

フリープランでも簡単なキャラクターは作成できるので、絵からアバターを作りたい方はLive 2Dをお試しください。

参考:Live 2D

Vtuberのライブ配信におすすめのソフト3選

次に、Vtuberのライブ配信におすすめのソフトを紹介します。

各ソフトによって特徴が異なるので、自分に適したツールを探してみてください。順番に解説します。

Animeze by FaceRig

OSWindows:10/11
mac:非対応
料金Basic:無料
Plus:$3.99/月
Pro:$9.99/月
メリット高品質なアバターを使用できる
トラッキング精度が高い
アバター作成にも対応
デメリットスペックの高いパソコンが必要

Animeze by FaceRigは、高品質なアバターを使用しながらライブ配信ができるソフトです。顔だけではなく全身のトラッキングにも対応しているので、キャラクターを使った「踊ってみた」などのコンテンツも作成できます。表情の認識精度が高く、さまざまな表現を実現できることがAnimeze by FaceRigの特徴といえるでしょう。

ただしAnimeze by FaceRigは高解像度のアバターを使用するため、スペックの高いパソコンが必要になります。しかし基本的な機能は無料で試せるので、ゲーミングPCなどを持っている方はAnimeze by FaceRigを試してみるとよいでしょう。

参考:Animeize

Wondershare DemoCreator

OSWindows:7/10/11(64ビットのみ)
Mac:v12/v11(Big sur)/v10.15(Catalina)/v10.14(Mojave)/10.13(High Sierra)
料金永続ライセンス:5,480円/一括
年間スタンダートプラン:2,980円/年
年間プレミアムプラン:3,980円/年
メリット直感的に操作できる
動画編集機能も搭載
デメリット一部有料
アバター作成はできない

Wondershare DemoCreatorは、動画編集やライブ配信、画面録画などの機能を備えたソフトです。搭載されているアバターを使用してライブ配信や画面録画ができるので、効率的にコンテンツを作成できるでしょう。ZoomやGoogle Meetなどのミーティングツールも活用できるため、ビジネスシーンでの活躍も期待できます。

またVRoid Studioで作成したアバターも使用できるので、オリジナルキャラクターでの配信も可能です。Vtuberとしての活動を手軽に始めたい方は、Wondershare DemoCreatorをお試しください。

参考:Wondershare

OBS studio

OSWindows:10/11
Mac:10.15以降(M2対応
料金無料
メリット完全無料で利用できる
録画機能を搭載
さまざまなプラットフォームに対応
デメリット操作方法がやや複雑
スペックの高いパソコンが必要

OBS studioは、完全無料で利用できるライブ配信ツールです。多くのクリエイターが利用しているソフトの一つであり、画面録画機能も搭載しています。そのため、ゲーム実況などを配信しているクリエイターにも利用されています。

ただしアバターを使った配信をするには、別のキャプチャーソフトを使用することが必要です。設定方法がやや複雑なので、初心者の方は使いにくいと感じるかもしれません。しかし無料で利用できる配信ソフトは少ないため、コストを抑えたい方はOBS studioの使い方を勉強してみましょう。

参考:OBS studio

Vtube配信におすすめのスマホアプリ2選

ここからは、Vtube配信におすすめのアプリを見ていきましょう。「REALITY」と「Mirrativ」の2つのスマホアプリについて順に解説します。

REALITY

OSiOS/Android
料金無料
メリットトラッキング精度が高い
他のユーザーと交流できる
デメリット自作アバターは使用できない
バッテリーの消費量が高い

REALITYは、自由な発信ができるライブ配信アプリです。最低限の設定だけで可愛いアバターを作成でき、Vtuberとして手軽に活動を始めることが可能です。配信だけではなくチャット機能を活用したユーザーとの交流もできるので、同じ趣味をもつ方を探す目的で発信する方もしばしば見られます。投げ銭制度も導入しているため、副収入を得たい方にもおすすめのアプリといえるでしょう。

参考:REALITY

Mirrativ

OSiOS/Android
料金無料
メリットゲーム配信に特化
パソコンでの配信も可能
デメリット自作アバターは使用できない
アプリが重い傾向かある

Mirrativは、ゲーム配信者に人気のアプリの一つです。アバターを使用した配信が手軽に行えるうえ、ギフトなどの投げ銭も採用されています。そのためMirrativを使用しているプロゲーマーもしばしば見られます。

前述で紹介した「OBS studio」を利用すればテレビゲーム・パソコンゲームも配信できるため、ゲームが好きな方にはぴったりのサービスといえるでしょう。ユーザーとの交流も可能なので、ゲーム配信系のVtuberに興味のある方は、Mirrativをお試しください。

参考:Mirrativ

Vtuberにおすすめの動画編集ソフト3選

ここでは、録画した映像の編集ができるソフトを紹介します。

上記の3つについて解説します。

Adobe Premiere Pro

OSWindows:10/11
macOS:v10.14以上
料金月々プラン(月々払い):3,828円/月(税込)
年間プラン(月々払い):2,728円/月(税込)
年間プラン(一括払い):28,776円/年(税込)
(無料体験あり)
メリット本格的な映像作品が作れる
Web上での情報量が多い
デメリット操作方法が難しい可能性がある
完全有料ソフト

Adobe Premiere Proは、Adobe社から提供されている動画編集ソフトです。本格的な編集機能を搭載しており、操作方法を覚えると高品質な作品を作れることが魅力といえます。テンプレートも充実しているので、一定の編集スキルがある方であれば質の高い動画を作成できるでしょう。

使用できる機能が多いため、使い方に慣れるまで時間がかかるかもしれません。しかし使い方を理解すると動画編集の副業などにもチャレンジできる可能性があります。動画を作る仕事にも興味がある方は、Adobe Premiere Proを利用するとよいでしょう。

参考:Adobe Premiere Pro

Final Cut Pro

OSWindows:非対応
macOS:12.6以上
料金買い切り型:45,000円(税込)/一括
メリット直感的に操作できる
色味の編集に強い
デメリット初期コストが高い
Mac専用

Final Cut Proは、Mac専用の動画編集ソフトです。動画の色調補正に強いことが人気であり、美しいグラフィックシーンの編集などに使用されています。操作画面が非常に見やすく、一定のスキルを勉強した方であれば感覚を駆使して動画を作成できるでしょう。

ただしFinal Cut Proは初期費用がやや高いソフトです。そのため人によっては購入しづらいかもしれません。しかしMacに特化したツールは少ないので、Macで映像を編集したい方は、Final Cut Proの無料体験をお試しください。

参考:Final Cut Pro

DaVinci Resolve

OSWindows:10/11
macOS:v10.14以上
料金基本使用料無料
買い切り型:42,980円(税込)/一括
メリット無料版でも高品質な編集が可能
カラーグレーディングに特化している
デメリットスペックの高いパソコンが必要
一部有料

DaVinci Resolveは、高品質な編集機能を無料で利用できる動画編集ソフトです。色味補正の「カラーグレーディング」に特化したツールでもあり、ハリウッドでも使用されているソフトの一つです。Web上にはDaVinci Resolveの使い方を解説したコンテンツが多く、独学でも操作方法を理解できるでしょう。

ただしDaVinci Resolveはパソコンへの負荷が大きいソフトなので、適切に使用するにはハイスペックPCが必要です。とはいえ無料で高品質な映像を作れるツールは多くないので、コストを抑えたい方はDaVinci Resolveを利用するとよいでしょう。

参考:DaVinci Resolve

Vtuber向けのソフトを使用する際の注意点

ここからは、Vtuber向けのソフトを使用する際の注意点を紹介します。具体的には「ソフトによって機能や料金が異なること」と、「スペックの高いパソコンが必要になる」の2点です。Vtuberとしての活動を始めたい方は、上記の2つを理解しておきましょう。順番に解説します。

ソフトによって機能や料金が異なる

一般的な動画編集と違い、Vtuber向けのソフトはツールによって機能が大きく異なります。例えば無料で利用できる配信ソフト「OBS studio」には編集機能がありません。そのため録画した映像を編集する際は、別の動画編集ソフトを利用する必要があります。

「Wondershare DemoCreator」は録画や配信、動画編集などに対応している一方で、アバター作成機能がないため自作キャラクターを使ったコンテンツ作成には不向きかもしれません。したがって使用できる機能と料金をしっかりと検討したうえで、自分にあったソフトを活用することが大切です。

スペックの高いパソコンが必要になる

ライブ配信や動画編集には、スペックの高いパソコンが求められます。理由は、パソコンへの負荷が大きい作業が必要になるからです。低スペックのパソコンでライブ配信をした場合、画面がカクカクしたりパソコンがダウンしたりする原因になります。スムーズに動画を編集するためにもパソコンのスペックは大切なので、適切な機器を使用することを推奨します。

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Vtuberが使用するソフトに関するよくある質問

最後に、Vtuberが使用するソフトに関するよくある質問を紹介します。

Vtuberのアバターの作り方は?

アバターの作り方は使用するツールによって異なります。例えば「VRoid Studio」であれば、髪型や目の大きさなどを選ぶだけなので、感覚的にアバターを作成できるでしょう。

「Blender」などCGソフトはモデリングやマテリアル、アニメーション設定など高度なスキルが必要です。そのため初心者の方には、直感的に使用できるソフトでのアバター作成をおすすめします。

下記の記事では、Vtuberアバターの作り方について詳しく解説しています。使用するキャラクターの作成方法が知りたい方は、こちらも参考にしてください。

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モデリングにおすすめのソフトは?

本格的なモデリングを希望する方は、「Blender」や「Live 2D」を使用するとよいでしょう。どちらのソフトも高度なモデリング機能を搭載しています。ただしモデリングには一定のスキルが必要です。2D・3Dによってもやり方が異なるので注意しましょう。

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自分にあったソフトを使ってVtuberとして活動してみよう!

Vtuberとして活動するには専用のソフトやツールを使用する必要があります。配信ソフトや動画編集ソフトによって料金や機能、操作性は異なるので、無料体験などを活用して自分にあったツールを活用しましょう。

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<出典>
*1:User Local「Vtuber(バーチャルYouTuber)、ついに2万人を突破(ユーザーローカル調べ)」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。