「Webライター初心者だけど、ライティングのスキルをもっと磨きたい」
「Webライターとしてもっと頑張りたいから、ライティングのコツが知りたい」
「Webライティングのスピードをもっと早めるためにはどうしたらいいんだろう」
このように悩んでいませんか?
本記事では初心者が押さえておきたい「ライティングのスピードを上げるコツ6つ」や「ライティングの質を高めるコツ9つ」、あわせて15のコツを解説していきます。また後半では、ライティングスキルを磨くコツも紹介しているので、ライター初心者で、ライティングのスキルを高めていきたい人はぜひ最後までお読みください。
ライティングの「スピード」を上げるコツ6つ
ライティングのスピードをあげるためには、以下の6つの方法が有効です。
- 目的に合った「文章の型」を身につける
- リサーチの段階で伝えるべき内容を意識する
- 文章ごとのゴールに向かって書き切る
- 校正・校閲は書き切ったあとに行う
- アプリやツールを活用する
- マニュアルがある場合は細部まで目を通して記憶する
それぞれ見ていきましょう。
目的に合った「文章の型」を身につける
ライティングのスピードを上げるために、目的に合った「文章の型」を習得するといいでしょう。たとえば、SEO記事で有効な文章の型は「PREP法」です。「PREP法」とは「P:結論」「R:理由」「E:具体的な例」「P:結論」という文章の型を指します。この文章の型にはめることを意識して書くだけで、読者が納得する文章を書けると同時に格段にライティングのスピードを高められます。
ライティングにはSEOライティングのほかに、セールスライティング、取材記事など多くの種類があります。それぞれの目的に合った文章の型を身につけると、執筆速度が上がっていくでしょう。
リサーチの段階で伝えるべき内容を意識する
リサーチの段階で読者に伝えたいことは何かを意識しておくことも、ライティングのスピードを上げるのに有効です。伝えるべき内容がうやむやになってしまうと、途中で何を書くべきなのかを見失って執筆が進まない可能性があるからです。
たとえば、「朝食は大事だ」という記事を執筆することになったとします。その際に「朝食はパン派かご飯派か」という調査記事を見ていたら結論をうまく結びつけることができません。結論に向かって自分が読者に何を伝えたらいいのかを明確にしてリサーチしなければ、読者が納得する文章を書けません。また書きたいことが分からなくなることで結果的に執筆スピードが落ちることにもなりかねません。リサーチの段階で、伝えるべき内容をはっきりさせておきましょう。
文章ごとのゴールに向かって書き切る
執筆速度を上げるために、文章ごとのゴールに向かって書き切る事も大切です。各ゴールを把握しながらリサーチを進めておけば、あとは各文章ごとの伝えたいメッセージを書いていくだけです。
先ほどと同様に「朝食が大事だ」というゴールを例にしてみましょう。このゴールに向かって、「体内時計を整えてくれるから」「朝食に含まれる糖分が脳を動かしてくれるから」「エネルギー代謝を上げるから」という3つの構成を組み立てたとします。それぞれの構成のゴールが明確になっていれば、あとはゴールに向かって例や理由を付け加えながら文章を組み立てていくだけです。文章ごとの伝えたい事柄に向かって書き切ることでスピードは必然的に上がります。
校正・校閲は書き切ったあとに行う
校正・校閲は書き終わった後に行いましょう。具体的に「校正」とは文章を通し読みして誤字脱字がないかを確認して修正することをいいます。また「校閲」は文書の事実に相違ないか、誤解を招く部分はないかを確認して直すことを指します。文章を何行か書き終えた後に校正・校閲を行いたくなりますが、結論にむけて書き上げていく際に文章を書き直すことが多々あります。文章を書き直すたびに校正などを確認していたら時間がかかります。まず初めに文章を全部書き上げて、その後に校正・校閲を行いましょう。
アプリやツールを活用する
アプリやツールを利用すると、ライティングのスピードをあげられます。たとえば、何度も同じ言葉を使用しないために「類語や同義語に言い換えてくれるツール」を活用してみたり、よく使う単語を「辞書登録」してみたりといった具合です。
また文章のアイデア出しとして生成AIツールを活用することもおすすめです。ただし、文章をそのままコピーすることは避けましょう。あくまでも文章の表現を広げるために利用することで、ライターとしてのスキルも高まるはずです。効率よく文章を書くためのツールは無料で利用できることが多いため、ぜひ活用してみましょう。
マニュアルがある場合は細部まで目を通して記憶する
ライティングをする際は各クライアントごとにマニュアルがある場合が多いため、細部まで目を通して覚えておくとよいでしょう。クライアントごとに言葉や表現方法に一貫性を持たせるために必要なトンマナ、執筆するうえで守るべきレギュレーションは異なります。クライアントが求める文章を速く書けるように、すみずみまでマニュアルを頭に入れておきましょう。
ライティングの「質」を高めるコツ9つ
ライティングのクオリティを高めていくコツが9つあります。
- 常にペルソナ(読み手)をイメージしながら執筆する
- 表や箇条書きで要点を簡潔に伝える
- 文章の因果関係を整える
- 信頼性が高い情報源から根拠を提示する
- 感情移入できるポイントを織り交ぜる
- 装飾の機能やイラストを活用する
- ひらがな・カタカナ・漢字の比率を調整する
- 理解があやふやな言葉は辞書を引く
- 一度書いた文章を時間をあけてから再度チェックする
一つずつ見ていきましょう。
常にペルソナ(読み手)をイメージしながら執筆する
ライティングの質を高めていくには、常にペルソナを意識して執筆することが大切です。たとえば、ライティングスキルについて執筆することになったと想定してみましょう。ライティング初心者であれば、「ライティングスキルを上げる方法」といった基礎的な部分を執筆することが読み手の知りたいことと合致するだろうと考えられます。
一方でライター活動をある程度行っている人からしたら、応用的な部分を知ることができないため、知りたいことが分からないで終わってしまう可能性が大いにあります。常にペルソナをイメージし、その人が知りたいと思っていることを伝えられるように執筆していくとよいでしょう。
表や箇条書きで要点を簡潔に伝える
表や箇条書きで要点を完結に伝えることも、ライティングの質向上につながります。文章を読んでいて、文字が多すぎて読むのをやめてしまったという経験がある人もいるかもしれません。文章だけだとどうしても視覚的にメリハリがないため、途中で読むのを離脱してしまう人もいます。
しかし表や箇条書きで要点がまとめられていたら、視覚的にもすっきりしますし、読者も大事な部分を整理しながら読み進めることができます。文章だけではなく、こまめに表や箇条書きで要点を押さえておくとよいでしょう。
文章の因果関係を整える
文章の因果関係が成り立っているかの確認も重要です。論理的で読者が理解しやすい文章を書くことをロジカルライティングといいますが、文章のつながりに違和感がないかを把握するためにロジカルライティングを身につけることはとても大切です。
ロジカルライティングなんて難しそうと思われる人もいるかもしれません。しかしロジカルライティングには「結論→理由→具体例→結論」で執筆するPREP法や「要点→詳細→補足」で書く逆三角形型といった、書く文章に応じた型があります。基本的に型にはめていけばロジカルライティングができるとともに、文章の因果関係を整えることも可能です。文章の流れを意識することで格段に文章の質も上がります。
信頼性が高い情報源から根拠を提示する
文章の質を高めるために、信頼性のある情報源から根拠を提示するようにしましょう。情報源として活用するのは主に厚生労働省や財務省といった国の機関や、多くの人が知っている信用性の高い有名な企業から情報源がいいでしょう。信頼性のある情報源から引用することで読者の納得感が得られますし、サイトそのものの信用性も高まります。個人ブログからの引用はしないようにしましょう。
感情移入できるポイントを織り交ぜる
文章内に感情移入できる点を入れておくと、読者は最後まで内容を読みたいという感情を持つでしょう。たとえばダイエットに関する記事を執筆することになったとします。その際にどちらの文章を読みたいと思うか考えてみてください。
- 痩せたいと思っている人にぴったりのダイエット方法を教えます。
- 「この夏は絶対にやせたくて、運動を頑張っているけどなかなか成果でない」 そんなあなたにぴったりのダイエット方法を教えます。
前者は痩せたいという願望だけで訴求していますが、後者はより具体的でより感情移入できるエモーショナルな文章になっています。後者の方がより共感されやすく、読者も最後まで読んでみたいと思わせる文章となっていることが分かるでしょう。読者の感情移入できる部分を折りませながら文章を執筆することで、読者の離脱を防げます。
装飾の機能やイラストを活用する
装飾の機能やイラストを活用すると、さらにライティングの質を高められます。たとえば重要な部分を太文字やラインを引くことで目立たせたり、その文章に関連するイラストを使うことでより読者が納得できるように挿入したりすることが挙げられます。
装飾などがない文章がずっと書かれていると文章にメリハリがないように見え、読みづらい文章になってしまいます。装飾やイラストを使うことで、文章に抑揚をつけられるとともに、大事な部分が一目瞭然で分かるようになります。文章のクオリティを高めるためにぜひ活用してみましょう。
ひらがな・カタカナ・漢字の比率を調整する
文章を読みやすくするために、「ひらがな:カタカナ:漢字」の比率を「7:1:2」にしておきましょう。以下の「全文ひらがなで書いた文章」と「漢字・ひらがなを織り交ぜて書いた文章」を比較してみましょう。
- このぶんしょうはりかいはできるものの、なんとなくよみづらさをかんじます
- この文章は理解できるものの、何となく読みづらさを感じます
比較してみると一目瞭然です。すべてひらがなでも読みづらくなっていることが分かります。おおよそ「ひらがな:カタカナ:漢字の比率を7:1:2」にしておくと読みやすくなることを押さえておくとよいでしょう。
理解があやふやな言葉は辞書を引く
理解ができていない言葉は必ず調べてから執筆しましょう。ライティングをする際、初めて知った言葉について執筆しなければいけないこともあります。理解ができていないまま執筆しても、読者に意味が伝わるはずがありません。自分の中で言葉の意味をきちんと頭に落とし込み、理解をしたうえで執筆するようにしましょう。
一度書いた文章を時間をあけてから再度チェックする
一度書いた文章は、時間を空けてから確認するようにしましょう。執筆をした際には読みやすいと思っていた文章が、後日再度読み返すと冗長的になっていることはよくあります。執筆直後ではなく、時間をあけて改めて確認することで、自分の文章を俯瞰的に読むことができます。執筆直後ではなく、1日ほど時間を空けて文章全体を確認していくとよいでしょう。
ライティングで読みにくいといわれる文章の特徴
ライティングで読みにくいと言われる文章には以下の6つの特徴があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
句読点の位置と数が適切でない
ライティングで読みにくいと言われる文章の一つとして「適切な句読点ができていない」ことが挙げられます。「句読点がない文章」と「句読点が多用されている文章」、「適度に句読点を配置している文章」の3つを比較してみましょう。
- 私はスーパーで買い物した後にデパートに行って洋服を買った
- 私は、スーパーで、買い物をした後に、デパートに行って、洋服を買った
- 私はスーパーで買い物をした後に、デパートに行って洋服を買った
句読点の位置や数によって文章の読みやすさが変わってくることが分かります。句読点は適度に用いて、自分で読み返した際に文章にひっかかりがないか確認しておきましょう。
1文が長くなりすぎる
文章が冗長だと読みにくい文章になってしまいます。例として「一文が長い文章」と、「一文を細かく区切って読みやすくした文章」を見ていきます。
- 私は朝早起きして散歩に出かけて、おいしそうなパンを購入して、家に帰ってパンを食べた後にスーパーへ買い物に出かけた。
- 私は朝早起きして散歩に出かけた。散歩中に見つけたおいしそうなパンを購入し、家に帰ってパンを食べた。パンを食べ終えた後、スーパーへ買い物に出かけた。
一文が長いと何が言いたいのか分からない文章になってしまいます。一文を適切な短さにすることで、一気に読みやすい文章に変わります。
言葉の意味が重複している
言葉の意味が重複していると文章の読みづらさが増してしまいます。たとえば、「あらかじめ予約する」や「まだ未対応の状態となっている」、「最も最速の」といった文章は、言葉の意味が重複しています。ついつい使いがちではありますが、読者に違和感を与えかねません。文章を読み直した際に、同じ言葉が繰り返されていないか確認しましょう。
同じ文末を繰り返す
同じ文末を使い続けるのも読みづらい文章の特徴といえます。例文をあげてみましょう。
「私はWebライターをしています。毎月クライアントから10本ほど記事を依頼されています。今月は13本依頼されています。」
「~ます」が3回並んでいますが、語尾が同じだと幼稚な印象を受けます。基本的に2回までは同じ文末を使ってもいいですが、3回以上使わないようにした方がよいでしょう。
文章の表現が統一されていない
文章の読みづらさを考えるうえで、文章の表現が統一されているかを確認しておくことも大切です。たとえば漢字の表記を統一したり、文体を「ですます調」にそろえたりといったことがあげられます。統一されていないことで読むときに無駄な労力がかかり、読者に負担を与えかねません。必ず表現に一貫性を持たせましょう。
指示語や接続詞が多用されている
指示語や接続詞を多用しないように注意しましょう。たとえば「先ほど述べた通り」や「それ」「あれ」といった指示語について考えてみましょう。とても便利な言葉ではありますが、使用すると「それ」が指しているものは何か、「前述」とはどの部分を示しているのか分からず、読者に負担をかけてしまいます。指示語や接続語は適度に使用することを心がけましょう。
ライティングスキルを「磨く」ためのコツ
ライティングスキルをより磨いていくためのコツは以下の4つです。
一つずつ見ていきましょう。
目的に合わせて「型」を身につける
ライティングスキルを磨くコツとして「ライティングの目的に応じた型を習得する」ことがおすすめです。ライティングにはSEOライティング、コピーライティング、インタビューライティング、セールスライティング(メルマガ)などたくさんの種類があります。
その種類ごとに型を決めておく形です。たとえばSEOライティングであればPREP法、セールスライティングでは「AIDMA法則」といった具合です。それぞれの文章の型を身につけることで格段にスキルが高まります。
書く量をとにかく増やす
ライティングスキルを高めるためには、とにかく文章を執筆して練習していくことが大切です。新しい文章の型を学んだり、本やサイトで素敵な言葉の言い回しを見つけたりした場合には、とにかく書いてみることがおすすめです。執筆はいわば実践のようなものです。自分が学んだ知識を実際にアウトプットすることで初めて、自分のスキルとして得ることができるのです。執筆量を増やして表現のレパートリーが増えていくことで、自分のライティングスキルが高まっていくのを実感できるでしょう。
さまざまな文章に触れる
さまざまな文章を読んでいくことも、自分のスキルを磨くためには有効です。文章に触れる機会の例として本やWebサイトなどが挙げられますが、電車内の広告や駅のポスターなど意外と自分の身近なところに文章に触れられる場所があります。多くの文章に触れることで、自分のライティング表現の引き出しを増やすことができます。自分の知らなかった言い回しや言葉を積極的に吸収して、自分のライティングの力として落とし込めるようにしていきましょう。
経験者から添削してもらう
ライティングスキルを磨くためには、経験者から添削してもらいアドバイスを求めるのがよいでしょう。自分でライティングしているだけでは改善点がみつからず、スキルを高めていくことに限界があります。しかしライティングの経験者に文章を添削してもらうことで、自分の直さなければいけない癖や新たな表現方法について学べます。
もらったアドバイスは必ずノートにまとめておき、以後同じ注意を受けないように気を付けることが大切です。経験者から学ぶことはたくさんあります。多くのスキルを盗む気持ちで添削してもらいましょう。
ライティングのコツを学んで、自分のスキルを高めよう!
今回はライティング初心者の人に押さえておいてほしい基本事項を紹介しました。15個のライティングのコツを踏まえながら、執筆活動を行っていきましょう。
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