プレイングマネージャーとは?役割や管理職との違い、必要なスキルを解説

プレイングマネージャーとは?役割や管理職との違い、必要なスキルを解説

プレイングマネージャーとは、現場での業務を行う「プレイヤー」とリーダーとしてチームのマネジメントを行う「マネージャー」を兼任する人材のことです。近年、企業ではプレイングマネージャーとして活躍する人が増えています。

キャリアアップの選択肢のひとつとして、プレイングマネージャーを目指す人もいるでしょう。本記事ではプレイングマネージャーについて、役割や必要なスキル、プレイングマネージャーが求められる背景などを解説します。

プレイングマネージャーとは

プレイングマネージャーとは、チームメンバーとして現場の業務に携わりながら、チームのマネジメントも行う人を意味する言葉です。最近、企業ではプレイングマネージャーとして活躍する人が増えています。

プレイングマネージャーの役割

プレイングマネージャーには、2つの役割があります。1つ目は現場での業務を行う役割。プレイヤーの一人として、個人の目標達成に向けて業務を遂行しなければなりません。

2つ目はマネジメントの役割です。マネージャーとしてチームの指揮・管理、メンバーの育成などを行います。チーム全体の目標達成へ向けて、メンバーへの働きかけや数字管理などのマネジメントをすることもプレイングマネージャーの仕事内容に含まれます。

このように、プレイングマネージャーの役割と業務では、個人の目標達成とチーム全体の目標達成の両方を目指した動きが求められるのです。

プレイングマネージャーと管理職の違い

管理職は、部署や課の責任者として部下のマネジメントを行う人です。組織としての方針決定、部下の数字管理や育成、仕事の割り振りや人員配置を行う立場です。そのため、基本的に管理職が現場で業務を行うことはないと考えてよいでしょう。

一方、プレイングマネージャーは管理職の役割に加えて現場での業務も行います。チームメンバーと同じように個人目標を持っており、自らの目標達成とチームの目標達成の両方に向けて動く必要があるのです。プレイングマネージャーと管理職の違いは、マネジメント業務だけを行うか、マネジメント業務とプレイヤーとしての業務の両方を行うかという点にあります。

プレイングマネージャーが求められている背景

近年、企業ではプレイングマネージャーを担う人が増えています。その背景には、以下の4つの理由があると考えられます。

  • 人材不足
  • 社会のグローバル化
  • 実力主義の潮流
  • 人件費削減

ひとつずつ解説していきます。

人材不足

一つ目の理由として、人材不足が背景にあると考えられます。昨今の日本では、少子高齢化などの影響による人材不足が叫ばれています。これまでは現場での業務とマネジメントを分けて人員配置をするのが一般的でした。しかし、人材不足の影響により役割分担をするのが難しい場面が増えてきました。

そのため、プレイヤーとマネージャーの両方を一人で担えるプレイングマネージャーが求められるようになったと言えます。

社会のグローバル化

グローバル化が進み、今まで以上に新しい情報や価値観に触れやすい時代になりました。それに伴い、世の中の変化のスピードは速くなったと言えます。例えば、近年ではITテクノロジーを取り入れた事業展開などもどんどん進歩しています。

そのため、企業にも変化への迅速な対応や柔軟性が求められるようになりました。現場の詳細を理解しているプレイングマネージャーがいることで、的確かつ速いスピードでの意思決定ができることでしょう。

実力主義の潮流

実力主義の潮流も、プレイングマネージャーが求められる理由の一つです。今まで当たり前とされてきた年功序列の考え方では、現場での経験を積んだ次のステップとしてマネージャーのポストが用意されていました。

しかし、現在では実力主義で評価を行う企業が増えています。現場での業務とマネジメントの両方をこなせる人は、それだけスキルが高い人だと言えるでしょう。プレイヤーとマネージャーをマルチに行える人は、組織に貢献できる人材として重宝されるようになったのです。

人件費削減

プレイングマネージャーが求められるようになったのは、1990年代初頭のバブル崩壊による景気後退も背景にあると言われています。バブル崩壊を機に経営難に陥った企業では、人件費削減のため大幅な人員整理が行われました。

人員を減らした状態で組織を維持するために、現場での業務で売上に貢献しながらマネジメントも行う人が必要となりました。その結果、現在でも一人で複数の役割を担えるプレイングマネージャーが重要視されるようになったのです。

プレイングマネージャーに必要なスキルや資質

プレイングマネージャーになるには、以下の5つのスキル・資質があるとよいでしょう。

  • リーダーシップ
  • コミュニケーションスキル
  • タスク管理能力
  • 意欲的な姿勢
  • バランスを維持する力

以下で具体的に解説するので、プレイングマネージャーを目指したい人はぜひ参考にしてください。

リーダーシップ

プレイングマネージャーには、個人の目標達成に加えてチーム全体の目標達成というミッションもあります。そのため、チームの目標達成に向けてメンバーを引っ張るリーダーシップが必要です。

一人ひとりが成果を発揮できるように率先して環境を整え、メンバーがモチベーション高く業務に取り組めるように働きかけられるとよいでしょう。

コミュニケーションスキル

プレイングマネージャーにはコミュニケーションスキルが欠かせません。マネージャーとして、チームメンバーはもちろんのこと、他部署のマネージャーや社内外の関係各所と意思疎通を図る場面が多く発生するためです。また、自らもプレイヤーとして業務に関わるメンバーやクライアントとやりとりをすることもあるでしょう。

あらゆる立場の人とのやりとりが日常的に発生するプレイングマネージャーにとって、コミュニケーションスキルは重要と言えます。

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タスク管理能力

プレイングマネージャーは、個人の業務と組織の業務を両立して遂行します。自分のタスクを管理しながら、チーム全体のタスクや、メンバーそれぞれの業務が順調に進んでいるかどうかも確認しなければなりません。そのため、タスク管理能力も必須と言えます。

複数の役割を一人で担うプレイングマネージャーは、その分やるべき業務や気にかけることも多くなります。いつまでに何をしなければならないか正確に把握し、漏れなく業務をこなす力が欠かせません。

意欲的な姿勢

個人の業務や目標に加え、チームの目標に向かってマネジメントも行うプレイングマネージャー。個人の業務で必要なスキルに加え、マネジメントスキルも必要になるため、知識やスキルを意欲的に身につける姿勢が大切です。

また、プレイヤーとしても積極的に業務に取り組んだり新たな学びを取り入れたりする姿勢を持つことで、他のメンバーにもよい刺激となることでしょう。意欲的な姿勢を持つプレイングマネージャーは、チーム全体によい影響をもたらすはずです。

バランスを維持する力

プレイヤーとマネージャーの両方をこなすプレイングマネージャーは、どちらか片方に偏ることなく、バランスを取りながら両方の役割を全うしなければなりません。そのため、バランスを維持しながら業務に取り組む力が必要です。

個人の業務に集中しすぎてマネジメントの業務が疎かになってしまっては意味がありません。どちらの役割も果たせて初めてプレイングマネージャーと言えるため、自らバランスを維持する力が大切になります。

プレイングマネージャーの能力を発揮させるためのポイント

ここまで解説してきたようなスキルを持つ優秀なプレイングマネージャーがいることで、組織にはよい影響がもたらされるでしょう。プレイングマネージャーが能力を発揮できるようにするためには、以下のポイントに気をつけるようにしましょう。

  • 業務量の調整
  • 評価基準の見直し
  • 組織内の環境整備・支援

理由とともに詳細を解説します。

業務量の調整

プレイヤーの業務とマネージャーの業務の両方を抱えるプレイングマネージャー。業務量が膨大になりすぎないよう注意することが大切です。例えば、プレイヤーの業務とマネージャーの業務をそれぞれどのくらいの比率で行うか、業務の割合をあらかじめ決めておくのもおすすめです。加えて、複数の業務があることから突発的に事案が発生する可能性もあります。そのような場合に備え、あらかじめ余白を持たせてスケジュールを組むとよいでしょう。

また、プレイングマネージャーはタスク管理能力に長け仕事が早い人が多いですが、他のメンバーにも仕事を割り振ることも大切です。そうすることで、自分の業務量が調整できることに加え、他のメンバーの成長や組織全体の活性化にもつながるでしょう。

評価基準の見直し

プレイングマネージャーは、個人の目標とチーム全体の目標を持っていることが多いでしょう。そのため、個人の目標は達成したがチームの目標は達成していない、あるいはその逆の状況になることも考えられます。その場合、どの目標を重視するかをあらかじめ決めておかなければ、プレイングマネージャーの評価は難しくなります。

評価基準を明らかにしておくことは、業務のモチベーションにもつながります。どの目標に対しどのような評価をするのか、定期的に基準を見直すとよいでしょう。

組織内の環境整備・支援

プレイングマネージャーが能力を発揮するには、組織内の環境整備も重要です。プレイングマネージャーは複数の業務を抱えています。上手くバランスが取れないと、マネジメント不足に陥る可能性もあるでしょう。また、プレイングマネージャーはプレイヤーとして優秀な人が担うことも多いため、マネジメント経験が浅い場合もあります。

研修を行ったりマニュアルを整えたりするなど、組織全体で働きやすい環境を整えることが大切です。そうすることでプレイングマネージャーが業務に集中しやすくなり、チームによりよい影響を与えられるでしょう。

プレイングマネージャーになるには

プレイングマネージャーになるには、複数ある自分の役割を漏れなく果たせるようになることが重要です。そのためには、タスク管理能力やそれぞれの業務で必要となる高いスキルを持ち合わせておく必要があります。また、それらのスキルを身につけたり研磨したりする意欲的な姿勢も大切です。

また、個人の業務に加えマネジメント業務も任せられる人は、それだけ業務を任せたいと思える信頼できる人だと言えます。普段からコミュニケーションを欠かさず、周囲との信頼関係を築くことも大切です。

スキルを高めたりコミュニケーションを意識したりするなどの正しい努力をすれば、プレイングマネージャーになるための道は十分に切り開けるでしょう。

スキルを身につけてプレイングマネージャーを目指そう

プレイヤーとしての業務をこなしながらマネジメントもできるマルチな人材は、組織にとってありがたい存在です。プレイングマネージャーは、今後も求められるポジションとなるでしょう。また、同時に複数のポジションを経験することで、自分自身の成長にもつながるはずです。

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ライター momoka
ライターを中心に活動中|HR業界営業→人事担当→ポータルサイト原稿制作を経てフリーランスに|最近はインタビュー・採用広報が中心。エッセイも書きたいです|SHElikesキャリアプランナー&ファシ, 広報 , 撮影
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

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