プログラミングやコーディング、ライティングの仕事に興味がある方のなかには、テキストエディタという言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、以下のように思うこともあるのではないでしょうか。
「テキストエディタとは何?」
「テキストエディタを使いたいけれど、どれがおすすめ?」
そこで、本記事ではテキストエディタの選び方と無料で使えるおすすめのテキストエディタ10選を紹介。また、テキストエディタの概要やメリットも解説します。
最後までチェックして、自分に合ったテキストエディタを見つけましょう。
テキストエディタとは?
テキストエディタとは、テキスト(文字情報)の作成や編集をするためのソフトウェアのことです。元々はソースコード(プログラミング言語で書かれた、コンピュータプログラムを表現する文字列)を書くために使われていましたが、現在はライティングやマクロの作成などにも活用されています。
テキストエディタはワードプロセッサ(ワープロ)と混同されることもありますが、それぞれの機能や役割は異なります。ワープロは原稿やレポートのような文書作成を目的としているため、文字の装飾やサイズと色の変更、行間やレイアウトの調整などが可能です。それに対し、テキストエディタはテキストの作成に特化しているので動作は軽いですが、ワープロのような豊富な機能は備わっていません。
テキストエディタとワープロの特徴やメリットとデメリットを把握し、ニーズに合わせて使い分けることが大切です。
テキストエディタを使用するメリット
テキストエディタを使うメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 動作が軽い
- 効率的に文章を編集できる
- プログラミングが楽になる
各メリットを詳しく説明します。
動作が軽い
テキストエディタを使用するメリットの1つは、動作が軽いことです。テキストエディタはテキストの作成や編集に特化したソフトなので、「Microsoft Word」のような機能が豊富な
ワープロと比べて動きが軽く、スムーズに作業を進められます。
また、テキストエディタは文字列データのみで構成されているため、ファイルのサイズは小さくなります。大量のファイルを扱うときやデータを転送するときに効率よく処理できるのもメリットです。
効率的に文章を編集できる
テキストエディタを使用すると、効率的に文章を編集できます。テキストエディタには文字の色分けやハイライト表示、文字の検索、置換などの機能があるため、文章の編集をスムーズに進められるでしょう。
テキストエディタによっては入力補助機能が備わっており、テキスト入力時に先回りしてキーワードを提示してくれます。効率よく文章の執筆ができるうえ、誤字脱字も防止できるでしょう。
プログラミングが楽になる
プログラミングが楽になることも、テキストエディタを使うメリットです。テキストエディタには、キーワードや頭文字を入力するとコードの候補が表示される機能やスペルミスに対してエラー通知が出る機能などがあるため、プログラミングのサポートをしてもらえます。
また、拡張機能を使うことで複数のファイルを連携させたり、ショートカットキーを登録したりもできます。ニーズに合わせてテキストエディタをカスタマイズすれば、作業効率が大幅にアップするでしょう。
テキストエディタの選び方のポイント
続いて、テキストエディタの選び方のポイントを紹介します。テキストエディタを選ぶ際は、以下の4点に着目してみてください。
- 使いたい機能が備わっているか
- 操作がしやすいか
- 日本語に対応しているか
- 有料か無料か
それぞれを詳しく見ていきましょう。
使いたい機能が備わっているか
まず、自分に必要な機能が備わっているか確認することが大切です。搭載されている機能はテキストエディタによって異なるため、使いたい機能があるか事前に把握しておきましょう。
たとえば、複数のテキストファイルから特定の文字列を出力する「grep」という機能や2つのファイルを比較する機能などは、ライティングやプログラミングに役立つでしょう。必要な機能を洗い出すことで、自分に適したテキストエディタが見つかるといえます。
操作がしやすいか
操作のしやすさも、テキストエディタを選ぶ際に着目したいポイントの1つです。動作速度や文字の見やすさ、カスタマイズのしやすさなどをチェックし、スムーズに作業できるかどうか確認しましょう。長時間の作業をする方は、目の疲れを軽減したりバッテリーを長持ちさせたりする効果が期待できるダークモードへの対応も要チェックです。
「操作しにくい」と感じるテキストエディタを選んでしまうと、作業効率や仕事に対するモチベーションの低下につながる可能性があります。複数のテキストエディタを実際に使用して比較し、自分に適したものを選ぶとよいでしょう。
日本語に対応しているか
テキストエディタを選ぶ際は、日本語対応の可否も確認しておくことが大切です。海外製のテキストエディタのなかには、日本語に対応していないものもあります。
英語に苦手意識のある方やプログラミング初心者の方などは、日本語対応が不可のテキストエディタを選んでしまうと使いにくく感じるかもしれません。日本語でテキストエディタを使いたい方は、対応言語をチェックしておきましょう。
有料か無料か
無料で使えるかどうかも、テキストエディタを選ぶにあたって把握しておきたいポイントです。機能性の高い無料のテキストエディタもあるので、無料版でも効率よく作業ができるでしょう。しかし、有料のテキストエディタは無料版と比べて動作の安定性に優れていたり、より便利な機能が備わっていたりします。たとえば、マクロを使った自動化やCSVファイルの編集などをするためには、有料のテキストエディタが必要でしょう。
まずは無料のテキストエディタを使用し、使用感や搭載されている機能を確認してから有料版を使うかどうか判断するのがおすすめです。
Windows向けの無料おすすめテキストエディタ5選
ここからは、おすすめのテキストエディタを紹介します。まずは、Windows向けの無料テキストエディタを見てみましょう。おすすめは以下の5つです。
- Visual Studio Code
- Notepad++
- サクラエディタ
- TeraPad
- Mery
それぞれの特徴を見てみましょう。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeは、マイクロソフト社が開発したテキストエディタです。便利な拡張機能がありニーズに合わせてカスタマイズできるため、コーディングやプログラミングを効率よく行えるでしょう。
リアルタイムで編集やデバッグ、アプリ共有ができる拡張機能もあり、ほかのユーザーとの共同作業ができます。個人での作業にはもちろん、チームでコーディングやプログラミングをしたいときにもおすすめです。
Notepad++
Notepad++は、Windowsに搭載されている「メモ帳」の代替として使われるテキストエディタです。海外製ですが日本語にも対応しているので、英語が苦手な方やプログラミングに慣れていない方でも使いこなせるでしょう。
動作が軽いため、プログラミングや文書作成をスムーズに進められます。UIがシンプルで、直感的に操作しやすいのも魅力です。
サクラエディタ
サクラエディタはWindows向けに作られた国産のテキストエディタで、日本語に対応しています。文字色や背景色、太字、下線の編集やキーワードヘルプ、入力補完など、便利な機能が豊富に備わっています。
複数のファイルから特定の文字列を抽出する「grep」機能も利用可能で、ライティングやプログラミングなど幅広いシーンで活躍するでしょう。ショートカットキーの編集や正規表現キーワードセットの追加など、カスタマイズ性の高さもポイントです。
TeraPad(テラパッド)
TeraPadは、シンプルで使いやすい国産のテキストエディタです。日本語に対応しているので、プログラミング初心者の方や英語が苦手な方でも使いやすいでしょう。
行番号表示や画面分割のような便利な機能が備わっているため、作業効率がアップするといえます。HTMLやCSS、JavaScriptなど、さまざまな言語に対応しているのも特徴です。
Mery
Meryはシンプルさを重視したテキストエディタで、Windows標準のメモ帳に似ています。見た目がすっきりとしており直感で操作しやすいため、初心者でも使いやすいでしょう。ソースコードや記事、日記など、さまざまな目的で活用できます。
HTMLやJava、PHP、SQLなどのプログラミング言語に対応しており、色分け表示も可能です。拡張機能もあるため、ニーズに合わせてカスタマイズすれば使い勝手がよくなるでしょう。
Mac向けのおすすめ無料テキストエディタ5選
続いて、Mac向けの無料テキストエディタを見ていきましょう。おすすめは以下の5つです。
- Brackets
- mi
- Nova
- CotEditor
- Sublime Text
各テキストエディタの特徴を詳しく紹介します。
Brackets
Bracketsは、PhotoshopやIllustratorを提供しているAdobe社が開発したテキストエディタです。HTMLやCSS、JavaScriptなどに対応しており、Webデザイナーやフロントエンドのデベロッパーの作業効率アップをサポートします。
ライブプレビュー機能があり、HTMLやCSSのコーディングをすると、リアルタイムでサイトプレビューを確認できます。ファイル検索やコードの整理などの拡張機能も充実しており、ニーズに合わせてカスタマイズできるのもポイントです。
mi
miはMac向けに開発された日本語テキストエディタで、テキストの編集作業を妨げないようインターフェースはシンプルに作られています。コーディングやWebページの作成、文章の執筆、ログ解析など、幅広い用途で活用できます。
左右分割表示や変更箇所の表示、縦書き編集、補完入力、ダークモード対応など、便利な機能が豊富に備わっているのも魅力です。処理の高速化を意識して作られているため、作業をスムーズに進められるでしょう。
Nova
Novaは、Macネイティブのウェブコードエディタを改良したテキストエディタです。HTMLやCSS、JavaScript、Python、Rubyなど、さまざまなプログラミング言語に対応しています。
コード補完やマルチカーソル、オーバースクロール、タグペアなど、便利な機能を搭載しているのも特徴です。拡張機能を利用すれば、言語モードサポートの追加やサイドバーの拡張、コードのバリデーション(入力値が正しい形式や範囲に合致しているかどうかの検証)などもできます。
CotEditor
CotEditorは、macOS用に作られたテキストエディタです。インターフェースはシンプルで洗練されているうえ動作も軽いため、初心者でも使いやすいでしょう。国産のテキストエディタなので、日本語に対応しています。
HTMLやPHP、Python、Ruby、Markdownなど50以上の言語に対応しているため、コーディングやプログラミングに活用できます。検索と置換や自動バックアップ、文字情報の表示、エディタの分割など便利な機能が備わっているので、作業を快適に進められるといえます。
Sublime Text
Sublime Textは、動作の軽さと洗練されたインターフェースが魅力のテキストエディタです。機能性に優れており使い勝手がよいため、コーディングやプログラミングを効率よく進められるでしょう。
APIやプラグインが豊富にあり、ニーズに合わせてカスタマイズできるのもポイントです。Mac向けのおすすめテキストエディタとして紹介していますが、WindowsやLinuxにも対応しています。
テキストエディタとは何か理解して、作業効率をアップさせよう
テキストエディタとは、テキストの作成や編集をするためのソフトウェアのことです。主にコーディングやプログラミング、ライティングなどに活用されます。ワープロと比べて機能は少ないですが、動作が軽いため、効率よく作業を進められるでしょう。
ひとくちにテキストエディタといっても、種類は豊富です。自分に必要な機能を把握したうえで各テキストエディタの特徴をチェックし、どれが自分に合っているか見極める必要があります。本記事で紹介したテキストエディタの選び方のポイントとおすすめのテキストエディタを参考にして、最適なものを選びましょう。
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