Webフレームワークおすすめ10選!Webアプリ開発に活用するメリットも紹介

Webフレームワークおすすめ10選!Webアプリ開発に活用するメリットも紹介
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ライター Matsuo
ライター|元プログラマー
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

Webアプリ開発にはWebフレームワークを使用するものの、そもそもWebフレームワークとは何かがわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、Webフレームワークの基礎知識やおすすめのWebフレームワークについて紹介します。

Webフレームワークとライブラリの違い

フレームワークとライブラリは混同されがちですが、似て非なるものです。まずライブラリは、自身が作成したプログラムに部分的に組み込んで利用する「部品」であり、Webアプリの特定の機能を拡張するのに役立ちます。一方、フレームワークはWebアプリの「枠組み」を提供するものであり、開発者はフレームワークで用意されたコードを修正したり、追加したりして利用します。

言い換えるとフレームワークを使用する場合、開発者は一定のルールに従ってプログラミングしなければならず、開発内容はフレームワークの機能に依存します。一方、ライブラリを使用する場合は、パッケージ化された機能を開発者の意図に応じて利用することができます。

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Web開発のフロントエンドフレームワークとバックエンドフレームワーク

Web開発におけるフロントエンドフレームワークと、バックエンドフレームワークの違いについて解説します。

フロントエンドフレームワーク

Web開発におけるフロントエンドフレームワークは、Webアプリの主にユーザーの目に触れる部分の開発を手助けするツールや手法です。開発者はコンポーネントを組み合わせたり、再利用可能なコードを使ったりすることで、効率的にWebアプリを開発できます。

また、フレームワークを利用することで、ユーザーが操作した際の応答速度が向上し、ユーザーインターフェースがより使いやすくなります。保守や拡張がしやすい構造で、変更や修正も簡単に行える点も魅力です。

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バックエンドフレームワーク

バックエンドフレームワークは、Webアプリのサーバーサイド部分の開発をサポートするツールです。主にデータ接続やユーザー認証、セキュリティなどの機能の開発効率を高めます。

Webアプリの中心となる部分を構築するための重要なツールであり、安全で効率的なサーバーサイドコードを開発するのに役立つフレームワークです。

Webアプリ開発フレームワークのおすすめ5つ – フロントエンド編

Webアプリ開発に欠かせないフロントエンドフレームワークの、おすすめ5つの特徴やメリットを詳しく解説します。

React

Reactは、Meta(旧Facebook)が開発したフロントエンドライブラリです。React.jsと呼ばれることもあります。ReactはWebアプリのユーザーインターフェースを構築するためのツールで、特にSPA(シングルページアプリケーション)の開発に適しています。

また、React Nativeという派生技術もあり、モバイルアプリの開発にも使われます。ReactはHTMLにアクセスすることに特化しており、既存のコードを書き換えることなく導入できる点も特徴です。

Angular

Angularは、Googleが開発したフロントエンドフレームワークです。Webやモバイル、デスクトップPCなど、さまざまなプラットフォームでのアプリ開発に利用できます。Reactに比べると注目度は低いですが、複数のプラットフォームに対応するプロジェクトや大規模プロジェクトでは有力な選択肢の一つです。

Vue

Vueは、Reactに次いで人気のあるフレームワークです。Reactと比べて学習コストが低く、使いやすいとされています。また、VueはAngularの良い部分を残して軽量化されたフレームワークでファイルサイズが小さく高速で柔軟性があり、開発者にとって魅力的なツールです。シンプルな構造であるため既存のプロジェクトへの導入が容易で、すぐに開発に活用できる点もメリットです。

Ember

Emberは2011年に登場したフレームワークで、MVCモデル(データ、処理、表示を分ける設計パターン)を基にしています。2015年にリリースされた安定版では、保守・再利用がしやすいと評価されました。学習コストは高めですが、使いこなせれば生産性が向上します。他のフレームワークに比べて人気は劣りますが、現在でも頻繁にアップデートされており、多くの大手企業で利用されています。

Backbone

Backboneは、軽量でありながらも機能が豊富で、自由度の高さが特徴のフレームワークです。部分的にMVCモデルを採用しており、Webアプリのコードを整理し保守性の向上に役立ちます。また、UnderscoreというJavaScriptの便利なライブラリ群に基づいており、必要に応じてライブラリを呼び出してアプリケーションを作成することが可能です。この他、SPAの開発にも適しています。

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Webアプリ開発フレームワークのおすすめ5つ – バックエンド編

Webアプリのサーバーサイドの開発を支える、バックエンドフレームワークのおすすめ5つを紹介します。

Express

Expressは、Node.js上で動作しJavaScriptを用いてサーバーサイドの処理を行うフレームワークです。日本語の情報が豊富なため初心者でも扱いやすく、学習コストが低いのが特徴です。シングルスレッドの特性を持ち、同時接続に強く高速な処理を可能にします。多くの企業や開発者に支持され、現在でも先端的なバックエンドフレームワークの一つとして注目されています。

Django

Djangoは、Pythonで作られたWebアプリ開発フレームワークです。Pythonの得意分野である機械学習やデータ分析にも対応しており、セキュリティが高く大規模な開発にも適しています。Webアプリ開発に必要な全ての機能を提供しており、セキュリティ対策も万全で、データベースの操作や認証機能の実装も容易です。一方で学習コストは高く、日本語の情報が少ないため初心者にはやや敷居が高いとされています。

Ruby on Rails

Ruby on Railsは、Webアプリの開発を効率化するためのフレームワークです。少ないコード量で多くの機能を実装できることが特徴です。ログインやデータベース管理などの一般的な機能がライブラリとして用意されているため、基本的な機能の開発にかかる時間を削減できます。また、Ruby言語の特性を活かしたコーディングスタイルにより、可読性が高く、開発チーム全体でのコードの統一性も保ちやすいです。

Laravel

Laravelは、PHPで開発されたMVCベースのオープンソースフレームワークです。2011年にリリースされ、日本でも多くの開発者に支持されています。Composerを使用したパッケージ管理システムにより、必要なライブラリを一緒にインストールするため開発効率が向上します。

日本語の情報も豊富で、エラーに遭遇した際にも解決しやすいでしょう。自由度が高く、学習コストが低いのもメリットです。一方で、開発者によってコードの書き方に差が出やすく、可読性が低下する懸念があります。そのため、大規模開発には向かない場合もありますが、多機能で開発効率が高いフレームワークとして高く評価されています。

Spring Boot

Spring Bootは、Java言語をベースにしたフレームワークです。TomcatやJettyなど、アプリケーションサーバー構築のサポートをする機能が組み込まれており、Webアプリの開発プロセスを効率化できます。

また、組み込みサーバーを使用することで外部サーバーの設定が不要になるため、テストやデプロイメント(ユーザーが使える状態にすること)もスムーズに行えるようになるメリットがあります。

Webフレームワークを使うメリット

Webアプリ開発に欠かせないWebフレームワークのメリットを詳しく紹介します。

開発スピードの向上

Webフレームワークには開発に便利なテンプレートやパーツが備わっています。フレームワークを使用することで、よく使われる機能の再作成の手間などが省け、開発スピードを向上させることができます。また、コーディングミスによるバグのリスクも軽減され、開発者がWebアプリの機能など本質的な部分により多くの時間を注げるようになるメリットがあります。

工数やコストの削減

Webフレームワークを利用することで、ゼロからアプリケーションを開発する必要がなくなります。また、Webフレームワークは保守性も高いため、不具合の改修やテストの工数も削減できます。これらのことからスピーディーな開発が可能となり、結果として開発プロジェクト全体のコスト削減につながります。

品質の安定化

Webフレームワークを使用する大きなメリットの一つは、品質の安定化です。フレームワークを使うことで開発者はバグやエラーが少なく、安定して動作するコードを書くことができます。また、セキュリティ対策もフレームワークによって提供され、アプリケーションの脆弱性を最小限に抑えられます。エラー処理や例外管理もサポートしており、予期せぬ問題に対応しやすい点もメリットです。

保守性の向上

Webフレームワークを活用することで、開発者はルールに従ってアプリケーションを作成します。その結果、コードを理解しやすくなり、アプリケーションの全体像を把握しやすくなります。これにより、大規模なプロジェクトでも品質や保守性の高まり、アプリケーションの維持管理がスムーズになります。

WebフレームワークはWebアプリ開発に必須!

この記事では、Webアプリ開発に適したおすすめのWebフレームワークの概要やメリットについて紹介しました。フロントエンドもバックエンドも、Webフレームワークを活用することで、ゼロから開発するよりも生産効率やWebアプリの品質向上が期待できます。Webアプリ開発には必須のツールと言えます。よく使用されているフレームワークについては、しっかり理解しておくことが大切です。

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