フリーランスエンジニアになるには?仕事内容や案件の探し方も解説

フリーランスエンジニアになるには?仕事内容や案件の探し方も解説
ABOUT ME
ライター Matsuo
ライター|元プログラマー
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

プログラミングに興味を抱き、エンジニアへの道を模索する中で、フリーランスとして働くことに憧れる方も多いのではないでしょうか。フリーランスエンジニアは自由度が高い一方で、企業の社員として働くこととは異なる苦労があります。この記事では、フリーランスエンジニアになるための手順や仕事内容、案件の獲得方法について解説します。フリーランスエンジニアへの一歩を踏み出す際に、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアの仕事内容や働き方

フリーランスエンジニアへのなり方がわからなかったり、周囲から「やめとけ」と反対されている方に向けて、フリーランスエンジニアの働き方や仕事内容をご紹介します。

フリーランスエンジニアの仕事内容

フリーランスエンジニアの主な仕事内容は、プログラミングやシステム開発です。主な案件の探し方は、フリーランスエンジニア向けのプラットフォームやSNSの活用があげられます。プロジェクトごとに自らスケジュールを組み、スキルアップと実績を積み重ねて、案件を獲得していきます。プロジェクトごとのクライアントのニーズに合わせて臨機応変な対応が求められます。また、クライアントとの円滑なコミュニケーションと、最新技術に対して常にアンテナを張り巡らせておくことも業務に欠かせません。

フリーランスエンジニアの働き方

フリーランスエンジニアの働き方には、主に3つのスタイルがあります。まず、常駐型はクライアント企業の現場で業務を行うスタイルで、作業場所と時間が決まっています。クライアント企業の現場で作業を行うため、コミュニケーション能力が求められます。次に在宅型は、オフィスに出社せず自宅やコワーキングスペース等で作業します。プログラミングのような成果物がある案件が多く、柔軟な働き方が可能です。最後に、サービス売り込み型は個人でサービスを開発し、収益を得るスタイルです。アプリを制作して広告収入や販売収入を得ることもできますが、高度なスキルが求められるため難易度は比較的高めです。

フリーランスエンジニアの年収

気になるフリーランスエンジニアの年収ですが、人材紹介サービスRelanceが実施したフリーランスエンジニアの実態調査によると、年収「500万円〜800万円」が29%で最も多く、「300万円〜500万円」も28%を占めています。*1 ただし、「1,000万円以上」は約9.8%と相対的に少ない傾向です。エンジニアの年収は経験や職種、プログラミング言語によっても大きく変動するため、一概に平均年収を算出できない実情もあります。

フリーランスエンジニアになるための具体的なステップ

フリーランスエンジニアになるためには、必要なスキルを習得して実務経験を積んだり、クライアントと信頼を構築したり、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、フリーランスエンジニアになるための具体的なステップと、開業に必要な事務的な手続きについて解説します。

スキルと専門知識を身につける

フリーランスエンジニアになるための第一歩は、プログラミング言語や開発ツールの習得など、必要なスキルと専門知識を身につけることです。オンライン学習サービスや専門書籍を活用したり、プログラミングスクールで学んだりして、実務能力を養いましょう。業界のトレンドや最新技術にも注目して、幅広い知識を持つことが大切です。

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実務経験を積む

フリーランスエンジニアとして案件を獲得するには、実務経験が欠かせません。そのため、未経験からフリーランスエンジニアを目指すのは難易度が高いでしょう。一度企業に就職してエンジニアとしての実務経験を積み、フリーランスに転向するのが近道です。また、オープンソースプロジェクトや個人プロジェクトに参加するなど、実際の業務に携わりながらスキルを磨くという手もあります。

ポートフォリオを作成する

自身のスキルや実績をクライアントにアピールする際の重要なツールであるポートフォリオは、フリーランスエンジニアの必需品です。過去に参画したプロジェクトや成果物、使用言語や得意分野をわかりやすくまとめ、実務経験の豊富さをアピールすることが大切です。Web上に公開することで信頼性を高めることができ、場合によってはクライアントからの直接依頼も期待できるでしょう。

開業や独立に必要な手続きを行う

フリーランスエンジニアとして働くためには、開業に必要な事務手続きを行う必要があります。まず事業を開始してから1ヵ月以内に、税務署に「開業届」を提出するのが基本です。また、クライアントと締結する契約書の内容や価格設定についても明確に定めましょう。スムーズに仕事を進めるため、コンプライアンスを遵守し、関係者には誠実な対応を心がけることが大切です。

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案件の受注方法を検討する

フリーランスエンジニアは、自ら案件を受注しなければ仕事がありません。そのため、フリーランス向けのプラットフォームを活用して、Web上で案件を探すことが一般的です。また、SNSやポートフォリオを通じて自己アピールし、クライアントから直接仕事の依頼を受けるケースもあります。自身の強みを把握し、自分に合った方法で案件を探しましょう対応しましょう。

フリーランスエンジニアの案件の探し方

ここでは、フリーランスエンジニアの案件の探し方のポイントや、求人情報の活用方法をご紹介します。

知り合いからの紹介

フリーランスエンジニアとして確実に案件を獲得する方法として、知り合いからの紹介があります。自身の職歴やスキルを理解している知り合いに、フリーランスに転向したいことを伝えることで、プロジェクトの情報を紹介してもらえる可能性が高まります。クライアントとの縁を大切にしながら仕事において高いクオリティを示せば、人が人を呼び新しい案件にも巡り合えるでしょう。

過去や現在の取引先

フリーランスエンジニアが案件を見つける効果的な手段の一つは、過去や現在の取引先からの情報です。クライアントとの信頼関係を構築できていた場合、リピート案件や新規プロジェクトなどを提案されることもあるでしょう。また、仕事を通じて築いた信頼関係を大切にし、クライアントと良好な関係を維持することで、口コミや紹介を通じて新しい案件につなげることができます。

エージェントサービスの活用

フリーランスエンジニアが案件を獲得する手段の一つとして、エージェントサービスの活用が挙げられます。エージェントサービスは、フリーランスエンジニアのスキルや希望条件をもとに、適切なプロジェクトを紹介してくれます。基本的には自身の経験や職歴、スキルが重要ですが、エージェントを通じてクライアントとの接点ができれば案件を獲得できる可能性が高まります。

クラウドソーシングの活用

フリーランスエンジニアが案件を見つける方法として、クラウドソーシングの活用があります。クラウドソーシングでは様々なプロジェクトが募集されており、興味がある分野や得意な分野の案件に応募できる点がメリットです。柔軟な働き方を実現したり、異なる業界のプロジェクトに挑戦したりと、スキルアップや仕事の幅を広げる良い機会となります。

SNSの活用

SNSを活用して自己アピールすることも、フリーランスエンジニアの案件獲得の重要な手段の一つです。SNSで定期的な投稿や他ユーザーとの交流を積み重ねることで、多くの人に自分を知ってもらうことができます。その過程で自身のスキルや専門性をアピールできれば、案件獲得のチャンスも増えるでしょう。また、関連するコミュニティへの参加や交流も効果的です。

フリーランスエンジニアの需要や将来性

エンジニアの需要は非常に高く、将来性のある仕事です。ですが、フリーランスとして働く場合、自己管理能力や常に学ぶ姿勢が求められます。また、適性がない場合悲惨な末路を迎える恐れもあります。後悔をしないためには、適切なスキルの習得とマーケットのトレンドを把握することが大切です。フリーランスエンジニアの魅力である自由な働き方と仕事の安定性を手に入れるためにも、需要が高い分野や新しい技術に注目し学び続けましょう。

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※参考
*1:「Relance」【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。