将来は独立したいと考えるものの、「独立しやすい仕事ってあるのかな…?」と気になる方がいるのではないでしょうか。結論からお伝えすると、独立しやすい仕事は多数存在します。
しかし仕事の詳細や選び方について理解を深めないまま開業すると、事業が安定しないリスクが発生するでしょう。そのため仕事内容を明確にイメージし、自分の目的に合った選び方まで理解することが大切です。
今回は、独立開業しやすい仕事の紹介や選び方などについて詳しく解説します。記事の後半では失敗しないポイントも紹介しているので、「将来は自分の力で独立したい!」と考える方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
資格なしで独立開業しやすい仕事5選!
まずは資格なしで独立・開業しやすい仕事を見ていきましょう。一定のスキルは必要になりますが、下記の職種は個人でも活躍している方が多い仕事です。
- Webデザイナー
- Webライター
- 動画編集
- ITエンジニア
- Webマーケター
各仕事の特徴を順番に解説します。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやバナーなどのデザインを行う仕事です。仕事内容は多岐に渡りますがWebサイトの構成やレイアウト、コーディングまでの作業を担うことが一般的です。おしゃれなサイトや画像を作りたい方におすすめの業種であり、正しいスキルを身につけることで未経験でもデザイナーとして活躍できるでしょう。
近年のデザインツールは初心者でも操作しやすいことなどもあり、比較的手軽に始められることも魅力の一つです。おしゃれな作品作りに興味のある方は、Webデザイナーの勉強をしてみましょう。
Webライター
Webライターは、オウンドメディアのコラムやECサイトの商品紹介などの記事を執筆する仕事です。具体的な業務内容は案件によって異なりますが、検索エンジンで上位表示するためのSEOコンテンツを執筆する仕事がしばしば見られます。また特定のジャンルに特化していたり、成果につながる記事を執筆できたりする方であれば、安定的に案件を受注できるでしょう。
パソコン一台でできる仕事なので、好きな場所で業務に取り組めることも魅力の一つです。自分の経験を活かして文章を書いてみたい方には、Webライターをおすすめします。
動画編集
動画編集はその名の通り、クライアントの動画コンテンツを作成する仕事です。YouTubeやTikTok、Instagramのリールなど動画コンテンツは年々普及しつつあり、それに伴って動画編集者の需要も高くなると考えられます。スキルによっても異なりますが案件単価が比較的高い傾向にあり、副業から始めてフリーランスとして独立する方も見られます。
スペックの高いパソコンや動画編集ソフトなどやや高額な初期コストやランニングコストは発生しますが、将来性のある仕事をしたい方は動画編集に挑戦してみるとよいでしょう。
ITエンジニア
ITエンジニアとは、IT領域での専門的な技術者を指します。近年ではシステムエンジニアやプログラマーなどが注目されており、独学でエンジニアを目指す方もしばしば見られます。チームでの仕事が一般的であり、仲間とシステムやソフトウェアを作りたい方におすすめの業種といえるでしょう。またDXに取り組む企業が増えつつあることから、ITエンジニアの需要も高くなっていると考えられます。
技術者だけではなくITコンサルタントやセールスエンジニアなどへのキャリアも存在するため、汎用性が高い職業といえるでしょう。IT業界での開発に興味のある方は、ITエンジニアを検討してみてください。
SNS運用代行
SNS運用代行は、クライアントが運営するInstagramやTikTokなどのアカウントを代理で運用する仕事です。SNSを活用したマーケティング全般の業務が多く、デザインやライティングなどの幅広いスキルが求められます。具体的な業務内容は依頼主によって変わりますが、デザイナーやライターとチームで活動する案件も見られます。
場合によってはコンテンツ作成も行いますが、基本的にはスマホ一台でできる仕事といえるでしょう。成果につながる運用ができる方であれば、報酬アップも期待できます。InstagramやTikTokなどが好きな方は、SNS運用代行にチャレンジしてみてください。
Webマーケター
Webマーケターは、Webサービスを活用したマーケティング業務全般を行う仕事です。具体的な業務は依頼主によって異なりますが、オンライン上での利益向上や認知拡大などに関する仕事を請け負うことが一般的です。セールスやSEO、SNSマーケティングなど幅広い知識が求められる仕事ですが、実績のある方であれば安定的に仕事を受注できるでしょう。
「ココナラ」や「ストリートアカデミー」などの自分のスキルを提供するサービスを活用し、Webマーケターとして活動する個人の方も増えつつあります。施策や戦略に興味のある方は、Webマーケターを目指してみるとよいでしょう。
資格ありで独立しやすい仕事3選
次に、資格は必要ですが比較的独立しやすい仕事を紹介します。
- 美容室・理容室
- 不動産業
- 士業
順番に解説します。
美容室・理容室
規模によっても異なりますが、美容室や理容室はランニングコストが比較的抑えられる仕事の一つです。カットやカラーなどのサロンワークを行う場合は免許が必要ですが、開業するだけであれば免許は必要ありません。居抜き店舗などを見つけられると改装費用を抑えられるので、コストを抑えたい方にもおすすめといえるでしょう。
ただし美容室や理容室はエリアによって競合が多く、利益を挙げるには適切な戦略が必要です。また2人以上の技術者を常に従事させる場合は「管理美容師・管理理容師」の資格を有するスタッフが必要なので注意してください
不動産業
不動産は、土地や建物の売買や賃貸などの仲介を行う仕事です。独立するためには宅地建物取引業免許が必要ですが、設備費などを比較的抑えられることが魅力といえるでしょう。顧客とのコミュニケーションが大切な仕事なので、人と話すことが好きな方におすすめと考えられます。
近年ではオンライン完結型の不動産も増えており、数年前よりも始めやすくなっていることも特徴の一つです。インテリアデザインの勉強をして「不動産×インテリアコーディネーター」として活躍する個人の方もみられ、家やマンションなどの空間が好きな方に向いている仕事と考えられます。
士業
士業とは、「〇〇士」がつく仕事全般のことです。具体的には弁護士や公認会計士、税理士などが挙げられます。専門的な資格は必要ですが士業でしか担当できない業務も多く、安定的に仕事を受注したい方におすすめといえるでしょう。
近年では士業の営業代行サービスも充実しており、依頼主と出会える確立も高くなっていると考えられます。資格の取得はややハードルが高いかもしれませんが士業の知識はビジネスにも役立つので、安定的に仕事をしたい方は資格の取得を検討してください。
FC(フランチャイズ)で独立開業しやすい仕事3選
FCとは、フランチャイズシステムを導入しているチェーン店を指します。企業によって詳細な加盟条件は異なりますが、ブランドを借りる対価として加盟金や保証金などの初期費用、一定割合のロイヤリティ(定期的に支払う使用料)が発生する仕組みが一般的です。
一方ですでにサービスの基盤が整っており、知識やノウハウを教えてもらいながらビジネスを始められます。具体的なサービスは、以下の通りです。
- コンビニエンスストア
- フィットネスクラブ
- 飲食店
順番に見ていきましょう。
コンビニエンスストア
FC展開を行っている有名な事業としては、コンビニエンスストアが挙げられます。大手の店舗を経営できると認知向上の手間が削減され、事業運営だけに尽力できるなどのメリットが期待できるでしょう。
店を構えるエリアや立地によって売上が変動するリスクはありますが、多くの方が知っているサービスを始められるのは魅力の一つと考えられます。オーナー研修や本部のサポートも充実しており、事業のステップアップとして始める方も増えているようです。
フィットネスクラブ
近年では、フィットネスクラブのFC展開も注目されています。初期費用や加盟料金はやや高額な傾向にあります。しかし顧客単価が高いことや消耗品が少ないことが特徴の一つです。健康を意識する方も増えつつあり、経済産業省によると2025年におけるヘルスケア産業の市場規模は約33兆円*1になると予想されています。
また最近では、フィットネス系のインフルエンサーがFC事業を始めることも多く、既にファンの集客が見込める状態でサービスを始めることも可能です。ただし必要な諸経費は企業によって差があるので、事前に確認しておきましょう。
飲食店
飲食店のFCは、近年ではさまざまな業態が存在します。有名ブランドはすでに知名度やノウハウがあり、集客にかかるコストを抑えたり充実した研修を受けたりできます。また料理の材料は本部から支給されるなど、仕入れの時間と手間を省ける点もメリットの一つです。
最近では客席を設けず、デリバリーを主軸としたFCも増えつつあり、人件費や賃料などの費用を抑えて開業できます。飲食業に興味のある方は、自分にあった企業への加盟を検討してみてください。
独立開業しやすい仕事の選び方
独立開業しやすい仕事はわかったものの、「自分はどの仕事を選べばいいんだろう…?」と気になる方がいるかもしれません。業種の選び方は人それぞれですが、わからない方は下記のポイントを意識してみてください。
- 利益率
- 運営コスト
- 仕事の自由度
順番に見ていきましょう。
利益率
独立開業を目指すなら、利益率が高いビジネスを選ぶことが大切です。例えば「不動産」や「士業」などは資格の取得が必要ですが顧客単価が高い傾向にあるため、一定の収入は期待できるでしょう。WebデザイナーやWebライターなどは初期コストが比較的低いため、利益率は高くなると考えられます。
無理をしてビジネスを始めると継続することが大変になるので、初期費用やランニングコストを計算したうえで仕事を選びましょう。
運営コスト
ビジネスを運営するにあたってのコストも考えておきましょう。例えばFCに加盟する場合、加盟金や一定の初期費用が必要になります。店舗を構える事業は家賃や水道光熱費も発生するため、ランニングコストにも注意が必要です。
一方でパソコン一台でできるWebライターやWebデザイナー、動画編集などは店舗ビジネスやFCに比べると運営コストは比較的少ないと考えられます。ビジネスを維持するために発生する費用と利益を考慮して、自分にあった仕事で独立・開業を目指しましょう。
仕事の自由度
目的にもよって異なりますが、仕事の自由度で業種を選ぶことも大切です。WebデザイナーやWebライターなどはパソコン一台でできる仕事なので、自分の好きな場所で業務に取り組むことが可能です。フリーランスとして独立している方には、旅行をしながら案件を受注している人もしばしば見られます。
店舗経営は自分の店を構えられるメリットがある一方で、店舗への出勤が必要になるかもしれません。仕事だけではなく人生の自由度を高めたい方は、具体的な業務内容にも目を向けてください。
独立開業しやすい仕事に必要なスキル
ここからは、独立開業しやすい仕事に必要なスキルを紹介します。職種によっても異なりますが、下記のスキルは自身でビジネスを行ううえで重要なノウハウと考えられます。
- 経理
- 営業
- マーケティング
順番に解説します。
経理
自分でビジネスを始める場合は、最低限の経理は理解しておきましょう。お金の流れを明確にすることで、月々のコストに対する利益が算出できます。また経理を行うことで削減できるコストや経費もわかるため、無駄な消費を抑えることも可能です。
どんぶり勘定が悪いとは限りませんが、余計なお金の流れを理解することは大切です。近年では自動化できる会計ツールも普及しつつあるので、必要であれば会計ソフトなどを導入しましょう。
営業
独立開業をする際は、営業スキルを身につけることが大切になります。理由は、顧客やクライアントを見つけるためには、さまざまな営業活動を行う必要があるからです。例えばWebデザイナーとして独立する場合、案件を受注するために営業メールをする方もしばしば見られます。
出会った方から信頼を得られるコミュニケーションも営業活動の一環といえます。自身のビジネスを広げるためにも、仕事を受注する方法や集客するノウハウは理解しておきましょう。
マーケティング
利益率の向上や解約率の改善を行うには、マーケティングの知識が必要です。例えば飲食店を経営する場合、顧客満足度を高めるための取り組みをして、顧客にリピートしてもらう必要があります。Webライターや動画編集などでも一定のマーケテイングスキルは求められる傾向があるので、勉強して損はありません。
マーケティングはビジネスを加速させるきっかけになるので、独立・開業を検討している方は実践的なスキルを学んでおきましょう。
独立開業しやすい仕事で失敗しないポイント
独立を検討している方には、「失敗することが怖い…」と心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。どの仕事を選択しても、独立する以上は一定のリスクが発生します。しかし下記のポイントを意識することで、リスクを最小限に抑えられることが期待できます。
- つながりを広げる
- 副業からスタートする
- 実践的なスキルを身につける
上記の3つについて解説します。
つながりを広げる
独立開業を検討している方は、多くの人とのつながりをもっておきましょう。理由は、知り合いの紹介で仕事を受注できる可能性があるからです。店舗を経営している場合でも、知人が来店してくれることも期待できます。
また同業者や異業種の方と仲良くすることで事業に関する相談ができたり、コラボ企画ができたりする可能性もあります。そのため自分でビジネスを行う方は、クリエイターや経営者などが集まるコミュニティに参加してみるとよいでしょう。
副業からスタートする
リスクを極力減らしたい方には、副業からのスタートをおすすめします。例えばWebデザイナーとして独立したい方は、本業で収入を得ながら副業で実績を作るとよいでしょう。
職種によっては副業からスタートできないかもしれません。そのような場合は独立したい業界でアルバイトなどをして経験を積んでから、開業することをおすすめします。
実践的なスキルを身につける
業種によっても異なりますが、独立する前に高いスキルを身につけることで安定的に仕事を受注できる可能性があります。WebマーケターやSNS運用代行であれば、成果につながる施策を行えるとクライアントから信頼され、収入アップも期待できます。そのためWebでの独立・開業を考えている方には、質の高いスキルを学べるスクールなどを受講してみましょう。
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下記の記事では、SHElikesを受講して新しいキャリアを確立した方々のエピソードを紹介します。スキルを身につけて自分らしい人生を歩みたい方は、ぜひ参考にしてください。
独立開業しやすい仕事に関するよくある質問
最後に、独立開業しやすい仕事に関するよくある質問を紹介します。
40代から独立できる仕事は?
本記事で紹介した仕事は年齢にかかわらず独立できる職種と考えられます。またこれまでの経験を生かせる仕事をするなら、Webライターなどがおすすめです。キャリアによってはWebマーケターなどにも挑戦できるでしょう。年齢にかかわらず興味のある分野に挑戦してみてください。
女性におすすめの独立しやすい仕事は?
性別によって独立のしやすさに差が生じることは少ないですが、強いて言うなら女性がターゲットの仕事ができる業種を選んでみるとよいかもしれません。例えばWebデザイナーやWebライター、動画編集を目指すのであれば、女性ならではの視点でコンテンツを作成してみましょう。人によっては、女性向けのフィットネスクラブに加盟することも有力な選び方と考えられます。
より詳しい内容は下記の記事でも解説しているので、気になる方はこちらもご覧ください。
スキルや知識を身につけて独立開業しやすい仕事に挑戦してみよう!
独立開業しやすい仕事には、さまざまな種類が存在します。各業種によって必要なスキルや独立までのステップは異なるので、興味のある分野を調べてみましょう。
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<出典>
*1:経済産業省「第1回新事業創出WG 事務局説明資料(今後の政策の方向性について)」p1より