プログラマーの平均年収はどれくらい?男女別・年代別に紹介!

プログラマーの平均年収はどれくらい?男女別・年代別に紹介!
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ライター shin
航空系の会社に勤務した後、フリーランスとしての活動を開始。現在は主にWebメディアに携わりつつ海外を転々としている。

プログラマーを目指したいと考える人は、以下のような疑問を抱くこともあるのではないでしょうか。

「プログラマーの平均年収はどれくらい?」
「性別や年齢などによって収入は変わる?」

そこで、本記事ではプログラマーの平均年収を「年代別」「男女別」「雇用形態別」の3つに分けて紹介。また、プログラミングスキルを身につける方法も解説します。

これからプログラマーを目指す方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

プログラマーの平均年収は?

厚生労働省によると、プログラマーの平均年収は約550万円とされています*1。年齢別にすると、19歳の約245万円から年齢とともに上がっていき、50歳〜54歳の約700万円がピークのようです*1

ただし、上記の数字はあくまで統計データであり、勤務先の規模や雇用形態、個人のスキルなどによって年収は異なります。詳しくは以下のパートで説明するので、目を通してみてください。

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プログラマー間で年収の差が発生する要因

プログラマー間で年収に差が発生する要因は、主に以下の5つが考えられます。

  • プログラミングスキルの違い
  • 所属先の企業の規模の違い
  • 性別の違い
  • 年齢の違い
  • 雇用形態の違い

まず、プログラミングスキルの違いによって年収に差が発生します。当然ながら、プログラミングスキルの高い方やさまざまなプログラミング言語に対応できる方などは需要が見込まれるため、年収が高くなるでしょう。

また、会社の規模によっても年収は変わります。国税庁によると1人あたりの平均年収は従業員10人未満の事業所が358万円なのに対し5,000人以上では515万円、資本金2,000万円未満の株式会社では381万円なのに対し10億円以上の株式会社においては616万円とされています*2

調査対象はプログラマーだけではないものの、企業の大きさに年収が左右されるといえるでしょう。

プログラマーの年収に差が発生するほかの要因としては、性別や年齢、雇用形態の違いもあげられます。詳しくは後述しますが、調査結果によると「女性よりも男性のほうが年収が高い」「年齢が上がると年収も高くなる」「正社員や正職員は、そうでない人と比べて年収が高い」とされているようです。

【年代別】プログラマーの平均年収

プログラマーの平均年収を年代別に見ると、以下のようになります*1

  • 〜19歳:約245万円
  • 20歳〜24歳:約322万円
  • 25歳〜29歳:約434万円
  • 30歳〜34歳:約518万円
  • 35歳〜39歳:約601万円
  • 40歳〜44歳:約625万円
  • 45歳〜49歳:約685万円
  • 50歳〜54歳:約701万円
  • 55歳〜59歳:約698万円
  • 60歳〜64歳:約533万円
  • 65歳〜69歳:約521万円
  • 70歳〜:約521万円

プログラマーの平均年収は年齢に比例して上がり、50歳〜54歳で最も高くなります。ただし、「年齢とともに年収は自ずと上がっていくもの」と考えて主体的にスキルアップをしないと、プログラマーとして活躍できる機会が減ってしまうかもしれません。

反対に、積極的にプログラミングスキルを高めれば、年齢が低くても年収を上げることは可能でしょう。年齢に左右されず、常に自身のスキルを磨く意識が大切だといえます。

【男女別】プログラマーの平均年収

続いて、プログラマーの平均年収を男女別で見てみましょう。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに計算すると、男女別の平均年収は以下の通りです*3

女性(正社員・正職員)約392万円
女性(正社員・正職員以外)約281万円
男性(正社員・正職員)約475万円
男性(正社員・正職員以外)約397万円

※情報通信業の月収×12で計算。ボーナス等は含まれていない。

正社員や正職員か否かに関わらず性別によっても平均年収には差があり、女性と比べて男性のほうが年収は高くなる傾向にあるようです。

理由の1つとしては、女性は結婚や出産などのライフイベントを機に休職や退職をする場合があることがあげられるでしょう。また、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.7%とされており*4、現状では男性のほうが管理職に就くケースが多いことから、男性のほうが平均年収が高いとも考えられます。

【雇用形態別】プログラマーの平均年収

次は、プログラマーの平均年収を雇用形態別に見てみましょう。「令和4年賃金構造基本統計調査」*3と「フリーランス白書2020」*5によると、雇用形態別の平均年収は以下の通りです。

正社員・正職員約456万円
正社員・正職員以外(派遣社員・アルバイト・パートなど)約350万円
フリーランス(エンジニア・技術開発系)・400万円未満:6.2%
・400〜800万円未満:16.8%
・800万円以上:29.8%

※「正社員・正職員」「正社員・正職員以外」については、情報通信業の月収×12で計算。ボーナス等は含まれていない。

統計調査によると、プログラマーの平均年収は正社員や正職員か否かによって約100万円の差があるようです。年収重視で企業に所属するプログラマーになるなら、正社員を目指すのがよいでしょう。

なお、フリーランスのプログラマーとして活躍する方法もあります。厚生労働省によるとプログラマーの約21%は自営業やフリーランスとされている*1ように、独立する人も一定数いるようです。

フリーランスのプログラマーの年収には大きく幅があるものの、800万円以上の割合は29.8%とされているため、独立することで正社員以上の収入を得ることも可能でしょう。

プログラマーで年収1000万を目指すためのポイント

ここでは、プログラマーで年収1000万円を目指すためのポイントを紹介します。結論からいうと、以下の3つが大切です。

  • 需要のあるスキルを深める
  • 実績を積む
  • 自分のスキルをアピールする

それぞれを詳しく説明します。

需要のあるスキルを深める

1つ目は、需要の高いスキルに磨きをかけることです。IT業界の動向を定期的にチェックして必要とされているスキルを把握し、そのスキルを深めることで、年収1000万円のプログラマーを目指せるでしょう。

需要のあるスキルを見つける方法の1つは、就職・転職サイトを見て「どのプログラミング言語のニーズが高いのか」「どのような技術やスキルを持ったプログラマーが不足しているのか」などを分析することです。また、転職エージェントを活用して需要が見込まれるスキルを紹介してもらうのもよいでしょう。

実績を積む

年収1000万円のプログラマーを目指すには、実績を積むことが欠かせません。実績があると大きなプロジェクトに参加したり安定して仕事の依頼が入ったりする可能性が高まるため、高年収が期待できるといえます。

プログラミングに関する知識がどれだけ豊富でも、実践経験が少ないと年収1000万円を達成するのは難しいでしょう。ある程度のプログラミングの知識やスキルが身についたら、積極的に実務経験を積むようにしてみてください。

また、実績を積むとマネージャーになれる可能性が高まります。マネージャーはプロジェクトの責任者であるうえ幅広い知識が求められますが、プログラマーと比べて年収は高くなる傾向にあります。プログラミングの実績を積んでマネジメントの仕事もできるようになると、高年収が期待できるでしょう。

自分のスキルをアピールする

自分のスキルをアピールすることも、年収1000万円を目指すにあたって必要だといえます。その理由は、プログラミングに関する知識やスキルを高めても、会社や取引先から認知されなければ仕事にはつながらないからです。

「プログラミングに関する資格を取得し、大きなプロジェクトへの参加を上司に申し出る」「ポートフォリオを充実させ、報酬の高い案件に応募する」など、主体的に自分のスキルや実績をアピールするようにしてみてください。

プログラミングスキルを身につける方法

最後に、プログラミングスキルを身につけるにあたっておすすめの以下3つの方法を解説します。

  • オンラインコースを受講する
  • 書籍を活用する
  • プログラミングスクールに通う

それぞれの方法を詳しく見てみましょう。

オンラインコースを受講する

1つ目の方法は、オンラインコースを受講することです。オンラインスクールや学習サイトなどを活用し、プログラミングに関する知識やスキルを身につけます。

オンラインコースのメリットの1つは、時間や場所に縛られずに学習を進められることです。通勤中や就寝前などのすきま時間を活用して勉強できるため、仕事とプログラミング学習の両立がしやすいでしょう。

書籍を活用する

書籍を活用するのもおすすめです。今回はおすすめのテキストを3冊紹介するので、自分に合うものを手にとってみてください。

『これからはじめるプログラミング 基礎の基礎』著:谷尻 かおり

プログラミング初心者に向けて書かれた入門書です。小学校高学年のこどもでも内容を理解できるよう書かれているため、最後までスムーズに読み進められるでしょう。

コンピュータが動く仕組みの説明や用語の解説などもあり、プログラミングまわりの知識も得られます。知識がない状態から独学でプログラミングを学びたい方におすすめです。

『プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業』著:米田 昌悟

プログラミング初心者向けメディアやテクノロジー人材の育成を目指す学習サービスなどを立ち上げた米田昌悟さんによる1冊です。プログラミング学習におすすめのツールや、効率よくプログラミングの基礎を身につける方法などが書かれています。

「プログラミングの勉強方法が分からない」「あまり時間をかけずにプログラミングの基本を習得したい」という方は、手にとってみてはいかがでしょうか。

『知識ゼロからのプログラミング学習術 独学で身につけるための9つの学習ステップ』著:北村 拓也

プログラミングスクールを運営する北村拓也さんによる、プログラミングの学習方法を解説している本です。学習ステップを9つに分け、知識ゼロの状態から効率よくプログラミングのスキルを身につける方法が書かれています。

独学でプログラミングの勉強をする方法が分からない方や、「プログラミングの学習を始めたけれど、知識がなかなか身につかない」と悩む方におすすめです。

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プログラミングスクールに通う

プログラミングスキルを身につけるには、プログラミングスクールに通うのもよいでしょう。現役のプログラマーから学べるスクールもあるので、効率よくプログラミングの知識を習得できるうえ、実践的なスキルを身につけられるといえます。

また、なかには就職や転職のサポートをしてくれるプログラミングスクールもあります。一人で転職活動を進めることに不安を感じる方は、プログラミングスクールを検討してみてください。

なお、以下の記事ではおすすめのプログラミングスクールを紹介しています。

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プログラマーの平均年収はスキルや働き方などによって変わる

プログラマーの平均年収は基本的には年齢とともに上がっていきますが、プログラミングスキルや所属先の企業の規模などによって変わります。また、雇用形態によっても年収に差がある点は押さえておきましょう。

これからプログラミングの学習を始める方は、オンラインコースやプログラミングスクールの活用を検討してみてください。また、本記事で紹介した書籍で独学するのもよいでしょう。

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*スタンダードプランの場合

※出典
*1:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」プログラマーより
*2:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」2 平均給与より
*3:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より
*4:厚生労働省「雇用均等基本調査」4管理職等について(2)管理職等に占める女性の割合より
*5:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2020」内、「第2部クロス集計」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。