ITパスポートの難易度をデータと一緒に解説!必要な勉強時間の目安も

ITパスポートの難易度をデータと一緒に解説!必要な勉強時間の目安も

ITの基礎知識があることの証明となるITパスポート。これからITの知識を身につけたい人やIT業界初心者にもおすすめの資格です。

取得できれば、これからのキャリアや業務の幅を広げるきっかけになるかもしれません。

IT系入門とも言われるITパスポートですが、IT業界初心者でも合格を目指せるのでしょうか?今回は、データをもとにITパスポートの難易度を解説します。勉強時間・方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ITパスポートの難易度は「易しめ」

近年のITパスポート試験の合格率は50%台 *1。2人に1人以上が合格していることになります。難易度は比較的「易しめ」と言えるため、初心者におすすめのIT国家試験と言えるでしょう。

ITパスポート試験を実施しているIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)によると、直近の過去5年間の合格率は以下の通りです。

年度合格率
202351.6%
202251.6%
202152.7%
202058.8%
201954.3%

ちなみに、ITパスポートは学生よりも社会人の合格率が高くなっています。試験ではITの知識に加え、経営戦略や企業活動といった知識も出題されるため、ビジネスの場での経験がある社会人の方が有利と言われているようです。

社会人・学生それぞれの合格率については、後ほど詳しく解説します。

そもそもITパスポートとは?

ITパスポート(iパス)とは、「ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」です。セキュリティやネットワーク、コンピュータシステムなどITそのものに関する知識はもちろん、経営戦略やプロジェクトマネジメントなど、ITとビジネスに関する総合的な知識が問われます。

情報処理・ITに関する知識を評価する情報処理技術者試験の中ではレベル1 *2に該当する、IT系の入門とも言われる資格です。

引用:試験区分一覧 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

また近年では、企業の人材育成や高校・大学のカリキュラムに取り入れられることもあります。

ITパスポートの合格点

続いて、気になるITパスポートの合格点について解説します。ITパスポートは全100問、1000点満点の試験で、IRT方式を用いて評価点を導き出します。

IRT方式とは、受験者の解答結果をもとに評価点を算出する方法で、毎回異なる問題の試験でも公平性を保つことを目的にこの方法で行われています。

試験はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の分野に分かれています。1000点中600点以上の総合評価と、1000点中300点以上の各分野別評価を達成することが合格基準です。

つまり、ひとつの分野で高得点を取るのではなく、各分野でバランスよく得点することが求められるのです。

ITパスポートの試験日と会場

試験はすべての都道府県で毎月実施されています。コンピュータを利用するCBT方式で行うため、受験者は会場に設置されたコンピュータで試験に取り組むこととなっています。

各会場での実施状況は公式サイトで3ヶ月先まで確認することができます。受験したい時期に合わせ、詳細を確認してみるとよいでしょう。

データで見るITパスポート試験の難易度 – 社会人編

令和5年度にITパスポート試験を受けた人のうち、社会人全体の合格率は54.9%*3 でした。同年度の全体の合格率は51.6%だったことから、社会人の合格率は比較的高いことが分かります。社会人にとって、ITパスポート試験の難易度は決して高くないと言えるでしょう。

勤務先別の合格率

では、勤務先別の合格率はどうなのでしょうか。以下の表に、令和5年度の勤務先別の合格率*4 をまとめてみました。

勤務先合格率
ソフトウェア業54.0%
情報処理・提供サービス業53.2%
コンピュータおよび周辺機器製造又は販売業42.5%
農業、林業、漁業、鉱業62.1%
建設業53.0%
製造業68.7%
電気・ガス・熱供給・水道業66.5%
運輸・通信業55.4%
卸売・小売業、飲食店51.6%
金融・保険業、不動産業48.3%
サービス業53.3%
調査業、広告業65.4%
医療・福祉業57.8%
教育(学校、研究機関)65.2%
官公庁、公益団体74.3%
無職、その他無記入57.3%

また、令和5年4月度〜11月度の試験では、IT系が52.2%、非IT系が55.6%の合格率*5 となっています。合格率に大きな差はなく、むしろ非IT系の方が高い合格率となっていることから、もともとITの知識があるかどうかは大きく影響しないようです。

業務別の合格率

社会人の業務別での合格率も見てみましょう。令和5年度の業務別の合格率(IT・システム系専門職を除く)*6 は以下の通りです。

業務合格率
研究・開発79.5%
調査・企画71.5%
総務・人事58.8%
営業・販売(IT関連)46.0%
営業・販売(非IT関連)44.6%
製造54.0%
教育・研修55.5%
その他・無記入56.2%

最も合格率が高いのは研究・開発で79.5%、低いのは営業・販売(非IT関連)で44.6%でした。

業務によって数値の差はあるものの、最も合格率が低い営業・販売(非IT関連)も社会人全体の合格率との乖離は約10%にとどまっています。

データで見るITパスポート試験の難易度 – 学生編

続いて、学生の合格率についても解説します。令和5年度のITパスポート試験受験者のうち、学生全体の合格率は39.4%*7 。全体の合格率51.6%と比べ少し低い傾向にあることが分かります。

しかし、ひと口に学生と言っても年齢や専門分野はさまざまです。より詳細なデータを以下で解説していきます。

大学院生・大学生の合格率

まず、令和5年度に受験した大学院生・大学生の合格率*8 についてです。

学生区分合格率
大学院生68.7%
大学生47.0%

統計資料によると大学院生は68.7%、大学生は47.0%となっているため、学生全体の合格率と比べるとかなり高い割合であることが分かります。

ITパスポートはビジネスで通用するITスキルの証明になる場合があるため、就職活動に役立てようと受験する大学院生・大学生も多いのではないのでしょうか。

短大・高専・専門学校生の合格率

短大・高専・専門学校生の合格率はどのくらいなのでしょうか。同じく、令和5年度の合格率*9 が以下の表です。

学生区分合格率
短大25.5%
高専34.0%
専門学校26.1%

データによると、学生全体の合格率と比べて低めの数値であることが分かります。

高校生の合格率

最後に、令和5年度の高校生の合格率*10 です。ちなみにITパスポートの受験には年齢制限がないため、高校生以下でも受験可能です。参考までに、小・中学校生の合格率も記載します。

学生区分合格率
高校25.4%
小・中学校29.6%

高校では、2022年度からプログラミングやネットワーク、データベースの基礎を学ぶ「情報Ⅰ」の授業が必修化されました。中には、ITパスポートを活用したカリキュラムを導入する高校もあるようです。

ITパスポートの取得に必要な勉強時間は?

ITパスポート試験に合格するには、どのくらい勉強時間を確保すればよいのでしょうか。結論、もともとのIT知識の有無や勉強方法によって、必要な勉強時間は変わってきます。

例えば、仕事でのスキルアップを目的に独学で試験に挑んだ受験者は、3ヶ月間勉強に取り組み一度目の試験で合格したと言います。また別の受験者は、1時間程度の通勤時間などを活用しながら1ヶ月ほど集中して勉強し、見事試験に合格したそうです*11

このように、仕事と両立しながら勉強し合格した人もいます。試験へ挑む時期を決めたうえで、計画を立ててコツコツ勉強することで合格は目指せそうです。

ITパスポートを取得するメリットは?

ITパスポートを取得すると、以下のメリットがあります。

  • 基礎的なITスキルを身につけられる
  • ビジネスで通用するITスキルがあることの証明となる
  • 就職で役立つ場合がある

近年はIT化が進み、ITに関するスキル・知識を持つ人材を求めている企業が増えています。IT業界ではなくても、パソコンを使用した業務は今や当たり前になりました。ITパスポート試験を通してスキルを身につけることで、業務で生かせる場面が多くあるかもしれません。

IT業界やそれに関連する職種に就職したい場合、資格の取得は必須ではない場合がほとんどです。しかし、ITパスポートがスキルの証明となり、就職に有利になる場合もあるでしょう。

ITパスポート試験の合格に向けた効果的な勉強方法

最後に、ITパスポート試験に向けた効果的な勉強方法をお伝えします。おすすめの勉強方法としては、以下の2つです。

  • 独学で勉強する
  • 通信講座やスクールを利用する

独学は、コストを抑えられ、自分のペースで勉強を進められるのがメリットです。参考書のほか、最近ではアプリを利用する方法もあります。アプリなら隙間時間を使って気軽に試験対策ができるため、仕事や生活と両立しながら勉強したい人にはぴったりではないでしょうか。

また、通信講座やスクールを利用する方法もあります。必要な学習を確実に進められ、モチベーションを維持しやすい点がメリットと言えます。学習環境を整え、効率的に勉強を進めたい人にはおすすめの勉強方法です。

ITパスポートの勉強方法については以下の記事でも詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

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ITスキルを身につけて、求められる人材を目指そう!

今回はITパスポートについて、難易度を中心に解説しました。ITパスポートの取得を検討している人の中には、「ITスキルを身につけて仕事に役立てたい」「IT化が進む社会で求められる人材を目指したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

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出典
*1 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構|情報処理技術者試験 統計資料 p1より
*2 試験区分一覧 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
*3~4 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構|情報処理技術者試験 統計資料 p5より
*5 ITパスポート 試験結果
*6 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構|情報処理技術者試験 統計資料 p53より
*7~10 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構|情報処理技術者試験 統計資料 p5より

参考
*11 ITパスポート試験 合格者の声

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ライター momoka
ライターを中心に活動中|HR業界営業→人事担当→ポータルサイト原稿制作を経てフリーランスに|最近はインタビュー・採用広報が中心。エッセイも書きたいです|SHElikesキャリアプランナー&ファシ, 広報 , 撮影
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

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