オウンドメディア運営におすすめのツール15選!成果を出すポイントも紹介

オウンドメディア運営におすすめのツール15選!成果を出すポイントも紹介
ABOUT ME
ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

オウンドメディアで成果を出すなら、アクセス解析や競合調査ができるツールを利用する必要があります。しかし、「メディア運営の経験が浅くて、どのツールを選んだらいいかわからない…」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、オウンドメディアで結果を出すサポートをしてくれるツールを紹介します。各ツールの特徴を解説するので、自社に必要なサービスを利用してください。

下記の記事では、オウンドメディアの作り方について解説しています。「そもそもオウンドメディアの立ち上げで苦労してる…」と問題を抱えている方は、こちらを参考にしてください。

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オウンドメディア作成におすすめのCMSツール3選

まずはオウンドメディアの立ち上げに利用できるCMSツールを紹介します。CMSとはContents Management Systemの略称であり、Webサイトの構築や管理などを行うシステムのことです。簡単にお伝えすると、Webサイトを手軽に作れるツールです。

今回はインターネットやWebテクノロジーの第三者機関である「W3techs」*1で公開された、利用率の高い上位3つを紹介します。

CMS世界での使用率
WordPress62.7%
Shopify6.0%
Wix3.8%

各ツールの特徴を見ていきましょう。

WordPress

料金基本使用料無料
備考独自ドメイン・独自サーバーを使用する場合は別途料金が必要。

WordPressはコーポレートサイトや個人ブログなど、さまざまなオウンドメディアで使用されているCMSです。世界で最も利用されているCMSであり、W3techsによると日本では82.2%*2のシェア率となっています。人気の理由はさまざまですが、プログラミング知識がなくても本格的なWebサイトを作れることが大きな要因でしょう。

WordPress専用のテンプレートも充実しており、自分らしいメディアを作成できることが特徴です。汎用性の高いCMSを利用してみたい方は、WordPressを検討してみてください。

参考:WordPress

Shopify

料金ベーシック:$33/月払い
スタンダード:$92/月払い
プレミアム:$399/月払い
備考年払い割引あり(25%オフ)
最初の3日間無料
無料期間終了後から3ヶ月は月払い$1

ShopifyはECサイトに特化したCMSです。商品販売に長けているため、自分でアクセサリーを作っている個人の方や、ファッションブランドなどのメディアが使用している傾向にあります。Shopifyでもコラムを作成できるため、検索結果画面で上位を狙うSEOを意識しながら発信活動をしている企業も少なくありません。

おしゃれなデザインのWebサイトを手軽に作成できるうえ、テンプレートが充実していることも魅力の一つです。物販ができるオウンドメディアを作りたい方は、Shopifyの無料期間をお試しください。

参考:Shopify

Wix

料金基本使用無料
パーソナル:1,200円/月払い
スモールビジネス:2,100円/月払い
ビジネス:2,600円/月払い
ビジネスプライム:12,000円/月払い
エンタープライズ:要問い合わせ
備考有料プランの14日間無料お試しあり

Wixは直感的な操作でWebサイトを作れるCMSです。HTMLやCSSの知識がほぼ必要なくおしゃれなオウンドメディアを作成できます。国内では個人クリエイターが利用している傾向にあり、商品を購入できるカート機能やメールマガジン機能などを利用できることが特徴です。

アクセス解析などはWix内で確認できるため、外部ツールを使用せずとも簡単なデータ分析はできるでしょう。多くの機能が実装されているため、プラグインでのカスタマイズなどはほぼ必要ありません。したがってWixは、Webサイト制作初心者におすすめと考えられます。

参考:Wix

オウンドメディアのアクセス解析・SEOに役立つツール5選

次に、オウンドメディアのアクセス解析・SEOに役立つツールを紹介します。メディアによっても異なりますが、一般的には下記のツールが使用されています。

  • Google Analytics
  • Google Search Console
  • Microsoft Clarity
  • Ahrefs
  • Rank Tracker

順番に解説します。

Google Analytics

料金無料
備考Googleアカウントの作成が必要

Google Analyticsは、Google社が提供しているアクセス解析ツールです。オウンドメディアの滞在時間や直帰率などを手軽に調べられます。

タグ設定をすれば年齢や性別、居住地などのユーザー属性も解析できるため、「どのコンテンツがどのような読者に人気があるのか」などを分析することが可能です。Googleタグマネージャーを利用すればより深いアクセス解析、ユーザー行動を調査できます。

参考:Google Analytics

Google Search Console

料金無料
備考Googleアカウントの作成が必要

Google Search Consoleは、オウンドメディアの外部アクセスを解析できるツールです。具体的にはGoogleの検索エンジンにインデックスされているキーワードを確認したり、外部メディアからの被リンクをチェックできたりします。

各キーワードのクリック率も表示されるため、記事のタイトル改善にも役立つでしょう。メディアのサイトマップを登録しておけば、Webサイトでエラーが発生した際にもすぐ対応することが可能です。

参考:Google Search Console

Microsoft Clarity

料金無料
備考Microsoftアカウントの作成が必要

Microsoft Clarityは、無料で使用できるヒートマップです。ヒートマップとは簡単にいうと、Webサイトを訪問したユーザーの行動を視覚的に確認できるツールです。例えば読者がクリックした箇所や、コンテンツのどこで離脱したかなどの情報を得られます。キャプチャ機能も搭載されており訪問者のリアルな行動を理解できることもヒートマップの魅力です。

参考:Microsoft Clarity

Rank Tracker

料金プロフェッショナル:$16,999円/年払い
エンタープライズ:$39,999円/年払い
備考無料お試しプランあり

Rank Trackerは、キーワード調査に特化した解析ツールです。運営するメディアのキーワード順位を追跡できることはもちろん、精度の高いキーワードボリュームも理解できます。競合メディアを登録すれば、ライバルとの差を特定することも可能です。

ユーザーの再検索キーワードなども入手できるため、読者の悩みを深掘りできるでしょう。Google Analyticsと連動すると細かいアクセス解析ができ、人気コンテンツなどを簡単に確認できます。

参考:Rank Tracker

オウンドメディアの競合調査・ニーズ分析に活用できるツール3選

ここからは、競合調査や読者のニーズ分析に役立つツールを紹介します。運営目的にもよっても異なりますが、下記のツールを使用しているメディアがしばしば見られます。

  • Ahrefs
  • SimilarWeb
  • Yahoo!知恵袋

各ツールの特徴を解説します。

Ahrefs

料金ライト:12,500〜円/月払い
スタンダード:25,000〜円/月払い
アドバンス:50,000円〜/月払い
エンタープライズ:125,000円/月払い
備考年額は2ヶ月分無料

Ahrefsは、自社だけではなく競合分析に役立つSEOツールの一つです。運営するメディアのトラフィック数やキーワードの検索順位を一括管理できるため、さまざまな分析作業を効率化できるでしょう。

競合メディアの被リンク数やコンテンツのSNSへのシェア率なども確認できるので、どのような記事を作成するべきかを視覚的に認識できます。他社メディアと比較した優劣も教えてくれるため、分析・調査に特化したツールといえるでしょう。

参考:Ahrefs

SimilarWeb

料金スターター:$145/月払い
プロ:$333/月払い
チーム::要問い合わせ(法人向け)
エンタープライズ:要問い合わせ(法人向け)
備考年額プラン割引あり
無料プランあり

SimilarWebは競合メディアのリアルタイムな状況を解析できるツールです。Google拡張機能の一つであり、分析したいメディアにしてSimilarWebを使用すると、画面右側にアクセスしているサイトの情報が表示されます。

無料版では総合的なアクセス数だけが表示され、有料版を契約するとユーザーが検索したキーワードなどを確認することが可能です。競合サイトの人気コンテンツなどを分析できることも、SimilarWebの魅力といえます。

参考:SimilarWeb

Yahoo!知恵袋

料金無料
備考質問の投稿・回答にはYahoo!アカウントが必要

Yahoo!知恵袋は、ユーザー同士でさまざまな悩みを解決する掲示板サービスです。オウンドメディアの記事を執筆する際に読者の課題調査に役立つツールであり、ユーザーの本質的な悩みを特定できる可能性があります。

また事業者によっては自ら質問をして、アンケート調査のように活用する方もいるようです。

参考:Yahoo!知恵袋

オウンドメディアの記事作成に便利なツール5選

ここからは、オウンドメディアの記事作成に役立つツールを紹介します。

  • キーワードプランナー
  • ラッコキーワード
  • Copy Content Detector
  • Canva
  • Figma

順番に見ていきましょう。

キーワードプランナー

料金基本使用無料
備考正確な数値を出すにはGoogleに広告を出稿する必要がある

キーワードプランナーはGoogle社が提供するキーワード解析ツールです。Googleの検索エンジン内で最も正確な数値を出せるツールであり、オウンドメディアを運営している事業者や広告代理店などが使用しています。前年度からの検索ボリューム推移も確認できるため、どのキーワードが人気なのかを分析する際に非常に役立ちます。

Googleで広告を出稿していないとアバウトな数値しか表示されません。しかし少額でも広告を配信すると、正確なデータを入手することが可能です。

参考:キーワードプランナー

ラッコキーワード

料金エントリー:734円/月払い
ライト:1,650円/月払い
スタンダード:4,125円/月払い
プロ:8,250円/月払い
エンタープライズ:16,500円/月払い
備考無料のフリープランあり

ラッコキーワードは、サジェストキーワードや関連キーワード、共起語などを検索できるサービスです。競合メディアの見出し抽出や上位表示しているキーワードの情報も入手できるため、競合分析にも役立ちます。

有料プランに登録するとより深いサジェストキーワードを発掘できたり、AIによる記事構成の提案を受けることも可能です。そのためキーワード選定から記事内容を考えることの役立つツールと考えられます。

参考:ラッコキーワード

Copy Content Detector

料金「個人向け」
マイクロプラン:300円/月払い
ライトプラン:1,000円/月払い
レギュラープラン:6,000円/月払い
「法人向け」
ライトプラン:10,978円/月払い
スタンダードプラン:32,780円/月払い
アドバンストプラン:55,000円/月払い
アドバンスト+プラン:88,000円/月払い
エージェンシープラン:110,000円/月払い
備考基本使用料無料(4,000文字/回)
個人向けプランは30日のお試し期間あり

Copy Content Detectorは、執筆した文章のコピペチェックができるツールです。他のオウンドメディアの記事を盗用していないかを確認するツールであり、記事作成を外部に発注した際の検修に使用されています。

入力した文章の類似率や一致率が表示され、一致率が30〜40%を超えると検索エンジンにコピーコンテンツと判断される可能性があります。そのためコンテンツの執筆を外注する場合は、Copy Content Detectorなどを活用しましょう。

参考:Copy Content Detector

Canva

料金Canva Pro:1,500円/月払い
Canva for Teams:3,000円/月払い
備考基本使用料無料
年間プラン割引あり

Canvaは無料で多くの機能を利用できるデザインツールです。使用できる画像素材やテンプレートが充実しているため、デザインに自信がない方でもおしゃれな画像を作成できるでしょう。

バナーやアイキャッチなどの画像作成に使われる傾向にあり、直感的に操作できることが魅力の一つです。また有料プランに登録すれば、AIによる画像生成や画像編集などの機能も利用できます。

参考:Canva

Figma

料金プロフェッショナル:2,250円/月払い
ビジネス:6,750円/月払い
エンタープライズ:11,250/月払い
備考基本使用料無料
年間プラン割引あり

Figmaはオンライン上で作業ができるwebデザインツールです。前述のCanvaと同様にオウンドメディア内で使用する画像作成に利用されるツールであり、デザインの細部までこだわったクリエイティブが行えます。Webサイトの見本になるデザインカンプが作成しやすく、LP(ランディングページ)の叩き台に活用するユーザーも多く見られます。

参考:Figma

ツールを使ってオウンドメディアを成長させるポイント

ここからは、ツールを使ってオウンドメディアを成長させるポイントを紹介します。

  • 定期的に効果測定を行う
  • データ分析の方法を理解する
  • ターゲットが求めるコンテンツを作成する

順番に解説します。

定期的に効果測定を行う

運営するオウンドメディアにツールを導入したら、定期的に効果測定をしてデータを収集しましょう。例えばGoogle Analyticsの場合、日々のアクセス数だけではなく流入が多い月や曜日も理解することが大切です。

情報を集めることで訪問者の行動パターンやユーザー属性が理解できます。利用するツールの機能を発揮するためにも、短期間でのデータ収集を実践しましょう。

データ分析の方法を理解する

使用するツールによって、データ分析の方法を理解する必要があります。例えばヒートマップを活用してコンテンツの改善点を探す場合、ユーザーの離脱箇所や滞在時間を考慮して適切な施策を行う必要があります。

流入経路ごとのCVR(コンバージョン率)を解析することも大切です。オウンドメディアで成果を挙げるためにも、データから改善点を読み解くスキルを学習しておきましょう。

ターゲットが求めるコンテンツを作成する

ツールを導入してもターゲットが求めるコンテンツを作成できなければ、オウンドメディアが成長する確率は高くありません。そのためツールから得られる情報をもとに読者のニーズを明確にして、適切な記事を作成しましょう。

質の高いコンテンツを執筆するには、読者の心を動かすライティングスキルやデザインスキルなどが求められます。ツールの活用と並行して自分もスキルアップして、オウンドメディアで成果を出せるクリエイターを目指してください。

オウンドメディアのツールを導入する際の注意点

最後に、オウンドメディアのツールを導入する際の注意点を紹介します。

  • 必要なツールだけを導入する
  • ツール以外でのリサーチ方法も実施する

上記の項目を意識したうえで、メディア運営に取り組みましょう。

必要なツールだけを導入する

本記事ではさまざまなツールを紹介しました。しかし全てのツールを利用する必要はありません。理由はデータ分析に時間がかかるうえ、コストが膨れ上がる可能性があるからです。

メディアを立ち上げたばかりなら、Google AnalyticsやGoogle Search Console、キーワード順位を計測できるRank Trackerと無料ツールを活用するとよいでしょう。記事数が増えアクセス数が伸びてきたら、適切なツールを検討して導入してください。

ツール以外でのリサーチ方法も実施する

ツールを利用するとさまざまな分析が可能です。しかしデータだけでは人の感情までは理解できません。したがってツール以外のリサーチ方法も行いましょう。

具体的にはターゲット属性に近い方にアンケート調査を行ったり、作成したコンテンツを第三者に見てもらいフィードバックをもらったりすることが挙げられます。メディアを成長させるためにも、さまざまなやり方で情報を集めることが大切です。

ツールを活用してオウンドメディアを効率的に運営しよう!

ツールを活用することでメディアの状態が理解でき、改善点や戦略の立案などが可能になります。自分たちに必要な情報を確認して、利用できるツールを導入してください。

ただしオウンドメディアを成長させるためには、コンテンツの質を高めることが大切です。デザインやライティングなどの勉強も行い、魅力的な記事を作成しましょう。

女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、読者の心を動かす文章の書き方やSEOライティング、デザインなどのスキルを学習できます。

マーケティングや広告などの周辺スキルも勉強できるので、メディア運営で成果を出すノウハウを身につけられるでしょう。SHElikesに興味のある方は、下記のリンクから無料体験レッスンにお越しください。

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参考:
*1:W3techs「 Usage statistics of conten manegement systems」より
*2:W3techs「Distribution of conten management systems among websites use Japanese」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。