女性経理職のキャリアプランはどう描く?キャリアチェンジ方法のコツも解説

女性経理職のキャリアプランはどう描く?キャリアチェンジ方法のコツも解説
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ライター shin
航空系の会社に勤務した後、フリーランスとしての活動を開始。現在は主にWebメディアに携わりつつ海外を転々としている。
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フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

経理職として働く女性のなかには、以下のような疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。

「女性経理職のキャリアプランの描き方は?」
「経理職からほかの職種や業界に転職できる?」

そこで、本記事では女性経理職のキャリアプランの立て方や、経理職として活躍する方法を解説。また、スキルを身につけて事務系の職種からキャリアチェンジした事例も紹介します。

経理職のキャリアプランに悩む方や、転職も視野に入れて今後のキャリアについて考えたい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

女性経理職の主なキャリアプラン・キャリアパス

まず、経理職として働く女性の主なキャリアプランとキャリアパスを紹介します。結論からいうと、以下2つの方向性があります。

  • ジェネラリスト
  • スペシャリスト

それぞれを詳しく見ていきましょう。

ジェネラリスト

1つ目は、ジェネラリストを目指すキャリアプランです。ジェネラリストとは、幅広い知識やスキルを備えた人のことを指します。

たとえば、経理のほかに財務や総務、法務などの仕事を経験することで、経営に関わる幅広い知識やスキルを身につけられるでしょう。管理部門のキャリアパスを経て、経営企画職や役員、CFO(最高財務責任者)などへのキャリアアップを目指すことも可能だといえます。​​

スペシャリスト

経理職のスペシャリストを目指すキャリアプランもあります。経理の仕事を長く続けることで、経理に関する専門的な知識やスキルを身につけた人材になれるでしょう。

経理職のスペシャリストを目指す場合、主に「同じ会社で経理の仕事を続ける」「経験を積んで転職する」「フリーランスとして独立する」の3つが考えられます。

同じ会社で経理の仕事を続ける

1つ目は、同じ会社で経理職を続けるキャリアプランです。経理部門に長く勤めることで、昇給や昇格を目指せるでしょう。また、課長や部長のような管理職になれる可能性もあります。

ただし、転職や独立などを視野に入れない場合でも、知識を習得し続ける姿勢は大切です。パソコンスキルの向上や日商簿記検定の取得などを通じて、経理のスペシャリストを目指しましょう。

経験を積んで転職する

経理の経験を積んで転職するキャリアプランもあります。中小企業で働いている場合は、大企業の経理部門に転職することでキャリアアップを目指せるでしょう。

また、ベンチャー企業への転職も選択肢の1つとしてあげられます。新たなビジネスに挑戦する職場でスピード感のある仕事をすることは、やりがいを感じられるうえ自身の成長の糧にもなるでしょう。

ただし、ベンチャー企業は歴史が浅い組織のため、体制の整備がされていない場合もあります。入出金処理や納税手続きなど経理のルーティンワーク以外にも、幅広い業務を担う可能性がある点は押さえておいてください。

フリーランスとして独立する

フリーランスとして独立するキャリアプランもあります。経理の経験と実績を積み、簿記などの資格も取得することで、フリーランスの経理を目指せるといえます。フリーランスなら仕事量を調整しやすいうえ自宅で働ける可能性もあるため、ワークライフバランスを整えやすいでしょう。

また、経理の知識やスキルを深めつつ国家資格を取得し、フリーランスの公認会計士や税理士などを目指すのも選択肢の1つです。

経理の仕事のやりがいと厳しさとは?

ここでは、経理職のやりがいと厳しさを見ていきましょう。今後も経理職のキャリアを歩んでいくか否かを迷っている方は、改めて経理の仕事を見つめ直すことで理想のキャリアプランが見えてくるかもしれません。

経理のやりがい

経理職のやりがいの1つにあげられるのは、会社の経営に関われることです。経理の仕事は会社の資産や利益などを管理することなので、企業の経営状態やお金の流れ、リソースなどを把握する必要があります。つまり、経営に近いポジションで働けるでしょう。

また、さまざまな部署に貢献できるのも経理のやりがいだといえます。売上の管理や経費の精算など、金銭面に関する業務を一手に引き受けるため、経理職は会社にとって欠かせない存在でしょう。

経理の厳しさ

経理の仕事の厳しさは、専門的な知識やスキルが求められることです。会計や簿記、財務などの知識やPCのスキルなどが必要なため、常に勉強する姿勢が大切でしょう。

加えて、緻密で正確な仕事をする必要がある点も経理の厳しさだといえます。請求書や領収書、決算書などに記載する数字にミスは許されないため、数字を適正に処理することが求められます。

また、経理の仕事には繁忙期があります。月末・月初や決算期などは業務量が増え、労働時間も長くなるでしょう。それでも、数字に誤差が生じないよう集中力を維持しつつ、締切に間に合うようスピーディに仕事に取り組む必要があります。

女性が経理職として活躍するための方法

女性が経理職として活躍するにあたっておすすめの方法を紹介します。結論からいうと、以下の2つがあります。

  • 資格を取得する
  • キャリアの目標を設定する

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

資格取得

1つ目は、資格を取得することです。経理に必要な資格を取得することで通常の業務に活かせるうえ、自身のキャリアプランの幅を広げられる可能性もあります。

たとえば、「日商簿記検定」「経理・財務スキル検定(FASS)」「米国公認会計士(USCPA)」などの取得を目指すとよいでしょう。また、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」のようなパソコンスキルに関する資格の取得もおすすめです。

キャリアの目標設定

経理職としての活躍を目指すなら、キャリアの目標設定も大切です。理想の将来像をイメージし、目標を立てましょう。

ゴールを定めたら、現在の自分の状況を確認します。知識やスキル、経験を洗い出して自分に足りないものを把握することで、今後やるべきことが見えてくるはずです。

なお、目標を立てる際は、5年後や10年後のように期間を分けるようにしてください。ステップごとにゴールを定めて短期的・中期的な目標を持つことで、モチベーションを維持しやすくなると考えられます。

キャリアプランを立てるときのコツ

続いて、キャリアプランを立てるにあたって押さえておきたい以下3つのコツを紹介します。

  • 自己分析をする
  • 将来像を具体的に描く
  • スキルアップも含めて考える

それぞれのコツを詳しく説明します。

自己分析

キャリアプランを立てるときは、自己分析が欠かせません。自分自身について深く知ることで、理想のキャリアプランが見えてくるでしょう。

自己分析をする際は、自分の強みや経験、身につけたスキル、価値観、これまでに楽しいと感じたことなどを洗い出してみてください。すると、自分を客観的に把握でき、今後のキャリアにおける目標や重視すべき点がはっきりするでしょう。

将来像を具体的に描く

将来像を具体的に描くことも、キャリアプランを立てるにあたって大切です。ゴールが漠然としていると目標達成に向けた行動が定まらないため、たとえば「5年後にはフリーランスとして経理の仕事をする」「10年後には経理部で管理職になる」など、明確なビジョンを持つようにしてください。

また、前述の通り、半年後や1年後、3年後のようにステップを分け、中間目標を決めることも必要です。短期的・中期的な目標を持つことでゴールと現在の自分のギャップを把握できるうえ、キャリアプランに変化が生じたときに修正しやすくなると考えられます。

スキルアップ

キャリアプランを立てるときは、自身のスキルアップも含めて考えるようにしてください。その理由は、具体的なキャリアプランを立てても、それを実現するために必要なスキルを習得する計画が定まっていなければ目標の達成は難しいからです。

たとえば、「10年後に経理部の管理職になる」というキャリアプランの場合、「来年までに日商簿記2級を取得する」「3年後には日商簿記1級に合格する」「5年後までに財務や会計の経験も積んでおく」のようになるでしょう。

キャリアプランとあわせて、スキルアップの計画も立てるようにしてみてください。

ちなみに、以下の記事では女性のキャリアプランの立て方を解説しています。

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女性がスキルを身につけるメリット

経理職に限らず、女性のスキル習得にはメリットがあります。たとえば、出産や育児、介護などのライフイベントにより離職や休職をする場合、ブランク後の復帰に不安を抱くこともあるでしょう。そのとき、スキルを身につけておくことで自信を持って仕事を再開しやすくなると考えられます。

また、スキルを習得することで、「家事や子育てと仕事を両立する」といったライフスタイルを実現しやすくなるでしょう。例としては、「簿記や会計など幅広い知識を身につけてフリーランスの経理になったから、業務量を調整しながら働ける」、「ITやWebのスキルを習得したことで、時間や場所に縛られず仕事ができる」などがあげられます。

人生100年時代では、働き方やキャリアに対する考え方に変化が生じる可能性があるため、スキルを身につけてキャリアの幅を広げることはメリットだといえるでしょう。

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経理などの事務職からスキルを得てキャリアチェンジした事例

最後に、スキルを身につけて事務職からキャリアチェンジした事例を紹介します。今回は、以下2名のキャリアチェンジ方法を見てみましょう。

  • 事務職から半年でIT業界への転職を叶えたちあきさん
  • 事務職から専業主婦を経てフリーデザイナーになったさおりさん

キャリアチェンジを視野に入れている方は、2名の事例をチェックしてみてください。

事務職から半年でキャリアチェンジ!未経験からIT業界への転職を実現&副業デザイナーになったちあきさん

ちあきさんは事務職として働いていましたが、入社前のイメージとは異なる仕事をするなかで転職を意識するようになりました。しかし、自信を持てるスキルがなく現状を変える方法も分からなかったため、なかなか行動を起こせなかったそうです。

そのとき、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)に出会い、入会を決意。まずは自分の好みを知るため、全45以上ある職種スキルを広く浅く学んでみたといいます。

受講を進めるなかで興味を持ったデザインとマーケティングの学習にフォーカスしつつ、動画編集やライティングなどのコースも受講したそうです。また、SHElikesで学習する先輩の真似をしながら、実績作りやポートフォリオの作成にも取り組んだといいます。

その結果、受講を開始してから半年で内定をもらえ、未経験からIT業界への転職を叶えました。また、副業でデザイナーにもチャレンジしており、バナー制作やSNS運用もしているそうです。

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事務職から専業主婦を経て、未経験から自宅で自由に働くフリーデザイナーになったさおりさん

貿易事務の仕事をしていたさおりさんは妊娠を機に退職し、その後は専業主婦になりました。こどもが1歳半になったころに仕事への復帰を考えましたが、求人に掲載されていた事務の仕事の多くは出社する必要があったため、「在宅ワークに挑戦したい」と思うようになったそうです。

そこで、SHElikesに入会し、デザインやライティング、マーケティングなどのコースを一通り受け、最終的には自分がいちばん楽しいと思えたデザインの道に進むことを決意しました。知識やスキルを身につけながら実際に作品も制作し、Instagramに掲載。それをポートフォリオとして活用したところ仕事の依頼をもらえるようになり、未経験からフリーランスのWebデザイナーになれました。

自宅で働くフリーランスになったことで時間や場所を選ばず仕事ができるため、子育てとの両立がしやすいと語っています。朝や夜など、こどもが寝ている時間に仕事をしているそうです。

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女性経理職のキャリアプランを考え、これからのキャリアを見つめ直してみよう

経理職はやりがいのある仕事であると同時に、厳しい面もあります。本記事を参考にし、これからのキャリアプランを考えてみてください。経理職のキャリアを歩む場合、主にジェネラリストとスペシャリストの2つがあります。自己分析をしたり理想の将来像を考えたりし、自分に合うキャリアプランを描きましょう。

また、経理職からキャリアチェンジする選択肢もあります。新たなスキルを身につければ、未経験でも異なる業界や職種に転職できる可能性はあるでしょう。

スキルの学習方法に迷う場合は、女性向けキャリアスクールSHElikesがおすすめです。Webデザインやライティング、マーケティングなど全45以上の職種スキルが定額・学び放題*1のため、自分に適したスキルの習得を目指せます。また、月1回のコーチング*2があり、学習状況のシェアや悩みの共有などができるので、モチベーションを維持しやすいでしょう。

無料体験レッスンを実施しているので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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