広報に向いてる人の5つの特徴!求められるスキルや仕事内容も解説

広報に向いてる人の5つの特徴!求められるスキルや仕事内容も解説
ABOUT ME
ライター 岩崎奈々
関西大学 社会学部卒業。在学中は国際協力を行う学生団体に所属し、広報やメディア発信に従事。新卒で凸版印刷株式会社に入社し、無形商材の営業を担当。フリーランスとして独立し、現在は主にインタビューライティングやSEOライティングをメインに活動中。その他メディア立ち上げやコンテンツ運営も実施。
エディター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

広報職は、メディア対応やSNS運営など、業務内容が非常に多岐にわたります。華やかなイメージがあり、憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、広報職が気になる方に向けて広報に向いてる人の5つの特徴や求められるスキルをご紹介します。具体的な仕事内容や未経験から広報になる方法も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

そもそも広報の仕事とは?

広報とは一言で表すと「企業の情報を社内外に発信し、良好な関係を築く仕事」です。広報を行う目的や対象によって、大きく「社外広報」と「社内広報」の2つに分かれています。

  • 社外広報:ステークホルダーへの情報発信を通し、関係者との良好なコミュニケーションやブランド構築を図る
  • 社内広報:社内イベント企画や社内報の作成を通じ、社内の情報共有や従業員とのコミュニケーションを促進させる

それぞれの役割や具体的な業務内容を解説します。まずは広報の仕事を詳しく確認してみましょう。

社外広報

社外広報は、取引先や投資家、メディア機関など社外のステークホルダーに対し、経営情報の発信やPR活動を行います。具体的な仕事としては、プレスリリースの作成やメディア対応、公式ホームページの更新、SNS運用などが挙げられます。近年では、サステナビリティやCSR活動の発信において、新たに広報部門を設置する企業も多いようです。

また社外広報は、大きく「コーポレート広報」と「サービス広報」の2つの分野に分かれています。コーポレート広報は、企業の経営実態やビジョンなどの発信を通じ、社外との良好なコミュニケーションを図るのが特徴です。メディアへのアプローチや、ニュース発信などを通じ、企業ブランドの確立を目的としています。

一方サービス広報は自社の製品やサービスを社外(消費者)にアピールし、最終的な企業売上に貢献することが目的です。キャンペーン情報の発信やSNS運用などを通じて商材の認知度やイメージを向上させます。企業によって広報の担当領域が異なり、マーケティング部門と協働して広報活動を行うケースも少なくありません。

プラス面での情報発信はもちろん、不祥事や商品不良が発覚した際の危機管理広報なども、社外広報の重要な仕事と言えるでしょう。

社内広報

社内広報は、自社内での情報共有や従業員のコミュニケーション促進を目的とした広報活動です。社内報の作成をはじめ、パンフレットや企業案内の作成、社内イベントの企画などが主な業務となります。

社内広報は、従業員に対して組織文化や企業ビジョンを伝え、共通認識を持たせることで、企業文化を醸成させるのが役割です。効率的な社内広報活動は、従業員のモチベーション向上や組織内での協力体制の構築にも役立つでしょう。

広報に向いてる人の5つの特徴

広報の仕事に挑戦したいと考えている方の中には「自分に適性があるか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。広報に向いてる人には、下記5つの特徴があります。

  • 情報収集力に長けている人
  • 根気強く試行錯誤できる人
  • 積極的にコミュニケーションを取れる人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 経営的な視点を持っている人

それぞれの特徴について解説するので、詳しく確認してみましょう。

情報収集力に長けている人

広報のメインの仕事は、社内・社外を問わず「情報を発信すること」です。社会のあらゆる情報にアンテナを張り、情報を取捨選択するスキルが求められます。

たとえば、メディアやSNSを通じて商品PRを行う場合、市場トレンドや競合他社の動向を確認することは非常に重要になるでしょう。情報感度を高く持って、自社に必要な情報を選択できる人は広報に向いてると言えます。

根気強く試行錯誤できる人

広報は、営業のように成果が分かりやすい仕事ではありません。集めた情報を施策に反映しつつ、最終的な目標に向けてPDCAサイクルを回し続けることが重要です。短期的に効果が現れる仕事ではないからこそ、粘り強く試行錯誤を重ねられる人が広報に向いています。

また、非常に華やかなイメージのある広報ですが、実際は文章作成や企画立案、資料作成など事務作業も多い職種です。特に、公的な情報を発信する文章作成では「正確性」が求められるため、誤りがないか細部までチェックする必要があります。

「地味な作業も根気強く進められる」、「仕事を丁寧にこなせる」といったスキルがあれば、広報担当として役立つでしょう。

積極的にコミュニケーションを取れる人

広報を担当するにあたり、「コミュニケーション力」は必須のスキルです。広報がやりとりをする相手は、メディア関係者や投資家はもちろん、社内の経営陣や従業員、求職者など多岐にわたります。自分から積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築できる人は広報に向いています。

また、社外広報の場合は「企業の顔」として活動することも少なくありません。企業イメージを損なわないためにも、基本的な身だしなみや丁寧な話し方などにも気を配る必要があります。対外的なコミュニケーションが得意な方はスキルを活かすことができるでしょう。

臨機応変に対応できる人

広報は、万が一のトラブルに対して適切な対処を求められることもあります。たとえば、商品に欠陥が見つかった場合や従業員の不祥事が判明した場合の対応など、事態を収めるために臨機応変に動ける力が必要です。

危機管理対策はもちろん、トラブルに対して最善の方法を選択し、冷静に対応できる人は広報に向いてると言えるでしょう。

経営的な視点を持っている人

広報業務は企業の経営にも関わる分野のため、経営的な視点を持って業務に取り組むことが必要です。広報部門を経営陣の管轄にしている企業も多く、なかには広報と経営を一体化させている企業もあります。経営的な視点を持っていることは、広報業務を行う上で強みになります。

特にメディアからの取材に対応する場合は、経営陣の代わりに企業メッセージを伝えることもあります。「企業の課題は何か」「ブランドイメージを向上させるにはどうすればよいか」など、会社全体の利益を考える視点が求められます。

広報に向いていない人

広報に向いていない人の特徴としては、下記のような項目が挙げられます。

  • 主観的に物事を考える人
  • コミュニケーションが苦手な人
  • 忍耐力がない人
  • 丁寧な作業が苦手な人

前述の通り、広報には個人ではなく企業から見た上で利益があるか判断する力が求められるため、主観的に物事を考える人には向いていないと言えるでしょう。また、社内外を問わず多くの人と関わる仕事でもあるため、人との会話やプレゼンテーションが苦手な方は広報業務を行うのは難しいかもしれません。

ほかにも、根気強く作業を進めるのが苦手な方や情報の確認作業が苦手な方も、広報には向いていない可能性があります

広報に求められるスキルや能力

仕事の幅が非常に広い広報は、その分求められるスキルや能力も多岐にわたります。ここでは、広報に必要な4つのスキルをご紹介します。

  • 文章作成スキル・語彙力
  • コミュニケーションスキル
  • 計画立案・プレゼンテーションスキル
  • 情報収集・分析力

それぞれ詳しく解説するので自分に足りないスキルはないか、ぜひ確認してみてくださいね。

文章作成スキル・語彙力

プレスリリースや社内報の作成などを担当する広報には、分かりやすく物事を伝える文章スキルが必要です。特に新しい製品やサービスを発表する際は読み手に必要な情報を的確にを伝えなければいけません。

「社外に対しての文章か」「社内に対しての文章か」によっても文章の書き方は異なります。たとえば社外に対してプレスリリースを発行する場合は、興味を持ってもらえるタイトル付けや専門知識がない方でも理解できる文章表現が重要です。文章作成スキルはもちろん、高い語彙力も求められるでしょう。

また、広報が発信する情報において、誤った情報は必ず避けなければいけません。誤字・脱字も企業の信頼性に影響を与えるため、ファクトチェックを含め何度も校正を繰り返すことが大切です。

コミュニケーションスキル

広報は、メディア関係者や消費者をはじめ、投資家、従業員、経営陣などと密接に関わる仕事です。信頼関係を築くためにも、コミュニケーションスキルは必ず身に付けておきましょう。

相手の立場やニーズを踏まえたコミュニケーションを取ることで、広報活動の強化にもつながります。共感力や傾聴力を鍛え、相手の要望を汲み取って考えるスキルを身に付けておくとよいでしょう。

計画立案・プレゼンテーションスキル

広報としての目標を達成するためには、綿密な計画の立案が欠かせません。最終目標から逆算して必要な施策を企画したり、競合・市場の調査を進めたりする必要があります。ときには、独自性を持った企画やアイデアの発案も必要になるでしょう。順序だてて計画を立てるスキルと同時に、企画力やアイデア力を磨いておくのがおすすめです。

また、社外広報がメインとなる場合は、論理的かつ分かりやすく説明できるプレゼンテーションスキルも重要になります。ステークホルダーに対して企業アピールを行う場面では、ロジカルに話すことはもちろん、相手に興味を持ってもらえる話し方や雰囲気作りなどにも気を配ると良いでしょう

情報収集・分析力

情報収集・分析力は、広報戦略を練る際に重要になるスキルのひとつです。市場トレンドや競合情報、顧客・投資家ニーズなどの情報を集め、自社に求められる戦略を練る必要がありあます。あらゆる業界・社会のトレンドにアンテナを張り、多角的な情報を集められると、経営戦略にも活かすことができるでしょう。

また近年では、インターネットやSNSの発展に伴い、誤った情報も多くあふれています。単純に情報を集めるのではなく、信頼できる情報を見極めるスキルも必要になるでしょう。

広報の仕事に活かせる経験

広報を目指している方に向け、広報に活かせる経験や職種をご紹介します。営業職やマーケティング職など、広報と親和性が高い経験を持っている場合は、即戦力としても活躍しやすいです。

営業職の経験

営業職を経験している方は傾聴力に優れ、高いコミュニケーションスキルを身に付けている傾向にあります。

広報は「商品・サービスを売る」仕事ではありませんが、メディアリレーションの開拓やクライアントとの交渉時には大いに役立つスキルと言えるでしょう。また、営業としての適切な言葉遣いや話し方は、社外広報としても重宝するスキルです。

メディア業界での経験

メディア業界での経験がある方は、どこにニュース性があるのかを理解する能力に長けていると捉えることができます。ニュース性を理解し、どのように整理し、アピールすればよいか考えることができれば、広報の仕事にも活かせるでしょう。

「読者を惹き付けられる資料はどんな文章か」「高く評価される資料の特徴」なども理解できていれば、広報としてプレスリリースを作成する際にも有利に働きます。

マーケティングの経験

広報とマーケティングは非常に親和性が高く、マーケティングスキルを有していることで、情報発信の的確なタイミングやターゲットを選定することができます

たとえば、プレスリリースを発表する時期やキャンペーン施策などを打ち出す際、市場調査や競合分析などのマーケティングスキルは非常に役立つでしょう。なかには、マーケティングと広報を同じ部署で行う企業もあるため、マーケティング経験がある場合は積極的にアピールするのがおすすめです。

ただし、マーケティングは顧客視点、広報はメディア視点と、企画や施策を考える視点が異なる点は、事前に心得ておく必要があります。

未経験から広報になるには

未経験から広報を目指すことは可能ですが、広告代理店やPR会社の出身者のほうが転職で有利に働く可能性があります。現職の企業で広報への異動希望を出す方法もありますが、希望通りに配属される人は決して多くありません。

職種未経験の場合は、まず未経験可の広告・PR業界の求人に応募し、アシスタント職から挑戦するのが良いでしょう。PR代理店の営業職や企画職に転職し、業界経験を積んだうえで広報職に転身する方法もあります。

また、ライターやweb広告運用などの経験も、広報職の求める人材にマッチしています。特にライターや編集は未経験からでも始めやすい職種のため、副業から始めるのもひとつの方法です。

未経験から広報に転職したロールモデル

SHElikesでの学びを経て、未経験から広報へ転身したロールモデルをご紹介します。どのようにして広報へのキャリアチェンジを叶えたのか、インタビューと共に見ていきましょう。

未経験から上場企業の広報職へ!副業ライターを経てキャリアチェンジできた理由 もえさん

未経験から上場企業の広報職へと転身したもえさん。キャリアを広げられる汎用性の高いスキルを身に付けたいと考え、SElikesへの入会を決意されました。

Webライティングコースを受講し、副業ライターとしての経験を積んだのちに広報職に転職し、現在は広報室長に就任し、メンバーのマネジメントも担当されています。

SHElikesで実践的なスキルを積み重ねたことが、広報へ転身できた秘訣だといいます。

インタビュー記事はこちら
未経験から上場企業の広報職へ!副業ライターを経てキャリアチェンジできた理由35の職種スキルを掛け合わせ、自分の可能性を広げていくキャリアスクール、SHElikes。今回の記事では、副業ライターを経て未経験か…

営業職から広報・PR部門立ち上げ!社内異動で叶えた理想のキャリア

社内異動で、営業職から広報へのキャリアチェンジを叶えたおはるさん。SHEliksのSNSマーケティングコースやWebデザインコースを受講し、未経験からクリエイティブスキルを身に付けられたそうです。

着実に身に付けたスキルや実績が会社からも評価され、広報・PR部門の立ち上げを任されるまでになりました。SHElikesのコーチングをうまく活用しながら、未経験から広報への転身を叶えられたようです

インタビュー記事はこちら
営業職から広報・PR部門立ち上げ!社内異動で叶えた理想のキャリア38の職種スキルが学び放題の女性向けキャリアスクールSHElikes。たくさんの方が自分の“好き”を見つけ、理想の生き方やキャリアへ…

SHElikesで未経験から広報を目指そう

今回の記事では、広報に向いてる人の特徴や必要なスキルなどを中心に解説しました。業務内容が多岐にわたる広報は、未経験から挑戦するのが難しい職種のひとつでもあります。

転職活動では実践スキルを求められることも多いため、職種未経験の場合は事前に最低限の知識を身に付けておくことがおすすめです。女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)の広報・PRコースでは、広報業務の概要や車内イベントの企画、プレスリリースの執筆方法を学ぶことができます。ほかにも広報業務に役立つライタースキルやデザインスキル、撮影スキルなども身につけることができます。

未経験から広報を目指している方は、ぜひ無料体験レッスンに参加して、自分の理想のキャリアを叶えてくださいね。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。