個人がリスキリングで使える補助金を紹介!申請できる給付金や助成金などを解説

個人がリスキリングで使える補助金を紹介!申請できる給付金や助成金などを解説
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ライター shin
航空系の会社に勤務した後、フリーランスとしての活動を開始。現在は主にWebメディアに携わりつつ海外を転々としている。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

デジタル技術の発展や働き方の多様化に伴って、リスキリングの重要度は高まっています。しかし、以下のような悩みからリスキリングをためらってしまう方はいるのではないでしょうか。

「費用がかかりそうでリスキリングに取り組めない」
「補助金や給付金などの種類が多くて、どれがよいのか分からない」

そこで、本記事では個人がリスキリングをする際に活用できる補助金や給付金、支援制度を紹介。また、リスキリングの方法についても解説します。

記事を最後までチェックし、リスキリングに取り組んでみてください。

リスキリングとは?

補助金や支援制度を紹介する前に、リスキリングについて説明します。リスキリングの定義は、以下の通りです。

新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること*1

要するに、リスキリングとはビジネスの変化や働き方の多様化などに対応するために新しい知識やスキルを身につけることを指します。

ちなみに、リスキリングの詳細は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてみてください。

リスキリングとは?意味・定義や必要性、人材育成や企業の導入事例も解説!
リスキリングとは?意味・定義や必要性、人材育成や企業の導入事例も解説! リスキリングとは、企業の中長期的な成長戦略において、業務上必要とされるスキル・知識を学ぶことです。2020年のダボス会議でリスキリング...

個人で申請できるリスキリング補助金・支援制度を紹介

それでは、個人が活用できるリスキリングの補助金や助成金、支援制度を見ていきましょう。今回は、以下の3つを紹介します。

  • 教育訓練給付制度
  • ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)
  • 母子(父子)家庭自立支援給付金

それぞれ詳しく説明します。

教育訓練給付制度

厚生労働省が提供する「教育訓練給付制度」の内容は以下の通りです。

教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです*2

つまり、対象の教育訓練を修了すれば、訓練にかかった費用の一部を支給してもらえます。ただし、給付を受けるには条件があり、「雇用保険への加入」「前回の支給日から3年以上経過している」などを満たす必要がある点は押さえておいてください*2

また、本制度は3種類あり、それぞれ以下のように給付率が異なります*2

  • 一般教育訓練:日商簿記や実用英語技能検定など、雇用の安定や就職の促進に役立つ教育訓練。受講費用の20%(上限10万円)が支給される。
  • 特定一般教育訓練:税理士や介護職員初任者研修など、速やかな再就職及び早期のキャリア形成に役立つ教育訓練。受講費用の40%(上限20万円)が支給される。
  • 専門実践教育訓練:第四次産業革命スキル習得講座や調理師など、中長期的なキャリア形成に役立つ教育訓練。受講費用の50%(年間上限40万円)が支給される。

給付対象の方はぜひ活用してみてください。なお、申請手続きは居住地を管轄するハローワークで行います*2

ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)

ハロートレーニングは、ハローワークが提供している職業訓練制度です。公共職業訓練と求職者支援訓練の2つがあり、内容は以下のように異なります*3

  • 公共職業訓練:雇用保険を受給している求職者が対象で、訓練期間は約3か月〜2年
  • 求職者支援訓練:雇用保険を受給できない方が対象で、訓練期間は2〜6か月

コースの種類はさまざまで、ITやサービス、デザインなど幅広い分野のスキル習得を目指せます。また、無料で受講できるのもポイントです。

申請手続きは最寄りのハローワークで受け付けているので、離職中にリスキリングに取り組みたい方や個人事業主になるためにスキルを身につけたい方は、足を運んでみてください。

母子(父子)家庭自立支援給付金

母子(父子)家庭自立支援給付金は、母子家庭の母または父子家庭の父のスキルアップを支援する制度です*4。対象の教育訓練を修了すると、かかった費用の一部が支給されます。給付金は、以下の2種類があります。

  • 自立支援教育訓練給付金:母子家庭の母または父子家庭の父の主体的な能力開発の取組みを支援するもの。対象の訓練を受講・修了した場合、経費の60%が支給される。
  • 高等職業訓練促進給付金等事業:看護師や介護福祉士などの資格取得のため養成機関で1年以上修業する場合に給付金を受け取れる。1か月あたりの給付額は最大14万円で、訓練を修了すると最大5万円が支給される。

「20歳に満たない児童を扶養している」「仕事または育児と修業の両立が困難である」などの条件はありますが、母子または父子家庭の方は活用を検討してみてください。

企業向けリスキリング補助金・支援制度

ここまで個人で申請できるリスキリングの補助金や支援制度を紹介してきましたが、企業向けの助成金もあります。今回は以下2つを紹介するので、企業としてリスキリングに取り組みたい方はチェックしてみてください。

  • DXリスキリング助成金
  • 人材開発支援助成金

それぞれ詳しく見ていきましょう。

DXリスキリング助成金

「公益財団法人東京しごと財団」のDXリスキリング助成金は、都内の中小企業が従業員に対してDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する職業訓練を実施する際にかかる経費を助成します*5。助成額は対象経費の3分の2で、上限額は64万円です。

助成の対象となる訓練には、DX推進を目的としたマネジメント講座や情報セキュリティ対策講座などがあります。デジタル化を通じて企業の成長を目指したいなら、活用を検討してみてください。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、厚生労働省が提供している支援制度です。職務に関連する専門的な知識やスキルの習得を目的として従業員に対して職業訓練を実施した場合に、経費や賃金などの一部が助成されます*6

全部で7コースあり、たとえば以下のようなものがあります。

  • 人への投資促進コース:デジタル人材や高度人材などを育成する訓練を実施した場合に経費や賃金の一部が助成される
  • 事業展開等リスキリング支援コース:新規事業の立ち上げに必要な知識とスキルの習得を目的とした訓練を実施した場合に経費や賃金の一部が助成される

なお、助成額や助成率、申請条件などはコースによって異なる点は押さえておいてください。

補助金、助成金、給付金の違いは?

リスキリングに取り組む際に活用できる支援制度を見ていると、補助金や助成金、給付金という言葉が出てきます。似たような言葉ではありますが、意味は異なります。

それぞれの内容を説明するので、違いを把握しておきましょう。

補助金

補助金は、経済産業省に以下のように定義されています。

補助金は、国や自治体のさまざまな政策目標を達成するために、企業や個人事業主の取り組みをサポートするための制度です*7

国や地方自治体が定める目的に合う場合に交付されるため、申請すれば必ずもらえるわけではありません。

リスキリングに関する補助金の例としては、経済産業省による「IT導入補助金」があげられます。申請が認められれば、会計ソフトの導入やPC、タブレットの購入などに対して補助を受けられます*8

助成金

助成金は、支給要件を満たせば受けられます。たとえば、前述した厚生労働省の人材開発支援助成金の場合、「事業主が雇用保険の適用対象である」「訓練等の受講を修了している」などの要件を満たしていると、助成の対象となります*6

ちなみに、助成金を申請する際には、経費助成の内訳書や給与明細書、雇用契約書などが必要です。助成金の活用を検討している方は、事前に必要書類を確認するようにしてください。

給付金

給付金は、国や地方自治体が個人や事業者に支給するものです。代表的な例としては、前述した教育訓練給付制度や母子(父子)家庭自立支援給付金のほか、失業中の求職者に支給される失業給付や、新型コロナウィルス感染症の影響を受けた事業者を支える持続化給付金(現在は申請受付終了)などがあります。

個人でリスキリングに取り組む際に金銭的なサポートが必要な場合は、給付金を探すようにしてください。

補助金を使うことができるスクール

個人がスクールでリスキリングに取り組むにあたって、補助金(給付金)を使える場合があります。今回は「DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)」「TechAcademy(テックアカデミー)」の2つを紹介するので、IT系の知識やスキルの習得を目指したい方はぜひチェックしてみてください。

DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)

DMM WEBCAMP(ウェブキャンプ)では、プログラミングやWebデザイン、WordPressなどを学べます。転職サポートやキャリア相談などを利用できるのもポイントです。

「DMM WEBCAMP エンジニア転職 専門技術コース」は厚生労働省の専門実践教育訓練給付金の対象講座のため、最大56万円の給付金が適用されます*9。AIやクラウドのような専門技術を学びたい方は、ぜひ給付制度を活用して受講してみてください。

TechAcademy(テックアカデミー)

TechAcademy(テックアカデミー)には、アプリ開発やWebデザインなど幅広いコースがあります。現役のエンジニアにサポートしてもらえるため、挫折しにくいといえるでしょう。

経済産業省が行う「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に選ばれており、対象のコースを受講して条件を満たせば最大で70%のキャッシュバックを受け取れます*10。Web制作を学べるコースやプログラミングの学習ができるコースなど支援制度の対象コースは幅広いので、出費を抑えてスキルアップを目指せます。

おすすめのリスキリング方法

最後に、おすすめのリスキリング方法を紹介します。今回は「学習サイト」「スクール」の2つを解説するので、それぞれチェックして自分に合うほうを選んでみてください。

学習サイトで学ぶ

リスキリングにおすすめの方法の1つは、学習サイトを利用することです。オンラインで受講できるため、仕事をしながら学習を進めやすいといえます。

どの学習サイトがよいか迷う方は、女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)をチェックしてみてください。Webデザインやマーケティング、プロジェクトマネジメントなど全45以上の豊富な職種スキルが定額・学び放題のため、「身につけたい」と思うスキルの習得を目指せるコースが見つかるはずです。

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スクールで学ぶ

スクールに通うことでリスキリングに取り組むのもよいでしょう。カリキュラムに沿って学習を進められるうえ疑問点はその場で講師に質問できるため、モチベーションを維持しやすいといえます。

対面式での学習が合っている方やオンライン学習を続けられるか不安な方は、通学型のスクールでのリスキリングを検討してみてはいかがでしょうか。

リスキリングで使える補助金や給付金をチェックして、個人でリスキリングに取り組もう

リスキリングに取り組む際には、補助金や助成金、給付金が使える場合があります。本記事で紹介した支援制度を参考にし、ぜひ活用してみてください。

もし個人でリスキリングをしたいなら、学習サイトやスクールがおすすめです。給付金の対象なら出費を抑えて学習できる可能性があるので、給付金の適用可否を事前に確認しておきましょう。

また、支援制度の対象ではありませんが、女性向けキャリアスクールのSHElikesも併せてチェックしてみてください。前述の通り全45以上の豊富な職種スキルが定額・学び放題のため、幅広いスキルの習得を目指せます。加えて、一緒に頑張る仲間と学習状況をシェアできるコーチング※があり、モチベーションを維持しやすいといえます。

気になる方は、まずは無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。

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※引用
*1:経済産業省「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」より
*7:経済産業省「マンガでわかる「補助金のしくみ」」より

※出典
*2:厚生労働省「教育訓練給付制度」より
*3:厚生労働省「ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)の全体像」より
*4:厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」より
*5:公益財団法人東京しごと財団「DXリスキリング助成金」より
*6:厚生労働省「人材開発支援助成金」より
*8:経済産業省「IT導入補助金」より
*9:株式会社インフラトップ「AIなどの最新技術を学んで転職 専門技術コース」より
*10:キラメックス株式会社「「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」についてのご案内」より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。