リスキリングで何を学ぶ?おすすめスキルや役立つ資格、学び方を紹介

デジタル技術の発展が著しい昨今では、リスキリングの重要度が高まっています。しかし、具体的に何に着手すべきかが見えずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、リスキリングで何を学ぶべきか迷っている方に向けて、今注目のスキルやおすすめの資格、学び方のコツをわかりやすくご紹介します。リスキリングに成功したロールモデルの事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

CONTENTS
  1. リスキリングとは?
  2. リスキリングが注目されている背景
  3. リスキリングのメリット
  4. リスキリングにおすすめのスキル10選
  5. リスキリングにおすすめの資格10選
  6. リスキリングに対する支援
  7. 個人でリスキリングを行う方法
  8. 個人がリスキリングを始めるならSHElikesがおすすめ!
  9. リスキリングに成功したロールモデル
  10. リスキリングで何を学ぶかを決めて、新しい知識やスキルの習得を目指そう

リスキリングとは?

経済産業省によると、リスキリングは以下のように定義されています。

新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること

引用:経済産業省|リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―

要するに、リスキリングの目的は「環境の変化に適応するために新しい知識やスキルを身につけることです。近年は働き方が多様化しているうえ、前述の通りデジタル技術も進化しているので、リスキリングの必要性は高いといえます。

リスキリングの詳細は以下の記事で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

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リカレントとの違い

リスキリングは実務と並行して短期間でスキルを習得し、今後のキャリア転換や成長に繋げることを目的としています。一方でリカレント教育は、大学や専門機関などで体系的に学び直し、長期的な視点でキャリアを築いていく学び方です。

それぞれの目的や働き方に応じて、選ぶアプローチが異なると認識しておきましょう。リカレント教育については以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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リスキリングが注目されている背景

現代社会でリスキリングが重要視されている理由は、社会・産業構造の急激な変化にあります。とくにテクノロジーの進化と働き方の多様化により、今までのスキルだけでは対応しきれないケースが増えてきました。ここではその背景を3つの視点から解説します。

産業構造の変化

産業構造の変化により、今までのスキルでは通用しない場面が増えています。たとえば、製造業では自動化やAIの導入により単純作業の需要が減少し、代わりにITやデータ分析スキルを持つ人材が求められるようになりました。

サービス業でも、オンライン対応やSNS運用など新たなスキルが必須になっています。こうした変化に対応するために、働きながら学び直す「リスキリング」が注目されているのです。

多様な人材の労働参加と企業成長

企業が成長するためには、優秀な人材の確保が欠かせません。近年は女性・シニア・外国人・育児や介護と両立する人など、さまざまな背景を持つ人の労働参加が進んでいます。

しかし、従来の職業スキルだけでは対応が難しい場合も多く、再教育やスキルアップが必要なのが現実です。リスキリングによって一人ひとりが活躍できる機会を広げ、企業としても多様な人材を生かす力が求められています。

デジタル技術への対応

急速に進化するデジタル技術に対応するために、リスキリングの必要性が高まっています。AIやビッグデータ、クラウド、RPAなど、デジタル技術はあらゆる業界で活用され、業務効率化や新規ビジネス創出が進んでいますが、これに順応するには技術への理解が欠かせません。

今や元々アナログメインだった職種でもITリテラシーが求められる場面が増えています。今後のキャリアを考えるうえでも、基本的なデジタルスキルの習得は避けて通れない時代となっているといえるでしょう。

リスキリングのメリット

リスキリングの最大のメリットは、時代の変化に対応できる「柔軟なキャリア」を築けることです。新しいスキルを習得することで、業務の幅が広がり、社内でのキャリアアップや異業種への転職のチャンスが広がります。近年需要が高まっているITに関する知識やスキルやクリエイティブスキルを身につけられれば、副業やフリーランスといった働き方も視野に入ってくるでしょう。

さらに、成長実感や学び直しによる自己肯定感の向上も、リスキリングの大きな魅力です。変化の激しい時代だからこそ、「学び続ける力」が個人の価値を高め、将来的な収入や働き方の自由度にもつながっていきます。

リスキリングにおすすめのスキル10選

ここでは、リスキリングにおすすめのスキルを紹介します。何を学ぶのがよいか分からない方は、以下10個のスキルの習得を目指してみてください。

それぞれの内容を詳しく説明します。

1. マーケティングスキル

マーケティングとは、商品やサービスの魅力を売るための仕組みを作ることです。消費者の行動心理の分析や市場調査から販売促進の戦略立案まで担えるマーケティングスキルがあれば、多くの企業で重宝されるでしょう。

近年はSNSのユーザー数が増加しているため、なかでもSNSマーケティングの重要度が高まっています。リスキリングでマーケティングを学ぶ方は、SNSマーケティングスキルの習得を目指すのもおすすめです。

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2. プログラミングスキル

プログラミングスキルとは、コンピュータを指示通りに動かすためのプログラムを書く能力のこと。プログラミングができると、Webサイトやアプリ、システム、ゲームなど、さまざまなものを作れるようになります。

以下の記事では、リスキリングでプログラミングを学ぶメリットを解説しています。初心者向けの習得方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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3. 語学スキル

リスキリングで語学力を身につけるのもよいでしょう。グローバル化が進み海外進出する企業も増えてきているため、特に英語力を高めればキャリアの幅が広がるといえます。
余裕がある場合は資格を取得すると、自身の英語力の証明にもなるのでおすすめです。TOEICTOEFL実用英語技能検定(英検)などの取得を目標にしてみてください。

4. マネジメントスキル

リスキリングに取り組むなら、マネジメントスキルの習得を目指すのもおすすめです。具体的には、プロジェクトの目標設定や進捗管理、各担当者への指示出しなどをスムーズに行う能力のことを指します。

マネジメントには、スケジュール管理能力や分析力、コミュニケーションスキルなどに加え、各分野の担当者と意思の疎通ができる程度の専門的な知識も必要です。社内外問わずキャリアアップにも繋がるスキルなので、ぜひ習得してみてはいかがでしょうか。

5. 動画編集スキル

動画編集スキルとは、映像のトリミングやエフェクトの追加、音楽の挿入作業など、ツールを用いて魅力的な動画を作成する能力のことです。主にYouTubeにアップするコンテンツや動画広告、プロモーションビデオなどを制作します。

動画編集スキルは独学で身につけることも可能ですが、スクールを活用すれば効率よくリスキリングに取り組めます。以下の記事ではスクールを活用して2ヶ月で動画編集スキルを習得した方の事例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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6. AIなどの先端ITスキル

リスキリングをするなら、AIのような先端ITスキルの習得を目指すのもよいでしょう。なぜなら、リスキリングが注目されている理由の1つに企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進があるからです。

DXとは、デジタル技術を活用することで企業の競争力強化や生産性の向上などを図り、自社の優位性を高めることを指します。経済産業省によるとIT人材の不足数は今後も増加すると見られている*1ため、AIなどのITに関する知識やスキルを身につければキャリアの幅が広がるでしょう。

7. データ分析スキル

データ分析スキルは、膨大な情報から課題を発見し、最適な判断を導くために必要不可欠です。ExcelやGoogleスプレッドシート、BIツール、統計ソフトなどを使い、売上やユーザー行動などの数値を可視化・分析します。

マーケティング、営業、経営企画など幅広い業種で求められているスキルです。習得できれば、業務の説得力や生産性が格段に上がるでしょう。

8. コーチングスキル

コーチングスキルは、相手の話を引き出し、自発的な行動や成長を促すための技術のこと。特に部下のモチベーション向上や、チームの目標達成を支援する際に有効です。管理職やリーダー職だけでなく、営業やコンサルなど人と関わるあらゆる仕事において役立ちます。

傾聴力や質問力も養われるため、コミュニケーション力の強化にもつながるでしょう。以下の記事ではコーチングについてより詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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9. ライティングスキル

ライティングスキルは、Web記事やSNS投稿、メール文面の作成など、あらゆるビジネスシーンで活用できるスキルです。特にWebライティングは、SEOの知識や構成力が求められ、企業の広報やマーケティング業務にも直結します。

書くことを生業とした「ライター」という職種は副業や在宅ワークでも需要が高く、未経験からでも挑戦しやすいのが魅力です。文章で人に伝える力を磨きたい方は、ぜひ学んでみてはいかがでしょうか。

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10. デザインスキル

デザインスキルは、Webサイトやバナー、資料作成など幅広い場面で活かせる汎用性の高いスキルです。特にCanvaFigmaなど初心者向けのツールも充実しており、未経験からでも学びやすいのが特長です。

視覚的な魅力を高める力は、マーケティングや広報など他分野とも相性が良く、副業や在宅ワークの入り口としても注目されています。センスだけでなく、論理的な思考力やユーザー視点も養えるため、リスキリングに非常におすすめです。

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リスキリングにおすすめの資格10選

続いて、リスキリングにおすすめの資格を10個紹介します。

それぞれの資格を詳しく説明するので、何を学ぶべきか分からない方はチェックしてみてください。

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1. ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明できる国家試験です。情報リテラシーや経営戦略、セキュリティなど幅広い分野が出題されます。

IT業界に限らず、どんな職種でも役立つ知識が身につくため、初めてリスキリングに挑戦する方におすすめです。学生から社会人まで幅広く受験でき、就職や転職の際の基礎スキル証明にもなります。

費用 7,500円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)
形式 CBT方式(四肢択一式)
合格基準 総合評価点: 1,000点中600点以上
分野別評価点: 各分野で300点以上必要
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2. マーケティング検定

マーケティング検定は、販売戦略や市場分析などマーケティングの基本知識を体系的に学べる資格です。1級〜3級まであり、初学者は3級からの受験をおすすめします。

Web業界・広告業界はもちろん、営業や商品企画など幅広い職種で役立つ内容となっており、キャリアの基礎固めにぴったりでしょう。実務に活かせるスキルを身につけたい方や、マーケターを目指す方はぜひ受検を検討してみてください。

費用 3級:一般 6,600円
2級:一般 9,460円
1級:一般 14,850円
受験資格 3級・2級:誰でも受験可能
1級:2級試験合格者のみ
試験範囲 3級:基本概念、市場環境、戦略的マーケティング、マーケティングリサーチ、消費者行動など
2級:基礎概念から応用まで(例: 戦略的マーケティング、ブランドマネジメント、グローバルマーケティング)
1級:基礎から応用まで幅広い理解を前提とした事例問題
形式 3級・2級:CBT形式、多肢選択式
1級:CBT形式、記述式(各1,000~1,500字程度)
合格基準 3級・2級:正答率70%以上
1級:400点満点の60%程度かつ受験者全体の上位20%
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3. 中小企業診断士

中小企業診断士は、経営戦略や財務・人事など、企業経営全般に関する知識を問う国家資格です。経営コンサルタントとしての活躍を目指す人だけでなく、事業開発やマネジメント、経営企画などのキャリアアップを目指す人にも役立ちます。

試験範囲は広く難易度も高めです。その分ビジネスパーソンとしての信頼性や専門性を高められる資格として高い評価を受けています。

費用 1次試験:13,000円
2次試験:17,200円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 1次試験: 経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策の7科目

2次試験: 組織・人事(事例Ⅰ)、マーケティング・流通(事例Ⅱ)、生産・技術(事例Ⅲ)、財務・会計(事例Ⅳ)

形式 1次試験:マークシート択一式
2次試験:筆記試験(短答式および論文形式)と口述試験
合格基準 1次試験:総点数の60%以上かつ1科目でも満点の40%未満がないこと。
2次試験:筆記総点数の60%以上かつ口述評定が60%以上

4. TOEIC

TOEICは、英語によるコミュニケーション能力を評価するテストのこと。特にビジネス英語に重点を置いており、企業の採用や昇進基準として利用されることも多いです。

グローバルに活躍したい人や英語力をアピールしたい人に適した資格でしょう。スコア形式で評価されるため、現在のレベルを客観的に把握できるのも大きなメリットです。

費用 7,810円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 リスニングとリーディングのビジネスシーンでの英語力
形式 マークシート方式
合格基準 スコアで評価される
※目安は600点以上

5. MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、WordやExcel、PowerPointなど、Microsoft Office製品の操作スキルを証明できる資格です。

事務職や営業職、パソコン業務が多い職種では特に評価されやすく、就職・転職時のアピールにも役立ちます。操作スキルの可視化ができるため、「実務で使えるスキルを身につけたい人」におすすめの資格です。

費用 1科目につき10,780円または12,980円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目。各科目に一般レベルと上級レベル(エキスパート)があり、基礎から応用まで幅広く出題
形式 CBT方式(コンピュータを利用した試験)
合格基準 一般的には700点以上(1000点満点)

6. ビジネス統計スペシャリスト

ビジネス統計スペシャリストは、Excelを使ってデータ分析を行うスキルを証明できる資格です。業務改善やマーケティング施策の検討など、職種を問わずデータに基づく判断力が求められる現代において、実践的な統計知識があることを示せます。

基礎レベルと上級レベルがあり、初心者からでも段階的にスキルアップできる点が魅力です。すでに事務職・営業職・マーケターとして働いている方、あるいは目指している方はぜひ取得を検討してみてください。

費用 エクセル分析ベーシック:一般価格6,600円
エクセル分析スペシャリスト:一般価格10,780円
※2025年5月以降は価格改定予定
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 ベーシック(基礎レベル):平均値や中央値、標準偏差、外れ値検出、相関分析、回帰分析など
スペシャリスト(上級レベル): 仮説検定(カイ二乗検定、t検定、F検定)、重回帰分析、ダミー変数活用、時系列データ分析など
形式 CBT方式
合格基準 ベーシック:700点以上(1000点満点)
スペシャリスト:800点以上(1000点満点)

7. Pythonエンジニア認定試験

Pythonエンジニア認定試験は、プログラミング言語「Python」に関する知識やスキルを証明できる資格のこと。機械学習やデータ分析、Web開発など幅広い分野で活用されており、IT業界でのキャリアアップを目指す方に特におすすめです。

試験には「基礎試験」と「データ分析試験」があり、レベルに応じて選べます。これからPythonを学び始める人は、入門としてぜひ受験してみてください。

費用 一般 12,000円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 「Python実践レシピ」に基づき、Pythonの環境、言語仕様、クラス、デバッグ、暗号関連など幅広い分野
形式 CBT方式
合格基準 正答率70%以上(1000点満点中700点以上)
900点以上で「Python Super Engineer」の称号が付与

8. VBA(Visual Basic for Applications)エキスパート

VBAエキスパートは、ExcelやAccessといったMicrosoft Office製品におけるVBA(Visual Basic for Applications)のスキルを証明できる資格です。

業務の自動化や効率化に直結するため、事務職や営業職、経理職など、幅広い職種で役立ちます。試験は「Excel VBA ベーシック」と「Excel VBA スタンダード」の2段階。初学者から実務レベルまで段階的に学べるのが魅力です。

費用 Excel VBA ベーシック / Access VBA ベーシック:13,200円
Excel VBA スタンダード / Access VBA スタンダード:14,850円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 ベーシック:VBAの基本文法、マクロの作成、変数、条件分岐、繰り返し処理、デバッグなど
スタンダード:ベーシック範囲に加え、高度なマクロ記述、配列、検索とフィルター、テーブル操作、エラー対策など
形式 CBT方式
合格基準 ベーシック/スタンダード共通:700点以上(1000点満点)
※問題の難易度によって基準が変動する場合あり

9. Webライティング能力検定

Webライティング能力検定は、SEOや文章構成、著作権、ビジネスマナーなど、Webライターとして必要な知識と技術を総合的に測る検定です。クラウドソーシングや副業でライターを目指す方にとって、自分のスキルを客観的に示す手段として活用できます。

試験の難易度はやや高めですが、合格者には「認定ライター証明書」や仕事の紹介制度もあり、実務に直結した資格です。

費用 17,600円
受験資格 誰でも受験可能
試験範囲 ・国語: 正しい日本語の基礎知識、敬語表現、ことわざ・四字熟語など
・Webライティング基礎: 引用・リライト方法、質の高い文章作成
・コピーライティング・メールライティング: コピーの心得、書き出しや本文のコツ
・SEO: キーワード選定、検索ワードの傾向
・法律・倫理・炎上対策: 法的リスク回避、炎上防止策
・ミニ論文: 200~300文字の記述式問題
形式 筆記試験(4択問題+記述式)
合格基準 – 1級: 80~88点(88点満点)
– 2級: 70~79点
– 3級: 53~69点
– 資格なし: 53点未満
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10. ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が認定する国家資格です。HTMLやCSSの基本知識に加え、デザイン理論やアクセシビリティ、著作権など、幅広い内容が出題されます。

取得すれば、Webサイトの制作や運用に関する技能を証明できます。等級は1級〜3級まであり、初心者はまず3級からの受験がおすすめです。Webデザイナーとしてのキャリアを築きたい方は、ぜひ受検してみてください。

費用 1級:学科試験 8,000円、実技試験 25,000円
2級:学科試験 7,000円、実技試験 16,000円
3級:学科試験 6,000円、実技試験 8,000円
受験資格 3級:ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者または従事しようとしている者
2級:2年以上の実務経験、または関連教育機関卒業者、または3級合格者
1級:7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験など
試験範囲 学科試験: インターネット概論、WWW法務、ウェブデザイン基礎知識
実技試験: 与えられた課題に従いWebデザインを実際に制作する内容
形式 学科試験: マーク方式(多肢選択法・真偽法)
実技試験: 課題選択方式でWebデザインを制作。1級はペーパー実技も含む
合格基準 学科・実技ともに100点満点中70点以上で合格
各作業分類で配点の60%以上を取得する必要あり
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リスキリングに対する支援

​リスキリングを検討している個人が活用できる主な補助金や助成金を以下にまとめました。これらの支援制度を利用することで、学習費用の負担を軽減できます。

教育訓練給付金 厚生労働省が提供する制度で、資格取得やスキルアップを目的とした講座の受講費用を補助。
専門実践教育訓練や一般教育訓練が対象。
・一般教育訓練: 受講費用の20%(上限10万円)
・専門実践教育訓練: 受講費用の50%(年間上限40万円)+追加給付30%(条件付き)
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 経済産業省が実施する制度で、キャリア相談から転職支援まで一貫したサポートが受けられる。プログラミングやWebデザインなどが対象。 最大56万円

上記の支援制度を活用すれば、費用を抑えてリスキリングに取り組むことが可能です。まずは自身が対象となる支援制度があるかを確認し、積極的に活用しましょう。

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個人でリスキリングを行う方法

リスキリングを始めたいけれど、「何から取り組めばいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。実は、リスキリングは特別な環境や多額の投資がなくても始められます。ここでは、誰でも今すぐ始められるリスキリングの方法として、主に3つの学び方をご紹介します。

書籍で学ぶ

書籍の活用は、コストを抑えてリスキリングを始めたい方におすすめの学び方です。体系的な知識がコンパクトにまとまっているものが多く、通勤時間や寝る前の30分などスキマ時間でも学習できます。

特に「これから何を学ぶべきか」に悩んでいる方には、分野別の入門書やビジネススキル本がおすすめです。リスキリングのイメージが漠然としている方は、自分に合った分野を見つけるきっかけにもなるでしょう。

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学習サイトなどで学ぶ

学習サイトや動画配信サービスを活用すれば、時間や場所を選ばずにリスキリングが可能です。たとえば「Schoo」「Udemy」「Progate」などでは、プログラミングやマーケティングなどの人気スキルを動画で学べます。

難易度やレビューを見ながら自分に合った講座を選べるのも大きなメリットでしょう。短時間で基礎から学べる講座も豊富なので、初心者でも安心してスタートできます。

スクールで学ぶ

「独学では続かない」「実践力をつけたい」という方には、スクールを利用したリスキリングもおすすめです。プロから直接フィードバックを受けられる環境だったり、一緒に頑張る仲間と繋がれたりなど、モチベーションの維持もしやすくなります。


たとえば、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、ライティングやWebデザイン、マーケティングなど、全45以上の職種スキルが学べます。プロに添削してもらえるコースや受講生同士で交流できるコミュニティもあるため、切磋琢磨しながら成長したい人にぴったりです。

個人がリスキリングを始めるならSHElikesがおすすめ!

「リスキリングで何を学ぶべきか迷っている」という方にぴったりなのが、女性向けキャリアスクールSHElikesです。Webスキルから自己分析まで、全45以上の職種スキルを定額で学べます。学べるコースカテゴリ例は以下の通りです。

さらに、SHElikesの「レギュラープラン」は、経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の補助対象です。詳しくご覧になりたい方は、以下の記事をご参照ください。

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「何を学ぶべきか分からない…」という方は、SHElikesの無料適職診断で自分に合うスキルを見つけてみるのもおすすめです。

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リスキリングに成功したロールモデル

最後に、個人でリスキリングに成功した以下2名の事例を紹介します。

具体例が分かると、リスキリングのイメージが湧いてくるかもしれません。気になるストーリーがあればぜひチェックしてみてください。

【わたし流、社内キャリアUPの叶え方】営業10年目で企画職に異動した私が、複数のスキルを学び即戦力になった方法 satominさん

営業職を10年間続けてきたsatominさんは、「目に見えるスキルがない」という焦りからSHElikesに入会します。ライティングをメインに、WebマーケティングやWebデザインなど幅広いスキルの習得を目指しました。

入会して間もなく営業企画に異動になりましたが、SHElikesでのリスキリングが活き、すぐに新しい仕事に適応できたそうです。Webデザインの知識を活かして社内のロゴを制作したところ評価され、バナーやチラシの作成も任せてもらえるようになったといいます。

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地方在住でも理想を諦めない!スキルに自信がなかった私が、フルリモートで働くフリーランス広報に くぅこさん

大学の広報をしていたくぅこさんは、関東から地方へ引っ越したときに「場所を選ばず働けたらいいな」と思うように。仕事に役立つスキルを学ぶため、SHElikesへの入会を決めました。

最初はフリーランスとして働けるようになるとは思っていなかったそうですが、SHElikesのイベントでフリーランスの人の話を聞くうちに、「自分にもできるかも」と思えるようになったそうです。その後ライティングやデザイン、ブランディングなどのスキルを身につけ、理想の働き方を実現させました。

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リスキリングで何を学ぶかを決めて、新しい知識やスキルの習得を目指そう

リスキリングで何を学ぶかは、「これからどんな働き方をしたいか」「どんな自分でいたいか」によって変わります。大切なのは、世の中のニーズや流行に流されるだけでなく、自分自身の興味や強み、将来像に合ったスキルを選ぶことです。

もしリスキリングのやり方に迷う場合は、女性向けキャリアスクールのSHElikesがおすすめです。マーケティングやWebデザイン、動画編集、プロジェクトマネジメントなど全45以上の豊富な職種スキルが定額で学び放題のため、幅広いスキルの習得を目指せます。

まずは無料体験に参加して、リスキリングの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

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※出典
*1:経済産業省「IT人材育成の状況等について」p6より

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ライター shin
航空系の会社に勤務した後、フリーランスとしての活動を開始。現在は主にWebメディアに携わりつつ海外を転々としている。
エディター Tomomaru
フリーランスWeb編集・コンテンツディレクター兼たまにライター。 略歴は、アパレル→事務職を経てWebデザインをスクールで学んだのち、SHElikesと出会いWeb制作会社でマーケOLしてみたり。結果、書くことが天職だと思い込み、副業ライター道を歩んでいる。次なる野望は絵描きになること。思い込むのは自由です。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。