カメラマンの年収は高い?収入アップを図れるカメラマンになるコツも紹介

カメラマンの年収は高い?収入アップを図れるカメラマンになるコツも紹介

「将来はカメラマンになりたい!」と考えるものの、仕事内容や年収が気になる方がいらっしゃるのではないでしょうか。というのもカメラマンの具体的なイメージは人によって異なる傾向があります。作業内容や役割も業界によって変わるため、理解を深めることは大切といえるでしょう。

今回はカメラマンの平均年収や仕事内容、未経験から活躍できるカメラマンになるコツなどについて解説します。撮影などの仕事に興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

そもそもカメラマンとは

カメラマンとはその名の通り、カメラを用いて撮影や収録などを行う専門家を指します。この職種は「写真家」や「フォトグラファー」と呼ばれ、業界や活動のスタイルによって意味合いが異なることがあるのです。例えば「写真家」は自身で撮影した作品をコンテストに応募したり、個展を開いたりする方を指すことが多く見られます。一方で「カメラマン」や「フォトグラファー」はクライアントワークなどをする人を意味することが一般的です。

働き方も多様であり、正社員や副業、フリーランスなどさまざまなスタイルが存在します。したがってカメラマンを目指す方は、どのような活動をしたいか考えておくとよいでしょう。

カメラマンの平均年収

カメラマンの年収は働き方によって大きく異なります。ここでは正社員とフリーランスの働き方で活躍するカメラマンの平均年収を見ていきましょう。

正社員カメラマンの平均年収

「job tag 報道カメラマン」によると、正社員が一般的である報道カメラマンの平均年収は約466万円*1であることがわかります。67.6%*2が正社員とされるテレビカメラマンの年収も約466万円*2となっています。これらの正社員カメラマンはテレビ局や新聞社、出版社などのマスメディアを扱う企業で働くことが一般的です。

撮影スタジオにおいては、勤める企業によって平均的な給与は異なります。例えば求人サイトを覗いてみると、月給20万円前後で募集しているスタジオがしばしば見られます。大手スタジオであれば、より収入が高くなる可能性もあるでしょう。新卒の給与も同様に勤務先によって変動するため、正社員のカメラマンになりたい方は企業の求人をしっかりと確認しましょう。

フリーランスカメラマンの平均年収

フリーランスカメラマンの年収は、人によって異なります。例えば78.3%*3フリーランスの商業カメラマンの場合、「job tag」によると平均年収は466*3万円前後になります。しかし「フリーランス白書2020」によると、カメラマンも含まれる映像制作系のフリーランスで800万円*4以上の年収を得ている方は3.2%*4以上いることがわかるため、年収には差が生じるといえるでしょう。

またカメラマンによっては自身でスタジオを経営する方も存在し、撮影以外の仕事で収入を得ているフリーランスも少なくありません。ただし業界によって得られる報酬の水準には差が生じるため、フリーランスとして活躍するためには自分のスキルが発揮できる業界を選ぶことが大切です。

カメラマンの主な仕事内容

ここからは、カメラマンの主な仕事内容を見ていきましょう。

  • 雑誌のスチール撮影
  • 業界のコンテンツの撮影・収録
  • 広告撮影
  • ウェディング撮影
  • スタジオカメラマン
  • イベント撮影
  • 映像制作

上記の仕事以外にも、人によっては多様な案件を受注する方も見られます。カメラマンは複数の仕事を請けることも多いので、まずはそれぞれの仕事内容を理解しておきましょう。

雑誌のスチール撮影

雑誌のスチール撮影は、ファッション誌などの写真撮影を行う仕事です。案件単価は担当するページによって異なりますが、表紙や扉(表紙を開いたページなど)を担当するカメラマンの報酬は高い傾向にあります。雑誌の販売部数によって案件単価が変動するリスクはありますが、自分の作品が多くの方に認知されるチャンスがある仕事です。

案件によってはレタッチ(写真補正)も行います。ただし雑誌業界で活躍するには高いスキルが必要です。ファッション誌などを担当したい方は、プロのカメラマンから正しい技術を教わりましょう。

業界コンテンツの撮影・収録

業界コンテンツの撮影・収録はテレビカメラマンなどの正社員に多い仕事であり、テレビ番組や報道番組の撮影・収録を行うことが一般的です。しかし正社員からフリーランスや映像制作会社として起業する方も多く、近年ではYouTubeなどのネットメディアに特化したカメラマンも見られます。

フリーランスと比べると収入の幅は少ないかもしれません。一方で脚本家や構成作家、ディレクターやプロデューサーなどのクリエイティブ関係のつながりを広げられる魅力もあります。

広告撮影

広告撮影は商業カメラマンに多い仕事であり、企業のPRや商品の物撮りなどを行います。案件単価も比較的高い傾向にあり、年収アップを考える方におすすめの仕事といえるでしょう。撮影した作品が街頭広告などに表示されたり、パンフレットとして印刷されたりすることも多く、カメラマンとしてやりがいを実感しやすい仕事といえます。

最近では映像広告が主流になりつつあるので、広告業界で活躍したい方は動画撮影・編集のスキルも勉強しておきましょう。

ウェディング撮影

ウェディング撮影は結婚式の当日や前撮りなどの写真撮影を行う仕事です。最近では結婚式を開かない代わりに挙式会場やドレスブランドと提携して「フォトウェディング」を作るケースもみられ、ブライダル業界におけるカメラマンも需要はあると考えられます。

挙式会場から撮影の依頼を請ける場合、撮影スキルだけではなく身だしなみやマナーなども重要です。依頼主によっては接客マナーの指導を受ける必要があるかもしれません。一方で結婚というライフイベントに携われることにやりがいを感じる方もいるでしょう。誰かの思い出に残る作品を作りたい方は、ウェディング系のカメラマンを検討してみてください。

スタジオカメラマン

スタジオカメラマンは正社員として働くことが多く、スキルアップや業界の理解などを目的に従事する方がしばしば見られます。ファッション誌やテレビ撮影で頻繁に使用されるスタジオに勤務すれば、幅広い方とつながれるだけではなく、業界のルールやマナーも勉強できるでしょう。

機材の使い方も学習できるので、スキルアップや業界経験を積みたい方におすすめといえます。スタジオの予約が空いている時は自由に利用できる可能性もあるので、実践的な技術を学びながらカメラマンを目指す方はスタジオ勤務を考えてみましょう。

イベント撮影

イベント撮影とは具体的に、音楽ライブやフェス、スポーツなどの興行イベントのことです。アーティストとつながり撮影依頼を受注するカメラマンも見られます。一方でスポーツの大型イベントなどの場合は報道カメラマンやテレビカメラマンなどが担当することが一般的です。

イベント撮影は従来の撮影とは異なり動く被写体を撮る仕事のため、カメラマンにも体力が求められます。一瞬を切り取る高度なスキルが必要ですが、魅力的なハイライトを撮影できると撮影対象者がSNSなどで拡散してくれる可能性もあります。音楽やイベントが好きな方は、イベント撮影の仕事にも挑戦してみてください。

映像制作

映像制作とは動画の撮影から編集までを行う仕事です。仕事によっては撮影と編集の担当者を分けることもありますが、近年ではカメラマンも一貫して作業をすることが多く見られます。「動画クリエイター」や「映像クリエイター」と呼ばれる仕事でもあり、案件によってはCG制作やモーショングラフィックスなどの高いスキルが求められます。

スチール撮影を行うカメラマンに比べると年収はやや高い傾向にあります。TikTokやYouTubeなどの動画メディアが成長していることもあり、映像を撮れるカメラマンの需要も上がっていると考えられるでしょう。撮影だけではなく編集スキルも必要になりますが、動画が好きな方は映像に特化したカメラマンを目指してみるとよいでしょう。

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未経験から年収が高いカメラマンになるコツ4つ

ここからは、未経験から年収が高いカメラマンになるコツを紹介します。

  • 活躍したい業界を決める
  • 幅広いスキルを学ぶ
  • つながりを広げる
  • 活躍するカメラマンから指導を受ける

上記のポイントを意識して、活躍できるカメラマンを目指しましょう。

活躍したい業界を決める

カメラマンの仕事を目指すなら、自分が活躍したい業界を決めておきましょう。進む業界によって必要なスキルや営業活動は異なります。例えば雑誌などの仕事を受注する場合、編集者に興味を持ってもらえるような作品が必要です。

一方で広告業界で活動する場合、企業とのつながりを作る必要があるでしょう。業界によって求められる撮影スキルも異なるので、目指したい場所は先に決めておくことをおすすめします。

幅広いスキルを学ぶ

幅広い分野で活躍できるカメラマンを目指すなら、撮影以外のスキルも身につけましょう。雑誌やマスメディアを担当する場合、デザインなどのスキルがあると重宝される可能性があります。広告業界や映像業界で活動する場合は、マーケティングスキルなどを身につけておくと高い報酬をもらえるかもしれません。

撮影スキルを磨くことは大切ですが、幅広い知識を身につけることで他のカメラマンとスキルや技術の面で差別化できるようになるでしょう。豊富なノウハウは作品撮りにも役立つので、ぜひ勉強してみてください。

つながりを広げる

カメラマンはあらゆる業界に必要な仕事なので、ジャンルを問わず多くの知り合いを作りましょう。例えばフリーランスで活動している方とつながると、宣材写真の撮影依頼が来ることもあります。Webデザイナーの知り合いから商品の物撮りなどの仕事を受注している方も少なくありません。

Instagramでヘアメイクやスタイリストとつながり、チームで作品撮りをすることも一般的です。交流の輪を広げるとさまざまな仕事に挑戦するチャンスをつかめるかもしれません。コミュニティなどに所属して、知り合いを増やすことも有効な手段といえるでしょう。

活躍するカメラマンから指導を受ける

目指す業界によっては、現役で活動するカメラマンから指導を受けてみましょう。理由は業界によってルールやマナーが大きく異なるからです。例えば芸能界で活動する場合、撮影機材以外の持ち物が必要になります。業界によっては特有のルールがあるので、活動しているカメラマンのアシスタントなどをして、必要な知識やスキルを身につけることが近道だと考えられます。

カメラマンになって年収アップを目指すメリット

写真や動画が好きな人には、「カメラマンってどんな魅力があるんだろう?」と考える方もいるかもしれません。人によっても異なりますが、カメラマンには下記のメリットが存在します。

  • フリーランスとして活躍できるチャンスがある
  • 業界人とつながれる可能性がある

順番に解説します。

フリーランスとして活躍できるチャンスがある

近年では制作会社ではなく、個人のカメラマンに撮影の依頼をする企業が見られます。具体的には企業のホームページに使用する素材撮影や、求人・PR動画の制作などです。雑誌や芸能などの業界でもフリーランスを採用することも少なくありません。

売れっ子カメラマンの場合、スタジオ経営をしている方もいます。したがってカメラマンは実績を積めばフリーランスとして独立できる仕事といえるでしょう。

業界人とつながれる可能性がある

活動する業界によっては、有名タレントやモデル、著名人などと出会える可能性があります。また芸能の制作で活躍するヘアメイクやスタイリスト、脚本家やディレクターなどのクリエイターとつながることでより多くの経験を得られるチャンスもあるでしょう。したがってカメラマンの仕事は、クリエイティブを楽しみたい方におすすめの仕事と考えられます。

カメラマンになって収益を得るデメリット

多くの魅力がある一方で、カメラマンで活動することにはデメリットも存在します。

  • 初期費用が高い
  • 身につけるスキルが多い

上記のデメリットを理解したうえで、活躍できるカメラマンを目指しましょう。

初期費用が高い

カメラのボディやレンズ、照明機材を揃えるには膨大なコストが発生します。撮影中の機材トラブルに備えてボディを2つ持つことも一般的であり、仕事内容によって指向性マイクやスペックの高いパソコンも必要です。したがって初期費用が高い仕事といえるでしょう。

しかしカメラマンとして活躍できるようになると、1日で数万円以上の収益を得ることも十分に可能です。また近年ではカメラ機材をレンタルできるサービスも普及しつつあるので、そのようなサービスを活用することも一つの手段といえます。

身につけるスキルが多い

撮影する際の画角や構図、ライティングなどの基本的なスキルだけではなく、カメラマンにはさまざまな知識や技術が求められます。業界によっても異なりますが、ポージングの理解やデザイン・マーケティングスキルなども必要になるでしょう。被写体の魅力を引き出すための感性を磨くことも重要です。

幅広い知識を身につけることは大変かもしれません。しかし多くの技術を身につけるほど活躍できる幅は広がります。カメラマンとして長く活動するためにも、多方面のスキルを学習してみてください。

幅広いスキルを身につけて年収の高いカメラマンになろう

カメラマンの年収は、働き方やその人のスキル・実績などによって大きくことなります。フリーランスで活躍する方にはより多くの報酬を得ている方もいるため、努力次第で活躍できる仕事といえるでしょう。

女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)では、動画編集や映像撮影などのスキルを学べるコースを受講できます。デザインやマーケティングなどの周辺スキルも学習できるスクールなので、多方面で活躍できるクリエイターを目指せます。

受講者同士がつながれる環境もあるため、さまざまな業界で活躍する方々と知り合えるでしょう。スキルを身につけてあらゆる場面で活躍したい方は、ぜひ無料体験レッスンにお越しください。

女性向けキャリアスクールSHElikes無料体験レッスンはこちら

出典
*1:厚生労働省「job tag(厚生労働省職業情報提供サイト 報道カメラマン(日本版O-NET))」より
*2:厚生労働省「job tag(厚生労働省職業情報提供サイト テレビカメラマン(日本版O-NET))」より
*3:厚生労働省「job tag(厚生労働省職業情報提供サイト 商業カメラマン(日本版O-NET))」より
*4:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2020」p31より

ABOUT ME
ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。