

日本語に対応していない無料の動画編集ソフトでは操作方法がわかりにくかったり、日本語でテロップを作れなかったりする可能性があります。したがって作る作品によっては、日本語を使えない動画編集ソフトは不向きかもしれません。
そこで今回は、日本語に対応している無料の動画編集ソフトを紹介します。ソフトの選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
日本語に対応している無料の動画編集ソフト7選
それでは日本語に対応しているおすすめの動画編集ソフトを紹介します。各ソフトの特徴やメリット・デメリットについても解説するので、自分にあったソフトを見つけましょう。
Video Vlogger
対応OS | Windows:7以上 macOS:10.11以上 |
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メリット | 簡単に操作できる 高品質な作品を作れる |
デメリット | テンプレート素材などが少ない傾向にある |
本格的な作品を手軽に作ってみたい方には、Video Vloggerをおすすめします。Video Vloggerは完全無料ソフトでありながら、クロマキー合成やキーフレーム編集、モーショングラフィックスなどの本格的な機能を搭載した動画編集ソフトです。直感的に操作できるソフトのため、これから動画編集を始める方にもおすすめのツールといえます。
エフェクトやトランジション、テンプレートなどの動画素材は少ない傾向にあります。したがって短時間で動画を作りたい方には不向きかもしれません。しかし無料ソフトで実践的な機能を使用できることは大きな魅力と考えられます。高品質な作品を作ってみたい方は、Video Vloggerを試してみましょう。
iMovie
対応OS | Windows:非対応 macOS:12.6以上 |
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メリット | 完全無料 テンプレートが充実している |
デメリット | テキスト編集には不向き 一部商用利用不可 |
iMovieは直感的に使用できる、Mac専用の動画編集ソフトです。編集画面が非常にシンプルであり、初心者でも手軽に使用できるでしょう。おしゃれなテンプレートが充実しているため、高品質な作品を短時間で作成できる可能性があります。エフェクトやトランジションも充実しているので、編集スキルを身につけると高品質な動画を作れるかもしれません。
ただしiMovieに内蔵されている音楽やサウンドエフェクトなどを使った作品は、商用利用が禁止されています。そのためSNSなどに動画を投稿する場合は、外部音源を用意する必要があります。またテキストの細かい編集にも対応していません。したがってiMovieは、動画編集を試してみたい方におすすめのソフトといえます。
Canva
対応OS | ブラウザツール (Chromeアプリ・スマホアプリあり) |
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メリット | 素材が充実している 直感的に操作できる |
デメリット | 一部有料 動画編集機能が少ない |
動画素材を集めながら作品を作りたい方は、Canvaを試してみましょう。なぜならCanvaは、無料で使用できる動画・画像・グラフィック素材が充実しているからです。一部の素材は有料ですが図形やグラフなども作成できるため、あらゆるジャンルで活躍するツールと考えられます。
一方でCanvaの動画編集画面には注意が必要です。Canvaはデザインツールのため、一般的な動画編集ソフトと使用方法が異なります。モーショングラフィックスなどの実践的な機能は使用できないため、本格的な作品を作りたい方には物足りなさを感じるかもしれません。しかし多くの素材を活用できることはCanvaの魅力です。デザインに特化した作品を作りたい方には、Canvaをおすすめします。
Adobe Express
対応OS | ブラウザツール (スマホアプリあり) |
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メリット | 画像編集にも対応している テンプレートが充実している |
デメリット | 動画編集機能が少ない |
Adobe Expressは、テンプレートが充実している動画編集ツールの一つです。高品質な動画素材が揃っているため、おしゃれな動画を手軽に作りたい方におすすめといえます。使用できるフォントも多く、スマホアプリでも連動して使用できることも魅力の一つです。画像編集もできるため汎用性の高いツールと考えられます。
ただしAdobe Expressはグラフィックデザインに特化したツールであり、キーフレームやマスクなどの実践的な機能は使用できません。したがって好品質な作品を1から作りたい方には不向きな印象があります。とはいえカットやエフェクトなどの基本的な機能は使用できるので、テンプレートを使って映像作品を作りたい方にはおすすめといえるでしょう。
DaVinci Resolve
対応OS | Windows:10/11 macOS:10.13.6以上 |
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メリット | 本格的な機能を使用できる カラーグレーディングに特化している |
デメリット | 操作方法が難しい可能性がある スペックの高いパソコンが必要 一部有料 |
本格的な映像作品を作りたい方には、DaVinci Resolveをおすすめします。なぜならDaVinci Resolveは、無料版でも実践的な機能が利用できるからです。DaVinci Resolveはハリウッドなどでも使用されている動画編集ソフトの一つであり、細かいカラーグレーディングや美しいグラッフィック編集などに特化しています。
一方で使用するにはスペックの高いパソコンが必要です。中級者以上を対象にした動画編集ソフトなので、操作方法がやや複雑な傾向にあります。しかし無料で本格的な動画編集ができるソフトは多くありません。ゲーミングPCなどを持っている方は、DaVinci Resolveをお試しください。
AviUtl
対応OS | Windows:7以降 macOS:非対応 |
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メリット | カスタマイズができる 動作が軽い 完全無料 |
デメリット | 操作が難しい可能性がある パソコンスキルが必要になる |
AviUtlは、完全無料のWindows専用ソフトです。プラグインを導入すれば実践的な機能を追加できるため、コストを抑えて本格的な映像作品を作りたい方におすすめといえます。高いスペックのパソコンを必要としないので、趣味で動画編集をする方々から人気を集めているソフトの一つです。
ただしAviUtlにプラグインを実装するには、ファイルを正しいフォルダに格納することが必要です。そのためパソコン操作に慣れている必要があるでしょう。編集画面が古いデザインとなっているので、人によっては使いにくいと感じるかもしれません。しかし完全無料でオリジナル機能を追加できることは魅力と考えられます。パソコンの操作に慣れている方はAviUtlを利用してみましょう。
OpenShot
対応OS | Windows:7以上 macOS:10以上 |
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メリット | 直感的に操作できる 動画素材が充実している |
デメリット | 動作がやや重たい 無料版はロゴが入る |
OpenShotは手軽に動画を作成できるソフトの一つです。テンプレートやエフェクトなどの動画素材が充実しており、わかりやすい編集画面が特徴といえます。高いスペックのパソコンを必要としないため、初期コストを抑えて動画編集を楽しめるかもしれません。高解像度での書き出しにも対応しているため、グラフィックにこだわった作品も作れるでしょう。
OpenShotは無料で全ての機能を利用できる一方で、作成した動画にロゴが入るデメリットがあります。したがって無料版では動画編集の仕事には不向きといえるでしょう。しかし操作性に優れているソフトなので、動画編集を体験してみたい方はOpenShotで作品を作ってみてください。
日本語で使用できる無料の動画編集ソフトの選び方
無料で使用できる動画編集ソフトについては理解できたものの、「結局どれを選べばいいの?」と悩む方もいるかもしれません。ここからは、自分にあった動画編集ソフトの選び方を見ていきましょう。
- パソコンとの互換性
- 使用できる機能
- ロゴ(ウォーターマーク)の有無
上記の項目を理解したうえで、自分に適切な動画編集ソフトを活用しましょう。
パソコンとの互換性
動画編集ソフトによっては、パソコンとの互換性を求められるケースがあります。例えば「iMovie」はMac専用の動画編集ソフトであり、「AviUtl」はWindows専用のソフトです。またパソコンのスペックによっても動作環境が異なります。
互換性の低いパソコンでも動画編集ソフトは起動するかもしれませんが、操作に不具合が生じて編集作業ができない可能性があります。したがってパソコンにソフトをインストールする前に、推奨スペックは確認しておきましょう。
使用できる機能
無料の動画編集ソフトによって、使用できる機能は異なる傾向にあります。また有料版を契約しないと一部の機能が制限されている可能性もあるため、ソフトをインストールする前に利用できる機能は確認してください。
カットやテロップなどの基本的な機能であれば、無料ソフトでも問題はないでしょう。しかしソフトによってはキーフレームやマスクなどの機能が使用できないかもしれません。作りたい作品に必要な機能を理解したうえで、適切なソフトを選んでください。
ロゴ(ウォーターマーク)の有無
無料の動画編集ソフトには、ロゴ(ウォーターマーク)が入っている可能性があります。ソフトによってはロゴなしで使えたり、ウォーターマークを削除したりできますが、ロゴを消せない無料ソフトも多く見られます。そのため自分の作品を作る場合は、ロゴなしで使える動画編集ソフトを活用しましょう。
下記の記事では、ロゴなしで利用できる無料の動画編集ソフトを紹介しています。気になる方はこちらも参考にしてください。
関連記事:ロゴなしで使える無料の動画編集ソフト・アプリ11選!選び方や注意点も解説
日本語に対応している無料動画編集ソフトを使用する際の注意点
無料の動画編集ソフトでも魅力的な作品を作る方は多く見られます。しかし下記のデメリットがあることは理解しておきましょう。
- 動画編集の仕事には不向きな可能性がある
- 商用利用できないソフトがある
動画編集の仕事を始めたい方や、作った動画で収入を得たい方はしっかりと理解しておきましょう。
動画編集の仕事には不向きな可能性がある
無料ソフトでは、動画編集の仕事を受注できない可能性があります。なぜなら依頼主によっては編集ソフトを指定されることがあるからです。案件によっては編集ファイルも納品するため、無料ソフトでは対応できないかもしれません。
また無料で使えるソフトは使用できる機能が少ない傾向にあるので、依頼主が求めるクオリティの作品を作ることは難しいと考えられます。そのため動画編集の仕事をやってみたい方には、本格的な機能を搭載している動画編集ソフトをおすすめします。
動画編集の仕事におすすめのソフトについては、下記の記事で詳しく紹介しています。選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
商用利用できないソフトがある
無料版の動画編集ソフトによっては、商用利用が禁止されています。したがって動画編集の仕事はもちろん、広告動画やYouTube動画の収益化なども違反行為に抵触する可能性があります。
「それってバレるの?」と考える方も見られますが、使用するフォントやテンプレートなどで商用利用が発覚するケースは少なくありません。動画を作って収入を得たい方は、商用利用できるか事前に確認しておきましょう。
日本語対応の無料動画編集ソフトに関するよくある質問
ここからは、日本語に対応している無料の動画編集ソフトに関するよくある質問を紹介します。ソフトをインストールする前に参考にしておきましょう。
無料の動画編集ソフトは安全?
動画編集ソフトによって異なりますが、本記事で紹介したソフトは比較的安全性が高いといえます。ただし無料の海外ソフトなどはインストールと同時にウイルスが混入したり、ソフト内でフィッシング広告が表示されたりする可能性があります。
無料ソフトを利用する際は口コミやレビューを確認して、安全性の高いソフトを使用してください。
無料ソフトでもYouTube動画の編集はできる?
無料ソフトでもYouTube動画の編集は可能です。ただしソフトによっては商用利用が禁止されているため、無料の動画編集ソフトを使いながらYouTubeチャンネルを収益化する場合は注意しましょう。
動画編集の仕事におすすめのソフトは?
動画編集の仕事では、「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」が多く使用されています。どちらも無料体験版が用意されているので試してみるとよいでしょう。
日本語で使える無料の動画編集ソフトで作品を作ってみよう
日本語に対応した無料の動画編集ソフトは多数ありますが、各ソフトによって特徴は異なります。使用する機能や動画編集の目的を明確にして、自分に適切なソフトを使用してください。
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