

「動画編集を始めてみたいけど、どのソフトを使ったらいいんだろう?」
「動画編集ソフトに大きな違いはあるのかな?」
動画編集を始めるなら、自分に合った動画編集ソフトが必要です。しかしソフトの選び方に悩む方も多いのではないでしょうか。動画編集ソフトによって機能や操作性は異なるため、これから動画編集を始める方は自分に合ったツールを活用しましょう。
今回はおすすめの動画編集ソフトの紹介や選び方などについて解説します。動画編集に役立つ外部ツールも紹介していますので、「自分に必要な動画編集ソフトを見つけたい!」と考える方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
おすすめの動画編集ソフト5選
それでは動画編集におすすめのソフトを紹介します。今回紹介する動画編集ソフトは下記の通りです。
ソフト | 料金 |
---|---|
Adobe Premiere Pro | 月々プラン(月々払い):3,828円/月(税込) 年間プラン(月々払い):2,728円/月(税込) 年間プラン(一括払い):28,776円/年(税込) |
Final Cut Pro | 買い切り型:45,000円(税込)/一括 |
DaVinci Resolve | 買い切り型:42,980円(税込)/一括 (基本的な機能は無料で利用できる) |
Filmora | 1年間プラン:9,979円(税込)/年 マルチプラットプラン:7,980円(税込)/年 永続ライセンス:11,979円(税込)/一括 |
Power Director | 1カ月プラン:2,180円(税込)/月 12カ月プラン:8,980円(税込)/年 |
各ソフトの特徴などを解説するので、自分に合った動画編集ソフトを見つけましょう。
Adobe Premiere Pro
対応OS | Windows:10/11 macOS:v10.14以上 |
メリット | 本格的な動画編集が可能 他のAdobeソフトと連動して使用できる |
デメリット | 操作方法が難しい可能性がある ランニングコストが発生する |
無料体験 | あり |
Adobe Premiere Proは動画編集の業界で多く使用されているソフトの一つです。YouTubeなどにも使い方を解説したコンテンツが投稿されているため、独学でも使い方を勉強できるでしょう。カットやエフェクトなどの基本的な機能はもちろん、モーショングラフィックスやキーフレーム編集などの実践的な機能も搭載されています。使用できる機能が多いため初心者には操作が難しいかもしれません。しかし使いこなせるようになると映画やドラマなどの本格的な映像作品を作れる可能性があります。
Adobe Premiere Pro専用のLUT(色彩補正テンプレート)も多く配布されているため、高品質な動画を手軽に作成できるでしょう。PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品と連動して使えることも魅力といえます。汎用性の高い動画編集ソフトを使いたい方にはAdobe Premiere Proをおすすめします。
Final Cut Pro
対応OS | Windows:非対応 macOS:12.6以上 |
メリット | 本格的な動画編集が可能 細かいカラーグレーディングができる 動して使用できる |
デメリット | 初期コストが高い Mac専用 |
無料体験 | あり |
Final Cut ProはMacOS専用の動画編集ソフトです。直感的に操作できるため初心者の方でも短期間で使い方を身につけられる可能性があります。映像素材を読み込む際にノイズを除去してくれるので、生データ(撮影データ)に近い色味で編集作業を進められるでしょう。カラーグレーディング(色彩補正)や音声編集に特化した機能も搭載されており、高品質な映像作品を作りたい方におすすめのツールと考えられます。
動画編集アプリ「iMovie」と連動して利用できるため、すきま時間を活用しながら編集を進めることも可能です。テンプレート素材も充実しているので短時間で質の高い映像作品を作成できるでしょう。初期費用は高いと感じるかもしれませんが、月額コストが発生しないことは人によってメリットになるかもしれません。Macを使用している方はFinal Cut Proを検討してみましょう。
DaVinci Resolve
対応OS | Windows:10/11 macOS:10.13.6以上 |
メリット | VFXなどの映像作品も作れる カラーグレーディングに特化 基本的な機能は無料で利用できる |
デメリット | 買い切り型の料金が高い 操作方法が難しい可能性がある スペックの高いパソコンが必要 |
無料体験 | あり |
DaVinci Resolveは、ハリウッドなどの海外映画制作などで多く使用されている動画編集ソフトの一つです。特徴としてはカットやエフェクト、テロップ挿入などの基本的な機能はもちろん、VFXなどのCGにも対応していることがあげられます。本格的なカラーグレーディングにも特化しており、色彩補正の作業だけをDaVinci Resolveで行う動画編集者も少なくありません。
4K以上の解像度で出力したり、VRツールを使用したりするには有料版を購入する必要があります。しかし無料版でもほぼ全ての機能を使えるので、本格的な動画編集ソフトを体験したい方におすすめのツールといえるでしょう。ただしDaVinci Resolveでは高いスペックのメモリやGPUが求められます。そのためDaVinci Resolveは、ゲーミングPCなどのスペックが高いパソコンを持っている方におすすめのソフトといえるでしょう。
Filmora
対応OS | Windows:7以上 macOS:10.14以上 |
メリット | 直感的に操作できる 使用できる動画素材が多い |
デメリット | 高画質での出力に弱い可能性がある |
無料体験 | あり |
Filmoraは動画編集初心者の方に人気があるソフトの一つです。全ての機能を直感的に使用できるため、高いスキルや専門知識がない方でも作品を作れると考えらえます。テンプレートや著作権フリーの音楽素材が用意されているので、素材探しにかかる時間を削減できるでしょう。アップデートが多く新機能が続々と追加されることも、Filmoraを利用するメリットと考えられます。
プロの動画クリエイターが作成したアニメーション素材を利用できるため、エフェクトやトランジションを自作する手間は必要ありません。一方で4K以上の高画質素材の出力にはノイズが発生する可能性があります。しかし初心者でも高品質な作品を作りやすい点はFilmoraの魅力といえるでしょう。手軽に使えるソフトを試したい方にはFilmoraをおすすめします。
Power Director
対応OS | Windows:7以上 macOS:10.14以上 |
メリット | 機能が豊富 AI機能を多数搭載 |
デメリット | 一般的なソフトと編集画面がやや異なる 動作が重い傾向にある |
無料体験 | あり |
Power Directorは、テンプレートやトランジションなどの素材が充実している動画編集ソフトです。AIを使った自動編集や音声編集などの機能を搭載しているため、編集初心者におすすめのソフトといえるでしょう。一般的な動画編集ソフトと違い、編集画面に表示されるタイムラインが異なります。したがって経験者の方はやや違和感を覚える可能性があります。画面の切り替えにも時間がかかる傾向にあるため、効率的に編集作業を進めたい方には物足りないかもしれません。
しかしモーショングラフィックスなどを手軽に作成できるため、未経験の方でも楽しみながら作品を作れるでしょう。AI機能やテンプレートを利用して高品質な動画を作りたい方には、Power Directorをおすすめします。
動画編集ソフトの選び方
動画編集ソフトによって特徴は異なります。したがって、「結局どれを選べばいいの?」と悩む方もいるかもしれません。ここからは動画編集ソフトの選び方について解説します。下記のポイントを意識して自分に適切なツールを選びましょう。
- 料金
- 機能
- 操作性
- 受注する仕事内容
順番に解説します。
料金
動画編集ソフトによって料金は異なります。また料金形態は「サブスクリプション(月額制・年払い制)」と「買い切り型(一括払い)」の2種類が一般的です。例えばサブスクリプションは一回の支払い額を抑えられるメリットがあります。しかし月々のランニングコストが発生することはデメリットとも考えられるでしょう。
買い切り型は一度購入すればその後の費用は発生しませんが、一括で支払う金額は高い傾向にあります。したがって自分の経済状況を正しく把握して、適切な動画編集ソフトを購入しましょう。
機能
動画編集ソフトを購入する際は、使いたい機能が搭載されているか確認しておきましょう。というのも、動画編集ソフトによって利用できる機能はやや異なります。カットやテロップ、エフェクトやトランジションなどの基本的な機能は多くの動画編集ソフトで利用できます。
しかしカラーグレーディングやVFX、モーショングラフィックスなどの機能はソフトによっては使用できないかもしれません。そのため自分が作りたい作品に必要な機能を事前に理解したうえでソフトを購入してください。
操作性
操作性も動画編集ソフトを選ぶうえで重要なポイントといえます。理由は自分にとって使いにくいソフトを使用すると動画編集の作業が非効率になる可能性があるからです。例えば「Adobe Premiere Pro」や「DaVinci Resolve」は本格的な映像作品を作れますが、操作方法はやや複雑な傾向にあります。
一方で「Filmora」や「Power Director」などは直感的に操作できますが、上級者の方には機能が物足りないかもしれません。したがって使用できる機能と合わせてソフトの操作性も考慮することをおすすめします。
受注する仕事内容
動画編集の副業をしたい方は、受注する仕事内容を考慮したうえでソフトを選びましょう。なぜなら、使用する動画編集ソフトを依頼主から指定される可能性があるからです。動画編集の案件によっては作成した映像だけではなく、編集ファイルも納品する必要があります。編集ファイルを開くには相手と同じ動画編集ソフトが必要です。したがって動画編集を仕事にする方には、多くの方に使用されている動画編集ソフトをおすすめします。
なお動画編集の案件では、「Adobe Premiere Pro」のファイルを使用することが一般的です。そのため動画編集の副業をする方は「Adobe Premiere Pro」を購入することが無難と考えられます。
動画編集に役立つ外部機器・ツール
ここからは、動画編集に役立つ外部機器・ツールを紹介します。下記のツールは編集作業に役立つので、ぜひ活用してください。
- 液晶ディスプレイ
- モニターヘッドホン
- 外付けHDD・SSD
順番に見ていきましょう。
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイとは、パソコンの画面を映すモニターのことです。ノートパソコンで動画編集をしている方は、液晶ディスプレイを使うとよいでしょう。理由は、大画面で編集作業を進められるからです。ノートパソコンでは編集画面が小さくなるため、人によっては作業がしにくい可能性があります。
しかしパソコンとモニターを接続すればタイムラインの細かい編集などがやりやすくなるため、作業を効率化できるでしょう。解像度の高い液晶ディスプレイを使用すれば生データと変わらない色味で編集できるので、カラーグレーディングの精度も高くなります。
モニターヘッドホン
モニターヘッドホンは幅広い音域の周波数に対応しているヘッドホンです。一般的なヘッドホンよりも原音に近い音質で聴けるため、動画内の音声をクリアにしたり、微量なノイズを除去したりすることにおすすめツールといえるでしょう。
限りなく生音源に近い音で再生できるので、ミュージックビデオなどの動画編集において必須とも考えられます。音にこだわった編集をしたい方はモニターヘッドホンの購入も検討してください。
外付けHDD・SSD
外付けHDD・SSDとは、パソコンのデータを保存できる外部ツールの一つです。HDDとSSDの違いは下記の通りです。
名称 | メリット | デメリット |
---|---|---|
HDD | 最大容量が多い SSDに比べると安い |
衝撃に弱い 処理速度が遅い |
SSD | 処理速度が速い HDDより衝撃に強い |
容量に対する単価が高い |
動画編集で使用するファイルは容量が大きいため、外付けのHDDやSSDを利用してデータを保存しましょう。また動画編集の案件によっては、納品が完了した後も編集データを一定期間残しておく必要があります。全てのファイルをパソコンに保存すると動作が重くなるので、動画編集の副業などをする方には外付けのHDD・SSDを使用することをおすすめします。
動画編集ソフト・ツールに関するよくある質問
最後に動画編集ソフトやツールに関するよくある質問を紹介します。
無料で使用できる動画編集ソフトはありますか?
無料で使用できる動画編集ソフトは数多くあります。本記事で紹介したツールの中では、「DaVinci Resolve」が挙げられます。無料ソフトでも本格的な作品を作れる可能性も十分にあるので試してみるとよいでしょう。下記の記事では無料で使用できる動画編集ソフトを紹介しているので、そちらも参考にしてください。
関連記事:ロゴなしで使える無料の動画編集ソフト・アプリ11選!選び方や注意点も解説
初心者におすすめの動画編集ソフトは?
初心者でも簡単に使えるソフトとしては「Filmora」や「Power Director」が挙げられます。しかし、動画編集を仕事にする場合は、「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」などの動画編集者が多く使用しているソフトが良いかもしれません。動画編集をする目的に合わせて、自分に適切なソフトを使用してください。
自分にあったソフトを活用して動画編集を楽しもう!
動画編集ソフトを選ぶ際は、料金や機能、操作性などを考慮して自分に適切なツールを選びましょう。また動画編集の副業を始める方は納品するファイル形式にも注意してください。
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