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IT人材不足は嘘?原因や今後も需要が高いといわれる仕事とスキルを紹介

IT人材不足は嘘?原因や今後も需要が高いといわれる仕事とスキルを紹介
ABOUT ME
ライター azumi
大学卒業後、広告代理店で営業や制作ディレクターに従事。ライターでの独立を考えてSHEに入会。ライティングスキルを身に着けてSHEを卒業後、SHEsharesのコンテンツ記事をはじめ、副業ライターとして複数社の記事執筆を担当している。
エディター 角畑 京介
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後はPythonデータ解析や生体化学の研究をしたあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を執筆する。

日本のIT業界の成長は目覚ましく、「AI活用」や「DX推進」といった言葉がさまざまな企業から聞かれるようになってきました。その一方、担い手であるIT業界は人手不足が叫ばれており、今後もこの状況が続くと予測されています。しかし、「人材は充足しているのでは?」という論調もあるため、疑問や不安に思う方もいるでしょう。

本記事では、データをもとにIT人材不足の理由を紐解き、なぜ嘘だと言われているのかを解説します。また、必要なスキルや知識なども紹介するので、IT業界に挑戦したい方はぜひご参考ください!

日本におけるIT人材不足の実態

日本において、IT人材が不足しているのは本当です。

経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」のデータによると、2030年には最低で約41万人〜最大で約79万人のIT人材不足になってしまう*1という予測がされています。

経済産業省データ(IT人材不足の実態)

引用:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」p7より

IT技術を取り入れる企業は年々増加し、市場規模としては拡大しています。一方でIT人材は人口減少や高齢化に伴い減少し、需要と供給のバランスが崩れると想定されています。

IT人材が不足となる原因

最大約79万人もの人材不足が予測されるIT業界。これほど多くの不足が予測される理由にはどんなものがあるのでしょうか。経済産業省のデータや取り組みをもとに、具体的に原因を探ります。

労働力人口の減少

日本全体の問題として、少子高齢化や人口減少は進行していますが、IT業界においても例外なく、大きな影響を受けています。

経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」のデータでは、2019年をピークにIT業界の産業人口は減少に向かう*2とされています。

経済産業省データ(IT人材の減少)

引用:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」p6より

入職する若年層が減少する一方で、IT業界従事者の平均年齢は上昇し、業界全体での高齢化も進行していくと考えられるでしょう。

IT業界の成長

IT業界は急速に成長しており、日々新たな技術やサービスが生まれています。特に「先端IT技術」と呼ばれる最先端分野は、今後も市場拡大が見込まれ、人材ニーズも非常に高いです。

経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、先端IT技術のなかでも特に、「ビックデータ」「IoT」「人工知能」の分野の成長が予想*3されています。

経済産業省データ(先端IT技術の伸長)

引用:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」p9より

IT人材のなかでも特に、これらの分野のスキルをもつ人材はますます必要とされるでしょう。

政府・企業のDX推進

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタルの力(IT技術など)によって業務効率化やサービス向上を図ること。ひと昔前は大手企業中心に取り組まれていましたが、昨今では中小企業や地方自治体も例外なく、積極的に推進されています。

たとえば、経済産業省などを主導としてDX人材育成のための教育プラットフォームや企業向けガイドブックが作成されています。政府は国策としてIT技術を有するDX人材育成に力を入れていることがわかるでしょう。

実際にITとは縁遠かった中小企業や自治体でも、ITスキルを持つ人材を求めるケースは増えてきました。これからは単に専門技術を持つだけでなく、組織のDX化のためにプロジェクトを先導できる人材が重宝されるでしょう。

求められるスキルの専門性の高さ

IT業界で求められるスキルは多種多様です。そして、それぞれの専門分野で高い専門性が求められる仕事となるため、一口にIT人材といっても人によってスキルセットは全く異なる場合もあります。

たとえば、大規模金融システムを開発する人、Webデザインを手掛ける人、アンドロイドロボットを制作する人は全員「IT人材」ではあるものの、特定の同じ仕事が得意とは考えにくいですよね。

技術の進化でIT業界が多様化するなかで、各専門分野でスキルを発揮できる人材の需要が高まっています。しかし、「IT人材なら誰でもできる」というわけではないため、需要と供給が必ずしもマッチするとは限らず、人手不足に陥る分野や企業もあると考えられます。

IT人材不足が噓と言われるのはなぜ?

ここまでIT人材不足の原因について紹介しましたが、一部では「IT人材は不足していないのでは?」という論調もあります。なぜ、懐疑的な意見もあるのでしょうか。

これは、「IT人材が何を指すか」次第かと考えられます。たしかに、たとえば大企業のシステム開発を請け負う企業は大小問わず無数にあるため、人材が飽和状態の現場もあるでしょう。

しかし、今後クラウド化が進んだり、人工知能やビッグデータといった先端IT技術の分野が発展したりするなかで、労働集約型産業に近い従来のIT業界のかたちは変化していくでしょう。今後のIT業界が求める専門性の高い人材は、これからも高い需要があると考えられます。

なお、どんな専門性の高い人でも最初は初心者。まずは自分にあったレベルから1つ1つ、着実に学んでスキルを身に着けていくことが大切です。

人手不足のIT業界で求められる人材とは?

これからのIT人材に共通して求められるのは、「技術+α」の能力と言えるでしょう。

AIやロボットの発展によって、将来的にはプログラマーやコーダーの人材は不要になっていくかもしれません。そんな将来のIT業界において人間ができることは、「そのIT技術をどう活かすか」を考える仕事ではないでしょうか。

たとえば、IT技術で新たな価値を生む企画力、業界や業務の現状を探るマーケティング力、アイデアを提案する営業力、プロジェクトを遂行するマネジメント力など……技術+αで必要になるスキルは多岐にわたります。

何かを生みだしたり、変革したりするために、主体的に自走する力が求められているでしょう。IT初心者でも、これらのスキルを持つ人材は重宝されるかもしれませんね。

このようなスキルを身につけるためには、IT技術だけでない幅広い分野を柔軟に学び、実践する姿勢が大切です。女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)なら、全40以上の職種スキルが学び放題!ゼロからWebデザインやプログラミング入門を学べるのはもちろん、マーケティングなどのスキルも同時に学べますよ。

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今後も需要が高いといわれるIT人材

IT業界の仕事はプログラミングを書くことだけではありません。ここでは今後も高い需要が期待できる6つの職種を紹介します。

エンジニア・プログラマー

私たちの生活に身近なさまざまなアプリやシステムも、IT技術によって成り立っています。これらのシステム構築に関わるエンジニアや、実際にプログラミングするプログラマーは需要が高いでしょう。

なお、エンジニアはどんな内容かによって、セキュリティエンジニア、クラウドエンジニア、IoTエンジニアなどに細分化されます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webページのデザインを設計し、HTML・CSSなどのコードで実装する人です。多くの企業がウェブサイトや広告用ページを持つようになった昨今、効果的なデザインをWeb上で実現できるWebデザイナーの需要は高まっているでしょう。

Webデザイナーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご参考ください。
関連記事:Webデザイナーとは?仕事内容やスキル、トレンド情報まで

Webライター

昨今は多くの企業でSEO(検索エンジンでの上位表示)など、ブランディングや販売促進を意識した記事コンテンツの需要が高まっています。SEOライターだけでなく、取材ライター、メルマガライターなど、言葉で伝える仕事の需要は今後も広がっていくでしょう。

Webライターを始めてみたい方は、こちらの記事も参考になるかもしれません。
関連記事:Webライターの始め方 初心者が未経験から稼ぐためのコツ

マーケター

マーケターは、「どうすればモノやサービスが売れるか」を考え、施策を実行する人です。プログラミングをする仕事ではないものの、Webマーケターであれば数値計測システムの理解や、計測に必要なタグの設置はできると好ましいため、IT技術にある程度詳しい人材は需要が高いでしょう。

マーケターを目指す方は、こちらの記事もご参考ください。
関連記事:Webマーケティングスクール・講座おすすめ10選【2023年最新版】

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、膨大なデータを分析した結果をもとに、経営戦略や意思決定などに活用するための具体的な施策を提案する人のことです。

経済産業省も今後の市場拡大を予測している、「ビックデータ」「AI」の分野が密接に関わる仕事のため、データサイエンティストの必要性はますます高くなっていくと考えられます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、特定のプロジェクトにおける予算、進行、品質、納期などの管理責任者です。

ITプロジェクトにおけるプロジェクトマネージャーは前提としてITに関する基礎知識が求められるでしょう。また「マネジメント」がメイン業務になるため、コミュニケーション能力や調整能力といったビジネススキルも必要になります。

多くの企業がDX化に取り組んでいくであろう今後、中心となって推し進めるプロジェクトマネージャーの需要はより高まるでしょう。

IT人材に求められる重要なスキル・知識

IT業界で必要とされる人材になるためには、以下のようなスキルや知識が必要になるでしょう。

なお、これらはあくまで一例です。求められるIT人材になるためには、得意分野の技術を磨いたり、周辺スキルの知見を高めたりすることで、自分ならではの強みを伸ばしていくことが大切です。

ITの基礎知識

IT人材として活躍したい人は、まずはインターネットの仕組みやソフトウェア・ハードウェアなどの基礎知識を身につけることが大切です。また日々新しい情報がアップデートされていくIT業界では、一般的に「ITリテラシー」と呼ばれるような「ITを使いこなすためのスキル」が必要です。

AIやツール、インターネットを駆使し、情報を正しく取捨選択して総合的に判断できるIT人材は今後も必要とされるでしょう。

たとえば、AIの「ChatGPT」が話題ですが、アイデア出しや素案の作成などに有効活用しつつも、「誤情報は人の手で直す」「丸写しで公開しない」などの注意が必要です。

ヒューマンスキル

IT人材に限らず、どんな職種においてもヒューマンスキルの高い人は需要も高いです。特にIT業界では、会社間、部署間を越えてチームで協力し、何かを作り上げることが多いため、個人プレーで周りと連携しない人は好まれないでしょう。

プロジェクトマネージャーはもちろん、エンジニアやプログラマーでも「報連相」を大切に周りと円滑に協力していく必要があります。

なお、異業種からの転職の場合でも、
「もともと事務職で営業や経理との連携プレーをしていた」
「もともと営業職でプレゼンやコミュニケーションは得意」
といった人なら、そのヒューマンスキルを活かせるかもしれません。

先端領域のITスキル

経済産業省が需要の高まりを予測していた、「ビックデータ」「IoT」「人工知能」などの分野に長けた人材は「先端IT人材」として今後も求められるでしょう。

初心者からいきなり先端IT人材になることは難しいかもしれませんが、普段から「AI」「機械学習」「ビックデータ」「ブロックチェーン」などのニュースやトピックスにアンテナを張って知識を蓄えておきましょう。今後のIT業界の主軸になる可能性を考えながら、どんな仕組みなのか学習しておくことは大切です。

ITスキルを身につける方法

ITスキルを身に着けるためには、独学からスクール、業務での実践までさまざまな方法があります。どんなIT人材になりたいかや、必要なスキルレベル、スキル磨きにかけられる時間などを考えて、自分に合った方法で始めましょう。

資格取得に向けて勉強する

IT業務に関する資格はいくつかあります。資格がなくてもIT人材になることはできますが、特に未経験からの就職の場合では、「自分の実力の客観的な証明」として有効に働く可能性があります。ゼロからITについて学べる国家資格の「ITパスポート」から、各分野に特化した専門的な資格まで、多種多様な資格があるので、気になる分野を調べてみましょう。

【代表的なIT関連資格】

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • データベーススペシャリスト
  • 情報セキュリティスペシャリスト

関連記事:最短でITパスポート試験に合格!おすすめの勉強法を徹底解説

副業で実務経験を積む

未経験からIT業界に挑戦したい場合、まずは副業からスタートしてみることもおすすめです。副業として実際のプロジェクトに参加し実戦経験を積むことで、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や課題解決能力など、ヒューマンスキルも向上するでしょう。

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スクールの講座で学ぶ

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【IT技術が学べる代表的なスクール】

  • SHElikes
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  • TECH CAMP
  • CodeCamp

スクールによっては行きづまったときに相談できる仲間や質問できる講師がいます。途中で心が折れてしまいそうなときでも、前向きに学習を継続できるかもしれません。

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2030年には最大で約79万人の人材不足が見込まれるIT業界。今後ますます求められるIT人材になるためには、「技術+α」の能力を身に着け、ITを使いこなしていくことが必要でしょう。

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※出展
*1:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」p7より
*2:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」p6より
*3:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」p9より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。