動画編集の仕事は未経験でもできる!具体的な受注方法を解説

動画編集の仕事は未経験でもできる!具体的な受注方法を解説
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ライター KeitoKurisu
埼玉県の美容学校を卒業後、銀座の美容室での経験を経て、雑誌・広告業界のヘアメイクとして活動。その後、SEOメディア事業や映像制作会社を立ち上げ、脚本とディレクター業務を行う。現在は、アート作品の個展を行いながら、フリーライターとして活動中。
エディター Kakuhata Kyosuke
同志社大学 生命医科学部医情報学科卒。在学中、基礎科学や生体情報の取得・制御、プログラミングについて学ぶ。大学院進学後Pythonデータ解析や生体化学を学んだあとライター業を開始。現在はフリーランスとして活動し、キャリア領域のメディアを中心にSEO記事を編集・執筆している。

「動画編集を始めてみたいけど、未経験でも大丈夫かな?」
「未経験でもできる仕事ってどんな内容なんだろう?」

このようなお悩みはありませんか。近年、YouTubeやTikTokなど、動画コンテンツの需要が伸びていることから、動画編集の仕事に興味をもつ方は増加傾向にあります。

そこで今回は、動画編集の経験がない方でも受注できる仕事の内容や、未経験から仕事を得る具体的なステップを紹介します。「動画編集の仕事に挑戦してみたい!」と考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

未経験でも受注できる動画編集の仕事内容

未経験でも受注できる動画編集の仕事には、大きく分けて以下の種類があります。

  • YouTubeの動画編集
  • TikTok・Instagramの動画編集
  • 企業向けの動画編集

案件やプロジェクトによって求められるスキルは異なりますが、未経験でも受注できる仕事の多くは、カットやテロップ、サムネイル作成や簡単な音声編集などの作業を行うことが一般的です。未経験でも受注できる仕事においては高いスキルを求められるケースは少ないため、基礎的なスキルがあれば受注できるでしょう。

近年は当てはめるだけで動画を作れるテンプレートも充実しているため、未経験でも高品質な動画を手軽に作成することが可能です。基礎的なスキルを身につけるだけで仕事を得られるのは、動画編集に興味のある方には魅力的だといえます。

動画編集の仕事を未経験でも受注できる理由

未経験の方でも動画編集の仕事を受注できる理由の一つは、動画市場が拡大していることにあります。YouTubeやTikTokなどのSNSだけではなく、動画広告の普及も大きな要因です。「サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施」の調査結果によると、2021年の動画広告市場は4,205億円*1であり、2022年には5,601億円*1にまで成長しました。つまり、動画広告市場が1年間で133%以上成長していることがわかります。

動画広告市場の拡大は続くと予想されており、自然と動画編集者の需要も高くなるでしょう。「動画編集はもう増えすぎているから、今から始めるのは難しい…」などの声もみられますが、市場の成長速度から予測すると、動画編集の仕事はまだまだチャンスがあるといえます。

未経験で動画編集の仕事を得る4つの方法

「未経験でどうやって仕事を受注するの?」と考える方も多いでしょう。ここからは、未経験から仕事を受注する方法を紹介します。具体的には以下の通りです。

  • SNS
  • 求人サイト
  • クラウドソーシング
  • 知人・友人からの紹介

上記の方法で仕事を受注しながら実績を作りましょう。それぞれ順番に解説します。

SNS

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSには、動画編集者を募集している投稿が多くみられます。YouTube動画や対談動画の簡単な編集作業から動画広告など、初級者から上級者まで幅広い方を対象にした案件が募集されています。そのため、自分のレベルにあった案件を見つけやすいです。

動画編集に関する有益な情報を発信しているアカウントには企業などから直接依頼が来ることも多く、SNSを利用して損はありません。依頼主と直接やり取りをするため、中間マージン(仲介手数料)が発生しないこともSNSの魅力です。未経験者を対象にした募集も行われているため、SNSは常にチェックしておきましょう。

求人サイト

求人サイトは、アルバイトや正社員を目指す方におすすめの方法です。基礎的なスキルを身につけていれば応募できる求人が多く、安定した収入をもらえることが魅力です。企業によっては実践的なノウハウを指導してくれる可能性もあるため、収入を得ながらスキルを身につけたい方に合った方法といえるでしょう。

ただし、基礎的なスキルといっても企業によって求められるレベルは異なります。求めているスキルを具体的に明記していない求人も少なくありません。したがって、求人サイトから応募する場合は、企業がどのようなジャンルを発信しているか確認して、必要なスキルを事前に理解することが大切です。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、仕事を受注したい人と、仕事を発注したい人を繋げるサービスを意味します。有名なサービスでは、「クラウドワークス」や「ランサーズ」が挙げられます。クラウドソーシング内で仕事を受注できるため、企業に直接営業をする手間は必要ありません。未経験で受注できる案件も多く、実績作りにおすすめのサービスといえるでしょう。

クラウドソーシングは約20%などのサービス料を仲介業者に支払う必要があります。しかし、自ら営業する手間やコストを抑えたい方は、クラウドソーシングを積極的に利用するべきと考えられます。長期的にお付き合いできる依頼主と出会える可能性もあるため、未経験から動画編集の仕事を受注する際は、クラウドソーシングも利用してみましょう。

知人・友人からの紹介

知人や友人からの紹介でも、動画編集の案件を受注できる可能性があります。例えばシンガーやダンサーをしている友人を紹介してもらえる場合、その方のMV(ミュージックビデオ)を作成できます。YouTubeチャンネルを作って1〜3年ほどかけて登録者数を増やしたい方を紹介してもらえれば、長期的な案件になるかもしれません。未経験で高額な報酬をもらえる可能性は低いですが、実績作りとしては良い方法といえるでしょう。

知人や友人に一度相談しておけば、その友人が動画編集者を探している方と出会った場合、優先的に紹介してもらえる可能性があります。動画市場の拡大により動画コンテンツを作りたい個人・企業は増えているため、知人や友人に相談することは立派な営業戦略といえます。

未経験から動画編集の仕事を受注するまでの4ステップ

動画編集の案件を受注するには、最低限の準備が必要です。ここからは、未経験から動画編集の仕事を受注するまでの具体的なステップを見ていきます。

  1. 機材・ソフト・編集環境を用意する
  2. 動画編集の基礎スキルを身につける
  3. ポートフォリオを作成する
  4. 仕事を受注する

上記の手順で進めていけば、未経験の方でも案件を受注できるでしょう。順番に解説します。

1.機材・ソフト・編集環境を用意する

動画編集を始めるには、編集用のパソコン・編集ソフト・高速Wi-Fiを用意する必要があります。動画編集は負荷の大きい作業になるため、可能な限り高性能なスペックを搭載したパソコンが必要です。近年は、4Kや8Kなどの高画質映像の編集をすることが一般的であり、スペックの低いパソコンでは重たい映像を処理しきれない可能性があります。なお、具体的な推奨スペックは、以下の通りです。

名称推奨スペック内容
CPUintel Core i7以上
AMD Ryzen 7以上
パソコンの頭脳に該当。CPUが低い場合、編集画面の動作が遅くなったり、ソフトが落ちたりします。
GPUWindows:GeForce RTX3000以上
Mac:2GB以上
画像処理の役割。GPUが低い場合、動画の画質が荒くなる可能性があります。
メモリ16〜32GB並行作業の処理を行う。メモリが低い場合、レンダリング時間がかかったり、ソフトが固まったりします。
ストレージSSD 256〜512GB保存できる容量。ストレージの低いパソコンでは、多くの動画を保存できない可能性があります。

パソコンを購入する場合は、上記のスペックを参考にしてください。動画編集ソフトでは、「Adobe Premiere Pro」や「FINAL CUT」を使用する方が多くみられます。どちらも無料で体験できるので、あなたの使いやすいソフトを使用してください。また、動画は容量の多いファイルになるため、納品やアップロードに時間が必要です。したがって、ポケットWi-Fiやスマホ通信ではなく、設置型の高速Wi-Fiを使用して、効率的に作業を進めましょう。

2.動画編集スキルの基礎を身につける

動画編集の基礎的スキルとは、大きく分けると以下になります。

名称内容
カット動画の分割、不要箇所の削除などを行う
音声編集音声ボリューム、音声ノイズの除去などを行う。
テロップ動画内にテキストの挿入、字幕挿入作業などを行う。
BGM・SE動画内のBGMや効果音の編集などを行う。
カラーグレーディング動画の色彩補正。色味の調整などを行う。

スキルを身につける方法としては、本や動画での独学や、実践的なスキルを学べるスクールなどが一般的です。また、近年の動画編集ソフトは性能が高くなっています。テロップやカラーグレーディング、音声編集などは半自動で行えるソフトも少なくありません。したがって、Adobe Premiere ProやFINAL CUTなどの高性能ソフトの使い方を勉強すれば、未経験の方でも基礎的なスキルは短期間で身につけられます。

3.ポートフォリオを作成する

ポートフォリオとは、簡単にいうと作品集を意味します。作成した動画をポートフォリオとしてまとめることで、自分のスキルを依頼主に提示できます。ホームページを立ち上げてポートフォリオを作る方も多いですが、未経験の方であれば、作成した動画をYouTubeに投稿するだけでも問題ありません。なぜなら、YouTubeに投稿した作品を見た方から仕事の依頼が来る可能性があるからです。

特定のジャンルでポートフォリオをまとめると「そのジャンルに特化した動画編集者」と認識してもらえる可能性が高くなります。スキルを身につけて実際に動画を作る際は、興味のあるジャンルの動画を作って、ポートフォリオを充実させてみましょう。

4.仕事を受注する

ポートフォリオが完成したら、案件への応募を開始します。前述で紹介したクラウドソーシングを利用すれば、すぐに案件を受注できるでしょう。なお、案件に応募する際は、以下の内容を記載すると依頼主に興味を持ってもらいやすくなります。

  • 名前
  • 案件に応募した理由
  • 得意ジャンル
  • ポートフォリオ
  • 仕事に対する熱意

上記の中でも、「案件に応募した理由」には、自分に発注するメリットを記載しましょう。具体的には、発注者が抱えている課題を解決できる根拠などが挙げられます。「未経験ですが頑張ります!」などの内容を送信しても返事をもらえない可能性が高いので、事前に依頼主の要望を分析をして、適切な内容で案件に応募してください。

動画編集の仕事を未経験から始めるメリット5つ

これから動画編集を始めるにあたって、「動画編集の仕事にはどんなメリットがあるんだろう?」と考える方も多いでしょう。動画編集の仕事には以下のメリットがあります。

  • 在宅で仕事ができる
  • スキルを身につけやすい
  • 副業からスタートできる
  • スキルアップしながら仕事ができる
  • フリーランスとして活動できるチャンスがある

順番に見ていきましょう。

在宅で仕事ができる

動画編集は在宅で作業ができるため、プライベートと両立しやすい仕事です。近年では、学生や主婦の方でも動画編集の仕事を始める方は多く見られます。仕事をする時間も自分で決められるので、自由な働き方を実現できるでしょう。人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性も低く、ストレスフリーな環境で作業をしたい方にも、動画編集はおすすめの仕事といえます。

スキルを身につけやすい

動画編集のスキルは比較的簡単に身につけることが可能です。というのも、YouTubeには動画編集に関するコンテンツが多くあります。初心者向けの動画も多いため、基礎的なスキルであればコストをかけずに学習できるでしょう。

動画販売プラットフォーム「Udemy」や「Class101」などを利用すれば、より実践的なスキルも勉強できます。スクールを受講すれば現役の動画編集者からフィードバックをもらえるため、短期間でスキルを身につけられるでしょう。スキルの学習方法にはさまざまな方法があるので、あなたに合った方法で勉強を進めてください。

副業からスタートできる

副業から始められることも、動画編集の魅力です。クラウドソーシングなどを利用すれば本業をしながら動画編集の仕事を受注できます。本業で安定した収入を得ながら副業を始められるため、フリーランスとしていきなり独立するよりも、リスクを抑えながら新しく挑戦しやすいです。動画編集の実績を積めば高単価案件の受注できるため、副業から少しずつステップアップしていきましょう。

下記ページでは、動画編集者として実際に副業をしている方にインタビューしています。気になる方はぜひご覧ください。

関連記事:YouTube登録者数60万人突破!未経験から副業動画編集者になった方法

スキルアップしながら仕事ができる

動画編集は、作品を作るほどスキルが上達します。作業スピードもどんどん早くなるため、一日に受注できる案件数も増やせるでしょう。さらに、広告関連の動画編集案件を受注すれば、マーケティングスキルを身につけることも可能です。スキルアップするほど受注できる案件も増えるため、これから動画編集を始めるのは魅力的な判断といえるでしょう。

フリーランスとして活動できるチャンスがある

副業から始めて実績を積めば、フリーランスとして活動できるチャンスがあります。なぜなら、動画編集は個人に依頼される可能性が高い仕事だからです。テレビや映画などのマス領域では制作会社に依頼することが一般的ですが、ネット広告やYouTube動画などは個人への依頼が増えつつあります。

未経験から動画編集を始めてフリーランスとして活躍している方も多く、早い方では1年以内に独立した事例も少なくありません。フリーランスになるとより自由なライフスタイルを実現できるので、動画編集の仕事は「将来は独立したい!」と考える方にこそおすすめです。

未経験から動画編集の仕事を始めるデメリットは3つ

在宅で仕事ができたり、フリーランスとして独立できるチャンスがあったりと、動画編集にはさまざまな魅力があります。一方で、未経験から動画編集を始める場合、以下のデメリットもあるのです。

  • 初期コストが高い
  • 納品期日に追われる可能性がある
  • 未経験の仕事は単価が低い傾向にある

上記のデメリットを理解したうえで動画編集を始めましょう。順番に解説します。

初期コストが高い

動画編集を始める最大のデメリットは、初期コストが高いことです。購入する機材やソフトによって異なりますが、大別すると以下のコストが発生します。

名称金額
パソコン150,000〜200,000円前後
動画編集ソフト20,000〜30,000円前後または月額6,000円前後
Wi-Fi月額5,000〜10,000円前後

上記のように、動画編集を始めるには最低でも100,000円以上の初期コストが発生する可能性があります。したがって、未経験の方には勇気が必要な選択になるかもしれません。

しかし、パソコンやソフト、Wi-Fi環境は動画編集に必要不可欠です。どうしてもコストを抑えたい方は、「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマサービスを活用して、スペックの高いパソコンを低コストで購入するとよいでしょう。

納品期日に追われる可能性がある

動画編集を始めたばかりの頃は、納期に追われる傾向にあります。理由は、動画編集に慣れておらず、効率的に作業を進められない可能性があるからです。また、経験が浅いと、依頼主の要望を上手く汲み取れない場合もあり、修正が増えて納期に間に合わないケースも少なくありません。したがって、これから動画編集を始める方は一気に複数の案件を受注せず、「十分な時間を確保したうえで一つの案件を納品する」などを意識して始めることをおすすめします。

未経験は仕事の単価が低い傾向にある

クラウドソーシングサイトを確認してみると、未経験でも受注できる仕事の平均単価は1本3,000円前後が多くみられます。そのため、駆け出しで数十万円以上の収益を得られる可能性は低いと考えられるでしょう。

しかし、スキルを磨けば案件単価は徐々に高くなります。未経験からフリーランスの動画編集者として独立し、第一線で活躍している方も少なくありません。したがって、動画編集の仕事を始める場合は本業で安定した給料をもらいながらスキルアップをして、少しずつ単価を伸ばしていきしましょう。

動画編集を未経験から始める際のよくある質問

ここからは、動画編集を未経験から始める際によくある質問を紹介します。これから動画編集の仕事に挑戦したい方は参考にしてください。

独学でもスキルは勉強できますか?

動画編集のスキルを独学で勉強することは可能です。基礎的なスキルであればYouTubeや有料の動画教材でも独学で勉強できるしょう。しかし、独学はフィードバックがなく正解がわからないため、学習を挫折する可能性があります。実践的なスキルを独学で身につけるのは難しい人もいるため、「自分で勉強するのが向いていない」と感じる方は動画編集を学べるスクールの受講も選択肢に入れておくのも良いでしょう。

未経験でも正社員として就職できますか?

スキルを身につけて実績を積み上げれば、未経験でも正社員として就職できる可能性はあります。正社員を目指す場合は、就職したい企業が求めるスキルを理解する必要があります。実践的なスキルを求める企業も多いため、正社員を目指す場合は基礎から応用スキルまで身につけておきましょう。

30代からでも動画編集は始められますか?

30代からでも動画編集は始められます。動画編集のスキルは年齢関係なく身につけられるため、30代でも始めることは十分に可能です。30代から始めて副業やフリーランスとして活躍している動画編集者もいるので、動画編集に興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

未経験でも動画編集の仕事は始められる!

動画の市場は年々拡大しているため、動画編集の仕事はこれから始めても遅くありません。基礎的なスキルは簡単に身につけられるので、動画編集に興味のある方はぜひ挑戦してみましょう。

また、SHElikes(シーライクス)では動画編集の基礎から実践的なスキルまでを学習できるコースをご用意しています。受講者同士と繋がれる環境も整っているため、仲間と一緒に動画編集のスキルを身につけられるでしょう。「動画編集の仕事を始めてみたい!」と考えている方は、ぜひ無料体験レッスンにお越しください。

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※出典
*1:サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。