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フリーライターになるには?初心者が案件を獲得する方法やコツを詳しく紹介!

フリーライターになるには?初心者が案件を獲得する方法やコツを詳しく紹介!
ABOUT ME
ライター azumi
大学卒業後、広告代理店で営業や制作ディレクターに従事。ライターでの独立を考えてSHEに入会。ライティングスキルを身に着けてSHEを卒業後、SHEsharesのコンテンツ記事をはじめ、副業ライターとして複数社の記事執筆を担当している。
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エディター 工藤 梨央

ライターは特別な資格が必要なく、在宅で気軽に始められるため、主婦や学生にも人気のある仕事です。フリーランスを目指す多くの人が、一度は魅力に感じたことがあるのではないでしょうか。

しかし、初心者ライターのうちは案件を獲得できるのか、不安になるものですよね。そこで今回はフリーライターを目指す方に向けて、働き方や案件獲得のコツを紹介します。

フリーライターの定義とは?

フリーライターとは、「フリーランス」と「ライター」を組み合わせた言葉です。

フリーライターの定義は明確には定められていないものの、「フリーランス=会社や組織に属しない個人事業主であって、文章を書くことにより報酬を得ている人」のことを指すのが一般的です。

なお、フリーライターは英語では「freelance writer」といいます。カタカナの通り「free writer」としてしまうと、「無償で書くライター」という意味になってしまうため、注意しましょう。

フリーライターの仕事内容とは?

フリーライターの仕事は、執筆媒体や文章の種類によって多岐にわたります。執筆媒体は大きく分けると、雑誌や新聞などの「紙媒体」と、ブログやWebメディアなどの「Web媒体」の2つが挙げられます。

本記事では、初心者でも始めやすいWeb媒体でのライター業について、いくつか紹介します。

ジャンル 仕事内容
SEOライター Googleなどの検索エンジンに評価されるための対策(SEO)を意識した記事を執筆する。
取材ライター(インタビューライター) 対面、メール、電話などで取材を行い、内容を伝える記事を執筆する。
トラベルライター 旅行に関する経験や実体験をもとに記事を執筆する。
グルメライター(フードライター) 料理の感想や調理法、食文化など、「食」に関連する記事を執筆する。
ルポライター 事件、政治、社会問題などを取材して客観的事実をもとに記事を執筆する。
エッセイスト 想いや考えを文章にしたエッセイ(随筆)を執筆する。
ブロガー ブログで記事を執筆する。報酬を得る方法は、広告収益やアフィリエイト(成果報酬)が主となる。

同じWebライターでもジャンルが異なると、仕事の獲得方法や下準備、文章の書き方まで大きく異なってきます。

これからフリーライターを目指す段階で1ジャンルに絞る必要はありませんが、「自分がやってみたいジャンル」は早い段階からイメージしておくとよいでしょう。

たとえば、フリーライターを目指す副業ライターの私の場合、旅行が趣味のため、最終的にはトラベルライターの仕事を軸にしていきたいなと考えています。しかし、フリーライターを目指すうえでいろんな仕事を経験したいため、ジャンルを絞らずチャレンジしていますよ!

フリーライターになるメリットとは?

昨今フリーランスを目指して副業から始める兼業ライターや、家事や子育てと両立しながらスキマ時間に在宅で働くママライターも増えてきました。

目指す方の多いフリーライターですが、そもそもどんなメリットがあるのでしょうか。個人事業主ならではのメリットを含め、3つ紹介します。

自由な働き方ができる

フリーライターになりたいと思う人がまずメリットに感じるのはその自由度ではないでしょうか。フリーランスであれば時間や場所にとらわれずに自由に働くことができるため、自宅やカフェなどの好きな場所で作業するなど、あなたの理想の働き方を叶えることが可能です。

収入アップの可能性がある

フリーライターは案件やプロジェクトごとに報酬を受け取るため、働けば働くほど収入アップに直結していく職業です。また、スキルを磨いて実績を増やしていくと、徐々に単価を上げることができるので、短い労働時間で高収入を得ることも可能です。

キャリアアップに繋がる

ライターとして、さまざまなジャンルやテーマの仕事をするなかで得た知識は、キャリアアップのきっかけにつながる可能性もあるでしょう。

また、ライターは「書くこと」のプロですが、書くことはどんな職業にも通じる基礎的で重要なスキルです。もしフリーライターになったあとで別の職業に転身する場合でも、ライターで得たスキルはきっと役に立つはずです。たとえばメール文面や企画書など、さまざまな「書く」シーンで、これまで以上に要件や提案が伝わりやすくなるでしょう。

フリーライターの年収はどのくらい?

フリーライターは資格不要でだれでもチャレンジできる職種だからこそ、「どのくらいの収入なの?」「フリーランスでもやっていけるの?」と不安に思う方もいるでしょう。ここではフリーランス、正社員それぞれのデータを見ながらフリーライターの年収について考えます。

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会が発表した「フリーランス白書2023」では、フリーランス全体の数値として、「平均年収200~400万円未満」が最多の27.9%*1となっています。

フリーランスの現在の年収
フリーランスの年収の凡例

引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2023」|p14より

また、国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は443万円*2となっていました。このことから、フリーランス、正社員ともに400万円程度が平均年収のボーダーラインとなってくると考えられます。

「フリーランス白書2023」では、この「400万円」を基準にして、職種別に分布割合を算出していたため、ライター業が分類される出版・メディア系の数値を見てみましょう。

年収分布の凡例
出版・メディア系フリーランスの年収分布

引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2023」|p15より

出版・メディア系では400万円未満が過半数を占める59.5%*3となっていたため、一般平均よりは低い年収のライターが多いと推測されます。

ただ、このデータは副業や稼働時間が極端に短い人も含めた数値です。特にライター業は参入ハードルが低く見えるからこそ、副業で気軽に始める人、駆け出しフリーランスの人も多く含まれるでしょう。たとえば、副業ライターの私は月に20時間程度の稼働であるため、ライター業での平均年収は400万円を大きく下回っています。

「正社員より収入が得られない」とデータだけを見て判断するのはまだ早いです。スキルや専門性を高めることでフリーライターでも年収アップを目指すことは十分に可能でしょう。専門性のある記事は需要が高く、専門性のない記事の数倍の単価となることもあります。継続的に学び続けることができれば、高収入も夢ではありません。

フリーライターになるために必要なスキルとは?

フリーライターを目指す上でも、フリーライターとして収入アップを目指すためにも、スキルを身に着けることは大切です。ここではライターになるために最低限必要な4つのスキルを紹介します。

文章力

ライターは文章を書くことが仕事であるため、文章力は必須で求められます。ただしどんな文章が「良い」とされるかは、SEO記事やエッセイなど、執筆ジャンルによって異なります。

最近は文章力を磨くことができるライター講座も多数ありますが、執筆ジャンル別に学ぶべきことや得意とする講師も異なるため、それぞれの分野別に学ぶことがおすすめです。

たとえば、SHElikes(シーライクス)の「Webライティングコース」では、分野別のレッスンを展開しています。

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リサーチ力

現地に赴く取材でも、Webを使った情報収集でも、ライターにリサーチはつきものです。

また、個人ブログとは異なり、プロのライターの文章は、企業やメディアの発信となることがほとんどのため、信頼性の高い一次情報を見つけ、的確にすばやく読み取り、文章に落とし込む力が必要になるでしょう。

マーケティング力

記事は多くの場合、「読者が読み、行動(購入や来店など)をすること」によって企業やメディアの利益につながっていきます。

利益につながる効果的な記事を書くためには、ターゲットはどんな人か、企業にはどんなニーズがあるのか、商品はどんな強みがあるのか……など、マーケティングの観点で分析することが必要です。

SEOライターに限らず、マーケティングを行い読者に寄り添った記事を書くことができるライターは重宝されるでしょう。

コミュニケーション能力

ライターはほとんどの場合、企業やメディアなどの「クライアントありき」の仕事であるため、基礎的なコミュニケーション能力が必要になります。

特別にコミュニケーション能力に秀でている必要はありませんが、たとえば、相手にあわせたメール文面や、適切な質問、一歩先を汲みとって提案する力などがあると、クライアントと円滑なコミュニケーションをとることができるでしょう。

初心者ライターでも案件を獲得する7つの方法

前述したスキルを磨いたうえで、案件獲得にはそのための行動を起こすことが必要です。

フリーランスや個人事業主を目指す方はもちろん、まずは副業や在宅ママライターを目指すという方も、さっそく行動に移してみましょう。

サイトやブログでアピールする

未経験からライターを始める場合、「実績」にあたるものがなにもないため、まずは自分のサイトを作成したり、ブログやnoteを書いたりして、アピールするための材料を用意しましょう。

たとえば、個人ブログの記事を応募時に添えて実績の代わりにすることもできます。個人ブログの記事は編集の手が入っていないため、リアルな実力を知ってもらうことができるでしょう。

ポートフォリオを作成する

ある程度ブログや案件で書いた記事がたまってきたら、ポートフォリオにまとめましょう。ポートフォリオとは、「作品集」のことで、ライター求人にも「ポートフォリオを添えてください」と書かれていることがよくあります。

「foriio」など無料でかんたんにポートフォリオを作成できるサービスも多数あるので、自分が使いやすいと思うサービスを使って作成しましょう。

ライター募集サイトに登録する

「Webライターズバンク」や「ライターステーション」などをはじめとする、ライター専門の募集サイト(プラットフォーム)は、登録時にテストや選考がある場合もありますが、そのぶん質の高い募集案件が常時そろっていたり、編集部の丁寧なサポートがあったりします。

一般的なクラウドソーシングサイトと比べて初心者ライターが仕事を始めやすい環境が整っていると言えるため、未経験の方こそ登録してみましょう。

登録型クラウドソーシングサイトを利用する

昨今、初心者ライターの多くが「最初の一歩」に選んでいるのが、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトではないでしょうか。

クラウドソーシングサイトは未経験からできる案件が多数あります。低単価すぎる案件や詐欺まがいの案件には注意しつつ、やってみたいと思う案件にどんどん応募してみましょう。

SNSを活用する

案件を獲得する方法はクラウドソーシングサイトなどでの応募だけではありません。Twitterで「#ライター募集」とハッシュタグ検索してみてください。多数の案件がヒットします。最近はSNSからの応募で高単価案件を獲得している人も多くいるようです。

また、SNSで自分のできることや好きなことを発信すれば、興味を持った企業から直接DMがもらえるかもしれません。ライター用のSNSアカウントは作成しておいて損はないでしょう。

コンテストに応募する

コンテストでの実績は、特にエッセイや体験談などのジャンルでのアピールポイントとなるでしょう。

たとえばnoteでは、常時コンテストや企業とのコラボ企画が行われており、賞をとるとコラボしている企業のオウンドメディアでライターデビューといった特典がついていることもあります。

たとえ賞をとれなかったとしても、コンテスト用に推敲を重ねて作った渾身の文章は、ポートフォリオに載せて今後のアピール材料になるでしょう。

周囲にアピールして仕事をもらう

ここまでは主に、Web上での案件獲得方法を紹介してきました。しかし、意外にあなどれないのが、「知り合いの紹介」です。

あなたは自分がフリーライターになる(なりたい)ことを友人や知人に話していますか?「恥ずかしい」、「自信がない」という方もいるかもしれませんが、話してみることで、チャンスが広がる場合もあります。ぜひ勇気を出して伝えてみましょう。「知人にも勇気を出して伝えてみたところ、お仕事に繋がった」といったフリーランスの話はよく聞かれます。

初心者ライターの案件獲得に役立つ3つのコツ

ここまで7つの案件獲得方法を紹介しましたが、それでもなかなか案件獲得ができない、不採用が続く、継続依頼がもらえない……という初心者ライターの方もいるかもしれません。

そんなときは、これから紹介する3つのコツを意識してみてください。どれもライター経験やフリーランス経験を問わず意識できるポイントですよ。

依頼者のニーズに合わせた提案をする

案件に応募する際は、クライアントのニーズを的確に把握し、それに合わせた提案を行うことが大切です。

自分のスキルやポートフォリオだけを定型文のように一方的に送ってしまっていませんか?テンプレート通りではなく、案件の内容をよく理解したうえで、自分ができること、やってきたこと、役に立てることなどを適切にアピールし、提案することが大切です。

クライアントとのコミュニケーションを大切にする

クライアントとのやりとりは、ライターに採用されてからが本番です。案件を受注したあとも、早く丁寧で親切なコミュニケーションを心がけましょう。

もちろん、ただ素早く返信したり、不必要にへりくだったりすればいいというものではありません。仕事を一緒に進めるパートナーとして、確認すべき点はしっかり確認しつつ、相手を不安にさせない、手間をかけないやりとりができるとよいでしょう。

納期期限を守る

ライターにとって「納期」は非常に重要なポイントです。

クライアントはライターに仕事を依頼するにあたり、その後の編集、校正、入稿、公開といったスケジュールも加味して納期を伝えていることが多いです。そんななかでライターが納期を破ってしまうと、その後の作業もすべて遅延してしまいかねないため、納期を守ることはクライアントとの信頼性を保ち、高めるために必須の要素と言えます。

体調不良や予期せぬ事態で納期が遅れる場合は、分かった時点でクライアントへ連絡しましょう。

フリーライターとしてフリーランスで成功するには?

ここまでフリーライターに必要なスキルや案件獲得のコツを紹介してきましたが、最後に、これからフリーライターとしてフリーランスで成功するためには、どんなことをすればいいのかをご紹介します。

すぐにフリーランスになる方も、まずは副業ライターから始めたいという方も、自分の市場価値を高めて成功したいと思うのであれば、ぜひお役立てください。

スキルアップを継続的に行う

フリーライターになったあとも、継続的に学び、スキルアップを目指す姿勢が重要です。昨今はSEOのトレンドやAI活用法など、ライティング周りのトピックだけでも日々変化しています。

時代に取り残されず、需要のあるライターとしてフリーランスの世界で生き続けるためには、今の仕事だけで手いっぱいにならずに、常に新しい情報や新たな分野に触れ、チャレンジし続けることが必要でしょう。

自己プロモーションをし続ける

ブログやSNSでの発信は、それがすぐにお金になるわけではありませんが、将来的に大きな仕事につながる可能性を秘めています。

「自己プロモーション」というと、宣伝チックに感じて続けにくいという方でも、肩の力を抜いて、等身大の人物像が分かるようなSNS投稿をしてみましょう。SNSでクライアントが知りたいのはライターの普段の言動だったり、興味関心だったりしますので、「自分らしさ」が伝わるSNS運用をしていきましょう。

初心者でもフリーライターとして自由な働き方を手に入れられる!

今回はフリーランスのライターについて紹介しました。ライターはだれでも始めやすいぶん、初心者でも努力や工夫次第でフリーライターになれます。

そうはいっても、初心者ライターのときは不安も疑問も多いものです。そんなとき、一緒にフリーライターや副業ライターを目指して切磋琢磨する仲間がいれば、モチベーションが高まり、有益な情報も手に入れやすくなるでしょう。

ライター講座があるSHElikesは、一緒に頑張る仲間が集うコミュニティでもあります。「在宅で働きたい」、「旅をしながらワーケーションしたい」……そんなあなたの理想の働き方をぜひ無料体験レッスンのカウンセリングで聞かせてください。理想を叶える可能性の一つとして、フリーランスのライターを一緒に目指してみませんか?

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※出展
*1一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2023」|p14より
*2国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」民間給与実態統計調査結果の概要より
*3一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2023」|p15より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。