Webライターに資格は必要?資格取得のメリットやおすすめの資格を紹介!

Webライターに資格は必要?資格取得のメリットやおすすめの資格を紹介!
ABOUT ME
ライター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

在宅で黙々と作業を進められるWebライターの仕事。パソコン一つで好きな場所で仕事ができるというイメージも強く、憧れる方も多いのではないでしょうか?読み手にわかりやすい文章で正しく情報を伝えるWebライターの仕事は、フリーランス、プロ問わず、多くの方が活躍しています。

Webライターの仕事をするうえで、資格は必要ありません。ですがWebライティングスキルを測る資格もあり、クライアントにとってはライターを選ぶ際の指標の一つになっているのも事実。資格を持っているとスキルを証明することができ、仕事獲得が有利になる場合もあります。

ライターとしてスキルアップしたい方、仕事獲得を目指す方に向けて、Webライターにおすすめの資格や、資格取得のメリットを紹介します。

Webライターにおすすめの資格7選

Webライターにおすすめの資格を7つ紹介します。中には薬機法など知識を学んで専門性を高めるための資格や、国家資格への受験に繋がる資格もあります。受験科目や費用を含めて、Webライティングに役立つ資格には、どのようなものがあるか確認してみましょう。

Webライティング能力検定

Webライティング能力検定は、わかりやすいWebライティングの技能を測る検定です。ライターだけではなく、広報担当やライティングに関わるコンサルタントの職種にも活かすことができます。受験科目は6科目あり、ライティングに関わる幅広い分野が出題され、点数に応じて1〜3級が認定されます。1級は高度なWebライティングができるトップの技能を持つレベル、2級は一般的な仕事を行うのに充分なレベル、3級は一般的な仕事を行うのに最低限のレベルと評価されています。

運営一般社団法人日本Webライティング協会*1
費用13,500円
受験科目国語
ウェブライティング
コピーライティングメールライティング、
SEO
倫理・法律、炎上対策
Webライティングに関するミニ論文(200~300文字)
受験会場年に2回、全国17ヶ所で実施

Webライティング技能検定

一般社団法人クラウドソーシング検定協会が運営する検定です。Web上で月に1回試験が行われているので、比較的取り組みやすい検定になっています。試験は選択式と記述式。記述式の問題ではトピックとキーワードが与えられ、200〜300文字のライティングを行います。合格するとWebライティング実務士として認定を受けられ、一部のクラウドソーシングで優遇が受けられるようになっています。合格ラインは非公開となっていますが、これまでの問題や模範解答、採点基準などは公開されており、参考にして試験勉強に取り組むことできるでしょう。

運営一般社団法人クラウドソーシング検定協会*2
費用6,000円
Webライティング技能検定は、Webライティング技能検定講座を
ご購入された方が対象の技能検定です。
受験科目Webライティングに関わる選択式問題と200〜300文字の記述式問題
受験会場月に1回、Web上で実施

文章読解・作成能力検定

文章でのコミュニケーション力や論理的思考力を高めることを目的とした検定です。Webライティングだけではなく、文章による情報伝達力の向上や業務効率化にも有効な資格。語彙や文法などの基礎力、文章や資料の読解力、構成や表現を含めた作成力を測る試験になっています。2級、準2級、3級、4級が設定されており、それぞれ出題問題が異なります。試験は、選択式の問題と、記述式の問題で構成され、論理的思考力を測る問題が多いことが特徴です。市販の教材も多く、各級の問題例と解答例も公開されているため、比較的勉強しやすい検定と言えます。

運営公益財団法人 日本漢字能力検定協会*3
費用2級 4,000円
準2級 3,000円
3級 3,000円
4級 2,000円
受験科目文章力と論理的思考が求められる選択式問題と記述式問題
受験会場年に1回、23区内で実施
申し込み後、会場が通知される

日本漢字能力検定

中学、高校で日本漢字能力検定を受けた方も多いのではないでしょうか?実は、一般的な知識や言語力を測れる検定として、採用の指標として用いる企業は数多く存在しています。Webライターとして活躍する上で、ミスのない漢字や語彙を用いることはとても重要です。常用漢字すべてが活用できるレベルである2級を取得できれば、漢字や語彙に自信を持ってWebライティングに取り組むことができるでしょう。検定は年に3回行われており、市販の教材も数多く出版されているため、取り組みやすい検定と言えます。試験では、漢字の読み書きだけではなく、対義語類義語、四字熟語、熟語など語彙の知識も問われます。

運営公益財団法人 日本漢字能力検定協会*4
費用準1級 5,500円
2級  4,500円
準2級 3,500円
受験科目漢字の読み書き、語彙など
受験会場年に3回、全国47都道府県の主要都市で実施
申し込み後、会場が通知される

ビジネス著作権検定

ビジネス著作権検定は、著作権を理解し、ビジネスに活用するための能力を測る検定です。Webライターとして著作権を正しく理解することは、企業からの信頼度、安心感を高めることにつながり、大きなメリットです。また、著作権に関わる専門性の高い仕事の獲得に有利になります。ビジネス著作権検定の上級合格者は、国家資格である知的財産管理技能検定の受験資格にも認定されています。初級と上級に分かれており、初級は各項目の基本的な理解を問う内容、上級は各項目が関係する事例についての理解を問う内容を出題。年に2回開催されており、Webテストで受験できます。

運営株式会社サーティファイ*5
費用初級 5,100円
上級 8,000円
受験科目選択式問題
著作権に関する基礎的な知識
著作権法および関連する法令に関する基礎的知識
インターネットに関連する著作権
情報モラルについての基礎的知識など
受験会場年に2回、Webテストで実施

SEO検定

SEOとはSearch Engine Optimization の略で「検索エンジン最適化」を指します。具体的には、Webサイトの内容を検索エンジンに理解してもらうために、文章を最適化していくことです。自分の執筆した記事が、検索結果の上位に表示されるように文章を書く必要があります。SEO対策記事は案件も多く、専門性を極めると高報酬の可能性も。SEO検定は受験を通して、SEOの知識を体系的に学ぶことができる資格で、WebライターとしてSEOの知識を証明することができます。1級〜4級に分かれ、それぞれ試験問題は異なり、毎月2回、全国11ヶ所で実施されています。

運営一般社団法人 全日本SEO協会*6
費用1級 8,000円
2級 6,000円
3級 5,000円
4級 5,000円
受験科目選択式問題
SEOや検索エンジンに関する知識など公式問題集範囲内から出題
受験会場年に1〜2回(地域により異なる)、全国11会場で実施

薬機法管理者資格

薬機法管理者資格は、薬機法の基本を学び、各ビジネスに対応できる薬機法の知識を測る資格です。資格取得を通して、健康食品を中心とした化粧品一般、医療機器一般、美容機器一般、健康器具一般等の薬機法や機能性表示食品、景品表示法について学ぶことができます。薬機法に関する専門知識の保有者として、Webライターとしての専門性を高め、高報酬の可能性も。健康や医療、美容に関わる仕事に挑戦したい方にはおすすめの資格です。薬機法管理講座を受講し、修了試験、資格試験、登録講習を受けることで、資格を取得することができます。毎月3回、サイト内で24時間受験でき、不合格者には追試が準備されています。

運営薬事法ドットコム*7
費用薬機法管理者講座(修了試験含む)59,800円
薬機法管理者資格試験(登録講習料含む)30,000円
受験科目記述式
薬機法の基本的理解、ペナルティなど
受験会場月に3回24時間、Webサイトで実施

ライター資格取得のメリット

Webライターとして資格を取得することは、仕事獲得を有利にしたり、専門性を高めたりするうえで役立ちます。今後ライターとしてどのような仕事をしていきたいかを踏まえて、資格を取得するべきか検討してみましょう。

実務に役立つ知識やスキルの習得ができる

どのようなライティングをする場合でも、読み手が正しく理解できる読みやすい文章を書けることはとても重要です。資格取得を目指して勉強することで、実務に役立つ文章スキルを身につけることができます。他にも、SEOや著作権、薬機法など実務に役立つ知識を身につけると、自信を持って案件の幅を広げていくことができ、周りのライターとの差別化にもつながります。挑戦してみたい案件に合わせて、資格取得を検討してみましょう。

信頼性や評価が向上する

資格は、クライアントから良いライターだと判断してもらうための客観的指標。資格があることで、一定以上の文章スキルがあるという証明になります。信頼性や評価が高まり、仕事獲得でも有利に。Webライターとして、継続的に仕事を獲得する上で、クライアントからの信頼はとても重要です。仕事の成果だけではなく、資格という形でもクライアントからの信頼を獲得していきましょう。

経済的なメリットが受けられる

資格の中には、経済的なメリットが受けられるものもあります。なかでも一般社団法人クラウドソーシング検定協会が運営するWebライティング技能検定は、一部のクラウドソーシングで案件獲得や記事単価の面で優遇を受けることができます。また、SEO知識や薬機法の知識が求められる案件は、高単価なものもあり、そういった案件に自信を持って応募できる点も、大きなメリットです。

ライター資格取得のデメリット

Webライターとして資格取得することは、複数のメリットがある一方で、時間と費用がかかるなどのデメリットもあります。デメリットも考慮した上で、本当に資格が必要か考え、資格取得に取り組むことをおすすめします。

資格取得に費用がかかる

資格取得に向けて勉強をすることで、知識を身につけることはできますが、資格取得には費用がかかります。受験費用は5,000円から10,000円前後、講座を含めて50,000円前後になるものも。受験費用だけではなく、教材を購入するお金が必要になる場合もあります。お金をかけても、資格取得に取り組むことで、叶えられるライター像がある場合は挑戦してみましょう。金銭面の負担が大きく感じる方は、実務に取り組みながら、スキルアップを目指してもよいかもしれません。

資格取得までの期間が必要

資格を取得するためには、試験までの準備期間が必要です。例えば、薬機法管理者検定などは、講座に申し込み、自分で勉強計画を立てて受講を進める必要があります。受験日以外のスケジュールも左右されるため、計画的に余裕を持って予定を調整する必要がある場合も。プライベートや仕事と資格取得に向けた勉強を両立しながら、試験までの準備ができるか検討することをおすすめします。

Webライターとして仕事獲得に有利になる資格や、資格取得のメリットデメリットを紹介しました。一方で、Webライティングは、基礎的な文章能力があれば、資格がなくても始めることができる仕事です。まずはWebライティングの基礎を学びながら、少しずつ案件に挑戦していくことが大切です。

資格は不要!スキルを高めればWebライターとして活躍できる!

資格を持っていると有利な面ももちろんありますが、資格を持っていなくても活躍しているWebライターはたくさんいます。その例としてSHElikes(シーライクス)を使って、着実にライティングスキルを身につけ、活躍している3人の女性を紹介します。3人とも未経験からWebライティングを学び、自分のやりたい分野でWebライターとして活躍しています。

Webライターとしてクライアントから信頼され、継続的に仕事を獲得していくためには基礎的な文章スキルが不可欠です。SHElikesでは、インタビュー、SEO、セールス、エッセイなど、幅広い分野のライティングについてプロから添削が受けられます。まずは座学で学んだ後に実践し、プロから確かなフィードバックを受けることでしっかりとしたスキルと知識を身につけませんか?

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出典
*1:一般社団法人日本Webライティング協会
*2:一般社団法人クラウドソーシング検定協会
*3:文章読解・作成能力検定
*4:公益財団法人 日本漢字能力検定協会
*5:ビジネス著作権検定
*6:一般社団法人全日本SEO協会
*7:薬機法管理者資格

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。