子育て中におすすめの仕事や働き方は?働く母親が安心して育児と両立するコツ

子育て中におすすめの仕事や働き方は?働く母親が安心して育児と両立するコツ
ABOUT ME
ライター 古澤 椋子
鹿児島大学大学院水産学研究科修了。水産系社団法人にて、水産に関わる調査研究、行政との折衝などを経験したのち、水産系ベンチャーにて、広報を担当。2023年からフリーライターとして活動を始め、主にエンタメ系の記事を執筆。SHElikesでキャリア、マインド共に変化した経験から、SHEsharesのライターを務める。

2021年に行われた厚生労働白書*1によると、共働き世帯は年々増加しています。子育て中も働きたいという想いを持つ方が、増えていることがわかります。

子育て中も働きたい母親が抱える悩みとして、仕事と子育ての両立を挙げる方も多いのではないでしょうか?

  • フルタイム正社員のまま働き続けられるのか
  • パートタイムやアルバイトなどの働き方に切り替えたほうがよいのか
  • 転職を検討する場合、どんな職種が働きやすいのか

など、分からないことが多く、不安を覚える方もいると思います。

当記事では、時間の融通がつけやすい職種、在宅ワークなどの子育て中も働きやすい働き方や、子育てと仕事を両立するコツを紹介します。子育てと両立しながら、健やかに働くヒントになると嬉しいです。

子育て中におすすめの働き方は?

現在は、働き方の種類も多種多様になっています。正社員やフルタイムではなくても、在宅ワークや時短勤務など、育児と仕事の両立がしやすい働き方ができる仕事も増えています。また、転職などを視野に入れる場合は、時間の調整がしやすい働き方にどんな種類があるのか確認しておきしょう。転職前に、会社の勤務体系や福利厚生などを事前に聞いておくのも大切です。

在宅ワーク

在宅ワークは、自宅で会社にいるのと同様の仕事をする働き方です。通勤の時間がないため、朝晩の時間に余裕ができる点から、子育てとの両立がしやすいと言えます。コロナ禍以降、さまざまな職種で在宅ワークができる職場が増えています。フルタイム正社員でなくても、在宅ワークができる職場も増えています。

フレックスタイム制のある企業での勤務

フレックスタイム制は、働く時間をある程度自由に調整できる働き方です。月の労働時間のみ決められており、月の中で完全に自由に調整できる場合もあれば、必ず働かなければならないコアタイムが決められている場合もあります。会社によってルールが異なるため、どういった勤務体系になるのか確認してみましょう。

時短勤務

時短勤務は、育児・介護休業法により定められている制度で、1日の所定労働時間を原則1日6時間に短縮する働き方です。通常の基本給に対して、短縮した労働時間に応じて計算し、給与が支払われます。時短勤務をすることで、子どもや家庭の都合に合わせて、出勤時間を遅らせたり、退勤時間を早めたりすることができます。時短勤務ができる期間は、子どもの年齢によって定められており、会社ごとに異なるため、会社に確認しておきしょう。

パートタイマー・アルバイト

結婚や出産を機に、正社員からパートタイマー、アルバイトへと働き方を変える方も少なくありません。正社員で働いていた会社に在籍したまま、パートタイマーやアルバイトに切り替えて、働く方もいます。パートタイマー、アルバイトも種類はさまざまです。在宅ワークやフレックス制を使うことができる仕事もあるので、育児と仕事が両立しやすい仕事を探してみても良いかもしれません。仕事を探す時には、どんな働き方ができるかを確認しておくことが大切です。

独立・起業

今までの経歴を生かして、独立・起業することも一つの手段です。独立や起業も、自宅で自分のペースで仕事ができ、育児との両立がしやすい働き方です。自分の得意な分野や業務で独立し、自分のペースで用事に合わせて、スケジュールを調整して働くことも夢ではありません。フルタイム正社員、パートタイマー、アルバイトだけではなく、広い目で今後の働き方を考えてみても良いでしょう。

子育て中におすすめの仕事7つ

働き方は理解できたけど、どんな職種なら理想の働き方が叶えられるのかわからないという方もいると思います。できれば、子育てとの両立がしやすく、始めやすい職種で働きたいもの。育児と仕事の両立がしやすく、子育て中におすすめの職種を、理由とともに7つ紹介します。自分の好きなことや得意分野を生かして、始められる仕事を探してみましょう。

事務員

最低限のパソコンスキルがあれば、始められる事務員。パートタイムの働き方であれば、専門的な知識や経験が必要ではないため、手軽に始めることができます。一般事務以外にも、データ入力の仕事など、Excelなどのパソコンスキルを活かすことで、高報酬も狙える仕事です。時間帯に厳密な制限がない場合も多いです。会社によってはパートタイマーでも在宅ワークができる場合もあり、子育てとの両立がしやすい職種と言えます。

保育士

実は資格がなくても働くことができる保育補助という仕事があります。具体的には、掃除や洗濯、片付けや行事の準備を行います。クラスは受け持たず、保育士の補助をする仕事です。特に子どもが好きな方へおすすめな職種。自分自身が子育て中であるため、子どもの世話に慣れているという観点で、はじめやすい仕事と言えます。フルタイム勤務になる場合もありますが、短時間勤務やパートタイムの求人も多いです。

フリーランスのライター

次はフリーランスのライターです。フリーランスの働き方は、自宅で仕事ができるため、子育てとの両立がしやすい働き方の一つです。基礎的な文章スキルがあれば、未経験からでもライターとして活躍することができます。医療や美容などの知識があれば、専門性のある仕事に挑戦することもできます。フリーランスとして、自分を管理する能力があれば、スケジュールやペースを自由に調整しながら働くことも夢ではありません。例えば、子どもの行事や急な体調不良にも、スケジュールを調整することで対応することができます。スキルを磨いていけば、徐々に報酬もアップできる可能性もあるでしょう。

Webデザイナー

広告バナーやホームページ、チラシなどを作成するWebデザイナー。パソコンを使って仕事ができるため、在宅でも仕事ができます。会社によっては、デザイナーのみ在宅勤務を行っている場合もあり、特に在宅ワークがしやすい職種と言えるでしょう。業務委託の形で、デザイン業務のみ請け負うような働き方もできます。企業でWebデザイナーをする場合は、時間帯に制限がある場合もありますが、フレックス制や裁量労働制を使って、自由な働き方を叶えることが可能です。

翻訳者

翻訳者は、言語が堪能な人におすすめの職種です。文芸や映像などの翻訳業務もあれば、ビジネスに必要なマニュアルや契約書、ホームページなどの翻訳を行う仕事もあります。翻訳部署のある会社に就職する場合と、翻訳会社に登録して、フリーランスとして働く方法があります。企業からの需要も高く、求人も比較的見つけやすいといえるでしょう。自宅で仕事ができるため、子育てと両立しやすい仕事です。専門分野に特化すれば、需要も高まり、高報酬が期待できます。

カスタマーサポート

カスタマーサポートも子育て中に働きやすい職種です。カスタマーサポートは、コールセンターや企業で、お客様からの電話や、オンライン上の問い合わせに応対する仕事です。幅広い企業でカスタマーサポートを設置しており、電話だけではなくメッセージ上の応対も増えています。在宅で仕事ができる場合も多く、応対を担当する時間が決まっているため、働く時間を調整することで、子育てと両立しやすい職種です。

ITエンジニア

ITエンジニアは、情報技術に関する専門的なスキルを生かして、システムやITインフラの設計、構築、管理運用をする職種です。プログラマーや、システムエンジニア、インフラエンジニアなどさまざまな職種があります。一見難しそうな職種に感じますが、動画などのオンライン教育もあり、初心者でもスキルを身につけることが可能です。在宅で仕事ができ、専門スキルを高めていくことで、高報酬が期待できます。

子育て中に仕事をするメリット

子育てと両立しながら仕事をすることは、さまざまな面でメリットがあります。経済的な余裕が生まれるだけではなく、母親と子どもの情緒面にも良い影響を与えることもあります。子どもは親の姿を見て、働く姿を想像して成長します。母親が仕事を通じて得たスキルや人脈が、子どもの将来の選択肢を広げることに繋がることもあるかもしれません。

経済的余裕が生まれる

1つ目のメリットは、共働きで収入を得ることで、経済的余裕が生まれることです。食料品や、生活インフラの値上げが多い昨今、共働きで収入を得ることで、経済的に安定した生活が叶えられる可能性が高まります。働き方の種類も増えているので、生活スタイルに合わせて、子育てと両立できる方法を模索してみるのも良いかもしれません。

自己実現ができる

2つ目のメリットは、自己実現ができることです。仕事をすることは、収入を得るだけではなく、自分のスキルを活用して、感謝されることで、自己肯定感を上げることに繋がることもあります。個人として誰かの役に立ち、助けとなるという経験は、人生をかけて成し遂げたい姿を叶えるという自己実現に繋がります。

仕事を通じて得られるスキルや人脈が、子どもの将来のためにも役立つ可能性がある

3つ目のメリットは、母親が仕事を通じて得たスキルや人脈が、子どもの将来のために役立つ可能性があるという点です。子どもは身近な大人の姿を見て、成長していきます。例えば、母親が身につけたスキルに関する書籍やソフトなども、子どもが自分の将来の仕事を考えるきっかけになります。母親が仕事をする姿や、仕事を通じてスキルを得ようと努力する姿は、後に子どもの将来の選択肢を広げることに繋がります。

子育て中に仕事をする人が気を付けたいポイント

収入面や、母親と子どもの情緒面へメリットがある一方で、子育てしながら仕事をするうえで、気を付けたいこともあります。働き方次第では、子育てとの両立はできますが、どうしても陥りやすいマイナス面があるのも事実。事前に気をつけたいポイントを知っておくことで、上手に回避しましょう。

ストレスを感じ、育児や家事が疎かになる可能性がある

仕事をしていると、大なり小なりストレスを感じてしまうことがあります。職場でのストレスをひきずってしまうと、育児や家事が疎かになってしまう可能性も。収入面や自己実現のために働いているとはいえ、ストレスが増えてくると働き続けるのがつらくなってしまうこともあります。子育てと仕事の両立をするうえで、家庭と仕事の切り替えをするためのコツを持っておくと、良いかもしれません。

睡眠不足や身体的疲れを引き起こすことがある

家事と育児にプラスして仕事をすることで、時間が足りず、睡眠不足や身体的疲れを引き起こすこともあるでしょう。1人で抱え込まずに、周囲を巻き込みながら、解決していくという方法もあります。例えば、時短家電に頼る、一部の家事を外注する、家族での協力体制を見直すなど、家族全員で心身ともに余裕のある生活を叶えるために、備えることができるかもしれません。

子育てと仕事を両立するための働き方のコツ

ストレスを感じてしまったり、心身ともに余裕がなくなる可能性があるなど、マイナス面もありますが、工夫次第で子育てと仕事を両立することは可能です。子育てと仕事を両立しながら働くコツを具体的な事例とともに紹介します。

カレンダーでスケジュールを管理する

家族のスケジュールをカレンダーで一括管理するという方法もあります。家族で共通のカレンダーアプリを使って、父親、母親、子どものスケジュールを一括で確認できるようにしておきます。例えば、Googleカレンダーなどを使って、それぞれのスケジュールを色分けして登録。パパと母親の仕事のスケジュールはもちろん、子どもの行事や病院の予定なども管理することで、お互いのタスクを見える化することができます。また、スケジュールの管理ルールを決めておくことで、どちらかにタスクが偏らないように調整しやすくなります。

働き方に自分なりのルールを作る

子育てと仕事の両立をするためには、時間の切り替えを工夫することもポイントの一つ。そのために、働き方に自分なりのルールを決めておきましょう。例えば、始業を早くして16時には仕事を終える、夜ご飯は昼のうちに作っておく、18時以降は仕事しなくていいように業務量を調整するなどの方法があります。働き方と相性の良いルールを自分で決めておくと、仕事のスケジュールに振り回されずに、働くことができます。

家族とのコミュニケーションを大切にする

育児と仕事の両立という難しい問題を、1人で解決しようとすると限界がきてしまうことがあるかもしれません。1人で抱え込まずに、家族とのコミュニケーションを大切に、違和感を感じたら冷静に話し合うことを心がけましょう。子育てと仕事の両立が始まる前に、大まかなタスクの割り振りを行い、数ヶ月ごとに見直し、その時の生活スタイルにあった分担方法へ調整していくことが大切です。お互いの立場を思いあったコミュニケーションをとることで、家族の絆がより深まることもあるかもしれません。

自由な働き方で、子育ても仕事も充実させられる!

全国的に共働き世帯は増加傾向にあります。そして子育てと仕事を両立しやすい働き方も増えています。仕事を通して、自己実現を叶える母親の姿は子どもの将来にとって良い影響を与えることもあります。

今は在宅ワークができるスキルがないという方も、これからスキルを身につけることで、子育てと両立しやすい働き方を叶えることができるかもしれません。子育てと両立しながら、イキイキと自由に働いて自己実現していきませんか?

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出典
*1:「令和4年度厚生労働白書」共働き等世帯数の年次推移より

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。