

- ライターは未経験・在宅でも始めやすいって本当?
- ライティングは具体的にどんな仕事?
- ライターになるにはどうすればいい?
ライターは、仕事と家庭を両立したい人や、フリーランスになりたい人に人気の職業の1つです。一方、ライターの仕事に興味はあっても、「具体的な始め方がわからず、なかなかはじめの一歩を踏み出せない」とお悩みの方もいるでしょう。
そこで本記事では、ライターの仕事内容や、未経験からライターになる方法などを紹介します。記事の後半では、ライティングの勉強・練習方法も解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
種類別!ライターの仕事内容とは?
基本的なライターの仕事は、文章を書くことですが、種類によって具体的な作業内容が異なります。
一方でライターはその種類にかかわらず在宅・未経験から始めやすいため、フリーランスや個人事業主、副業の仕事としても人気があるようです。「フリーランス白書2023」の調査によると、フリーランスの職種の割合として、ライターを含む「出版・メディア系」の職種が9.9%*1を占めます。この割合は、全24職種のうち「クリエイティブ・Web・フォト系」「エンジニア・技術開発系」に次いで3位*1です。さらに出版・メディア系の男女比は「男性19.0%、女性81.0%」*2という数値が得られているように、女性から人気の職業でもあります。
実際に子育てと両立しながら、「ママライター」として活動する人もいます。
受講者事例:やりたいことを見失っていた双子のママが、子育てと両立しながら自由に働くパラレルワーカーに
また具体的な仕事内容として、以下5つがあげられます。
コピーライター
コピーライターとは主に商品や企業のブランドイメージが伝わる文章を作成する人のことです。具体的な例として、Webサイトの広告や会社案内の文章、商品のキャッチコピーなどがあげられます。
「ブランドイメージを定着させること」に重きを置く文章を作成するため、読者の興味や感情を引き出したり、イメージを強く印象づけたりする表現力が必要です。コピーライターとして実績や経験を積んでいくと、チームをまとめてプロジェクトの企画・進行をおこなう「広告ディレクター」になれる*3場合もあります。
セールスライター
セールスライターとは商品・サービスを利用してくれそうな人をターゲットに、購入・申込へ誘導する文章を書く人です。メールマガジンやランディングページ(LP)、ECサイトなどにおいて商品・サービスのメリットを伝えます。
コピーライターとは異なり、ターゲットの「購入したい欲の刺激」に重きを置きます。そのため商品の魅力だけでなく、ターゲットにとっての必要性や根拠をわかりやすく伝えることが重要です。
Webライター
Webライターの仕事はインターネット上で公開される記事やコンテンツを作成することです。クライアントのブログやメディア、SNSなどで文章を作成します。Webサイトの記事やSNSの投稿を発見したユーザーが「知りたい情報」を提供します。そのため、読者の検索意図や関心に応えられるような文章が重要です。
インタビューライター
インタビューライターは人物や団体にインタビューを実施し、その内容を文章に落とし込む人です。クライアントの商品・サービスを実際に使った人の体験談や、求人を掲載したい企業における従業員の声などを文章化します。
対面もしくはオンラインミーティング(Zoomなど)などを通しての取材が一般的です。インタビューライターになるには、相手が話している内容を深掘りし、読者に伝わりやすいストーリー作りが求められます。
コラムライター
コラムライターは自分やクライアントの主張を文章に反映し、説得力のあるコンテンツを作成する人です。新聞や雑誌などの記事は、客観的な事実を伝えるものであるのに対し、コラムは個人的な主張や見解を伝えることが多いといえるでしょう。クライアントの個性を発揮しながら、読者から共感を得たり、新たな気づきを与えたりする文章が求められます。
ライターに向いている人の資質や能力とは?
ライターに向いている人の資質や能力の例を紹介します。
- 文章力
- リサーチ力
- 柔軟性
- コミュニケーション力
- 幅広い知識と視野
- 言葉や文章が好き
- 感受性が豊か
上記7つの「資質や能力に当てはまらない人=ライターに向いていない人」というわけではありません。個人の得意分野や目指すライター像によって、必要な資質や能力は異なります。ライターになるためには、根気強くライティングを続けるモチベーションが大切です。
とはいえ、ここで紹介する7つの資質や能力はライティングの仕事に役立つことがあります。磨けば身につきやすいスキルもあるため、参考としてお読みください。順に解説していきます。
文章力
文章力はコピーライターやWebライターなどの仕事の種類にかかわらず、ライターに欠かせない能力の1つです。わかりやすく文章を書くテクニックや、読んでいても飽きない表現力が求められます。文章力があると、クライアントからの評価も高まるでしょう。文章力を磨く方法については、下記の「ライティングの勉強・練習方法とは?」で解説しています。
リサーチ力
リサーチ力はさまざまな方法で正確に情報を集めながら、わかりやすく整理する能力です。ライティングの仕事では自分が知らない分野や、信頼性がとても重要な分野などに対応する場合があります。
未知のジャンルやテーマを担当する場合であっても、リサーチ力が高ければ、情報収集の時間を短縮したり、正しい情報を理解しやすいようにまとめたりできるでしょう。調べものが好きな人や、地道な作業でも苦にならない人などは、ライターに適性があるかもしれません。
柔軟性
ライターはさまざまな人と仕事をする機会があり、クライアントによってマニュアルや納品方法などのルールが異なります。柔軟性が高ければ、素早くルールに順応し、作業負担を抑えることにつながります。
またルールを適切に守ることで、クライアントから信頼を得やすくなるでしょう。自分のスタイルに固執しすぎず、相手に合わせて仕事へ取り組める人などは、ライターに向いているかもしれません。
コミュニケーション力
ライターはコミュニケーション力も必要です。自分の考えをわかりやすく伝えながら、クライアントの意図を正確に汲み取りスムーズに業務を進める必要があるためです。
オンライン面談でクライアントの要望を聞いたり、チャットツールを用いて共有・連絡したりと、コミュニケーションを取る機会は少なくありません。報告・連絡・相談を怠らず、クライアントと良好な関係性を構築できる人は継続して案件を受注できるでしょう。
幅広い知識と視野
幅広い知識と視野をもつライターはユーザーにとっての新しい気づきや説得力のある文章を作成する力があるでしょう。客観的な視点から、読んでいても違和感を与えない文章を作成できるためです。また読者に感動と新しい気づきを与え、具体的な行動に促すには、多角的な視点から文章を書く必要もあります。
日頃から「新しい知識を吸収したい」などの好奇心を持ち、広い視野で考えられる力は、ライターに適性がある資質の1つです。
言葉や文章が好き
言葉や文章が好きであればライターとしての仕事を楽しみながら作業に取り組めるでしょう。ライターとして活動していると多くの文章を読んだり書いたりします。なかには一日に1万文字以上の記事を執筆することもあるかもしれません。
文章を書き切る根気や集中力がなければ、苦痛に感じることがあります。文章を書くこと、言葉に触れることが好きな人は、モチベーションを保って仕事を続けられるはずです。
感受性が豊か
感受性の豊かさは読者に響く文章を書くことにつながります。他人の気持ちに深く共感することで、読者の根底にある悩みや不安に寄り添った文章を書きやすいためです。感受性が豊かな人は、サービス利用者の感動や、取材相手の想いが読者に伝わりやすいように文章へ落とし込めるでしょう。
本章の冒頭でも述べたように、ライターに向いている人の資質や能力は一概には言えません。人によって得意な分野やスタイルは異なり、ライターとしての目標・志向も異なります。共通して重要なポイントは、モチベーションを維持することです。
ライターになりたいという強い思いをもって根気強く挑戦すれば、未経験からでも十分に仕事をこなせるスキルと知識を身につけられます。
また未経験では気づかない資質を持っている場合もあるかもしれません。たとえば医療や保育などの特定の分野において知識や資格、業務経験があることは、その分野に特化したライターとして信頼性向上につながります。何よりも読者に寄り添い、心を動かす文章を書くことができるでしょう。
ライターになるにはライティングに活かすことができる自分の強みを見つけ出し、モチベーションを保つことが重要です。
未経験からライターになる方法とは?
ライターは言葉や文章によって人の心に響く記事を生み出す仕事でもあります。AIによる文章生成ツールが発展しつつありますが、文体を模倣した文章は作れても、人の感情や想いを伝える文章を作成することはまだまだ難しいです。
「読者に感動を与える」文章の作成は今のところ人の手でおこなう必要があり、今後も需要がある仕事といえるでしょう。とはいえ未経験からライターになるには一定のスキルや知識が必要です。ライターになる方法は一つではありません。
フリーランス・個人事業主や副業、在宅ワーク、ママライターとしての活動など、自分の目標に合った方法を探しましょう。未経験からライターになる具体的な手順は、主に以下の4つです。
多くの文章を読む
ライターになるためには、まずは文章を読むことが大切です。より多くの文章に触れ続け、良い・悪い文章のイメージをつかむことに専念しましょう。具体的には、記事全体や見出しの構成、「漢字:ひらがな:カタカナ」の割合など、さまざまな要素があげられます。
読み物は本に限らず、ブログや新聞、雑誌などからも学びましょう。あらゆる文章に触れ、読みやすい・読みにくいと感じた理由を自分なりに考察すれば、文章力はさらに高まります。
ライティングスキルを磨く
ライターになるためには、読むだけではなく、書く練習も欠かせません。実際に学んだことをアウトプットすることで、良い文章のイメージが定着したり、読み手に伝わるように応用・工夫する力が身についたりします。
また日常的なアウトプットを当然のようにこなせるようになれば、書くことに対するストレスも軽減されます。慣れないうちは苦しいかもしれませんが、ライティングを継続的に実践することで、徐々に苦手意識が取り払われるでしょう。
ポートフォリオをつくる
ライターになる際はポートフォリオを作成することがおすすめです。ポートフォリオとは、自分の経歴や文章力などを示す作品集のことです。案件の発注・受注は、オンライン上でやり取りされることが多いため、連絡方法によってはクライアント側が実力を判断しにくい場合があります。
ポートフォリオがあれば、文章力や得意ジャンル、経歴をクライアントに提示できます。未経験の場合でも、人柄や文章力が伝わるポートフォリオを見せれば、仕事を依頼してくれる可能性が高まるでしょう。
案件を探す
ポートフォリオの準備が済めば実際に仕事を探してみましょう。ライターが仕事を見つける方法はさまざまで、以下のような例があげられます。
クラウドソーシングの活用
クラウドソーシングとはインターネット上で仕事を発注・受注するサービスのことです。ライター向けにさまざまなジャンルの案件が掲載されています。未経験や本業の合間を縫って副業を始めたい人、ママワーカーなどにもおすすめのサービスといえるでしょう。
実績を積みサービス上での評価が高まると、ポートフォリオや評価を見てクライアントから直接依頼されることもあります。
SNSの活用
SNS上で情報発信をおこなっているとライターの仕事依頼が届く場合もあります。たとえば薬機法の専門資格を持っている人の場合、健康や美容に関する豆知識などを投稿していると健康食品・化粧品に関する執筆が依頼される可能性があるでしょう。
また他のライターやクライアントとSNSでつながり交流を深めれば、新規の案件を紹介してくれることもあるかもしれません。ライター活動を発信する主婦やフリーランスも多いため、一度Twitterなどで「ママライター」「フリーライター」と検索してみてください。
求人を探す
ライター募集の求人を探すことも仕事を見つける方法の1つです。出版社が求人を出していることもあり、採用されるとパートや正社員として雇用される可能性もあります。また求人サイトに掲載されていなくても、企業のHPやSNSの投稿でライターを募集している場合もあります。
ライティングの勉強・練習方法とは?
ライティングの具体的な勉強・練習方法として、以下の3つがあげられます。
ブログを書く
ブログを書くことでライティングを実践的に練習できます。自分の好きな分野やテーマを選び、タイトルや見出し、本文などを書き方を工夫しながら学べるでしょう。読者の反応をチェックすれば自分の文章の改善点や強みを知り、ライティングスキルを磨くことにつながるかもしれません。
またブログはポートフォリオとしても活用できるため、仕事を探す際のアピール材料となるでしょう。
プロのライターの作品を真似する
プロのライターの作品を描写することもライティングの勉強・練習に効果的です。自分よりも経験が豊富なプロの文章を描写することで、読みやすい・理解しやすい文章のイメージをつかめるでしょう。
作品を描写する際は文章構成や句読点の位置、接続詞を使うタイミングなど、細かく確認しながら書くことを意識してください。また改善点がないかを考察し、自分ならどう書くかを考えることも文章力の向上につながります。
スクールでライティングコースを受講する
ライティングコースとは基礎的なライティングスキルや取材の方法、コピーライティングなどの文章スキルを身につけるためのコースです。ライティングコースの内容はスクールによって異なりますが、一般的にプロからの直接指導やフィードバックを受けられます。コース卒業後に仕事を紹介してくれることもあるため、未経験からでも比較的始めやすいといえるでしょう。
SHElikesにも未経験から受講可能なライターコースがあります。文章の書き方や企画、取材の方法などを網羅した学習コースです。またお仕事案件の紹介やコンペに参加する機会もあるため、学んだことの実践によりスキルが定着しやすい環境も整っています。
具体的な内容について気になる人はぜひ下記ページをご覧ください。
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未経験からでもライターに挑戦できる!
ライターは未経験からでも始めやすいと言われています。在宅ワークにより自由な働き方が実現しやすく、仕事と家庭を両立したい人にもおすすめです。一方で「ライターをやってみたい」という気持ちはあっても、「自分に向いているのか?」「独学でできる?」と不安を抱える人もいるかもしれません。
ライターは特別な資格がなくてもモチベーションを維持することでスキルを身につけやすい職業でもあります。自分に合った仕事を見つけるためには、まずは一歩を踏み出し挑戦することからです。
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*2023年6月時点のコース数です。今後もコースは増設していきます。
※出典
*1:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023」|p15より
*2:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023」|p13より
*3:| job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)厚生労働省|コピーライター – 職業詳細より