安定した仕事を求める女性のなかには、「子育てと仕事の両立」「ブランク後の転職」などを視野に入れ、長く続けられる仕事かどうか見極めている人も多いでしょう。
今回は、「ライフイベントとキャリアを両立したい」「自分にぴったりの仕事を見つけたい」という人に向けて、女性が就いてよかった人気の仕事を紹介します。自分に合う仕事の見つけ方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
女性の仕事に関するよくある悩み
女性によくある仕事の悩みを4つ挙げてみました。
- 仕事と家庭の両立
- 男性との賃金差
- やりがいを感じられない
- AIに仕事をとられないか心配
仕事と育児の両立、産休・育休などのブランクによる収入減や昇進スピードの落ち込みに悩む女性が多くいます。実際にSNS上では以下のような声が散見されていました。
「仕事と育児の両立に悩んでいる。仕事を滞留させずに育児をするのは難易度が高い。育児をしながら仕事をまったく滞留させていない人はレアだと思う。」
「育休、今回は3年取ろうと思ってるけど、やっぱり悩む。3年のブランクは大きいし、休んでいる間に収入がなくなるのも痛い。」
女性の社会進出が進み、女性管理職がいる職場が増えている一方、仕事とライフイベントのバランスをどう取るかに悩む人は未だに多いのが現状です。また、AIの普及が加速している昨今、「このままだと仕事がなくなってしまうのではないか」と心配している人も多くいます。
女性が長く安心して働ける仕事選びのポイント
女性が長く安心して働ける仕事を探すには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。ここでは、仕事選びのポイントを5つ紹介します。
ワークライフバランスを実現しやすいか
出産や育児といったライフイベントを考えている女性にとって、仕事と家庭の両立ができるかは大事なポイントです。育児休暇が取得しやすい職場や、ブランクがあっても復帰しやすい仕事だと安心でしょう。
また、育児休暇だけでなく、家庭の状況に合わせて時短勤務ができるかなど、育児をしながら働くことに理解がある環境の場合、長く仕事を続けられる可能性も高まるのではないでしょうか。
男女差なく働くことができるか
今後も需要の増加が見込まれる仕事であっても、女性にとって働きにくい環境だと長く続けることは難しいかもしれません。例えば、男性比率が極端に高い職種には女性にとって働きにくい何らかの理由があると考えられます。
仕事内容や評価に男女差がなく、男性との賃金差も少ない、女性の頑張りがしっかり評価される環境かどうかも判断基準のひとつとして考えると良いでしょう。
女性活躍のチャンスがあるか
女性活躍のチャンスがある業界・職場かどうかも大切です。女性目線で働きやすい制度が整っているか、女性管理職がいるかも判断の材料となります。
ロールモデルとなる女性がいれば、自身のモチベーションアップにもつながるでしょう。将来的なキャリアアップを目指したい人にとっては、重視したいポイントのひとつです。
やりがいがあるか
40代、50代まで長く仕事を続けるのであれば、やりがいを感じられるかどうかも大事なポイントです。最近では、やりがいを求め転職を検討する人も多くいます。
興味のある業界か、モチベーションを保てる業務内容であるかなどを加味したうえで、仕事を選択しましょう。やりがいがある仕事に就けば向上心も高まり、スキルやキャリアアップにつながるかもしれません。
これから需要が増える業種・職種か
近年ではITやAIの発展が目覚ましく、今後はさまざまな職種の需要に影響が出ると予想されます。出産や育児などに伴って一定期間キャリアから離れる可能性がある女性にとって、いつの時代でも必要とされるような「AIに代替されない仕事」や「将来性や需要のある仕事」を選ぶことが重要だといえるでしょう。
例えば、近年取り入れる企業が増え、今後も需要が見込まれるIT業界やIT系の職種に就けるスキルがあると、今後も長く活躍できる可能性は高いと考えられます。
女性に人気!長く安心して働ける仕事13選
ここでは、女性に人気かつ「就いてよかった」という声が多い、長く安心して働ける仕事・職種を紹介します。
1. Webデザイナー
Webデザイナーは、ホームページやECサイトなど、Webサイトのデザインを行うのが仕事です。サイトだけではなくSNSの投稿や広告として掲載されるバナーなどの作成をすることもあります。
基本的にパソコンとインターネット環境があれば作業可能なため、場所や時間に縛られない自由な働き方を実現することも可能です。ライフイベントやライフスタイルに合わせ、副業やフリーランスとして活動したい女性にもおすすめの仕事といえるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:340万円 *1 |
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必要なスキル | デザインの基礎知識/Photoshop・illustrator/コーディング(HTML・CSS)など |
2. Webライター
Webライターの主な仕事は、Web上に掲載される記事執筆です。執筆を進めるうえで必要な情報を検索したり、実際に足を運んで調べたりすることもあります。
Webライターも、Webデザイナーと同様に基本的にはパソコンとインターネット環境があればできる仕事です。柔軟な働き方が実現しやすく案件数も多いため、本業や育児などと両立しながらまずは小さくWebライターの活動をスタートする女性も増えています。自分が好きなメディアに応募して記事を書けるとなると、やりがいも感じられるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:339万円 *2 |
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必要なスキル | 正しい日本語の知識/文章力情報/リサーチ力/SEOの知識 |
3. Webマーケター
Webマーケターとは、Web上での集客力や販売力などを向上させるために、戦略を立て、仕組み作りをする仕事です。ITの急速な発展によりWebマーケティング市場は拡大を見せているため、将来性が高い仕事といえるでしょう。
Webマーケターは働く場所の縛りが比較的少なく、リモートワークを導入している企業も少なくありません。家にいる時間も大切にしたいという女性にとって、理想的な働き方を実現できるチャンスがある仕事なのではないでしょうか。
給与目安 | 正社員の年収目安:492万円 *3 |
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必要なスキル | 分析力/情報収集力/ロジカルシンキング/基礎的なパソコンスキルなど |
4. 動画編集
近年、人気と需要が高まっている動画編集。主にYouTubeやSNS上の動画、Web広告、プロモーションビデオの編集などを行います。企画段階や映像の撮影から携わることもあれば、決まった映像素材を受け取り、企画に沿った編集から担当することもあります。
サムネイルの作成やエフェクトの調整なども行うため、Webデザインスキルとも相性が良い仕事です。撮影が発生する場合は現地へ足を運ぶ必要がありますが、編集は基本的に場所を問わずできるため、業務によっては柔軟な働き方を実現できるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:406万円 *4 |
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必要なスキル | デザインソフトの使用/動画編集ソフトの使用など |
5. コーチング
近年注目されているコーチングは、対話を通して相手の目標や意思などを引き出し、実現に向けた自発的な行動を促す仕事です。個人や従業員が対象のパーソナルコーチングと、経営者や会社役員などが対象のエグゼクティブコーチングに分けられます。人との対話が必須となるため、AIに代替される可能性も低いでしょう。
最近では、コーチングを導入する企業も増加中です。環境の変化が早い昨今、より主体性のある人材が求められるようになったことが背景にあるといえます。
給与目安 | 種類・形態によって異なる |
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必要なスキル | コーチングの基礎知識/傾聴スキル/質問スキル/承認スキルなど |
6. 広報・PR
企業の情報を社内外に発信する広報・PRの業務内容は、メディア対応やプレスリリースの作成、SNS運用など多岐に渡ります。また、自社内での情報共有やコミュニケーションを目的とした社内広報を行うことも。
正社員はもちろん、最近ではフリーランスとして企業の広報を請け負う人も増えています。多様な働き方を実現できる仕事でもあるため、ライフステージによって働き方を検討したい女性にもおすすめの仕事です。
給与目安 | 正社員の年収目安:396万円 *5 |
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必要なスキル | 文章作成スキル/情報収集力/プレゼンテーション力/コミュニケーション力など |
7. 広告運用
Web上の広告を効果が出るように運用するのが広告運用の仕事です。ひと口に広告運用といっても、Webサイトの広告枠やSNS広告など種類は多岐に渡ります。広告運用だけではなく、広告クリエイティブの制作から関わることも。
Web広告は市場が伸びているため、今後も需要が見込まれる仕事といえます。会社員はもちろん、副業やフリーランスなど自分の目的に合った働き方も目指せるのも魅力です。柔軟に働きたい人はフリーランスを目指す、本業にプラスアルファで稼ぎたい人は副業として始めるなど、働き方の可能性も広がるでしょう。
給与目安 | 年収目安:542万円 *6(2024年8月時点) |
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必要なスキル | 広告・マーケティングの知識/分析力/クリエイティブ制作スキルなど |
8. Webディレクター
Webディレクターとは、Web制作の現場においてチーム全体の指揮・進行管理を行う責任者のこと。WebデザイナーやWebライターが実際の制作を担当する一方、Webディレクターはチームメンバーを取りまとめ、プロジェクト全体の舵を取るポジションです。
関係各所とのコミュニケーションや臨機応変な対応も求められるため、すぐにAIに取って代わられる心配は少ないと考えられます。また、需要が高まっているIT業界の仕事でもあることから、将来性があり長く仕事を続けたい女性におすすめの仕事といえるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:498万円 *7 |
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必要なスキル | Web制作に関する知識/スケジュール管理能力/コミュニケーション力など |
9. システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、システム開発に関わる業務全般を担います。クライアントの要求に沿って、システムの設計・構築から運用のサポートまでを行うのが仕事です。
ECサイトなどネットを使ったサービスも主流になった今、SEは今後も需要が伸びる職種だといえます。特にSEに必要なプログラミングは将来性のあるスキルのため、自分らしい働き方も実現しやすくなるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:516万円 *8 |
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必要なスキル | プログラミングスキル/論理的思考力/プロジェクト管理能力 |
10. カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは、その名の通り「顧客の成功」を作り出す仕事です。顧客に対して、導入しているサービスの利用状況のヒアリングや運用サポート、利用促進などを行います。
カスタマーサクセスは場所の縛りが比較的少なく、リモートワークを導入している企業も多いため、ワークライフバランスの実現や家庭との両立も可能な仕事です。また、カスタマーサクセスの部署を新設する会社も増えているため、今後も需要が高まる職種であると予想されます。女性が長く続けられる仕事のひとつと言えるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:430万円 *9 |
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必要なスキル | データ分析のスキル/提案力/基本的なパソコンスキル |
11. カウンセラー
カウンセラーは人が抱えている心の問題に向き合い、相談者とのカウンセリングによって心の状態をサポート、あるいは問題を解決するのが仕事です。
ストレス社会といわれる現代において、カウンセリングの需要は高まっています。また、病院やクリニックはもちろん、児童相談所などの福祉施設、各企業や教育機関が設置する相談室など、カウンセラーの働く場所は幅広いです。独立してフリーランスのカウンセラーになるなど比較的柔軟な働き方ができるため、女性にもおすすめの仕事といえます。
給与目安 | 正社員の年収目安:369万円 *10 |
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必要なスキル | 傾聴力/言語化力/公認心理師・臨床心理士などの資格 ※資格は必須ではありません |
12. 経理
経理の主な仕事は、企業のお金を管理することです。売上管理や請求書の発行、税金や給与の計算など、日々のお金の流れをまとめます。
定期的な業務が決まっており予定を調整しやすいこと、知識や経験を活かせるためブランクが空いても復帰しやすいことが魅力です。年齢やライフステージに関係なく、安心して長く続けられる仕事といえるでしょう。
給与目安 | 正社員の年収目安:382万円 *11 |
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必要なスキル | 基本的なパソコンスキル/論理的に分析するスキル/日商簿記検定などの資格 ※資格は必須ではありません |
13. 医療事務
医療事務は、病院やクリニックで患者の応対を行う仕事です。受付や会計だけでなく、医療費の計算や診療報酬の請求といった医療事務ならではの専門的な事務作業も発生します。
高齢化社会の日本では医療機関は増加傾向にあるため、医療事務の需要は今後も高まることが予想されます。正社員、パートなどさまざまな働き方があり、家庭やライフイベントなどと両立しやすいことが魅力です。基本的には事務作業が多いため体力的にも続けやすく、女性におすすめの仕事といえます。
給与目安 | 正社員の年収目安:333万円 *12 |
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必要なスキル | コミュニケーション能力/エクセルなどのパソコンスキル/医療関係の書類作成のスキル |
女性が自分に合った仕事を見つけるためにやるべきこと
女性が自分に合った仕事を見つけるためには何をすれば良いのでしょうか。ここでは、数ある仕事のなかから自分にぴったりな仕事に出会うためにやるべき5つのことを紹介します。
長期的なキャリア・ライフプランを立てる
女性にとって、キャリアとライフイベントの両立は重要な課題のひとつです。将来どのような生活を送りたいか、まずはざっくりとしたプランを立ててみることをおすすめします。
40、50、60歳になったときに何をしていたいのか、どのような生活を送っていたいのか計画を立てると、そこから逆算して自分に合った仕事やそのために必要なスキルを見つけやすくなるかもしれません。
自己分析と情報収集をする
自分に合った仕事を見つけるためにも、自己分析をしてみましょう。まずは好きなことや苦手なこと、やりがいを感じることなどを書き出して整理するのがおすすめです。
人気職業ランキングや世間の評判だけでなく、自分の特性に合った仕事が何かを見極めたうえで選ぶと、失敗も少なくなるでしょう。自己分析や情報収集が苦手な人は、キャリアコンサルタントなどプロの力を借りてみてください。
条件に優先順位をつける
収入、勤務時間、働く場所、やりがいなど、仕事に求める条件は人それぞれです。できることならすべてが叶う仕事を見つけたいと思う人もいるかもしれません。しかし、すべての条件が完璧に揃う仕事を見つけるのは難しいものです。
事前に仕事に求める条件を洗い出したうえで優先順位をつけ、職種や職場を選ぶ際の基準にすると、軸を持った判断ができるでしょう。後悔のない選択をするためにも、ぜひ試してみてください。
需要が高まる職種で生かせるスキルを習得する
キャリアチェンジを考える場合、需要が高い職種で生かせるスキルを習得することをおすすめします。今後も需要が高まる職種であれば働き手を欲する企業も多いと予想され、未経験からでも収入を下げずにキャリアチェンジできるかもしれません。
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また、掛け合わせてスキルを身につけると、市場価値の高い人材を目指すことができ、収入アップやキャリアチェンジの成功につながる可能性が高まります。
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まずは副業から始めてみる
「いきなり大きなキャリアチェンジをするのは怖い」という人は、副業から始めてみるのもおすすめです。副業であれば、今の仕事や生活はそのままの状態でリスクなく挑戦を重ね、実績作りができます。
何を副業にすれば良いか分からないという人は、好きなことや得意なことを趣味の延長のつもりで試してみるのもひとつの手です。以下の記事では、スキルアップにおすすめの副業を8つ紹介しています。スキルの習得方法や稼ぐためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
女性が安心して続けられる仕事と出会うにはスキルアップがおすすめ!
女性が安心して長く働くためには、今後も需要のあるスキルを身につけ、自分のライフプランや環境に合った働き方・仕事を選ぶことが大切です。
スキル習得が必要であれば、スクールの活用をおすすめします。女性向けキャリアスクールSHElikesは、全45以上の職種スキルが学び放題です。WebデザインやWebマーケティングなど、今後も需要があるスキルをスキマ時間を使いながら自分のペースで学ぶことができます。
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※出典:
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*10 「求人ボックス給料ナビ」カウンセラーの平均年収より
*11 「求人ボックス給料ナビ」経理の平均年収より
*12 「求人ボックス給料ナビ」医療事務の平均年収より